魔法科高校の劣等生 エスペランザ・アルエット   作:イェーレミー

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いやー。長くなってすみません。少し前にゲーミングタブレットが当たって使いこなそうとしてたら学年末になってテストとか忙しくなってたイェーレミーです。ファンキル運営さんには足を向けて寝られなくなりました。

え?それ以外に何かやってただろって?いや、言い訳なのですが、話の切るタイミングがわからなくなってて、まさかの15000文字に行きそうになりました。いやー、もうダメ。疲れた。カピバラさんモフモフして寝たいのに、今度はキャラ設定なのでこれよりも長くなりそうな希ガス。うーん、どうしよう。

それと、スクストやロストゼロ、ファンキル、コードレジスタ、ガンフロント、グリモア、シノビナ、タガタメ、バトガ、キラステ、グラブル、ゴ魔乙などにイベントが来るからいけないんだ!(棚上げ)

あ、あと。何か感想下さい。誤字脱字誤表現とかあったらどしどし送ってきてください。それと話の感想も、これから精進しようと思ってるのでくださいお願いします何でもはしませんから。

関係ない話ですが、遊戯王の新ルール、遊戯王を辞める人が多くなりそう。ガチデッキならともかく、キャラデッキ組んでる人、特に遊星とか遊馬とか遊矢とかの系列の人達にもリンクモンスター?をいれろとお達しが来たわけですからね・・・・・。パラドックス?知らない人です(白目)




入学編 Ⅲ

ティエラside

 

入学式中での新入生総代の答辞には危険なフレーズが数多く盛り込まれていたが上手く建前でくるめていたので、終わってからは話題にも挙がらなかった。私と華と雛絵で普通に話せば三人寄れば姦しいになったのだが十一人寄れば女子トークが五月蝿いほどにまで展開されていた。厳密には男が一人混じっているが。増えた三人は司波達也と千葉エリカと柴田美月というらしい。クラスも全員一緒という偶然もあったためか、すぐに仲良くなった。クルーエルとアマリリスの二人は頭を抱えていたが、どうしたのだろうか?

ちなみに雫はミキの恋人かとツッコミたいほどべったりくっついている。

 

「それで、ホームルームはどうする?行く?」

「すまない。妹と待ち合わせているんだ」

 

エリカの問いに、真っ先に答えたのは達也だった。話を聞いてみると、新入生総代の司波深雪が妹らしく、達也は4月、深雪さんは3月生まれのため、どちらかが1ヶ月ずれてたら同じ学年になっていなかったとのこと。

美月の「オーラが似ている」発言には驚かされたけれども、達也にも見られて困るようなことがあるのか、はぐらかしていた。ちなみにエリカの予定ではこの後、リサーチ済みのケーキ屋に行く予定だという。皆の予定が無ければ誘うつもりだそうで、一も二もなく頷いた。

 

「私は同居人と待ち合わせだね」

「私は親友と待ち合わせしてるよ」

 

そして私と雫の声が被ってしまった。どちらも譲り合うという一昔前の漫才をしていると、こちらに向かって歩いてくる深雪さんと茶髪でおさげが似合いそうな少女、私の同居人が居て、その後ろから生徒会長と副生徒会長が着いてきていた。

 

「お兄様、お待たせしました。・・・・・・・クラスメートの方々ですか?」

「深雪。早かったね?」

「こんにちは司波くん、またお会いしましたね」

 

達也は頭を下げ、私達もそれに倣った。ってあれ?

 

「服部さん、副会長だったんですね」

「誰かと思えばティエラさんじゃないですか。お兄さんは・・・・・体調不良で休んでましたね。明日からは来れそうですか?」

「今日一日休んでれば来れるって言ってました。・・・・・CADの方は大丈夫ですか?」

「今のところは問題ないですが新学期ということもありますし、念のために一度オーバーホールしてくれませんか?」

「ちょ、ちょっと待って!」

 

いきなり七草さんが止めに入った。何か問題があったのだろうか?・・・・・皆の視線がすごく驚いてる。しかも、私に向いている。どうしたんだろ?

