解き放たれし鋼鉄の威信〜ある戦士の追憶〜 作:超天元突破メガネ
本来マルチプレイなので、こういうのも良いかなと。
2章「幻想戦艦・大和〜mirage・of・YAMATO〜」
AP241:5/11 11:20
アークスシップ:艦橋
アメリアスが艦橋に到着すると、ヒツギ、イツキ、アル、情報部のアークスであるアイカ、そして、アークスシップ管理官、シエラが待っていた。
「アメリアスさん!お待ちしておりました!」
「シエラさん、状況は!?」
シエラは頷いて、コンソールを叩く。
すぐに、モニターが展開された。
「対象は超巨大な幻想種です。
先ほど、情報部によって、幻想戦艦・大和と名付けられました。」
「大和、、、?」
「かつて日本に存在した、超弩級戦艦だ。」
首をひねるアメリアスに、アイカが説明する。
「情報には限界が有りますが、、、これを見てください。」
シエラはそう言うと、画面をズームアップした。
大和中央、、、ちょうど艦橋の辺りに、何か、、、否、誰かが立っている。
「あれって、、、!?亜贄萩斗!?」
その姿を見て、ヒツギは驚きの声を上げた。
「姿は同一ですが、、、大和と同じ、強力なエーテル反応が出ています。つまり、、、」
「、、、具現化武装、という事ですね?」
アメリアスの問いかけに、シエラは頷いた。
「現在、大和は日本へと移動しています。上陸前に、撃退しなければなりません。」
シエラはコンソールを叩き、ウインドウを切り替える。
「現在、A・I・Sを準備中です。まずは、A・I・Sに搭載した凍結弾で、大和を周囲海域もろとも凍結させます。」
「あれ?、、、直接叩かないんですか?」
首をひねるイツキ。
「時間稼ぎの意味もあるが、あの武装だ。
A・I・Sでもひとたまりも無い。」
「アイカさんの言う通り、まずは艦砲を潰す必要があります。」
シエラが言うと同時に、アナウンスが再び響いた。
「全アークスへ、緊急任務発令!超巨大幻想種の撃退作戦を行います!!」
「準備が整ったようだな、、、」
「後の指示はミッション中に連絡します!
アイカさん、イツキさん、アメリアスさん、お願いします!!!」
「「「はい!!!」」」
3人が艦橋をでようとした時、
「待って!!!」
ヒツギが3人を引き止めた。
「ヒツギさん、、、!?」
「私も行く、、、私も、戦いたい!!」
シエラは、一瞬呆気にとられたものの、すぐに頷いた。
「、、、分かりました!すぐにA・I・Sを手配します!」
「行こう!ヒツギさん!!」
「うん!」
ヒツギを加えて、四人はテレパイプへと走った。
AP241:5/11 11:40
A・I・S用揚陸艇
アメリアスは、揚陸艇に到着すると、すぐに周りを見渡した。
「1、2、3、、、12人。よし!」
揚陸艇が定員に達している事を確認した後、イツキ達に向き直る。
「みんな、準備はいい?」
イツキはガンスラッシュ、アイカはタクト、
ヒツギは具現化武装の長刀を持ち、頷く。
応じて頷いたアメリアスは、ジェットブーツを装備していた。
他のアークスも、準備は万全のようだ。
「シエラさん!行けます!!」
「了解!A・I・Sを起動します!!!」
アークスが、次々とA・I・Sに乗り込んで行く。
ヒツギがA・I・Sに恐る恐る乗り込むと、艦橋から通信が入った。
「、、、お姉ちゃん!!」
「アル!?」
「絶対、、、ぜったい勝ってね!!」
「、、、当然!!アタシに任せなさい!!」
「緊急任務、開始します!!!」
一斉に、A・I・Sが空中へと躍り出る。
ヒツギの乗った機体も、空へと飛び出した。
AD2028:5/11 11:45
地球:日本近海
大和の主砲が、動いた。
捕捉したのは、12体の機動兵器、、、A・I・S。
大和に備えられた幾つもの砲門が、一斉に動き出す。
砲撃の中を掻い潜り、突き進むA・I・S。
だが、その動きは、何かを護りつつ進んでいるようにも見える。
、、、一機だけ、ピンク色に塗装されたA・I・S。
その右手に、大きなトマホークミサイルが握られていた。
