武林の誉れに恋しなさい!   作:水華

27 / 30
今回で1回戦も終りです。
・・・長かった、個性的なキャラが多くつい熱も入りました。
なかなかテンポ良く行かないですね。


若獅子タッグマッチトーナメントD

若獅子タッグマッチトーナメント、前回までの戦況は。

 

グループA

第①試合、勝者、智性

第②試合、勝者、ミステリータッグ(※棄権)

第③試合、勝者、無敵童貞軍

第④試合、勝者、デス・ミッショネルズ

 

グループB

第⑤試合、両チーム引分け(※失格)

第⑥試合、勝者、西遊記

第⑦試合、ファイヤーストーム VS ワイルドタイガー

第⑧試合、聖絶の言霊 VS 剣士連合

 

□□□□□□□□□□□

□ ①┓    ● □

□  ┗┓ ┏┓  □

□ ● | |┗⑥ □

□   ┣☆┫   □

□ ③┓| |┏⑦ □

□  ┣┛ ┗┫  □

□ ④┛   ┗⑧ □

□□□□□□□□□□□

 

西遊記ペアとチャレンジャーズペアの試合と言うより稽古といった内容の闘いが終り、リングの損傷がゼロなのですぐさま次の試合が行われる運びと成った。

 

『さぁどんどん行きましょう、グループB第⑦試合、ファイヤーストーム対ワイルドタイガーぁぁ!』

 

「さーて、祭りのはじまりだぜ!」

「大友の大筒が火を吹くぞ!」

 

「ロックに決めるぜ!」

「見ていてください、揚羽様ぁぁぁ!!」

 

『見た限り強さはほぼ互角か...』

『キャップだからな、意外な展開がありそうだな』

 

『今大会唯一の銃火器対決、勝利するのはどのペアか?それでは、ゲール!』

 

「さぁ、踊りな!」

最初に仕掛けたのは九鬼家従者、序列15位のステイシー・コナー、両手に構えたサブマシンガン(UZI(ウージー))の引金を引いて銃弾をばら撒く。

 

「うぉ!?」

風間は危なっかしくも何とか避け、前以(まえも)って射線から外れていた大友は、お返しとばかりに大筒を構える。

 

「でりゃあああああ!」

ドーン!、砲弾はステイシーを狙っていたが。

 

「うぉぉぉっ!」

両腕をクロスした序列999位の武田小十郎が肉体を張った盾となって防ぐ。

 

「この程度で私の情熱の炎は消えぇぇぇん!」

「大友の砲術をこの程度だと!ならば受けてみよ!!」

「ファック、私を忘れんな!」

小十郎を盾にしつつステイシーはマシンガンを乱射、大友は動き回って弾幕を回避しながら砲撃していた。

 

「うぉ!あぶね!?」

風間は飛んできた銃弾を転げながら回避し、何とか射線から逸れる。

 

「これは、しゃあねぇ~よな?」

口では仕方なくと言った感じだが、雰囲気は幼子の様にワクワクしながら風間はポケットから何かを取り出して胸元に当てる。

 

「羽持てる者を恐れよ。邪悪なる者も強き者も、羽持てる我を恐れよ!」

「!?待て風間ぁ」「「?」」

大友が気付いて静止を呼び掛けるも、時既に遅く。ステイシーと小十郎は慌てる大友の様子に疑念が湧く。

 

「我が翼は、(なんじ)らに呪詛(じゅそ)(むく)いを与えん!邪悪なる者は我を打つに(あた)わず!」

言霊の謡、聖句が完成し(ほとばし)る気、そして風間の姿が消え立って居た場所には数枚の羽が舞っていた。

 

「くぁ~やっぱ難しいな~これ♪」

『『『!?』』』

大友を除く全ての者達が声のした方、ステイシー達の後方を見て驚愕する。其処には膨大な量の気を纏う風間が立っていた。

 

「風間~、それは対老師の切り札だって大友は言ったぞ!」

「ん?まぁ何とかなるだろ♪」

「・・・はぁ~もう良い、使ったからには後は任せるぞ」

「おう♪」

無邪気に笑う風間に諦めた大友、雌雄(しゆう)は決したと大筒を下ろした。

 

『これは、何と風間選手が瞬間移動したー!しかもこの気の量、スペシャルな私にも分かりません!』

驚愕から帰って来た田尻が司会、進行の役目を果たし、実況、解説の席から(はず)んだ声が聞こえる。

 

『キャップめ、私に内緒で面白い事に成ってるじゃないか♪』

『・・・!成る程だからか』『ん?』

百代とは裏腹に思案していた石田は何かに納得する。

 

そも、なぜ風間が使えるのか?その理由はファイヤーストームの結成秘話にある。

 

◆◆◆◆◆◆

 

時は(さかのぼ)り、若獅子タッグマッチトーナメントが告知された日の翌日、風間は福岡に居た......

