そのガチャ運をどうして前世で発揮出来なかったのかと(泣)   作:ふれんちとーすと

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VS嫉妬の魔王


12.当たりしか出ないガチャなど飾りにも劣るわ!

 

 

 

 

「はっ!」

 

「逃がさないよ!☆」

 

彼女が結界を重ねて張り巡らす。

 

 

「・・・・・しつこい人は嫌われますよ?」

 

「私、人じゃないもんね☆」

 

結界の中で、僕は彼女と対峙する。

 

「勧誘はお断りなんですけど」

 

「美少女からの誘いを断るのは失礼じゃない?☆」

 

「生憎、好みのタイプではないので」

 

「あら?失礼しちゃうわ☆」

 

「逃がしてくれないですかね?」

 

「逃すと思ってるのかしら?☆」

 

対峙する形で見つめ合う。

 

「なら、あなたを倒してでも逃げてみせます!」

 

「ふふふ☆負けないよー!」

 

僕は反射的に風の鞘を纏った約束された勝利の剣(エクスカリバー)を取り出すとそれを振るう。

 

「はぁ!」

 

「あはは☆」

 

魔法少女が撃ち放つ氷の弾丸を斬り飛ばしながら前進する。

目指すは標的元。目的は平穏。ならば、

 

「来る気が無くなるように吹き飛ばしてみせます!」

 

「出来るかな〜?☆」

 

氷の弾丸が嵐のように降り注ぐ。

要一は直感と身体に任せて剣を振るう。

 

そんな要一に魔法少女は・・・否、魔王は全範囲からの氷の砲弾をぶちかます。

 

当たれば一たまりもない。

 

だが・・・当たればの話である。

 

 

 

「爆ぜろ!風王結界(インビジブル・エア)!吹き飛ばす!風王鉄槌(ストライク・エア)!!」

 

風は氷の砲弾を吹き飛ばしながら斬撃となって魔王に飛んでいく。

 

「・・・・やっぱり私の見込み通りだね☆」

 

魔王は防御結界を張りそれの斬撃を受け止める。

風の斬撃は防御結界に当たるとヒビを残して大気へ散っていく。

 

 

「・・・・・・今まで戦った相手の誰よりも強い・・・」

 

要一はそれを実感した。

恐らく、経験も力も足りない。

 

だとしても負ける気などなかった。

僕は勝つ。

 

僕の今の平穏を守る為に。

 

「その諦めない不屈の意志・・・本当にすごいね☆本当に・・・嫉妬しちゃう☆・・・でもね?」

 

魔王は荒れ狂う魔力を解放する。

 

辺り一帯が凍りつくような錯覚に襲われる。

ひどく冷たい魔力が空間を満たす。

 

足が震える、熱が急激に失われる、そんな気がした。

 

「負けてあげるわけには行かないわ☆」

 

魔王は勝利を確信したように降りてこちらに向かって歩き始める。

 

このままでは・・・負けてしまう。

 

 

「残念だったね☆」

 

負けたくない・・・

 

「私の勝ち・・・だよ☆」

 

負けたくない・・・!

 

負けたく・・・ない!!

 

 

 

僕は・・・負けない!

 

 

 

『竜の因子が完全に目を覚ましました。ステータスが上昇します。魔力が解放されます。

 

石が合計43個なりました』

 

 

 

 

溢れ出す魔力は嵐のように広がり、魔王の魔力を跳ね除ける。

 

 

「!?」

 

とっさに後ろにさがった魔王の判断は正しいものであった。

 

魔王がいたには削り取られ様に地面が抉れていた。

更に前を向き直った魔王は目を見開いた。

 

 

そこには、身長が伸び高身長になり、黒い鎧を纏った彼がいた。

 

その右手にはとんでもない威圧を放つ槍を持ち、放つ魔力は竜種となんら変わらない。

 

本当に先程の少年なのか、疑うレベルである。

 

「・・・・拘束解放」

 

瞬間、槍を介して魔力が嵐のように吹き荒れる。

 

咄嗟に氷の砲弾を幾つか放つが彼に辿り着くことはなく、嵐の前に削り取られて消えていく。

 

『見るがいい、最果てにて輝く呪いの槍を。

敵であれ味方であれ、我が一撃は反逆者を殲滅する』

 

一瞬、そんな声が魔王の頭の中に響く。

 

「突き立て、喰らえ・・・・十三の牙!」

 

嵐が槍に纏わりつくように、激しさを増していく。

槍の切っ先は、こちらに向いている。

 

その時、セラフォルーは思った。

 

 

私はこの攻撃を避けることはできない、と。

 

最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)!!」

 

セラフォルーは覚悟した。

その身を嵐に削り取られることを。

 

 

しかし、嵐は横を通り過ぎ結界を粉々に砕かれた。

それだけだった。

 

「・・・・・なんで」

 

彼女の声は自然と漏れる。

そんな彼女に近づき

 

「・・・次はないと思え、魔王」

 

彼はそう言うと、砕けた所から出て行った。

 

 

「・・・・・・・・はひゅう」

 

セラフォルーは顔を真っ赤にしてその場に座り込んだ。

 

「あう・・・あぅうぁ・・・・」

 

彼女は顔を赤くしながら悶え続けた。

最愛の妹がその様子を見つけ溜息と共に回収されるまで。

 

 

 

 

 

 

家に帰ると、そのまま僕はベッドに倒れこんだ。

 

「・・・・・無理・・・つかれ・・・た・・・」

 

身長が伸びたのは一時的で、僕の身長は戻ってしまった。

しかも、全身がだるくなるほど疲労困憊してしまった。

 

 

そして、僕は意識を手放した。

 

 

 

・・・・・・心象風景と思われる草原にて僕は岐路に立たされている。

 

 

 

「・・・・・・10連を回す時が来た!」

 

僕は43個の石を見ながらそう言った。

そして、そっと10連ボタンを押した。

 

そこには、ランサーオルタの馬【ラムレイ】と

 

「ルーラー 真名、ジャンヌ・ダルクお呼びに応じ馳せ参じました。問います・・・貴女が私のマスターですか?」

 

「・・・・・・あ、はい」

 

ルーラー『ジャンヌ・ダルク』

 

 

 

「よう! サーヴァントランサー、召喚に応じ参上した。まっ気楽にやろうや、マスター」

 

「・・・はい」

 

「なんだよ・・・元気ねぇじゃねぇか?大丈夫か?マスター」

 

ランサー『クー・フーリン』

 

そして、右手の手の甲から腕にかけて出ている7つの令呪。

 

その日、僕は絶句した。

 

 

 

彼のこれからの生活はどうなってしまうのか!?(フラグ擬)

 

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