「こいつを撃ち込めばいいんだよね!?」
そのパイロット、、、ヒツギが、シエラへと叫ぶ。
同時に、大和の周りが一瞬歪み、何かが飛び立った。
「あれって、、、戦闘機!?」
動揺するアメリアス達に、戦闘機の機銃が襲いかかる。
「うおあああっ!」
「な、何だあっ!?」
混乱していく戦場。その時、ヒツギがポイントへと到着した。
「行けえええええっ!!」
ミサイルを発射しようとするA・I・S。そこに、戦闘機が襲いかかる。
「これ、、、!零戦!?」
ヒツギが驚いた時には、ミサイルが発射装置ごと弾き飛ばされていた。
「な、、、!ミサイルが!!」
ミサイルを追おうとするも、零戦の妨害で動けない。
「そんな、、、こんな所で、、、!」
ヒツギが諦めかけた、その時だった。
「さ、せ、る、かあああああああっ!!!」
ミサイルに猛追する、一機のA・I・S。
黒く塗装された機体のパイロットは、、、!
「アメリアス!?」
「うおおおおおおおおおっ!!!」
機銃による妨害を物ともせずに、ミサイルを掴み取る。
「いっけええええええええっ!!!」
発射されたミサイルが、零戦を掠め、海へと落ちていく。
ミサイルが海へと飛び込んだ瞬間、大きな水しぶきが上がり、、、そこから、急激に凍結していく。
やがて、凍りついた海が、大和の動きを止めた。
同時に、零戦とアメリアスのA・I・Sが、衝突した。
「アメリアス!!」
「アメリアスさんは大丈夫です!脱出用テレパイプを稼動してください!!」
シエラに言われるまま、ヒツギはテレパイプを稼動させる。
すると一瞬で、凍りついた海の上へと転移した。
「だ、脱出したの、、、?」
呆然とするヒツギ、すると、そのすぐ側に、
光の塊が猛スピードで落下した。
「うわあああああっ!!」
氷の飛沫が舞い上がる。
視界が開けると、アメリアスが立っていた。
「ふいー、危なかったあ、、、あ!ヒツギさん、大丈夫!?」
「いや、こっちが聞きたいんだけど、、、!?」
周囲に、同じように離脱したアークス達が着地し、武器を構える。
「皆さん、大丈夫ですか!?直ぐに代わりの
A・I・Sを手配します!各自、大和へ接近して下さい!!」
「、、、だってさ!行くよヒツギさん!!」
「わかった、、、!!やってやろうじゃない!!」
氷の道を、アークスは突き進む。
決戦の火蓋が、切って落とされた。
3章「私を繋いだその奇跡〜unite・from・the・earth〜」
AD2028:5/11 11:50
地球:日本近海
氷に阻まれ、動きを止めた、幻想戦艦大和へと向け、アークスが突き進む。
それを阻むがごとく、氷の道に具現化する、
幻想種の群れ。
アークスは、全力を駆使して立ち向かった。
「モーメントゲイル!!」
アメリアスは、ジェットブーツの高機動フォトンアーツで、「グレンゾンビ」の群れを吹き飛ばす。
「大和からの砲撃です!注意してください!!」
シエラの声と同時に、大和の放つ砲撃が、
アークスを襲う。
「何のっ!これでも喰らえ!」
イツキが砲撃を掻い潜り、ガンスラッシュの弾倉をt-レックスに投げつけ、撃ち抜いた。
「スリラープロードか!、、、さあ、私たちも負けられないぞ!!」
アイカはペットのラッピーに呼びかけると、眼前のロードローラーにむけてタクトを振るった。
「ラッピーエンド!!」
たちまち、ラッピーが分裂、縦に繋がり、鞭のように組み上がる。
「はああっ!」
横薙ぎに振るわれたラッピーの鞭が、ロードローラーを叩き潰した。
確実に、大和への道を切り拓くアークス達。
すると突然、時空が歪み、亜贄萩斗の姿をした具現化武装、、、「ハギト・フェムト」が現れた。
「そろそろ、お引き取り願おうか!!」
「ノコノコと、、、!舐められた物ね!!」
ヒツギは全力で飛び上がり、長刀を振るう。
それに対して、「ハギト・フェムト」は、
虚空からミサイルを生み出し、ヒツギへとぶつけた。
「わっ!でも、この程度!!」
ヒツギは大きく長刀を振り回し、ミサイルもろとも「ハギト・フェムト」を斬り裂いた!