 

「くぅ~何となく俺の相方に出逢えそうな気がするぜぇ♪」

何故風間が福岡に居るのか?それは若獅子タッグマッチトーナメントに共に出場する相棒(パートナー)を求めて直感の命じるままに飛び出した結果だった。

 

普通なら近場である川神で探す所を豪運の持ち主である風間の直感が西に旅に出るべきだと(ささや)き、アグレッシブな風間は即、行動を開始したのである。

 

ドン、ヒュ~~・・・パン!

「ん?何だ?」

何かを打ち上げる音が聞こえ、気になった風間は音のする方へと向かった。

 

―大友side―

 

「う~ん、いまいち広がりに欠けるな、うん、星の量を増やしてみよう!」

河川敷では天神館の十勇士が1人、大友焔(おおともほむら)が自作の花火を打ち上げてその出来栄えを評価していた。

 

ドン、ヒュ~~・・・パン!

「うむ、これは中々の出来ぞ♪」

 

「おっ!花火だったか、お~い!」「?」

花火を目指していた風間が、打ち上げをしていた大友を見付けて声を掛けた。

 

「お前は東の軟弱...じゃなくて坂東武者(ばんどうむしゃ)か?」

「?まぁいいや、なぁなぁさっきのって花火だよな?」

 

「そうだ大友の力作達だ」

「お~すっげぇな大友、良かったら見てても良いか?あっ俺は風間翔一ってんだよろしくな♪」

「花火は人々に見て貰い、愉しんで貰う為の物、勿論(もちろん)良いぞ!、それと大友は大友焔(おおともほむら)だ、よろしく」

そうして出会った風間と大友は(しばら)く昼の花火を観賞し帰路に着いた。

 

「そうか、風間は武道大会の相方を求めて西に」

「そうだ!なぁ大友、俺と一緒に出てくれないか?」

「えっ?大友がか?」

「おう、良いコンビなれるって俺の勘が言ってるぜ」

【うむ、風間は大友に付き合ってくれたし、よし!】

「大友で良ければ良いぞ!」「おぉ決まりだな♪」

少し考えて結論を出した大友は風間の提案を受諾、此処にチーム、ファイヤーストームが結成したのだった。

そして、また暫く歩いていると・・・

 

ドン!

「うぉっと!?」

大友と談笑していた風間が誰かにぶつかりよろけた。

 

「ん?悪いね君、俺は今急いでいてな、じゃあ!」

そう言ってそそくさと去って行くホスト風の男、それを見送った大友が風間に声を掛ける。

 

「大丈夫か風間?」

「あぁ、なんだったんだ?...ん?」

何かを見付けた風間は其れを拾いマジマジと(なが)める。

 

「何だこりゃ?、うぉ光った!面白れ~♪」

「!?」

風間が拾ったのは石で出来たメダルの様な物、()れが突如として光だし、未知の物に風間は興奮しているが、大友は其れが何か知っている為、驚愕(きょうがく)していた。

 

【まさか化身メダルが適合した!?、いや今は風間は説明するか】

「なぁ風間、脳裏に言葉が浮んで居ると思うが、絶対に言うなよ?今説明するからな!」

「?おう、分った」

そうして大友によるウルスラグナの聖印と化身のメダルについて一通り説明が為されたのだった。

 

「へ~そんなのが有るのか、世界は広いぜ。なぁ大友、風の化身メダルも有るんだよな?」

「そうだが?」

「それ見せてくれ!風を自称する俺としちゃあ其れを見ない何て有り得ないぜ♪」

風間の申入れに(ほう)けていた大友は我に返って言う。

 

「風間、1つに適合するだけでもスゴイのに2つなんて絶対無理だぞ!」

「まぁダメだったらダメで良いさ、でも試さないで諦めるなんて俺の辞書にはネェ!」

 

風間の熱意に折れた大友は風のメダルを持つ毛利元親(もうりもとちか)の元へと案内するのだった。

 

◆◆◆◆◆◆

 

そして時は現在へと戻る。

 

『アレは化身メダル、軍神ウルスラグナの力が()められている。』

『ウルスラグナ?』

『ペルシアの軍神にして10の化身を持ち、悪を裁く正義の神だったか』

実況、解説席で石田が解説を行っているが、ステージで動きが有り観客の視線が殺到する・・・まぁ見えないが...

