「最近、youtuberなるものが流行っているらしい」
工藤春馬。17歳、生徒会長。
「最近といっても、だいぶ前なんじゃないか?春馬」
成沢海野。17歳、書記。
「なあに?それ、楽しいことなの?」
大倉夏奈。17歳、副会長。
「いいですね、生徒会でチャンネルを開くんですね」
度会美里。17歳、会計。
「まあ、それもいいな。じゃあ海野、任せたぜ」
「ちょっと待てよ、何をするかも決まってないのにか?」
「何をするか?生徒会のPRに決まっているだろう?そんなこともわからないのか?」
そうして、ドヤ顔をする、春馬。
「うっざ。」
「一言で一蹴するのやめてよ…」
嘘泣きの構えで、春馬が言う。
「やれやれ、それで?何をするんだ?」
「ああ、それはね?」
私立、氷葉学校。
彼らはここの生徒会である。
生徒会業務から、生徒のお悩み相談、先生の雑用など、いわば学校の便利屋である。
そんな生徒会が、様々なことでてんやわんやする、そんなお話。
「はーい、いくよー」
夏奈の合図でカメラが動く。
「こんにちは!生徒会長、工藤春馬です」
「俺は、成沢海野。書記だ」
「この学校では、日々楽しいことが盛りだくさんです」
「何か困ったら、遠慮なく生徒会室に来てくれ」
「お悩み相談も、生徒会の仕事です」
「じゃあな、俺らは、生徒会です!」
「どうだった?」
「いいんじゃないでしょうか?」
美里が笑みを浮かべながら春馬たちを褒めた。
「見てみるか」
「さんせーい」
春馬の問いに夏奈も同意を見せた。
録画データを再生する。ちゃんと撮れているようだった。
「編集して、そのうちアップロードしてみるか」
数日後の話。
「結構再生数多いな」
「でしょ。これが目的」
その再生数は300。
「ねえ、春くん。300って多いの?」
「いや、全校生徒の人数相当だろう」
夏奈の問いかけに、生徒会長らしい返しを見せる。
「全校生徒が面白半分でみたのかもしれないな」
海野が冷静に考えをまとめ、ブラウザを閉じた。
「面白かったな。また何かしてみるか」
春馬が言った言葉にみんなが頷いた。
「あの、すみません」
生徒会室のドアが開き、一人の女子生徒が顔をのぞかせていた。
「なんでも相談に乗ってくれる、生徒会って本当ですか?」
依頼の出現に4人が顔を見合わせた。
「そうです。ようこそ、生徒会室へ」
そう言って、春馬はその女子生徒を案内した。
「ここへ来た、と言うことは、何か悩みを抱えて来られたんですね?」
そう、春馬が聞いた。
「はい、そうです」
「詳しく聞かせていただけますか?」
「実は…」
つづく
生徒会室に現れた女子生徒。彼女の悩みとはなんなのか。
次回、探索編
何を探索するかはお楽しみに。
あとがきの使い方ってこれでいいんですかねぇ笑