トニー・スターク が あらわれた ! 作:クレイジー松本キヨシ
Fate/GOのサーヴァント強化にて
式(剣)「ありがとう。……でも、まだいけるわよね?」
僕「ビクンビクン」
……深い理由は無い。
一秋と一夏が試合を行っている最中。
トニーはセシリアと対面していた。
「この後僕と試合をやる予定だが……、体調は大丈夫なのか?」
「はい、問題ありません。スターク先生、1つ宜しいでしょうか?」
「ん?」
セシリアは深々と頭を下げて言った。
「今までのご無礼、申し訳ございませんでした」
「おいおい、どうしたいきなり」
急に謝りだしたセシリアに驚き、トニーは慌ててそう言った。
セシリアは頭を上げて言う。
「今まで男性は弱い者とばかり考えていました。それも今の風潮のような考えです。しかし、今日の試合で気付きました。決して男性は弱くないことに」
「……そうか」
「はい。私は心を入れ替えて精進するつもりです。改めて、今までのご無礼、申し訳ございませんでした」
もう一度、セシリアは頭を深々と下げてそう言った。
「もうわかったよ。頭を上げてくれ」
トニーはそう言って、セシリアに頭を上げさせる。
「別に今のような風潮が悪いとは思っていない。僕だってスーツを着なきゃ弱い男だからね。だけど君のその変化は良い変化だ。今の君ならぼくも応援したくなる」
トニーは微笑みながらそう言った。
「あ、ありがとうございます」
「それで、次の試合はどうする?」
「予定通りで大丈夫ですわ」
「そうか。ハンデはどうする?」
「ハンデ……ですか?」
そう言うセシリアは少し考え込む。
「ISとアイアンマンは違う。だが君と僕の戦闘経験だと僕に武が上がるだろう。だからハンデだ」
「……それもそうですね」
「とりあえず、僕が提示するハンデは……、僕に1撃でも与えられたら君の勝ち。僕は手に装備されているリパルサー以外の武装は使わない、だ」
トニーは自分の手をアイアンマンの手に見立ててそう説明した。
「1撃?」
「ああ。ビットなりライフルなり。近接武器でも構わない。それと、僕が負けたら君のISの整備係になってあげよう」
「な、なんですって!?」
セシリアは驚く。
それもそうだ。トニーは技術者としての腕前は世界一と言っても過言ではない。それに最近ではISの開発にも着手している為、ISに対しての知識もある。セシリアからしたらメリットしかないハンデだからだ。
「ほ、本当に宜しいんですか?」
「ああ。僕に二言はないよ」
トニーはニヤリと笑い、そう言った。
「わ、わかりましたわ。そのハンデ、謹んでお受けします」
「そうか。次の試合、楽しみにしてるよ」
そう言うと、トニーはその場から立ち去る。
その途中。
『ご説明されなくてもよろしかったのですか?』
「何をだF.R.I.D.A.Y.?」
腕時計に備わっている通信機のような物からF.R.I.D.A.Y.が尋ねた。
『アイアンマンにシールドエネルギーという概念が存在しないこと。なので下手をすれば死ぬ可能性があることを』
そこまで言われると、トニーは少し間を空けて答えた。
「下手に手加減されても嫌だからね。それに、ハンデがあっても僕が勝つさ」
○○○
「いやぁ、一秋強いな。よくあんなに自由自在に動かせるよな」
「スタークさんのアイアンマンをよく見てたからね」
一秋と一夏の試合が終わり、2人共ピットへと戻ってきた。
「お疲れ、一夏、一秋。後は休むだけだ」
箒が2つ分のタオルとドリンクを持って2人を出迎えた。
「サンキュー、箒」
「ありがと。箒は良いお嫁さんになるよ」
「良い……お嫁さん……!」
2人共それを笑顔で受け取る。
一秋の何気ない一言に、箒は顔を紅く染める。
「しかし、ただ休むのでは駄目だ。次の試合、しっかりと見ておけ」
と、箒の後ろから千冬が現れそう言った。
「次の試合って言うと……」
「スタークさんとオルコットさんの試合だね」
一夏が言う前に一秋がそう言った。
「そうだ。一夏はオルコットを、一秋はトニーをしっかりと見ておけ」
「わかった」
「うん」
2人の返事を聞いた千冬は満足そうに少し笑う。
「おいおい、頑張らないといけないみたいな空気じゃないか」
すると、タイツのような薄い服装のトニーがピット内へと入ってきた。
「トニー、準備はできているのか?」
「出来てるぞ?だからみんなそこの円の中から退いてくれ」
トニーがそう言ったので、その場にいた全員が円から出る。
「F.R.I.D.A.Y.頼む」
『かしこまりました』