 

「ファック!何だこりゃ見えね!!」

「クソッ、男なら隠れて無いで出て来い!」

周りから感じるプレッシャーに苛立つステイシー達、神速に入った風間の姿を(とら)える事は出来ないが舞い散る羽から自分達の直側(すぐそば)を何かが通っている事は察せる。

 

―控え室side―

 

『『『・・・』』』

言葉を失う者達も居たが、大半はその能力、化身の権能を吟味(ぎんみ)していた。

 

【風間翔一と言いましたか、先程から右拳を外してますね。神速に()れて居ないのでしょう、しかし焔娘(えんにゃん)も面白い者を見付けました。ふふ、この羅濠が直々に鍛えるのも面白いかもしれませんね♪】

 

「神速か~何でステファニー達の周りで右ストレートしているんだろう?まぁいっか、後で僕とも闘ってくれないかな~」

『『『!?』』』

「卿は見えているのですか?あと私達は敗退したので大人しくしていてください!!」

ドニの(ささや)きに周りが注目するが、本人は何処吹(どこふく)く風とリリィの問いに答える。

 

「うん、見えてるね。それに翠蓮達も見えているんじゃないかな?」

今度は翠蓮に視線が殺到する、本人は不快に思いながらも答えた。

 

「武林の者として心眼之法訣(しんがんのほうけつ)は当然(おさ)めております」

「カカッ、神速はそもそも我の十八番じゃしのぉ」

 

【そうなんだ、ん~何か対策を考えなきゃね】

(わらわ)も智慧の神としての力で似た事が可能だが、言う必要は有るまい】

 

お気楽に観戦している者、権謀術数(けんぼうじゅっすう)を考える者など様々な思いが満ちていた。

 

―ステージside―

 

見えない敵と言うプレッシャーに耐え切れなくなったステイシーが行動を開始する。

 

「ファック!こうなりゃ周りに銃弾を」

『ばら撒いてやる』と言い切る前に、声は途絶えた。

 

『『『!?』』』

 

「おっ!やっと当たったぜ♪ッグゥ!?」

「!?風間ぁ!」

神速から風間が帰って来た。だが風間が胸を、正確には心臓の辺りを押さえて(ひざ)をつき大友が駆け寄る。

 

『...ハッ!ワイルドタイガー場外の為、カウントを取ります。1、2、3、』

田尻が数え始めた、ステイシーと小十郎のペアは最終的に殴るのを諦めた風間の全身を使ったタックルで場外へと吹き飛ばされて居た。しかも体重×速度=威力の謎法則でステイシーは立てない程のダメージを()って居た。

 

「ファッ・・ク・・・ここ・ま・・で」

「ぬぅおおおお!!まだだぁぁぁぁ!」「!?」

気合いで立ち上がった小十郎はリングに向かって走る。(さいわ)い海に落ちる手前、場外エリアの端に居た為、距離にして5メートル、何とか10カウント以内にリングへと戻れた。

 

「揚羽様が見ているのだぁぁぁ諦めぇぇん!」

『おぉぉ凄い気迫だな』

『あぁ、だが』

 

『、9、10、ステイシー選手場外につき、勝者ファイヤーストーム!』

 

「...あっ!」

小十郎はうっかりステイシーの存在を忘れていた。尚、後程(のとほど)彼が大好きな主人より愛の拳を頂いたのは余談だ。

 

◆◆◆◆◆◆

 

『さぁトーナメントも残す処、1試合と為りました。第⑧試合、聖絶の言霊対剣士連合ぉぉ!』

 

()(もと)が英雄の力量、見て差し上げます。」

「程々にな羅濠よ」

 

「義経は源義経として恥じぬ様に頑張る!」

「あわわわ、が、頑張ります!」

 

『さて壁を越えた者の対決だな』

『あの剣聖の娘、テンパってるみたいだが、大丈夫か?』

『まゆまゆもヤル時はヤル女さ♪』

 

『さぁ参りましょう、决斗(ジュエドウ)!』

 

「行こう(まゆずみ)さん!」

「はい!」

最初に動いたのは剣士連合、佩刀(はいとう)に右手を添えて駆け出した。

 

「遅い!」「?!クッ!!」

しかし、軽功(けいこう)で左側面に接近した翠蓮の掌打を義経はギリギリ(さや)ごと刀を盾にする事で防いだが、威力までは防げずに吹き飛ばされた。

 

