Re:俺⁉︎   作:かみかみん

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おはようございます、こんにちは、こんばんは。
かみかみんと申します。
初めましての方は宜しくお願いします。
一度でも見たことがあるという方…お待たせして申し訳ありません!m(_ _)m

以前某サイトで連載していたものです。更新ブレーキからユルユルとアクセルを踏み始めました。
更新速度は相変わらず亀並みですが、頑張って更新していきますので宜しくお願いしますm(_ _)m




第一幕 気が付いて

別段つまらないと言う訳では無い人生だった。

それよか、普通に友人と一緒になりバカをしたり、普通に…とは違うかもしれないけれど恋もしたことだってある。寧ろ充実した人生だったと自負できる。

…まぁ、あまり感情を表に出す事が無い顔の為に傍から見たら友人だけが騒いでいるだけのようにも見えたかもしれないけれどな。

それに、恋と言っても初恋が女装大好きな綺麗系お兄さん言う時点で色々と終わっていた恋ではあるけれど…

 

……ゲフンゲフン。そ、それにだ!決して善人と言う訳でもなく悪人と言う訳でも無い位何もしていないと自信を持って言える。

…いや、自信を持って言える内容でも無いんだけれどさ。

 

しかしながら…――――――――――――――――― だからこそ問いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、この子は俺に似て強くなりそうだな」

 

「……………(何故俺は知らない人にあやされているのかを!!)」

 

おはよう、こんにちは、こんばんは。

何故だか気が付いたら赤ん坊になっていた以前の名前がわからない俺です。

俺の記憶が正しければ普通に一日を終えて普通に自分の家でご飯を食べて普通に自分の部屋のベッドで寝た……筈なんだが、気が付いたら見知らぬ人に…

 

「しかし…この子は殆ど泣かぬから手が掛らんな。俺はてっきりガキは泣いてばかりだと思っていたんだが…」

 

と言う感じであやされてる状態だ。

状況がまるっと理解できないと? 大丈夫だ。当事者の俺ですら一ミリたりとも理解できないし、理解しようとも思わない状況だ。

…ん? 夢オチとかそういうのではないのかとな? …うん、俺も始めはそういう路線から攻めようと思ったんだが……何て言うんだろう?

感覚がリアルすぎるんだよね。具体的に言うと……

 

「(――――――グシャ)……あ、力加減間違えた」

 

まぁ、こんな感じでさっきから抱っこされる度に力加減をニアミスって明らかに赤ん坊の身体からは出てはいけない音と言うか…手を滑らされていると言いますか…その度にすっごく痛いのが全身に押し寄せていると言う軽く拷問まがいな事を受けているのだ。

しかし、身体が赤ん坊でも中身が大人な俺なのでおいそれと泣くと言う選択肢が出てこないんだ。しかも、この赤ん坊の身体自体がやけにスペックが高いか知らないけれど、殆ど無傷という驚異の赤ん坊……ホントに恐るべしダ!!

 

おとと、俺の心内ばかり出していても仕方ない。それじゃあ、俺の目の前に居る人について話しておこうと思う。

 

「ふむ…俺が腹を痛めて産んだ子じゃなかったら死んでいたな」

 

………うん、驚いた人もいるよね? 自分の事を俺と言って、尚且つ俺を握り潰そうとした……と言うより、完璧握り潰した正に傍若無人なしゃべり方をしているこの人が母親らしいんだよねぇ〜確かに見た感じ、眼は釣り上がっているものの、端正な顔立ちをしているし…漆黒な髪を後ろで結びポニーテール見たいな髪型になっているんだよねぇ〜

ハハハ〜……ハァ…

 

『すぅぱぁらっき〜チャ〜ンス!!!!』

 

「……?」

 

何だろう?この場には赤ん坊になった俺と赤ん坊の母親しかいないのにこの人ではない別の女性の声が聞こえてきたようなそうでないような……?

 

『あ、そのままそのまま〜私は自称ゴッドゥ!! 何か知んないけれど、すっごく運が悪い君を生き返らせてしまった張本人さぁ〜!!』

 

テンション高けぇなこの人……えっと…自称 ゴッドゥさん? …変な名前だ。

しかし、生き返らせてしまった張本人って……誰が死んだんだろう?