 

「はんぞーくん、新入生さんと関係持ってたの!?」

「会長が何を考えているかは知りませんが、彼女とその兄にCADのメンテナンスを依頼しているんです。最初は年下だと侮っていたのですが、依頼してからは少しですが魔法の展開速度が速くなったのと、消費想子が減って効率良く発動できるようになっているのでオススメできますよ」

「今ってCADは持ってますか?」

「持ってはいますが、今受け渡しすると学校の規則に抵触するので、今日伺っても?勿論、都合のいいときでいいので」

「わかりました。これからエリカのオススメのケーキ屋に行くんですが、良ければ一緒にどうですか?」

「生徒会の仕事があるので、それが終わってからになりますが、それでよろしければ」

 

約束が決まって、七草さんと服部さんは深雪さんに一言声をかけてから生徒会室に向かっていった。私の同居人以外は未だに驚いた表情のままだったが。まぁ、時間は有限なのでケーキ屋までの道を歩きながら話をすることになったが。

 

「ん?どうしたの?そんなに驚くようなことかな?」

「ティエラ。知らなかったとはいえ先輩となる人物と関係を持っていたということだけでも驚愕に値すると思いますが」

 

アホ毛が命を刈り取るような形をしている同居人につっこまれた。何故だか少し悲しくなってしまった。

 

「ほのか、その子と知り合い?」

「え?あ、うん。入学式の時に隣同士で話をしてたの」

「ティエラも雫も、その子とは初めましてだから紹介してほしいな」

 

発言したのは今まで話してなくて空気になりかけてたアマリリスからだった。確かにこっちも向こうも名前は教えた覚えがないので、紹介することにした。

 

「じゃあまずは私から。彼女は光井ほのか。ミキともう一人を除いて、私の古くからの幼馴染み。ちょっとおっちょこちょいなところと依存癖はあるけど」

「依存癖?どういうこと?」

「光井っていう名字の通り、ほのかは光のエレメンツの末裔なの。エレメンツっていうのは、光、闇、風、炎、水、雷のコンセプトで、最初は魔法が開発されようとしていたの。だけど今の魔法のは4系統8種の体系で確立されてるように、エレメンツは非効率的だから要らない子として開発中止、研究所も閉鎖されたの」

「それと依存癖とどう繋がるの?」

 

流石は姉妹。アマリリスと以心伝心しているかのようなクルーエルの質問だ。まぁ、エリカや美月、雛絵や華が頷いているところを見ると普通は疑問に思うところだったのかもしれない。

 

「当時の研究者は魔法師が怖かったの。実験して、研究所を爆破するとか反逆されると困ったことになるから。だから研究者に対して依存または忠誠を誓うように仕向けたの。だから、エレメンツを祖先に持つ人たちには忠誠心または依存癖を持つことが多いらしいの。まぁ、ほのかの場合は自覚があるからまだ良い方らしいけどね」

「つまり、昔の人が悪かったってことだね。仕方ないけど」

 

なるほどと納得しながら私は相槌を打った。研究所にルーツがあって、ほのかの場合は先祖帰りみたいなものかな?と思案していると、雫に目線で「次はティエラの番」と言われた気がした。

 

「次は私ですね」

「自分でできる?」

「ティエラ。私を何歳だと思っているのですか・・・・・・。ほのかとティエラ達以外は初めまして。私の名前は御剣えすです」

「えすの好物はプリンだから、餌付けするにはプリンが的確だよ~。因みにプリンと間違えて茶碗蒸しをあげないようにねー」

「自分でできる?とか聞いておいて介入しないでくださいそれと、ティエラは私を幼稚園児として見ているのですか?」

「この前も1パック3個入りのプリンを買うまで売り場を離れなかったでしょ?」

「ぐぬぬ・・・・・・」

 

このメンバーの中で小柄な私と美月の肩位までしかなく、ランドセルを背負っていても違和感を感じないだろう。ただ胸は背の高さに不釣り合いなほど大きいが。

 

「調べたケーキ屋はここだよ。まぁ、ケーキ屋というよりかは軽食屋さんに近いらしいけどね」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