「!義経さん」

「余所見とは関心しませんね」「!?ハッ!」

高速の抜刀を翠蓮は体勢を低くして(かわ)し追撃の掌打を打とうとしたが、途中で軌道を変え鞘での打撃を防いだ。そして同時に後方へ跳躍(ちょうやく)し、距離を開ける。

 

「斬撃と打撃の二連撃ですか、初見で防ぐのは困難な見事な技です。」

「・・・貴女には初見で防がれましたが」

 

「ふふ、この羅濠の賞賛です。素直に受取っておきなさい」

「・・・」

由紀江は鞘を腰のベルトに固定して刀を正顔に構える。

翠蓮も静かに基本とも言うべき套路(とうろ)椅馬問路(いばもんろ)を構える。

 

「「・・・・・・」」

 

両者共に相手の挙動を見逃さない様に集中する中、先程吹き飛ばされた彼女が動く。

 

「黛さん合わせて!源氏式、刺突」

「黛流、燕落とし!」

義経が高速の突きを放ち、由紀江が飛び上がって刀を振るうことで衝撃波を飛ばした。

 

()おみる、太白の雪。」

しかし、義経の刺突を左手の人差し指と中指で挟み真剣白刃取りし、(うた)を口ずさみ由紀江の衝撃波を竜吟虎嘯大法(りゅうぎんこしょうだいほう)の魔風が生み出す衝撃波で相殺。そして右手に練り上げた気を解放する。

 

覇空断掌(はくうだんしょう)!」

「キャァアアア!!」

ドーン、ビシ、バキバキ

空間を引き裂く震動に空中に居た由紀江は為すすべも無く吹き飛び。

 

「黛さん?!『(ふん)ッ!』しまっ!!」

意識の()れた義経は投げ飛ばされてしまった。

 

「大丈夫か、黛さん?」

「はい、なんとか...」

受け身を取り直ぐ様体勢を整えた義経は由紀江と合流し、どうするか思案する。相手は2対1でも余裕の(てい)を崩さない格上、生半可な攻めは通用しないだろう。

 

「・・・義経さん、少し時間を稼いでくれませんか?」

「うん?良いけど・・・」

何故か?理由を聞きたそうな義経に由紀江は一言で告げた。

 

「奥義を使います。」

「!分かった、義経に任せてくれ!!」

 

―翠蓮side―

 

【おや?剣聖の娘の雰囲気が変わりましたね、大技ですか。良いでしょう受けてたちます】

雰囲気だけで察した翠蓮は特に妨害する事もなく待つつもりだったが。

 

「ハアアアア!」

「成る程、良いでしょう」

時間稼ぎで在ることを察し、挑んで来た義経の相手をする事にした。

 

袈裟斬り、逆袈裟、唐竹割、刺突、次々に技を繰り出すも(かわ)し、避け、()なし、弾く。

 

「素直な太刀筋ですが虚が足りません!野馬回槽(のまかいそう)

義経の横薙ぎの一閃を体を沈めた翠蓮が左腕の側面で滑らせる様に刀を持つ義経の右腕を受け流し、(かか)げた頭上から背後へ、そして左上に回した手刀を袈裟懸けに振り下ろして右肩を強打する。

 

「クッ?!」

後ろに退(さが)った義経、何とか刀は手放さないで済んだもののダメージが大きく腕が痺れており、暫くは十全とは行かないだろう。

 

「!来ますか」

その時、由紀江が動いた。高速で接近し間合いに入るやいなや。

 

「黛流奥義、阿頼耶(あらや)!」

鞘に納め、圧縮した気を解放しての抜刀。その剣速は神速へと(いた)っており回避や防御は困難な斬撃であった。

 

そう、()()()()()()()()である。

 

「なっ!?」

息を()む由紀江、横薙の剣線、神速の抜刀術は下からの右手と上からの左手で挟まれた真剣白刃取りで防がれたのだ。

 

「見事な技です。ですが私には通じません」

【体勢を崩し且つ刃を(かえ)さないか、心眼之法訣(しんがんのほうけつ)を修得していなければ手傷を()ったかも知れませんが...】

本来は回避不可能な神速の斬撃も、心眼之法訣(しんがんのほうけつ)を修めた翠蓮には、()()()()()()()()でしかない。それにルール上、義経と違い真剣を使う由紀江は峰打ちでなければならず、抜刀後の刃を反す動作分のロスは大きい。

 

「ん?」「やぁ!」

反撃に出ようとした翠蓮だが、義経の左逆手に持った刀での切り上げを後ろに飛ぶ事で(かわ)す。

 

「黛流、十二斬!」

「なんと!」

刀から手が離れた瞬間、由紀江は高速の連続斬撃を繰り出した。当然翠蓮には(ことごと)く防がれるも。

 

「!黒虎推掌(こっこすいしょう)

斬撃が十を数えた時、翠蓮の掌打が由紀江の腹を(とら)え吹き飛ばされたが、義経が受け止め数歩分地面を滑る事で止まった。

 

(大丈夫?、黛さん)

(はい、何とか...その、義経さんは?)