F.R.I.D.A.Y.が返事をすると、円の中心に立つトニーの周りの下からアームのような機械が現れる。
「うおっ!?」
「おおっ!」
一夏は驚き、箒は目を輝かせてるように見える。
一秋も声に出していないものの、箒同様に目を輝かせていた。
アームによって、トニーに次々とパーツが装着されていき、やがてそれはアイアンマンとなった。
「ん?私が見たことのあるスーツではないな」
今まで見たことのないスーツの為、千冬はついそう訊いてしまった。
「ああ、千冬が見たことあるのは確か……。マーク3とマーク43か。マーク3は家で保管してる。マーク43はちょっと訳ありでな。修理中だ」
トニーが今着ているスーツ、"アイアンマンマーク45"。
流線型のボディとリアクターの形状が六角形になっているのが特徴のスーツ。ユニビームと腕に備わっているペタワットレーザーを使用してもエネルギー切れを起こさない位には出力が上がっている。
ただ、動きやすい分、装甲が薄くなっているのが難点だが。
『各パーツのテスト終了。いつでも行けます』
「そうか。なら行くとするか」
リパルサーを起動し、アリーナへと飛び出した。
その動きですら、洗礼されており、無駄が無い動きに一秋は驚いた。
○○○
トニーは地面に着地すると、上で浮遊しているセシリアを見上げる。
「すまないね、アイアンマンにPICは搭載されていないから地面からのスタートになる」
「構いません。それよりもあの約束、守ってくださいよ?」
「勿論だ。君が勝てればだが」
そう言った直後。
試合開始のブザーが鳴った。
セシリアは射撃ビットを展開し、それをトニー目掛け放つ。
トニーはその場に立ったま、セシリアを見上げている。
「F.R.I.D.A.Y.」
『お呼びですか?』
「彼女のISに搭載されている武装は?」
『レーザーライフル1丁、射撃ビット4基、ミサイルビット2基、近接ナイフが1本。それ以上の武装は確認されていません』
「仕事が早くて助かるよ」
トニーはそう言うと、やっと動き出す。
その時に、向かってくる射撃ビット2基をリパルサーで撃墜する。
そしてそのまま空中へと飛ぶ。
「近接武器が無いのなら出し惜しみはしません!ミサイルビット!」
セシリアはそう言って、2基あるミサイルビットも射出した。
「ほう、考えたな。……追跡型か」
『それくらいなら対処は簡単ですが、レーザーライフルを使われたら難しいですね』
「しかし見たところ、ビットの操作で忙しそうだぞ」
トニーは射撃ビットからの攻撃を避けつつ、セシリアに目線を向ける。
そう、一夏の試合も一秋の試合も、射撃ビットを動かしながらのレーザーライフルでの狙撃をしてこないだ。
ここまでくれば、自ずとよく見てる人なら理解できる。
セシリアは射撃ビットを動かしながらのレーザーライフルでの狙撃が出来ない。
「本人も今後の課題だと理解しているだろうな」
トニーはそう呟き、後ろを向いて残りの射撃ビットも撃ち落とした。
残るはミサイルビット。
ハンデの為、フレアが使えないのでトニーはどう対処するか考える。
すると、F.R.I.D.A.Y.が提案した。
『リパルサーで爆発させることは容易いですが、それだと面白味に欠けます。ここはセシリア様の近くまでミサイルビットを近付けさせてから爆発させた方がよろしいかと』
「……君も中々染まってきたな」
若干、F.R.I.D.A.Y.の提案に引きつつもトニーはその提案に乗ることにした。
トニーはセシリアに向かいつつ、バレルロールを交えつつ飛ぶ。
「一体何を……?」
セシリアはスターライトmkⅢの銃口をトニーに向けるが、バレルロールしながら飛んでいるせいか、中々照準が定まらない。
「よし、一気に行くぞ」
トニーがそう言うと、リパルサーの出力を上げ、加速。
セシリアを通り過ぎる。
そしてすぐさまリパルサーを前にして緊急停止。
振り返り、セシリアの近くにミサイルビットが来るのを見計らい……
「ここだ」
トニーはリパルサーを撃ち、ミサイルビットを爆発させる。
「なっ!?」
まさか自分の武装でダメージを与えてくるとは思っていなかったのか、セシリアは対処できずにシールドエネルギーを減らす。
『追撃をかけましょう』
「勿論さ」
トニーはそのままリパルサーをセシリアへと撃ち続ける。
やがてブザーが鳴り、試合はトニーの勝利となった。
マーク43が修理中な訳は鈴ちゃんが来る前に外伝という形で書きます。
そしてあと2話くらいでクラス代表の話も終わる……。
篠ノ之箒
やはり姉妹で似ているのか、アイアンマンの装着シーンを見て興奮した。