斬撃をもろに受けた「ハギト・フェムト」は、緑の光になり、逃げるように大和へと飛んで行った。
「どんなものよ!!」
だが、それに対応するように、大和の砲撃は激しさを増していく。
「この弾幕は、、、きっついなあ、、、!」
アメリアスが歯嚙みすると、シエラから通信が入った。
「進路上にダッシュパネルを設置します!
一気に大和へ接近してください!」
同時に、氷の道へダッシュパネルが展開される。
「ナイスシエラ!!」
アークスたちはダッシュパネルに突っ込み、高速で戦場を突破する。
「ちょっ早い、、、わあっ!!」
スピードについて行けてなかったイツキが、砲撃で吹っ飛ばされる中、アメリアスは先頭に立って突き進む。
ちょうど砲撃の切れた位置に具現化したt-レックスを、5体纏めて吹き飛ばした。
「そうだ!ヒツギさん、パス!!」
言って、t-レックスの横っ腹に蹴りを入れるアメリアス。
ちょうどその位置に、ヒツギがスライディングをかけ、周りごと一掃した。
「うわ!、、、でも、凄い連携、、、!」
突然の事に驚きつつも、ヒツギは感嘆の声を漏らす。
テクターの仕掛けた重力場に引っかかった敵を、ガンナーが蜂の巣にする一方で、バウンサーの支援を受けたハンターが、正面から敵にぶつかっていく。
12人全員が連携し、幻想種を駆逐する。
「大和主砲に反応!!避けてっ!!!」
突然、シエラが必死に通信を入れた。
襲撃者を一掃せんと、大和の主砲からビームが放たれる。
「「「避けろおおおおっ!!」」」
必死に攻撃を掻い潜り、ついにアークスたちは、大和のすぐ下まで進撃した。
「ようこそ!僕の牙城へ!!」
すると、大和を守るように、再び「ハギト・フェムト」が現れる。
同時に、強力な幻想種「15式戦車」が出現した。
「性懲りも無く、、、!何度でも張っ倒してやるわ!!」
ヒツギは、「ハギト・フェムト」に向け突進する。
「ヒツギさん!周りを見て!!」
アメリアスが叫ぶと同時に、「15式戦車」がヒツギに主砲を向けた。
「え!?う、うわあああっ!!」
完全に反応が遅れるヒツギ。
「15式戦車」の主砲が光った、その時だった。
「せいっ!!」
突如現れた小さな影が、15式戦車を貫いた。
「大丈夫、二人共!?」
カタナを装備した、小柄なヒューマンの少女。
「フェ、フェイさん!!」
アメリアスは少女、、、フェイを見て、驚きの声を上げた。
「久しぶり。元気してた?」
フェイは、アメリアスよりも先にアークスになった、アメリアスにとって先輩に当たる人物。
意外にも、アークスの中では古株だったりする。
クラスは違えど、アメリアスにとって、先輩というより師匠のような存在だった。
「戦車は僕たちに任せて、二人はあいつを!!」
そう言い残し、フェイはまた飛ぶ。
「さあ!懺悔の時間だ!!」
すると、眼前の「ハギト・フェムト」が、両腕を大きく上へと上げた。
「これは、、、!ハギト・フェムト直上に、高エネルギー反応!!」
「ハギト・フェムト」の頭上に、エネルギーの塊が形成されていく。
「やらせない、、!ヒツギさん!!」
「うん!やってやろう!アメリアス!!」
アメリアスは、エネルギー弾へと飛翔する。
「見せてあげる、、、バウンサーの本気をね!!グランヴェイヴ!!」
一瞬のうちに、蹴りのラッシュを叩き込み、
「モーメントゲイル!!」
流れるように、横への高速攻撃に接続。
「ストライクガスト、、、ターンオーバー!!」
止めに空を蹴り、上下への強烈なキックを撃ち込んだ。
一連の攻撃で、エネルギー弾が形を失い、霧散する。
「うおおおおおおおおおっ!!!」
次いで、ヒツギが放った渾身の斬撃が、
「ハギト・フェムト」を再び斬り裂いた。
「大和直下の幻想種、全滅を確認!
