トニー・スターク が あらわれた !   作:クレイジー松本キヨシ

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今回の話でティナのある特技?みたいのが分かるかもしれません。

10/15 後書きにお知らせを追記しました。


一夏、今私の胸の事なんつった……!

クラス代表戦当日。

 

学園の外から沢山の来賓が来る中、トニーは来賓席ではなく管制室に来ていた。

そこには、試合の準備をしている千冬と山田先生もいる。

 

そんな中、千冬はトニーに尋ねた。

 

「来賓席に行かなくて良いのか?お前は教師である前に、社長だろ?」

「あっちよりもこっちの方が観戦としては最高だろ?それに他の奴らの相手をしたくないからね」

 

トニーは壁に張り出されているトーナメント表を見て呟いた。

 

「ほう、一試合目は織斑兄と鈴音か」

「なんだ、知り合いなのか?」

「この前ちょっと仲良くなったんだ。それより、警備の方はどうなんだ?」

「会場の警備なら万全ですよ?」

 

トニーの疑問に、山田先生が答えた。

 

「そうか。……けど念のためにF.R.I.D.A.Y.にも見張らせよう」

 

トニーはそう言って、自身のケータイ端末から学園の警備システムにF.R.I.D.A.Y.を送りこむ。

 

「……何かあるのか?」

「いや、念には念を、ってやつだ」

 

操作が終わり、ケータイ端末を自分の懐に戻す。

 

「僕の杞憂で終わればいいんだがな……」

 

トニーは管制室の窓から空を見上げた。

 

○○○

 

暫くして時間が経ち、試合が始まる時間になった。

 

既にフィールドには一夏と鈴音がそれぞれのISを纏い、宙に浮遊していた。

 

「へぇ、噂には聞いてたけどアンタのISは全身装甲なのね」

「あぁ。それよりも、俺が勝ったら約束の事、ちゃんと教えてくれよ」

「嫌よ、説明なんてしたくないわ!」

「だから言ってんだろうが!教えてくれりゃ謝るって!」

 

一夏と鈴音が言っている()()

 

それは小学生の時、鈴音が中国に帰る時に一夏と交わした約束である。

 

その内容とは、「料理の腕が上がったら毎日酢豚を食べてもらいたい」という鈴音なりのプロポーズでもあった。

正確には日本人がよく知っている言葉のアレンジである。

 

しかし、肝心の一夏はそれを中途半端に理解、覚えていた。

 

「毎日酢豚を奢ってくれる」

 

という風にだ。

 

プロポーズのつもりの約束をした鈴音と、今日までそう記憶していた一夏が再開してその約束の話になれば、喧嘩になることは必然とも言えた。(主に鈴音がキレる)

 

「このバカ!朴念仁!」

「誰が朴念仁だ、この貧乳!」

 

互いにヒートアップしている中、一夏がそう言った。言ってしまった。

 

鈴音は静かに怒りを言葉に乗せ、一夏を睨む。

 

「……アンタ今なんった?」

「えっ……?」

 

鈴音は自分が持っている武器、双天牙月の持ち手を折らんとばかり握りしめる。

 

「私の胸がまな板みてぇーだってェ!?」

「そうとは言ってねぇ!?」

 

鈴音の激怒の咆哮と同時に試合開始のコールが鳴り響く。

 

瞬時加速を使った鈴音は自身の持つ双天牙月で一夏を真っ二つにするかの如く、振り下ろした。

 

「あぶねぇ!?」

 

一夏はそれをギリギリ横に避け、鈴音と距離を取る。

 

ゆっくりと顔を一夏に向け、睨む。それは先程よりも凄まじいものとなっている。

 

「私の胸にケチつけた奴は何モンだろうと許しはしないわ……!」

 

静かにそう言うと、鈴音は双天牙月を構え直し、非固定浮遊ユニットである龍砲を一夏に向けた。

 

○○○

 

2組の()()()()()()()()()()()()()()ティナが、察した

 

「一夏君、鈴音を怒らせたね……」

 

ティナは溜め息を吐き、()()()()()()()()()()

 

「何、アレ……?」

 

ティナはナニカを見た。

 

それと同時刻、アイアンマンが空に飛び出した。




では次の話もよろしくです。
次回はトニーが空に飛び出すところから始めるつもりです。

鈴音の例のキャラ成分に関しては元からそのつもりでした(震え声)

10/15
ただいま旅行中で執筆できない状況です。
なので再来週の日曜日に次話をアップしますので、ご理解の方をお願いします。( ˇωˇ )

ちなみに沼津…

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