IS×AC 前世がAC乗りの男(仮タイ) 作:エヴァグリ
任務を説明する。
今回は初の任務と聞いている。その為、社内のトラブルの解消を目的とした簡単な任務だ。
まぁ、これはこれで中々キツいかもしれんがな。
あぁ。そう言えば、今回の任務には戦闘用ロボットを使用してもらう。流石にACは開発出来ていないようでな。今は生産が楽なMTとISに切り替わっている。
すまんな。
概要だ。
今回は、我社アスピナの子会社であるキサラギの生態実験の後始末だそうだ。どうやらまたやらかしたらしい。
なんとか個室に隔離したそうだが、新個体の毒ガス生成系の生物兵器が暴れ、部屋に入れんそうだ。
作戦は部屋へパートナーと共に潜入。新個体である"AMIDA/P"の排除の後、機体を即座に退却の後、部屋を洗浄、その後個体は廃棄だそうだ。
こんな所か。
いくら簡単な殲滅任務だとしても、命の危険はある。お前は新入りであり、研究対象だからな。くれぐれも万全を期してくれ。
以上だ。
───
「って事らしい」
「成程。要は、私は貴方のお守りですね」
「皆まで言うな」
その言い方は結構恥ずい。
「まぁ、仕方ないでしょう。初任務にあの企業の後始末なのですから」
「…そんなに評判悪いのか?」
「ええ。なんでも年に一度は大事件を起こし、大損害を齎す。と」
「そんなんでよく生きてるもんだな」
「ですがその分大きな見返りを生み出すようです。まぁ、トラブルメイカーであることは間違い無いでしょうが」
「だろうな」
正直、不安だ。
───
「…着いたか」
「の、様ですね」
『────聞こえているか?機動部隊。こちらキサラギ生物実験室所長だ』
『今回の任務は制御を喪った生物兵器、AMIDAの排除だ。AMIDAは我々キサラギが生み出した量産型生物兵器だ。今回の暴走している個体は試作段階の内の1体。2体制作したようだが、片方は戦闘実験にて死亡を確認した。排除して欲しいのは残りの一体となる。知っているだろうが、今回の個体は毒ガスを放出する。充分に気をつけてくれ。以上だ』
「らしいですよ?パートナー」
「ああ。散々押し付けやがるもんだ」
俺らは何でも屋じゃあねぇんだ…いや、今は何でも屋みてぇなもんだったか…
「ま、うだうだやってても仕方ねぇんだ。行こうか」
”こちらオペレーター。セレン・ヘイズだ。貴様らの専属となった。まぁ、長い付き合いになる事を祈ろうか”
「オペレーターか。よろしく頼む」
信頼できる奴だといいが。
”ゲートを解放する。準備はいいな?”
「「オーケー(はい)」」
────
────────
”敵生物兵器の撃破を確認。”
「中々、耐えるモンだったな。奴さん。大丈夫か?フラジール」
「なんとか。ですが、酸をモロに受けてしまいました」
「なんとか、か。よくそんな機体で耐えるモンだな?」
傍から見ても、スーツに羽が生えただけみてぇなのにな。
「ISのシールドバリアですね。因みにこの機体にはシールドバリア以外の防御機構はないそうです」
「速さだけを求めた結果か…何とも言えない異形が出来たもんだ…」
「その為のフラジールです」
────────
初の会社での任務。考えればおかしな事だが、俺は会社の子飼いで、会社から任務請け負って、給料という報酬受け取ってるわけだ。
この感覚は、昔と同じって訳か。昔と違うのは、人を殺さんこと位だ。
奇しくも、俺は前世と同じ職に就いた訳だ。
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