ハイスクールD×D  一誠の魔神伝説    作:新太朗

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2年経つのは早いと思ってしまう。

でも、頑張ってこれからも更新していきます。

では、どうぞ。


英雄と友人

一誠の家では今、まさに一触即発に陥っていた。それは一誠の家に来た人物達が原因だろう。同じ組織に居た者同士が同じ部屋に集まればそうなるだろう。

だが、一誠は特に動くつもりは無い。一誠が相手にすれば簡単に決着がつくからだ。

最初に動いたのは甲冑に学生服を着た青年からだった。

 

「改めて……始めまして真神一誠。俺は曹操。三国志の英雄、曹操の末裔で『禍の団』の『英雄派』のリーダーをしている」

 

「知っていると思うけど。ユグドラシルの主神、オーディンの私兵の真神一誠だ。まさか『黄昏の聖槍』の保持者が来るとはな」

 

曹操と名乗った人物は『禍の団』の『英雄派』のリーダーだとしっかりと言った。彼はテロ組織の派閥のリーダーなのだ。しかも『神滅具』の『黄昏の聖槍』の保持者だ。

だが、一誠はこれと言って驚かなかった。

 

「それと始めましてではないぞ」

 

「……それはどういう意味かな?」

 

「コカビエルをボコボコにしているのを遠くから見ていただろ」

 

「っ!?……気づいていたのか」

 

「……っ!?」

 

曹操はまさか気づいていたとは思っても見なかったようで驚いてた。隣に座っているローブの青年も驚いていた。

 

(十分距離はあったはずだが?いや、流石と言うべきか)

 

曹操は一誠がコカビエルをボコボコする所を見ていた。それでも気配を消して十分な距離を保っていた。なのに一誠はしっかりと曹操の位置を把握していた。

 

「あの程度でバレないと思っているなら俺の事を甘く見すぎだな。曹操」

 

「……確かに見込みが甘かったようだ。次は気をつけるとしよう」

 

「それで?三国志の英雄が俺に何のようだ?まさかヴァーリと同じで俺を勧誘にでも来たか?」

 

「ああ。その通りだよ真神一誠。俺達の仲間にならないか?」

 

「マジかよ……」

 

一誠は言った事が当たっていたのについあ然としてしまった。まさかあたるとは思ってもみなかったからだ。

 

「曹操。彼は俺の獲物だ。勝手な事をするな」

 

ヴァーリが身を乗り出して殺気を曹操に向けてきた。だが、曹操は笑ってヴァーリを挑発した。

 

「これは早いもの勝ちだと思うが?」

 

「それでも最初にイッセーの相手は俺だ」

 

「なら先に君を倒しておいた方がいいかもしれな」

 

二人の殺気がぶつかっていた。その瞬間、二人の殺気を越える殺気が一誠から周りに放たれた。

 

「それくらいにしておけよ!!」

 

「「「「……っ!?」」」」

 

二人もそうだが、周りも完全に固まってしまった。

 

「この家で暴れるなら俺とて容赦はしないぞ?二人とも……」

 

「……分かっているさイッセー」

 

「……ここで暴れたりはしないさ」

 

ヴァーリも曹操も殺気を納めた。誰にだって分かっている。目の前の最凶の個には勝てない事くらい分かっている。

だが、それであきらめた訳では無い。曹操は人間だ。魔力や強靭な肉体も持たない脆弱と言っていい種族が人間だ。

しかしそれでも人間は知識を得て、力を付けて様々な人外を屠ってきた。それこそ、人間では到底勝てない存在にだって勝ってきた。

 

(今のままでは勝てないな。完成を急がないとな……)

 

曹操は『禁手化』の亜種を開発しようとしていた。今のまでは勝てない事は分かったいたのでどうすれば勝てるかと彼なりに考えた結果、亜種の『禁手化』を開発する事だった。一誠に会いに来たのその一環だった。

強者と会う事でいい刺激になればいいと考えたのだ。

 

「そういえば彼らの紹介がまだったな」

 

「ああ。そうだな、教えてくれ」

 

そういえば大事な事だなと一誠は思いながら曹操からその隣に座っている彼らに意識を向けた。

 

