別サイトの小説もほぼ放置していた事実に驚愕でさぁ( ゚д゚)
とりま、執筆中のものを途中でもいいかなと投稿してみました(汗
――――虎牢関での戦は熾烈を極めた。 堅固な要塞、神速の張遼、そして何より飛将軍呂布……間違いなく強敵だ。 三国志という歴史を把握している筈の俺ですら勝利を治めることが出来るのかと不安に駆られてしまう。
武はなく、策を練る頭すら無い俺からしてみたら、正史を把握しているという予備知識だけがアイデンティティだった筈なのにそれすらも霞んでしまう。
俺が世話になっている曹猛徳……華琳が負けるはずが無いと信じているのに不安に刈られてしまう。
だが、間違いなくこの戦を連合軍は勝利でおさめるはずだ。しかし、俺の不安感は拭いきれていない。
あぁ、わかっているさ。その原因だって把握しているさ。さっきも言ったが、正史を把握しているというアイデンティティがある。だからこそ不安一杯だ。なぜかって?
「虎牢関って焼き討ちにあう歴史ってあったっけ?」
いや、そもそもの話をするけれど
「凌統ってこの時代の武将か?ってかいたとしても反董卓連合でこんなに目立つ将だっけか?」
この世界で言われる俺の『天の御使い』に並ぶほどのビッグネームで『戦乱を凌ぎ全てを統める』って…
本当に何者なんだろう凌統って人は?
そんな俺の心情を知らずか
「ちょっとあんた、そんな辛気臭い顔してると邪魔だから呂布のところに行って首を切られるなり、虎牢関に行って焼かれてくるかしてきなさいよ」
「いや、普通に死ぬから。どっちに転んでも苦しみ抜く間もない程にあっけなく死ぬ自信があるから」
桂花から何時ものような毒舌が飛んでくる。ある意味で非常識極まりない状態の中ではこんな何時もの光景が嬉しくも感じ……
「いや、そもそもここ(三国志時代)にいること自体が非常識極まりない状態か。ってか桂花、こんなところで油を売っていていいわけ?」
「はぁ?頭湧いてんじゃないの。なんで私がわざわざあんたに話しかけるなんて物好きでもやらないようなことをやらないといけないのよ? 華琳様から私直々にあんたを呼んでくるように命が出たから仕方なくきてあげてんの。そうでもしなきゃあんたと同じ空気を吸いに来る意味がわからない。そうだわ、息だけでも妊娠するかもしれないからあんた息止めてなさい。今から華琳様のところに行くかもしれないけれどその道中と最中、その後もずっと息を止めてなさい。ついでに心の臓も止めておきなさい。そうすれば私もある程度譲歩してあげる気もしないことはないわよ」
……取り敢えず全力で俺のことを嫌っているということがわかった。