あのあと。軽食屋と銘打っていたあの店、実は近くの中学校の運動部行きつけの店らしく、ガッツリ昼食を食べる人たちにも対応しているという良い店だったので、学校帰りの話し合いの場として利用することに決めた。リサーチしたはずのエリカも驚いていたことから、この事は全くの予想外だったのだろう。

そして、皆で昼食を取り、女子会のような雰囲気で短くないお喋りをして(一人だけ男子の達也は適当に相槌を打ったり質問に答えるスタンスになっていた)、気がつくと外が暗くなってきていた。光陰矢のごとしとはよく言ったもので楽しい時間はやっぱりすぐ終わるなぁ、と雫は思いつつ、皆を誘ったエリカは少し顔を赤くしていた。

雫が後日聞いた話だが、エリカはこの時少しの罪悪感を感じていたらしい。誘ったはいいが皆の時間を取ってしまったことに対して。その後雫とエリカが話し合って、仲が深まったのはまた別のお話。

 

閑話休題(それはそれとして)

 

遅い時間になったので解散・・・・・・となったのだが。

 

「皆、もしかして一軒家に住んでるの?」

「まぁ、そんな感じ」

 

全員同じ方向に歩くというまさかの事態が。これには思わず達也も唖然としていた。そして生徒会の仕事が終わったらしい服部先輩も加わり、ワイワイガヤガヤといった状態で帰路についていた。

 

「そういえば服部さん。服部さんのCADはティエラ兄妹がメンテナンスをしているということですが、どうして二人なのですか?」

 

さっき服部さんとティエラとの会話で出てきた事が疑問になっていたのだろう。深雪が服部さんに質問していた。服部さんはティエラをちらりと見たあと、

 

「そういうのはティエラさんにした方が良いんじゃないかな。私に聞かれても詳しい事情まではわからないから」

「いいよー。まぁ、隠すほどのものでもないし」

 

別に聞かれて困るようなことじゃないし。ちなみにクルーエルとアマリリスはタブレット端末に地図を開いてにらめっこ、雫はミキの腕を抱きつき人形のように胸を挟んで抱きついていた。

 

「二人がかりでCADのメンテナンスをやってる理由としては、あれだね。私、ソフトウェアに対しては強いんだけどハードウェアになるとめっぽう弱くなっちゃうの。お義兄ちゃんはその逆。だから、二人でやれば良い感じになりそうっていうのが理由かな。結構評判が良いみたいだから予想が当たってて助かったけど」

「あ、はいはーい。私からも質問良いかな?えすが自己紹介してたとき、ティエラ達以外は初めましてって言ってたけど、どういう関係なの?あと、ティエラのお兄さんの言い方が気になったんだけど」

 

深雪の質問に答えると、今度はエリカから質問が来た。しかも複数。まぁ秘密にしているわけでもないし、簡単な事だから答えても良いかな。

 

「一つずつ質問に答えていくね。まず、私と雛絵と華とお義兄ちゃんとえすとあと一人居るんだけど、共同生活を送ってるの。まぁ、雛絵と華とえすともう一人は居候なんだけどね」

「それって、女の子に囲まれてお義兄さんの胃に穴が開きそうね。大丈夫なのかしら?」

「時間とか決めてるから大丈夫だよー」

 

何が、等を言わなければ色々想像してくれるので結構楽しいことに。現に美月は顔を真っ赤にしていたし、エリカは羨ましそうな表情だった。ただ一人、雫を除いて。雫が何を考えているのかはおいてといて、次の質問にも答えよっかな。

 

「もうひとつは私とお義兄ちゃんとの関係だったよね?」

「勿論だけど、答えたくなかったら秘密で良いのよ?」

「いや、別に秘密にしてる訳じゃないから良いんだけどね。・・・・・・・私は元々戦争孤児だったの。私の両親の顔も覚えてないときに施設に預けられて、それから何年も経ってお義兄ちゃんの家族になったの。だから、私とお義兄ちゃんは血が繋がってない、所謂義兄妹ってやつだね。あ、しんみりするのはいいけど同情はしないでね?今の生活に満足してるし」

 

エリカはそう聞くと顔をニヤリとさせた。それはとても意地悪い事を考え付いたような・・・・・。

 