 

『…君、意外と酷い事言うね。ってか、死んだのってどう考えても君でしょ!? 自室で睡眠中に不幸にも隕石が落下して脳天に大穴開けて死んだの君だよね!?』

 

へぇ~…本当に運の無い人もいたもんだ。 一度その顔を見てみたいもんだよ。…いや、その人は死んだんだから無理かな?しかも、脳天に穴があいているんだったら顔すら判別がムズそうだ。

それよか、俺もいよいよ危ないのかな?やけにリアルな幻覚と共に幻聴まで聞こえてきたんだから…しかも、自分の名前も思い出せないんだよね? うわ〜……病院行かないと危ない状況なのかな? 親には迷惑かけるなぁ〜

 

『いや、だから君だっつ〜の……あぁ〜埒が明かない!! ヘイYou!生き返っちまいなYo! 的なノリで行こうと思ったのにーーー!!』

 

相も変わらず幻聴は持続中…目の前では母親と思われる女性が俺を握り潰したことを悪怯れた様子もなく、先程と同じように抱き抱えて…

 

―――――――――グシャ

 

「あ、またやっちまった…」

 

(―――――――――――!!?

絶賛痛みのリフレインちゅう!?)

 

…そう言えば、何だかこの人の服装といい、家の内部といい古い時代のものに見えるけれど…

俺ってばそこまで歴史は好きではないのに此処まで歴史的な夢か幻覚を見るなんて…実は俺ってば隠れ歴史ファンとかだったのか!?

…そう言われてみれば、無双ゲームとかは好きだった気がするなぁ〜

 

「しかし…アイツには困ったものだ。俺の柚登(ゆと)に全く興味をしめさんとは…」

 

そう言いながら女性は誰かのことをブツクサと不満タラタラな感じ言っている。

へ〜幻覚だってのにやけにリアルな造りをしているんだな。まさか、独り言とかの設定まであるなんて…

 

「柚登も、あんなヤツの子供は嫌だよな〜」

 

いや、俺に同意を求められても…

そういや、合間合間に出てくる『柚登』って言うのはもしかして俺の名前なのかな?

 

『その通りだ柚登君!!』

 

「うぎょぉ!?きゃきゃっきゃ〜(うおぉ!? ビビった〜)」

 

「うおぉ!? まさか、柚登自身から同意を得られるとは思わなかったな…しかし、流石俺の倅だぜ!俺の味方をしてくれるなんて柚登はアイツと違って優しいなぁ〜」

 

そう言いながら俺の頬に自分の頬を当ててグリグリとあてがる女性。

いや…ヤメッ…!幾らこの身体が丈夫だからってそんな風に力任せにグリグリってやられると首に向かって負担が直に来て…

あ……あ…ら、らめぇーーーーー!!!!

 

………まぁ、この人は置いておいて、さっきから俺に向かって話しかけてるのこの幻聴って?

 

『だから、幻聴じゃないって!あと、君の今の状況も幻覚じゃないからね!って言うか、切り替え早っ!?』

 

だから、幻聴&幻覚につき合っているほど暇じゃないんだっての〜

俺はさっさと病院を紹介してもらって、慎み深く余生を堪能するつもり…

 

『アンタは何処かの老人か―――!! ったく、しゃあないわね…オラァ!!』

 

突如として女性としては似つかわしくない妙に気合の入った声が頭の中で響いた。そして、その一拍後、俺の意識は黒色に塗りつぶされたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

ここは…?

 

『お目覚めかしら?』

 

あぁ、幻聴の続きか……

 

『だぁ~かぁ~らぁ~! あれは幻聴でも幻覚でも無いっての!! 今から現実を見せてあげるから覚悟しておきなさいよ!!』

 

又もや何もない漆黒の暗闇から女性の声が響いてくる。どうやら若干お怒り気味みたいだ。

まぁ、コレだけ俺が否定しまくっているんだから仕方ないと言ったらそれまで何だけれどね。

ただ、現実味が無さ過ぎじゃね?隕石ぶつかって死亡~とかってさ。

 

そんな事を思っていると、突如として視界が明るく変化した。一瞬目をしかめたが、思ったよりも直ぐに眼は慣れてきた。

段々と鮮明になっていく視界…其処で俺が見たものは……

 

「…………俺…か?」

 

『何だ喋れるんじゃない。…そうよ、貴方の亡骸よ』

 

天井に大穴をあけて部屋をひっくり返した位ぐしゃぐしゃに変化しているが、其処は見間違えようもない先程まで俺がいた部屋…そして、その中心には頭部が存在しない『誰か』の…人間の身体がまるで人形のように横たわっていた。

 

「………親は…?」

 

『開口一番が自分の事より親の事って…まぁ、柚登君がそれだけ人の事を思えるってのは嬉しい事ね〜…おとと、親だったわね?まぁ、このままいくと発見されちゃうけれど……』

 

そ、それは不味い!信じる信じないは別として、こんな現場を一般人が見たら、それこそ卒倒しちまうじゃんかよ!!

えとえと…こういうのはどうにかしなければ………そうだ!!

 

「……消せ…」

 

…このビジョンを早く消して〜!!

