かみかみんですm(_ _)m
それではお楽しみ下さい
「ゴルァ!! テメェ等ァ誰を殺すだってぇ!!!!」
こんにちは、早速黄巾党に囲まれて正に絶体絶命ピンチな凌統君です。
何でそんなにノンビリしているのかって? それが、俺もあまりの敵の多さに一時は死を覚悟したんだけれどさ…いや、別にピンチなのは変わらないんだけれど、すっごい気合が入った母が居てね…
その引き金となったのが、さっき黄巾党の一人が言った言葉で…
『男は殺すか?』
常日頃から俺の事を溺愛してくれている母にとっては息子を殺すという発言だけでキレてはいけないものがキレるのに十分すぎる言葉だったみたいでして……そんなキレるなら始めっから俺に危ない目をさせなきゃいいのになぁ…
そして、気が付いたら三節棍を両手に装備して母Tueeeeeeeeee!!!!
みたいな状態になっているのだ。正に、バーサーク母と言ったところであろうか。
因みに俺は母と同じ様に三節棍片手に持ってはいるが頑張って敵の攻撃を避けている最中だったりする……そういや、何故だか知らないが俺の周りだけ眠さがMAXだった奴が集まっていたみたいで、少し眼を離すと先程まで俺に向かって槍やら小太刀で襲い掛かってきた奴らが地面に寝てんだよなぁ~…………不思議だ。
そんなこんなで、確実に賊の数は減らしているが、敵は未だに数百名…いや、それ以上いる。更にヤバゲな事にさっき見た数百名の賊は先遣隊だったみたいで、数刻たってから何だか徐々に数を増やしてきているんですよねぇ~
普通に考えたら俺達に勝機は…………無いことも無い。
逃げようにも、この軍勢で追っかけられたら逃げ切れる筈も無い。
つまり、俺と母が生き残る道はコイツらを全滅させるしかないのです。
始めに言ったが、俺達は勝てないこともないんだ。それこそ、この世界に再び生を受ける際に受け取ったオマケなチート身体能力なら負けはしない。
ただ………………………………………あまり目立つような行動をしたくないだけなのだ。
昔からの歴史を紐解いて行くと、何かに跳出した人間程不慮の死を遂げている場合が多いのだ。
三国志で言うと、『孔明の罠』と言う言葉でいう有名な諸葛亮 孔明…彼は戦のさなか病で命を落とした。
また、武で有名な呂布なんかは部下に信用して貰えず、最後の方には戦に連戦連敗…気が付いたら部下が反乱をおこし、縛り首に処された。
自分が彼らの様になるとは到底思っていないが、正直俺は武に生きるよりも普通に暮らして普通に死んでいくのがある意味この世界での目標である。
そのため、常日頃は母から受け継いだ常人離れした身体能力を表に出さないように、母の武に頼りながら生きてきたんだが……今日の敵は数百人規模…しかも、陣形をとっているということは、今迄出会ってきた有象無象集団とは違い、母の突撃だけでは倒せない可能性が……
「―――――――――オラオラオラオラァァァ!!!!!」
……………まぁ、何事も例外は存在するという事で。
兎に角、今は考えろ俺!母みたいに突撃して蹴散らせない俺は頭を使って生き残るために最善の方法を考えるんだ。
勿論、この間も俺は三節棍を振り回す事無く四方八方から押し寄せる軍勢を紙一重で回避しまくっている。だが、これをしているのも正直言って辛い。
恐らく、これが今まで相手にしてきた賊ならば余裕とは言わないが、何らかの対処が出来る。
しかし、如何せん中途半端に統制がとれているからやりにくいったらありゃしねぇ~
こりゃあ、覚悟を決めて俺も戦うしかねぇのか?
「柚登、不味いぞ!!」
そんな感じで悩んでいると、賊を蹴散らしまくっている母が凄い剣幕で賊共を吹き飛ばしながら俺の方へと駆け寄ってきた。
「どう……した?」
母が此処までヤバそうな表情をしているという事は、そろそろ限界が近いのか…はたまた、何処か負傷したのかもしれない!
……まぁ、後者の可能性は無傷な母を見たらすぐに吹き飛んだんだが。
「柚登、実はな俺………………」
いよいよ深刻そうな顔をしだした母。しかし、そんなさなかでも賊どもを蹴散らす事は忘れておらず三節棍を自在に操っている。
そして、母はこう続けた…
「―――――――――――――――――――――― 路銀を持ってねぇのに気がついたんだ!!」
………………は?
「不味いぜ…金がねぇんだ。これじゃあ賊をぶっ潰した所で宿に泊まれねぇよ~!!」
NA・NI・WO・I・TTE・N・NO!?
え、えーーーーーー!!?
今この瞬間に心配することじゃ無いよね?
命を削げるような展開の今現在にマネ~の心配する奴なんて普通はいねぇぞ!!
いや、確かに俺の目の前に一人いるかもしれないけれど…
「金は………稼げば…いい」
あ~ここに、『だから、今は逃げるか、賊を蹴散らすかに集中しよう』って続くのに言葉が繋がらねぇ~
「…そうか、つまりはさっさと賊を倒してコイツ等から金を奪えって言いたいんだな!? よ~し、そうと決まればチャッチャとこの野獣共を蹴散らすぜ柚登!!」
え~……そう解釈しちゃうんですかい?
いや、過程が違うだけで結果は同じかもしんないけれど、何故にそんな物騒な方面に辿り着いちまうんですか?
でもまぁ、母が冷静に戦ってくれれば何とかなる…
「貴様等…俺達をからかってんのか?」
「いや、どっちかと言うとおちょくっているな」
母ぁぁーーーーーーーーーーー!!!!
この時程、言いたいことが言えない自分が恨めしいと思ったのは今までに無かったりする…
――――母
俺と柚登を囲むように現われた賊は有に百超え…
何時もなら余裕に料理できんのによ~…誰が指示を出してんのか知らねえが、やりにくいったらありゃしねぇ~
しかし、そんな焦りとは裏腹に柚登の野郎はそんなの何処吹く風って感じで賊の攻撃を寸前まで引き付けて最小の力で捌いていやがる。
賊共は何らあらがう事なく地面に伏せていく…
これは確か…見切りだったか?これまた教えたこともねぇ技術を使いやがって…
流石は俺の息子だ!
こりゃあ、負けてられねぇぜ!!
俺は柚登みてぇな技術はねぇが、力の限り敵をぶっ飛ばす事は出来る。
さぁて、次に俺に喰われてぇのはどいつだぁぁ!!!!
そして俺はより一層気合いを入れて賊共に突貫するのであった……あ、さっき柚登を殺すって言った奴発見!
クケケケケ~~!!!!
挽肉にして森にばらまいて蛆虫の餌にしてやるぜーーーーーーー!!
ありがとうございました。
それではまた次回もお楽しみに〜( ̄▽ ̄)ノシ