東方幻異伝   作:村正 ブレード

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お久しぶりです。余り執筆が進まず、こんなにも期間か開いてしまいました。


第壱書『紅霧』
序幕 『紅色の妖霧』


博麗神社 寝室  寅一刻

 

 

 此処は博麗神社の中に有るとある寝室。其処で眠っているのは家主の博麗霊夢である。彼女の朝は早い。

 

 「……………。」

 

 「……………ん。」

 

 起床時間は毎日変わらず寅一刻。

 

 起床後、直ぐに着替えを済ませ、顔を洗って残った眠気を覚まさせる。

 

 「~~~♪~♪~~♪」

 

 その後、鼻唄を唄いながら朝食を作る。今日の朝食は白米に納豆、昨夜残った野菜の煮物に味噌汁の様だ。

 

 「いただきます。」

 

 ……………………………。

 

 「ごちそうさま。」

 

 朝食を済ませた後は、境内の掃除、洗濯、育てている農作物の手入れ等、中々忙しい。

 

 それらを全て済ませ、少しの休憩の後、直ぐに神社の点検を行う。

 

 (あ、この箪笥、少し取っ手が緩いわね。後、其処の壁も塗装が一部剥がれてる。天井もよく見れば少し湿ってるわね。多分昨夜の大雨が原因でしょうけど、少し補強した方が良いかしら。)

 

 点検の結果をメモして、次は結界の点検だ。

 

 ……………………………。

 

 「……………。」

 

 集中力を高め、結界に異常がないか調べる。結界の点検に関しては、毎日朝昼晩と三回行う。

 

 「結界は特に異常なし。強いて言えば、結界の一部が少し綻びている位かしら。」

 

 綻びを修復、補強して、結界の維持力を高める。

 

 ……………………………。

 

 博麗神社 縁側  辰二刻

 

 

 「………ふぅ~~。」

 

 結界の点検を終えた後は、もう自由時間の様なものだ。

 

 神社の掃除をするのもよし、修行をするのもよし、はたまた、縁側でゆったりと過ごすのもよし。

 

 今日は縁側でゆったりと過ごしたい気分だったので、今は縁側で緑茶をすすりながら、ぼうっとしていた。

 

 「…………ん。この霊力、魔理沙ね。……えらく速いけど、どうしたのかしら。」

 

 少し不思議に思い、境内に出てみる。

 

 ……………………………。

 

 博麗神社 境内  辰二刻

 

 霊夢が境内に出て来たと同時に、件の少年、魔理沙が階段を登り切る。

 

 「……ハァ…っ!……ハァ…っ!」

 

 「……お疲れさま、魔理沙。」

 

 かなり急いで居た様で、魔理沙は息を切らせていた。其れを見て、霊夢は魔理沙に労いの言葉を掛ける。すると魔理沙はがばっと顔を上げ、

 

「…れ、霊夢…っ!」

 

「……どうしたの?魔理沙。そんなに急いで。」

 

「こ、こいつを…!」

 

そう言って魔理沙が渡してきたのは、年季の入った代物なのか、随分と古びている。確か、望遠鏡だったか。前に魔理沙が神社に持って来ていた事があった為、霊夢も知っている。

 

「…?其れがどうかしたの?」

 

「ち、違う…!此奴で、彼方を見てくれっ!」

 

「分かった分かった。え〜っと〜?」

 

魔理沙から望遠鏡を受け取り、指差された方向を見る。 其処には、紅色の霧が有った。遠くて良くは見えない。だが、しかしはっきりと分かるのは、ソレが危険な物であるという事だ。もうひとつはっきりしていることが有る。それはーーー

 

「何あれ、紅い、霧…?」

ーーー此れは十中八九、異変で有るという事だ。其れも、かなり危険性の高い。

 

 「ねぇ魔理沙、あれって……。」

 「ああ。ありゃあ、自然発生したものじゃねえ。」

 

つまり、あの霧は人間、或いは妖怪の手によって発生した『人工物』であるという事だ。そして、あの紅い霧。あの霧には、何処か懐かしいものが感じられる。

 

(嫌、懐かしい何てものじゃ無い。姿形は違うけれど、私は昔、あれと同じものをーーー)

 

「……?おい霊夢、どうした?」

 

ーーー魔理沙の言葉が、思考の渦へと沈み込んでいた霊夢を現実へと引き戻す。

 

「っ!?いえ、何でも無いわ。唯少し、考え事をしていただけよ。」

 

「?まあ、何でもないなら別に良いけどよ。其れにしても霊夢、ありゃあーーー」

 

 

 

「ええ、此れは異変よ。其れも、かなり厄介な部類の、ね。」

 

 

……………………。

 

謎の館 玉座の間 鼠一刻

 

時は遡る。此処は幻想郷の何処かに位置する館。其の館は如何なる術を以ってしても見えず聞こえず匂わず感じ取れない。此処は其の館の最奥、この館の玉座の間。そして、玉座に座するは館の主、『◼️◼️◼️◼️=◼️◼️◼️◼️◼️◼️』。

 

「………………。」

 

 

 

 

彼の者は、不敵な笑みを浮かべながら来るべき時を待ち続けている。

 

 

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