「ってことは結婚するとしても問題ないね。お義兄さんのことどう思ってるの?」

「ちょっと無茶なところがあるから、その時は止めないといけないかな」

「無茶をしているのはティエラさんもでしょ?」

 

いつのまにか中学校の制服を着た少女がティエラの隣にいた。何故か手足の長いカエルのカバンを背負いながら。

 

「あ、うき。今帰り?」

「あ、じゃないですよ。それにこのカバンで学校に行ってしまうと、それこそ門前払いですよ」

 

茶髪をサイドテールにし、楕円形の眼鏡をかけた少女が誰かを乗せていたのか車椅子を押しながら少し不機嫌な様子で話しかけてきた。ティエラの様子から察するに、さっき同居人がもう一人と言ってたが彼女のことだろう。そして車椅子にティエラが座った!?

 

「ティエラ?楽しようとしないでちゃんと歩きなさいよ」

 

クルーエルが尤もな意見を言った。美月やほのかも頷いているところを見ると、やっぱり不思議に思ったらしい。当の本人はというと鳩が豆鉄砲を食らった顔をしていたが、すぐに破顔した。

 

「ん?私歩けないよ?」

「さっき普通に歩いてたじゃない」

「しかも後ろ歩きしてたし」

「でも達也さんは驚いてるよ?何を見て驚いてるのかな?」

 

確かにクルーエルが見た感じだと、達也はティエラを凝視して驚いていた。厳密には、ティエラの足?

そしてカチリと何かの音が聞こえた。それは例えば眼鏡を外すような・・・・・。

 

「美月!?眼鏡外して大丈夫なの!?」

「私も、逃げてばかりはしたくないですから」

 

アマリリスが驚いていた。それはそうだろう。霊子放射光過敏症(と思われる)の美月にとって、眼鏡を外すという行為は苦痛でしかないはずなのだから。でも美月自身があんな風に言ってるし、覚悟は強いのかな?

 

「ティエラさんの足、想子も霊子も通ってないですね。想子を外骨格みたいに纏ってますが・・・・・・。経絡も通ってないですし、本当に動かないんですね」

「えーと?つまり?ティエラは元々下半身不随で、ロボットみたいに想子を外骨格にして歩いているように見せていたってこと?」

「うーん、ちょっと違うかな」

 

美月の所見に対してクルーエルが頭を押さえながら推理してみるも、少し違ったようだ。

 

「私の足は元々は動いたんだけど、交通事故に遭って動かなくなっちゃったの。まぁ、手すりとかを持って動く分には問題ないんだけど、それでも10歩歩いたら息切れするのよ。だから特例ってことで、身体強化とこの魔法がほとんど常にかけていられるのを許されてるの。あ、でも、想子の消費量がすごいから登下校の間は車椅子でないと疲れちゃうの」

「つまり、ムーバブルフレームがティエラの足で、モノコック構造が想子って考えればいいんだよね?」

 

今まで雫に抱きつかれ続けていたミキが唐突に会話に入ってきた。説明に某アニメというかガンダムの専門用語が入ってきていたが、大体あっていた。

 

「そんな感じだね。というか、雫とミキはガンダム知ってる感じなの?」

「私と雫とほのかともう一人居たんだけど、その四人で小さい頃によくガンダムを見てたのよ。まぁ、今でも見てるけどね」

「分かりにくい説明だったので解説すると、ティエラさんの足を骨に見立てて、その外側に魔法で肉付けをするってことでいいんですよね?」

「美月まで知っているなんてね。意外だよ」

「いえ、中学の時は漫画研究部でロボットに関するものがあったので、勉強したことがあって・・・・・」

「あ、ここだここだ」

 

自分が言おうと思ったことを雫に言われて少し悲しくなった。そして意外なことに今まで喋らなかったエリカがいきなり喋った。どうやら話が少しマニアックになっていたようだ。反省せねば。

そしてエリカがいきなり言葉を発した。何があったし。

 

「ここって?」

「ん?あー、今日からここの家で下宿することになってるのよね。荷物とかは宅急便で送ってもらってるけど」

「つまり、私達の家に来るって言ってた人はエリカのことなのね。納得したわ」

 

理解が追い付かない。会話のドッジボールというより超次元サッカーが行われていると言われた方がしっくり来る。

 

