ふたりのIS物語   作:ダニエラ♭

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お久しぶりです
ダニエラ♭です
まる2ヶ月以上更新できてなかったんですね
ごめんなさい
しかも今回短い
しかも閑話の方が長いという状況
どうにかしないとですね
とりあえず、どうぞ


引っ越しと再会の第4話………と閑話

 さて、時の流れと言うのは早いもので

 現在は入学式翌日の放課後。

 俺は引っ越し作業の真っ只中だ。

 

「なあ一夏。考え直さないか?」

「考え直すも何も先生からの命令なんだからどうにもならないだろ」

「お前から言えばどうにかなるかもしれないだろ。大体あのときお前が何も言わないからこうなったんだ。今からでもいいからいってこい!」

「あのなぁ箒。俺が言ってもどうにもならないからな。そんなことを言うならお前が扉を壊さなければ良かっただけじゃないか」

「なに!私が悪いと言うのか!言わせておけばいい気になって………」

 

 いや間違いなくお前が悪い。

 そんなことは言えるわけもないので心に仕舞っておく。

 部屋の扉が開いたのはその時だった。

 

「織斑、進みはどうだ」

 

 扉を開けて入ってきたのは千冬姉。

 どうやら俺の次の部屋の準備ができたようだ。

 部屋を見渡して言う。

 

「だいぶ片付いてきたようだな。入学してまだ間もないのが幸いしたか」

「まあもともとあんまり荷物持ってきてなかったから。あとはこれを詰めれば終わりだよ」

「ああ、そうだったな。………と織斑、向こうの準備ができた。残りは私が詰めとくからお前は小さい荷物だけ持って挨拶に行っておけ」

 

 そういってとかかれた鍵を手渡してくる。

 

「荷物は後程(山田先生が)運んでおく。くれぐれも鍵をなくさないようにな」

「わかった。じゃあ行ってくる」

「『わかりました』だ馬鹿者」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「えっと、………っとここだな」

 

 ようやく号室をみつけドアの前に立つ。

 まずはノックだ。

 トントン

 

「はーい」

 

 どこか聞いたことのある、懐かしい声がした気がした。

 

「今日からここで暮らすことになった織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

 ガチャッ

 

 音とともに開いたドアの向こうには、俺のよく知る、そして俺が会いたいと願い続けていた水色の髪の少女がいた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 私、織斑千冬は悩んでいた。

 来週から始まるIS学園の新学期、そこに世界初のIS男性操縦者を入学させることが決定しているからだ。

 しかもその男性操縦者が自分の弟であるということも頭を悩ませる原因の1つではあるが今重要なのはそこではない。

 新1年生寮の部屋割りについてだ。

 当初の予定では入学から1週間ほどは自宅から通学させることになっていたのだが、ここにきて政府が初日から入寮させろと言ってきた。

 そのため1年生寮の寮監であり、新学期から織斑一夏の担任をすることも決定している千冬に部屋割りを作り直せとの命令が下ったのである。

 

「ここは素直に篠ノ之に任せるべきなのか?いやそんなことしたら間違いなく問題が起こるしな………はぁ」

 

 とこんな調子である。

 千冬は篠ノ之箒の幼少期しか知らないが、問題が起きるであろうという確信だけはあった。

 千冬に声がかけられたのはそんな時だった。

 

「織斑先生、お久し………振りです」

 

 どこか聞いたことのある懐かしい声に顔をあげると、そこには日本人離れした水色の髪にこちらも日本人離れした赤い瞳を持つ少女が不安げな面持ちで立っていた。

 

「簪………更識簪か?」

「はい。………覚えてて、くれたんですか?」

「忘れるわけがないだろう」

 

 そういうと目の前の少女ーーーかつての妹分は喜びの色を見せた。

 2人が一緒にいた時期はそう長くはないが、2人の間には確かな絆があった。

 