(『神滅具』が三つか……テロリストも大概だな)

 

一誠は曹操も含めて彼らの中にある『神器』が何か把握している。どうしてそれが分かるのかは一誠自身にも分からない。だが、特に気にしていた無かった。

 

「まず俺の隣がゲオルク。伝説の悪魔メフィスト・フェレスと契約したゲオルク・ファウスト博士の子孫にあたる」

 

(こいつは『絶霧』だな)

 

上位神滅具の一つで所有者を中心に無限に霧を生み出す神器だ。ここで一誠は妙な事に気がついた。

 

(俺はどうしてこいつの『神器』を知っているんだ?)

 

一誠は彼らとは会うのは今日が初めてだ。しかも『神器』を使った所など見てはいない。なのに一誠は彼らがどんな『神器』を持っているかを見た瞬間に分かっていた。

 

「それでその隣がジークフリート。英雄シグルドの末裔だ」

 

「フリード?コカビエルの時にヴァーリが連れて行った奴が似た名前だったきがするが?」

 

「フリード・セルゼンの事かな?彼とは同じ施設の出でね」

 

フリード・セルゼンとジークフリードの二人は『シグルド機関』で産み出された試験管ベビーであり、同一遺伝子を持つ存在だ。

しかもジークフリートは『シグルド機関』の長年の宿願であった「魔帝剣グラムを扱える真の英雄シグルドの末裔」の完成形にあたる。

 

(こいつの『神器』は『龍の手』だな。だが、妙な感じだな。もしかして亜種か?)

 

一誠はジークフリートの『神器』から他からは感じた事ない気配を感じていた。それが亜種であると考えた。

極まれに『神器』には亜種が存在する。

 

「それで彼女がジャンヌ。聖女ジャンヌ・ダルクの魂を受け継いだ者だ」

 

「よろしくね」

 

(こいつは『聖剣創造』だな)

 

ジャンヌは軽く手を振ってきた。

 

「そして彼がヘラクレス。ギリシャ神話のヘラクレスの魂を受け継いだ者」

 

「よろしくな」

 

(これは『巨人の悪戯』だな。結構、珍しいな)

 

そして一誠は最後に残った少年に目を向けた。その少年は年相応の雰囲気をしていはいなかった。それはどこか過去の一誠に似ていた。

 

(俺と同じだな……あの子もたま『バケモノ』と言えるだろう)

 

「最後にあの子がレオナルドだ」

 

「…………」

 

レオナルドと呼ばれた少年は黙って麦茶を飲んでいた。一誠は彼らの中で一番、レオナルドが気になっていた。

 

(よりにもよって『魔獣創造』か……それはキツい人生を歩いてきたな)

 

上位神滅具の1で創造系神器の最高峰に当たる。使用者のイメージした生き物を作り出すことが可能な神器だ。

直接的な攻撃力は無いが使い方次第で国ひとつ滅ぼすことも可能な力を持つ極めて危険な代物だ。

 

「自己紹介が終わった事だし昼飯にでもするか」

 

「いいのか?ご馳走になってもこの人数だぞ?」

 

「別に構わない。それに今日はそう麺だからな。あ、そうだ。箸が使いづらかったらフォークがあるから先に言ってくれ。ゼノヴィア、手伝ってくれ」

 

「あ、ああ……」

 

曹操と話していた一誠とゼノヴィアは台所に消えていった。残されたのはヴァーリと曹操のチームだけとなった。とても気まずい空気が漂っていた。

 

「それで?彼のもとで強くなれたのかな?ヴァーリ」

 

「ああ。もう少しで俺は真の意味で歴代最強の白龍皇になれるからな」

 

「ほお……それは俺としても楽しみだな。彼に挑む前に君と戦うのもいいかもしれない」

 

「ふん……例え『黄昏の聖槍』が相手でも負ける気がしないな」

 

「そこまで言うか……」

 

ヴァーリも曹操もどちらも笑みを浮かべて互いに挑発し合っていた。そこに一誠が大きな皿を持って戻ってきた。

 

「ここで『神滅具』バトルを始めるなよ?それより食べようぜ」

 