「エリカちゃん、私も下宿するんですけど隣同士みたいですね」

「あー、誰かがホームステイしに来るってお義兄ちゃんが言ってたけど、美月のことだったのね。改めてよろしくね、美月」

「はい、よろしくお願いします」

 

超次元サッカーのボールによってこちらも巻き込まれた。つまりだ。

 

「クルーエルとアマリリスの所にエリカが下宿して、その隣の私達の家に美月がホームステイで来たって訳ね。納得したよ」

 

そして、聞くところによると私達の家の向かい側が雫の家、逆隣がミキの家、ミキの向かい側に達也達の家があるそうだ。・・・・・・・一応狙ったとはいえ、それにしては密集しすぎてる。

 

ティエラside end

―――――――――――――――――――――――――――――――

雫side

 

「それにしても、ティエラ達の家からいい匂いがするわね。パーティーの準備でもしてるのかしら?」

「あー、そういえばお兄さん。症状が軽くなったら晩ごはん豪華にして待ってるって言ってましたね。何人かは増えても大丈夫みたいですよ?」

「あー、そういえばミキ、雫。はいこれ」

 

アマリリスの鼻は皆よりも少し良いのか勘が良いのかは分からないが、ティエラ達の家から漂ってくる良い匂いに気がついた。この匂いはすき焼きだね。それを思い出したかのようにうきちゃんが補足説明をする。雛絵と華が動じていないところを見るとこのノリが何時もの事なのだろう。

そしてティエラが私とミキにハリセンを渡してきた。何に使うのかがわからない。というか、何処からこんなものを取り出したんだろ・・・・・・。

 

「そういえば今日の晩ごはん担当は拓海さんでしたね。いやぁ、久々に美味しいご飯ですね!」

「雛絵?」

「い、いや、皆が作る料理も美味しいんだけど、その、拓海さんの料理は格段に美味しいんですよ!貶してる訳じゃないんで!」

「・・・・・・まぁ、拓海のご飯が美味しいのは認めるけど」

 

すごく違和感しかなかった。さっきからお義兄ちゃんって言ってたティエラが唐突に兄の名前であろう人物名を呼び捨てで使い出したし、その「拓海さん」って人を異様に推し始めたし、私とミキの幼馴染みの少年も名前が「拓海」で一致してるし、どうなってるの?

 

雫 は こんらん している !!

わけもわからず ティエラを 攻撃した !!

 

「まぁ、叩くのは私よねー」

「その拓海っていう人がティエラさんのお義兄さんの名前ですか?」

「そだよー」

 

深雪が尋ね、ティエラは叩かれつつもきちんと答えてくれた。

と、タイミングが良いのか悪いのか、ティエラの家のドアが開いた。

 

「私のお義兄ちゃんの名前は新藤拓海。雫やミキの幼馴染みの人と一緒かな?」

 

ティエラはウインクしながら、いたずらが成功した子供のようにおどけた。雫やミキは叩く事も呼吸も忘れた。・・・・・だって、その名前は。

 

「ティエラ、さっきからメールとかで早く玄関先に来いってうるさいんだが。何があるって言うんだ?」

「ん?拓海の知り合いが居るだけだけど?」

「知り合いってティエラのことだろ・・・・・・・・」

 

唖然とした。玄関から出てきたのは、身長は確かにあのときよりも伸びていて声も大分低くはなっているが、それでも顔も髪形もほとんどあのときから変わっておらず、喋り方なんて彼と全く同じだった。

 

「私以外で知り合いだよ?」

「そんなこと言われて・・・・・・も・・・・・・?」

 

彼がこちらに気付いた。持っていたハリセンは手から滑り落ちた。そして目が合う。

 

「ミキ?それに、雫か?」

「・・・・・拓海なの?」

「っ!」

 

ミキは一応尋ねるが、その時間も惜しくて私は突撃して抱きしめた。彼は少し驚いたようだが、すぐに抱きしめ返してくれた。それを見て、ミキも彼を抱きしめた。

 

「ここまでの事は話すから許してくれ。それと、ただいまだ」

「「おかえり!」」

 