「ち………織斑先生は何をしてるんですか?」

「今は別に授業中な訳でもないし教師と生徒という関係で話している訳じゃない。呼びたいように呼べばいいさ」

「じゃあ………千冬さんは何をしてるんですか?」

「ああ、どっかの馬鹿者が男のくせにISを動かしてな、そのせいでこっちは大変なんだ」

 

 そういうと簪は少し顔を綻ばせ

 

「一夏のことですか?」

 

 と聞いてきた。

 

「まあそうだな。………そういえば日本の代表候補生になったそうじゃないか。おめでとう」

「ありがとうございます。元々候補生を目指したのは一夏がきっかけなので」

「一夏が?どういうことだ?」

 

 思わず聞き返すと簪は話始めた。

 

「一夏と千冬さんと別れてからしばらくして、どうにかしてまた2人に会えないかと考えたんです。その頃の世間の話題はIS一色でした。それで偶々点けていたテレビが世界大会(モンド・グラッソ)をやってたんです」

「ああ」

「それで千冬さんが日本代表として出てるのに驚いたんですがそれ以上に希望が見えました」

「希望?」

「はい。………日本代表候補生になれば千冬さんに会えるんじゃないかって。そうすれば、もう一度一夏にも会えるんじゃないかって。………それで私は日本の代表候補生を目指すことにしました。更識という家に生まれていたこと、姉がロシアで候補生をやっていること、そして何よりも私がISにかなりの適正を持っていたのもあって日本代表候補生になることができました。でも、………」

「私はいなかった、か」

 

 私も覚えている。

 あの時はとても驚いたものだ。

 国家代表を引退してしばらく経ったあと、「筋の良い新人が入ってきた」と聞いて動画を見てみるとかつての妹分が映っていたのだから。

 

「はい、でも今はこうしてISに関われてよかったと思ってます」

「一夏に会えることがか?」

「それもありますけど………なにより自分の進みたい道を見つけられたので」

「そうか」

「専用機が貰えることも決まりましたし」

 

 そこで一旦言葉を切ると「ただ………」と続ける。

 

「一夏の専用機開発に人手が回されて延期になっちゃったんですけどね」

「それは………」

 

 なんと声をかけていいか分からないでいると簪は明るく言った。

 

「でもこれは逆にチャンスだと思うんです。ISの整備には自信がありますし姉の専用機の開発に関わったこともあります。だから………」

 

 そんなことを言う簪に思わず笑みがこぼれる。

 

「強いな、簪は」

「そんなんじゃないです。でも、一夏にあたるわけにはいかないじゃないですか。今一番混乱してるのは間違いなく一夏ですから」

 

 そんな大人びた簪と話していると先ほどまでの難問を解決する名案を思い付いた。

 

「簪、頼みがあるんだがいいか?」

「なんですか?」

「ああ、部屋割りについてだ」

「部屋割り?」

「そうだ。知っての通り4月からは一夏が入学してくる。これで問題になってくるのが奴の寮での部屋だ。一夏は日本政府、それどころか世界レベルで見ても超のつく重要人物だ」

「そんな人を素性の知れない人と同室にするわけにはいかない………ってことですね?」

「そうだ。物分かりが良くて助かる」

 

 そう言うと簪は嬉しそうに顔を綻ばせた。

 

「今のところは一夏の幼馴染みでありあの篠ノ之博士の妹でもある篠ノ之箒と同室にしようと考えているのだが昔からあの2人が一緒にいるとすぐ問題をおこすからな。何かあった時に一夏と同室になってもらえないか?」

 

そういうと簪は満面の笑みを浮かべて

 

「わかりました」

 

 と答えた。

 彼女になら安心して一夏を預けられる、そんな娘を嫁にだす男親のような気持ちになりながら寮の部屋割りについての書類に記入し始めた。




まずは報告を
暫く忙しくなるため以前のような月2回投稿とかはできないです
次回も今回くらいの間が空くかもしれません
本当にすいません
来年の4月頃にはまた投稿ペースを戻せると思うので
お付き合い頂ければ幸いです
では感想や誤字報告などあればよろしくお願いします
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