(右腕は回復にもう少し掛かると思う、逆手でコンパクトにまとめる事で左でも振れるけど、先輩に近接し過ぎは危ないと義経は思う)

(はい、私も同意見です。)

 

「・・・・・・」

義経と由紀江が小声で作戦会議をしている頃、翠蓮は自身の手を凝視していた。そして・・・

 

「見事です。」

「「!?...?」」

突然の賞賛に義経と由紀江は首を傾げるが、翠蓮は構わずに続ける。

 

「十二斬でしたか、全て防ぐつもりの私から反撃を引き出し、傷まで付けるとは見事です!」

見れば翠蓮の手に()っすらと(あざ)が出来ていた。

 

【一撃(ごと)に追い込み十二撃目で仕止めるのですね、咄嗟(とっさ)に反撃してしまいましたが、はてさて...】

少し考えた末に出した翠蓮の結論は。

 

「良いでしょう、私の絶招(ぜっしょう)を1つ披露しましょう、飛鳳十二神掌(ひほうじゅうにしんしょう)と言い鳳雛登門(ほうりとうもん)鳳眼穿廉(ほうがんせんれん)鳳爪陶心(ほうそうとうしん)飛鳳墜落(ひほうついらく)丹鳳朝陽(たんほうちょうよう)金鳳亮翅(きんほうりょうし)郡鳳連環(ぐんほうれんかん)雄鳳千斤(ゆうほうせんきん)鳳翼天象(ほうよくてんしょう)鳳龍陰陽(ほうりゅういんよう)鳳凰双飛(ほうおうそうひ)大鳳無天(たいほうむてん)の十二の掌打を繋げる技。全ての技を終えた時、柔剛(じゅうごう)諸共(もろとも)に極め、陰陽を相剋(そうこく)する理合(りあい)が秘められているのですが...加減するので乗り越えてみなさい」

 

宣言と共に翠蓮が動く、掌力を高め技をいや、業を繰り出す。

 

「「「・・・・・・」」」

その圧倒的武の前に始めは対処出来ていたものの、中盤より為す術も無く蹂躙(じゅうりん)された。暫しの静寂の後、バタリと倒れる音が響く。

 

『これは、チーム剣士連合ダウン、よってチーム聖絶(せいぜつ)の言霊の勝利だぁー!』

 

オオオオオオ!!!

 

()き上がる歓声、こうして1回戦が全て消化され2回戦が始まる。

 

「出番は無かったな、まぁ傍観者の私は本来...」

京極の呟きは歓声の中に消えていった。




プロフィールの更新は一段落するまで保留しますが、昔化身メダルの所有者が変わるかも...と言った新たな神具適合者です。

3人目、いや正確には4人目ですね。

■風間翔一
特 徴:ウルスラグナの化身メダル2つに適合したダブルコンダクター
①風のメダル
強風の化身、自身に風を纏い操作する。また風に化身して親しい者の所に転移する事が可能だが、御互いが風の通る場所に居る事が条件で、転移した場合は10分以内で在っても能力が切れる。

「我は救いを求める者の声を聞き届ける者なり、窮地(きゅうち)(おちい)りしとき我が名を呼び、加護を求めよ。我は一陣の風、強き風となりて顕現(けんげん)す!」

(おおとり)のメダル
(おおとり)の化身、神速を得る。移動の際に気で編まれた羽を落す。この羽には呪詛返し、気力の反射といった能力が備わっており、ある程度任意で出す事が可能。しかし神速の副作用として心臓への激痛が付随する。

「羽持てる者を恐れよ。邪悪なる者も強き者も、羽持てる我を恐れよ!我が翼は、(なんじ)らに呪詛(じゅそ)(むく)いを与えん!邪悪なる者は我を打つに(あた)わず!」

化身の能力は少々改編されていますが、まぁキャップに合せた無難な内容では無いでしょうか?
私は気に入っております♪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。