三人で子供のように泣きじゃくりながら抱きしめあっていた。

もう絶対に離さないから。

 

 

 

 

 

後で美月に聞いたところ、服部先輩はティエラに自分のCADを渡した後、微笑ましそうにこちらを見てから家に帰っていったらしい。気を使わせたみたいだし、今度会ったらお礼を言っておこう。

 

雫side end

―――――――――――――――――――――――――――――――

ミキside

 

「すまん。今まで連絡しなかったり玄関で泣きわめいてすまん」

「・・・・別にいい。私も忘れてたのがいけないし」

 

今は拓海の家に上がらせてもらっている。目の前のテーブルにはすき焼きやお好み焼き、たこ焼き等が湯気をたてている。

一頻り泣いた後、迷惑料の代わりとして拓海が料理をご馳走すると言ったのだ。最初は遠慮していたのだが、エリカのお腹が可愛らしい音を鳴らしたのとティエラや雛絵による自慢話(という名の工作活動)により一本釣りされて皆でご相伴に預かることになった。・・・・・久し振りの拓海の料理だし、どんな風に進化してるか楽しみだし。

ちなみに拓海の両隣は私と雫が座っている。2、3年位会ってなかったんだし、これくらいはいいよね?

 

「とりあえず自己紹介しとくで。僕は新藤拓海。ティエラの義兄で一応この家の家主ってことになってる」

「一応って何よ一応って」

「いや、親から『第一高校入っとけ。家は用意しとく』って言われて久し振りに日本に来たら、家主は僕って登録されてたんやよ?しかも親からは事後承諾でそれ言われたし」

「あー、それは御愁傷様」

 

想像しただけで少し拓海の気持ちがわかったかも。皆は拓海の訛りに少し驚いてる。

 

「えっと、大阪の人ですか?」

「生まれも育ちも関東やな。ただ親がどっちも関西やったから、それでや。まぁ、アニメとか好きやから標準語も混じるけどな。まぁ、慣れてくれってしか言い様が無いんよ」

「ちなみに、ミキと雫と私と拓海さんは幼馴染みの関係です」

「家が近所で趣味が合ったから仲良くなれたのよね~」

 

拓海の言葉に皆の疑問が氷解したらしく、次々に自己紹介をし始めた。・・・・・っていうか、知らない人が二人ほど増えてるんだけど。

 

「私はミキ・クロニクル。雫達と幼馴染みで、紗夜は私の従者兼メイド兼お友だちだよ。よろしくね」

「ミキ、従者とメイドの意味は大体同じ。従者書いてメイドと読む人だっているし」

「あはは~・・・・・・はぁ」

 

紗夜の援誤射撃により意気消沈してしまった。・・・・はぁ。

 

「ミキから紹介があったけど、私の名前は紗夜・シーリス。ミキがU.S.N.Aに来たときに拾ってもらったの。今じゃ私が居ないと生活できないぐらいには退化してるからね」

「ちょっと紗夜!?それは言わないでっていったでしょ!?あーもう!」

 

メイドとは思えない毒舌っぷりで、私の体力はもう限界に達していた。私は椅子にぐったりと凭れかかり、皆の紗夜を見る目が驚きに満ちたものに変わったのは言うまでもない。

 

「紗夜さんって、意外と毒舌なんですね」

「身内ネタ以外はできないけどね」

 

私の気持ちに効果音をつけるとするならば、ハッキリ言って「ずーん」だろう。それほどまでに私の身体も心も追い詰められていた。ここまで心をへし折られた事は今までなかったのに・・・・・・・

 

「じゃあ、次は私ね。私はクルーエル・ソフィネット。隣にいるのは私の妹のアマリリス。エリカは私達のところに下宿することになってるよ。それで、一つ手品でも見せようかな?」

 

そう言って、クルーエルは「何か赤いもの」を要求した。なので、赤い唐辛子を渡した。そして。

 

「見逃さないでね?いち、にの、さん!」

 

いきなりクルーエルの手元に緋色の花が現れた。おかしい。手品師によくある予備動作が全く無かったのに出てきた。しかも、いつの間にか自分達の手元にも緋色の花が置かれていた。チラッと雫の方を見てみると、しかめっ面で悩んでいた。・・・・・・虹彩が金色に見えたけど、イノベイターじゃあるまいし。そう思って気にしなかった。これが後々に関わってくるなんて思ってもみなかったけど。