大和甲板へのカタパルトを設置します!」
設置されたカタパルトから、遂にアークスが、大和の上へと躍りでる。
「艦砲を全て破壊してください!!」
「「「了解!!!」」」
すると、三たび、「ハギト・フェムト」が現れた。
「しつこ!そっちがお望みなら、いくらでも斬り裂いてあげるわ!!」
そう言って、ヒツギも三たび斬りかかるも、
その斬撃が、ことごとく弾かれてしまう。
「ヒツギさん!自立型具現化武装は無視して、砲塔を狙ってください!」
「、、、了解!」
ヒツギは短く返すと、手近な機銃を斬り裂いた。
レンジャーたちによって、副砲が撃ち抜かれ、
フォースたちのテクニックと、サモナーの連携で、機銃が鉄屑に変わり、
ファイターの振りかぶった刃と、ブレイバーの一閃が、主砲を斬り裂く。
やがて、、、大和前方、13の砲塔が、全滅した。
「よっし!!成功!」
破壊された主砲から飛び降りたアメリアスは、笑って呟いた。
「やりました!これで大和を無力化出来たはず、、、!これは!?」
しかし、シエラの安堵の通信が、すぐにイレギュラーを伝えるものに変わった。
「大和に異常反応!!こ、このままでは危険です!!すぐに揚陸艇で回収に向かいます!!!」
「な、何が起こるの!?」
シエラのあまりの剣幕に、たじろぐアメリアス。
大和のすぐ側に、揚陸艇が付き、アメリアス達を回収していく。
大半のメンバーが乗り込んだ直後、急に、大和が光に包まれた。
同時に、激しく海が揺れ、、、
氷を砕き、大和が海面から浮き上がった!!
「はあ!?」
思わず、イツキとアメリアス、アイカまでもが、驚きと戸惑いの声をあげる。
甲板に回収したアークスを乗せたまま、揚陸艇は離脱しようとしたが、、、
「お、置いてかないでえええええっ!!」
なんとヒツギが一人、大和の甲板に取り残されていた。
「ヒツギさん!!早く飛び降りて!!!」
「ひ、ひいいいいいいいっ!!!」
ヒツギはパニックに陥りながらも、甲板から飛び降りる。
「わああああああっ!!!」
落下するヒツギを、アメリアスが体で受け止めた。
ふにょっ、と、アメリアスの胸に、ヒツギの顔面が激突する。
「だ、大丈夫!?」
「う、うん、、、」
ヒツギを連れ、揚陸艇の中に戻るアメリアス。
「うう、どうすればそんなに育つのよ、、、」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ、、、!」
隅っこでいじけるヒツギを横目に、アメリアスは空を見つめる。
「幻想戦艦大和」は、空を進み、都市部へと迫っていた。
ちょっと長くなってしまいました、、、
次回は決戦です!!