コードギアスlostcolors 優しさの色彩 作:オムロン
ルルーシュが何故ライを調べる気になったかという部分だけになります
「カレンから回収した物は直ぐにキョウトに送ってくれ。最優先だ」
扇から連絡を受けたゼロこと、ルルーシュは扇に次の指示を指定し、直ぐに電話を切った
ルルーシュは今、自分の部屋にいた
朝のカレンとライのやり取りはルルーシュも見ていた
カレンの事だ
直ぐに入手してくれると確信があった。
そして入手出来た報告を扇から受けた
全てが計画通りに進んでいる。
あとは結果を待つだけだ
携帯を置き、パソコンの画面に目を向け、これからの活動の計画を練る
ライの調査だけがルルーシュのやるべき事ではない、この先のコーネリアの動き……
キョウトから届く新型KMFをどうするか……
日本解放戦線の利用価値……
様々な問題がルルーシュの頭の中で駆け回っていた。
「なぜあいつを調べるんだ?」
ルルーシュが考えていると、ルルーシュのベッドの上に我が物顔でくつろぎながらルルーシュのお金で頼んだであろうピザを食べていたC.C.が問いかけてきた
「ライがKMFを乗りこなせるのを知った時、少し興味があったのは事実だ。しかしコレを見たとき、アイツにより興味が湧いた」
そう言ってルルーシュはC.C.にひとつの封筒を投げた
それを受け取ったC.C.は中身を取り出し、それに目を等したが、直ぐに顔をしかめた
「なんだコレは?私は医者ではないのだからこんなものを見ても理解できんぞ」
中身は何かの検査の結果が書いてあるようだが、あまりにも専門的に書かれていてC.C.では理解できないものだった
「アイツが精密検査を受けた病院から送られてきた。精密検査の結果だ」
「アイツの体には人工的に肉体を強化した痕跡があったらしい。つまり人体改造を施されている人間だという事だ」
元々は付き添っていたミレイに送られてきたものだが、彼女も内容を理解する事が出来なかった。
そのためルルーシュに内容を簡潔にまとめてもらうために渡したのだ
最初は形だけの報告だけの物だとルルーシュは考えていた……
だが、それを見た途端、そんな考えは吹き飛んだ。
ルルーシュ自身も全てが理解できたわけではないがおおよその事は理解できた。
ライの肉体は常人よりも優れた物だ。
だがそれは何者かの手で作られた物……
骨格、筋肉、さらには神経の反応速度すら作り替えられていた……
このような改造には想像を絶する痛みが伴われるはず……
そんな事をする人間は普通ではない……
病院側もライのカルテそのものを送りつけて来ていた……
それはつまり「これ以上は関わりたくない」という意思表示だろう……
ルルーシュはこの事をミレイに、そしてライに伝える事が出来なかった……
「恐らくライの記憶喪失も人工的なものだろう……」
この改造手術は数年に渡り行われたものだと、ライの身体の痕跡からは分析できた……
そして恐らく証拠隠滅のために記憶を消されたのだろう……
だが、記憶を消されたのは保険のため……
ライは恐らく消されるはずだったのだろう……
ルルーシュはそう分析した
「アイツも誰かの思惑で使われ、そして捨てられた人間と言うわけだ……」
かつて幼い頃、自分達が皇帝に利用され、使い捨ての駒にされたように……
ライも使い捨てられた人間だということだ……
そんなライにルルーシュは親近感を覚えた……
ただそれだけだった……
「自分と似ているから調べると?」
「あぁ。自分でも意外だと思っているよ」
似たような境遇にいるライに親近感を抱いただけのはずだがルルーシュはライには他にも何か自分を惹き付ける何かがあるに違いないと確信していた。
だがらライについて調べたくなったのだ。
「結果次第ではこちらに有利に働くかもしれないからな」
「それはが自分の我が儘を正当化する『建前』か……」
そう言ってC.C,は不適な笑みを浮かべた。
そのままピザを持ち、ベッドから起き上がると扉の方に向かって行った
扉の前で立ち止まるとC.C.は此方に振り向かずにしゃべりはじめた
「ならカレンは大事に使えよ。ライの為にもな……」
「わかっている」
「お前が分かっているはずなどないさ……アイツの見ている『世界』はお前とは違う彩りをしているのだからな……」
「どういう意味だ?」
「そこまで教えてやる義理はない……自分で考えるんだな……」
意味深な詞を残し、C.C.は部屋を後にした……
部屋に残されたルルーシュはその言葉の意味について考えたが、C.C.が何を言いたいのかルルーシュは理解できなかった……