一誠が持って来たのはそう麺と他にから揚げやポテトサラダなど色々とあった。皆、様々な料理に驚いていた。

 

「真神一誠。これは全部、君が作ったのか?」

 

「ああ。そうだ。俺の趣味は料理でな。ゼノヴィアと住むようになってレパートリーが増えたからな」

 

「なるほど……」

 

曹操は一誠がとても一人では作れ無そうな量の料理に驚かずにはいられなかった。それから皆で一誠の料理を食べ始めた。

 

「美味いな」

 

「ホント、美味すぎだな」

 

「美味しいわね」

 

「…………美味しい」

 

ヴァーリ、曹操のチームは料理の美味しさに次々と料理を口に運んでいった。

 

ピンポーン!!

 

食べ終わったと同時に一誠の家のチャイムが再び鳴った。またしても予定にない来客だ。

 

(この気配はアザゼルとグレモリー眷属か……何しに来たんだ?)

 

来たのはアザゼルにリアスを含めたグレモリー眷属だった。アザゼルはヴァーリの様子が気になったようだったから一誠は自分と確かめたらどうだ?と言ったのでアザゼルがリアス達を引き連れて来た様だった。

 

「ゼノヴィア。アザゼル達が来たようだ。悪いがここまで連れて来てくれ」

 

「ああ。わかった」

 

それから暫くしてゼノヴィアはアザゼル達を連れて戻ってきた。

 

「なっ!?なんでお前らが居るんだよ!!」

 

いきなり一樹が曹操達を見るなり怒鳴り散らした。ビクッとレオナルドが不安な顔していた。一誠が立ち上がりレオナルドの頭を優しく撫でた。

 

「大丈夫だ。心配するな」

 

「…………うん」

 

「それで?いきなり怒鳴るとは一体どういう事だ?」

 

「どういう事だと?テロリストとつるんで何を企んでやがる!!」

 

「……ヴァーリならもうテロリストでは無いと思うが?」

 

「俺が言っているのは曹操の事だ!!」

 

またしても一樹は怒鳴り散らした。一誠は一樹の前に立ち不敵な笑みを浮かべていた。

 

「曹操達がテロリストだと?」

 

「そうだ!そんな連中と居るって事はどうせ何か企んでいるんだろ!!まさか三大勢力の転覆を狙っているのか!!」

 

「……どうしてそんな事になるのかお前の頭はどうかなっているな」

 

一誠は一樹に頭痛を感じていた。一樹が言っている事は誰がどう聞いてもまとな判断力があるとは思えなかった。

 

「もし仮に曹操達がテロリストだとしてどうしてお前は曹操の名前とテロリストに所属していると知っているんだ?」

 

「それは……」

 

「眷属の一樹が知っているならもちろん主であるリアス・グレモリーも知っているんだよな?」

 

「…………」

 

一樹は言葉に詰まりリアスは何も言えなかった。二人は何も言えなかった。一樹は『原作』を読んだ事があるから曹操達がテロリストだと知っているが、それを説明する事は出来ない。

 

(不味い!?どう説明したら……)

 

一樹は焦っていた。一誠の言うとおり彼らがテロリストだと証明する事は出来ないからだ。素直に『原作』を読んだからとはとても言えない。

 

(どうして何も言わないの?カズキ……)

 

リアスはショックを受けていた。それは一樹が何も言わないのそうだが、何よりテロリストの事を周りにも自分にも黙っていたからだ。

話す機会はいくらでもあったのにだ。それゆえにリアスは一樹に対してショックを受けていた。

 

「言っておくが彼らは俺の友人で決してテロリストでは無い。もしお前の言うとおりテロリストだとしてそれを証明してみせてくれ。証明出来るなら俺も納得して彼らを捕縛しよう。どうした?テロリストだと確信しているんだろ?なら周りが納得出来る証拠を見せてくれ」

 

「そ、それは…………」

 

「それともし彼らを傷つけようとしているなら俺が相手になるぞ?ここで最凶の魔神を敵に回すか?」

 

そう言って一誠は魔力を身体から出して一樹達を黙らした。

 

 

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