「う、うわぁぁぁぁぁぁ!」
今あの赤い化け物が喋った気がしたがそんなことどうでもいい。
とにかく少しでも意識がハッキリしてる間に逃げなくては今度こそ殺されてしまう!
と、頭の中で考える事はできても実際に体を動かす事は不可能だった。
もう助からない、そう感じもうどうにでもなれと思った時、またあの声が聞こえた。
『オイ、お前何か勘違いしてねぇか?』
「え?本当に喋って…る?」
その時僕は化け物に殺されるのではなく会話をしていることに驚いて恐怖や不安はどこかへ飛んでいってしまった。
『俺の他に喋れそうなやつが近くにいるか?』
「そ、それは…っっ!」
『ん?あぁ、そこに転がってる奴のことを知りたいのか?』
腹部を斜めに大きく切り裂かれて冷たくなっている人をまるでゴミでも見るかのような目で見ながら化け物は説明を始めた。
『簡単にいうとそいつはお前を殺そうとした人間だ』
「え?でも僕はあなたに殺されそうになって…」
『そのことなんだがな、まぁ説明すると長くなっちまうんだが…まぁいいか』
『実は、俺は別の星から流れ着いた寄生生物でな、この姿を確立できるようになるまで色んな生物に寄生しなければ生きていけなかったんだ。』
『様々な生物に寄生していく中でアメリカにたどり着いた時、そこに転がってるクレタスに寄生する事があってな、クレタスは俺の力をすぐに使いこなしその力で強力な犯罪者を殺したりしていたんだ』
『だが、ある日クレタスは犯罪者と間違え市民を殺してしまったんだ。その事をクレタスは自ら世間に発表した、謝罪と共に、その時クレタスはかなりの数の凶悪犯罪者達を殺し、人々を助けていたからか市民達は必要以上に責めず、ちゃんと償いをすればまたやり直せる、そう言い許してくれたんだ。』
『市民達からのその言葉を聞いてクレタスは警察に自首した、本当だったらちゃんと罪を償えたんだ!あの政府の犬‘‘キャプテン・アメリカ,,が来なければ!!』
『やつは政府からの命令で危険分子とみなされたクレタスを殺しに来たんだ、もちろんクレタスは抵抗した、俺も力を貸した、だがそれでも数には勝てなかった…』
『キャプテンを倒し逃げようとした所でさらにアイアンマンとウォーマシンが出てきやがったんだ…』
『さすがに負けるのは確実だったからそこからは俺達は必死に逃げた、そして逃げている間にクレタスはどんどん変わっていってこの日本まで逃げてきた時にはもう、前のクレタスじゃなかった』
『そんな時この山で傷を癒している時ある噂を聞いたんだ、この山には赤黒い触れてはならない蜘蛛がいると、俺達はその蜘蛛が最近感じていた俺達と似た感じの存在だと思いその反応がする方へ向かったんだ』
『反応がする場所に行くと、そこにいたのがヴェノム、さっきクレタスとやり合ってた黒い方だ』
『そしてクレタスは何を思ったのかヴェノムを急に攻撃し始めた。』
『俺とヴェノムは同じ星から来たからお互いの事はよくわかっていた、やつはかなり気が短いということも、だから俺はすぐにクレタスを止めたが、もう遅かった。その時ヴェノムは完全に戦闘態勢へと入っていた。』
『あの時のクレタスはただがむしゃらに攻撃をしていたからか、ヴェノムに押され始めた、その時にお前に気がついたんだ。』
『クレタスはあろうことかヴェノムから逃げ出しお前を追い始めた。そこから先は、お前の身に起きた通りだ。なんだかんだで結構長くなっちまったな』
「あの、」
『ん、なんだ?』
「今の話しを聞く限りあなたがクレタスさんを殺す理由がみつからないんですが」
『いや、理由ならある、クレタスはもう人の心を失っていた、そんな状態で生きてても辛いだけだ、その事は一緒にいた俺が一番よく知ってる、だからもう楽にしてやりたかったんだ。』
「そんな理由が…」
『けど、これだけじゃねぇぞ』
「えっ?」
『あいつは俺の力を悪用してお前、すなわち弱いやつを痛ぶった。その事が我慢できなったからだ。』
『あとはお前はクレタスよりも俺の力を正しく使いこなせると思ったからだ。』
「それって、まさか」
『あぁ、お前を助けたのはお前に寄生するためだ』
「嘘…でしょ?」
『こんな時に嘘を言ってなんになる?』
『それにお前もこんなド田舎で平凡に生きていって平凡に死ぬ気か?』
「そっ、それは!」
『まぁ、お前みたいなやつにはその方があってるのかもしれんな。まぁ強制はしない、確かに俺を受け入れるのは怖いだろうからな』
(もう我慢できない、こんなに好き勝手言われて!)
「わかった、わかったよ!僕だってもっと刺激のある人生を送りたいって思ってたんだ!いいよ!僕に寄生しろよ!」
(こいつ、思ったより簡単な奴だな…)
『まぁ今すぐにでも寄生できるんならしたいんだが…』
「?じゃあなんでしないの」
『それはまだお前は相性がいいというだけで体ができてない、つまり俺が寄生して俺の力を使えたとしても反動に耐えられなくてお前の体が崩壊するからだ』
「じゃ、じゃあどうすれば!」
『簡単なことだ、とりあえず体を鍛えろ』
「う、うんわかったよ」
『あと今日から鍛え始めて6年後すなわちお前が18になったらまたここへ来い、6年も経てばもう体ができてもいい頃だろうからな』
「6年も!?でもその間に僕が逃げないって保証はないよ?」
『助けてやった理由はなんだ?』
「うぐっ、わかったよ」
『わかったのならもう行け、もうかなり遅い時間だぞ』
「えっ?うわっもうこんな時間!早く帰らないと!じゃあまた6年後だね、じゃあね、カーネイジ!」
『行ったか、あいつは気づいてないだろうが俺の細胞を埋め込んだからかなりの成長が期待できるな、6年後が楽しみだな』
『というかあいつに俺の名前教えたか?』
カーネイジの口調が安定しない…
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