 

『へぇ〜そういった結論に至るんだ…思った以上に達観しているわねぇ〜自分の死を受け入れさせない為に何をすればいいのか…それは自分がいたと言う事実を消すと言う事……成程〜やっぱり、柚登君は面白いわねぇ〜』

 

はへ? 何だか物騒な結論に至ってないかなこの声の主さん!?

ちょ、俺が居た事実を消すとか何だか幻聴にしては物騒すぎる事を言っているんですが!?

俺は唯、今俺が見ている映像を消せって言っただけで…だって、リアルスプラッタ映像なんて正直見ても嬉しくないんですが!?

 

『私、貴方の事を気にいっちゃいそうだわぁ~そうね……あのままだと不便かもしれないから色々とオ・マ・ケを付けておいてあげるわねぇ~』

 

そんな声と共に徐々に消えていく崩壊した俺の部屋……そして再び消えかかっていく俺の意識…

えっと、今の映像を消してくれるのは嬉しいんだけれど、実際の所、俺の状態はどんな感じな訳ですかぁ!!?

 

『そうそう、貴方の新しい人生は『三国志』っていう時代背景があるわよ~……まぁ、ただ少しパロってるけれどね…』

 

へ?何!? 最初の三国志は聞こえたけれど、最後の方が小声で聞こえなかった!!もう一度、もう一度プリーズ!!

しかし、そんな俺の声が届く事は無く、完璧に俺の意識は塗りつぶされていくのであった。

 

 

そうして気が付いたら俺の視界はあのぶっ飛び女性の後頭部が映し出されていた。どうやら、おんぶ…と言うより、布で女性の背中に固定させられているみたいだ。

しかしながら、周りは暗くて明らかに子供を連れて散歩するような時間帯ではないんだが……?

俺は今の状況を確認するために動かしにくい手を動かして女性の頭を軽く叩いて起きたことをアピールした。

 

「お? 起きたのか柚登。ちょっと待ってろよ今軽く賊をぶっ潰す所だからよ!」

 

そう女性が言った瞬間、俺の視界の一部分になにやら赤い絵の具の様なものが飛散しているのに気が付いた。

始めは、この女性の職業が絵描きなのかと思ったが、よく見ると女性以外にも人がいるらしく…しかも、なにやら人の悲鳴にも似た声が俺の耳に入ってきた。

そして、その悲鳴の正体知った瞬間、絵描きと言う選択肢をコンマ一秒後には消し去った。

更に、聞こえてくる何やらかなりの重量がある湿った物体が地面に叩きつけられる音…

そして漂ってくる鉄臭い…それでいて、かなりの異臭…

そう、この女性は俺を背負った状態で人を………同族である人間を殺しているのだ。

しかも、一人や二人ではない。暗い夜道で詳しい数までは正確に調べられないが、パッと見で数十から百人分位の屍が横たわっている。

そして、俺を背負っている女性の周りにはテレビでしか見たことが無いような剣や槍、人によっては棍棒みたいな物を持ち、女性に向かってきている。

辺りを見回すとまだまだ人はいるが、どうやら全員が女性の敵みたいだ。それを迎え撃つ女性の手には無双ゲームで一番好きだったキャラが使用していた太さ4,5センチある三本の棒を鎖で一直線に連結させた武器…三節棍が……真っ赤に血に塗られた状態で握られていた。

 

…………つまりは、この地べたに転がっている屍'sはこの女性一人で生成したものと言うことでして…

しかし、目覚めてこれか……もしかしてもしかすると、本当にあのビジョンはあった事…なのかな?だとしたら、俺は……一回死んだのか?

割とあっさりとその言葉を受け入れる事が出来た。寧ろ、何だかある意味で当然のことを自分で確認しているような感覚にさえ陥った。

 

成程…あながち、あの『自称 ゴッドゥ』さんの言っている事もあっていると言う事なんだな。しかも、先程の女性の『賊を潰す』という言葉から、間違いなく俺が知っている日本ではない。という結果からつまり俺は………

 

「さん…ごくし………」

 

「柚登、お前って生後三日なのに何で話せるんだ!!!!?」

 

………………え?最後の『オ・マ・ケ』ってこういう事なの?

 

「流石は俺の倅だ!! よっしゃぁぁ!!!!気合いが入ってきたーー!神速で終わらせてやるぜ!!!!」

 

………しかも、この赤ん坊って生まれてまだ三日しか経ってないの!!?

つーか、『流石は俺の倅』だけで片付けられる状況じゃなくね!?

 

そんなこんなで俺の三国志(?)ライフがスタートしてしまったのだった。

 




では、また次回〜( ̄▽ ̄)ノシ
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