 

「これは何ていう花ですか?」

「アマリリスっていう名前なの。私の妹と一緒の名前だから、ね」

「なるほど。まぁ、確かに違う物に知り合いの名前とかが付いてたら愛着も湧くよね~」

 

あの手品みたいなのは今度タネを教えてもらうとして、グツグツ沸き始めた鍋を尻目に自己紹介を急かした。

 

「あぁ、ごめんごめん。それで、皆には初めましてだけどこの子はイオンっていうの」

「は、初めまして。イオナサル・ククルル・プリシェールっていいます。よろしくお願いします」

「ああ、それで愛称がイオンなのね。納得した」

「機械面が強いから、魔工技師を目指してるらしいのよ。ちなみに、今日来れなかったのは手続きの不備がどうとからしいよ」

 

イオンという愛称の少女は礼儀正しく三つ指を立ててお辞儀をし始めた。いやいや、それ違うから。

 

「イオンさん。三つ指を立ててお辞儀をするのは結婚式の時などでは良いみたいですが、こういった場面ですと少し不謹慎になってしまいますよ」

「あぅ。ごめんなさい・・・・・」

 

ショボーンとしたように、椅子に座るイオンちゃん。・・・深雪さんは良いところの生まれかな?

 

「じゃあ次は私達ですね。私は司波深雪。そして、お兄様です」

「兄の司波達也だ。よろしく」

 

あ、この声何処かで聞いたことあると思ったら沖縄でバーサークしてた、感情のない男の人か。ってことは、この人が大黒特尉ね。なるほどね。

 

「私は柴田美月といいます。よろしくお願いしますね」

「ん」

「全く華ったら、こんなときでも全力で言葉を出さないんだよね。あ、私はティエラ・フィシリアっていいます。こっちが有村雛絵で、喋らないのが香月華。私の車椅子を持ってきてくれたのが山添うき」

「んー」

「よろしくっす!あ、この頃の歴史とか情勢とかは分からないので、教えてもらえると嬉しいっす」

「ちょっと待って。ニュースとか見てないの?」

 

歴史とか情勢とかが分からない発言により、皆は少し混乱した。え、ちょっと待って。今の情勢が分からないってことは、箱入り娘?でもそんな雰囲気じゃないし、どういうこと?

 

「お兄さん、話してもいいですか?」

「いいと思う。別に、秘密にするようなことじゃないやろ?」

「まぁ、そうですが。実は、私と有村先輩と香月先輩はつい最近までコールドスリープしてたのです。なので、実は歴史関係はお兄さんやティエラさんに教えてもらっているのです」

「コールドスリープ?何年前から?」

「ちょうど今年で80年です。2015年からだったので」

「え、そんなに!?」

 

うきが一度拓海に許可を取ってから話し始めた内容はあまりにも現実味がなく、SFだと言われた方がしっくり来る物だった。それにしても、どうしてコールドスリープしなければいけないような事態に陥ってしまったのかな?でも、80年前となると教科書に載っているような有名な物事ぐらいしか知らないし・・・・・。

 

「・・・・・・・ニュージェネ」

「え?雫、今なんて?」

「ニュージェネレーションの狂気。渋谷地震。それに伴うカオスチャイルド症候群の蔓延、2015年付近の有名な出来事と言えばこの辺りだと思う。それで、コールドスリープしてたってことはもしかして、カオスチャイルド症候群にかかっていたとかかな?違ったらごめん」

「雫さん、大当たりです。私と香月先輩と有村先輩は、かつてカオスチャイルド症候群にかかっていました。今はもう再発の心配もないですし、こういう風に平和に暮らすことができてるんですけどね」

 

そう言ってうきは苦笑した。ニュージェネレーションの狂気などの一連の流れは教科書にも載っているあまりにも有名すぎる殺人事件だ。当時は事故という判断が多かったが、あまりにも奇怪なため殺人に切り替えたのだとか。未だに犯人が姿を表していないため陰謀論や噂がまことしやかに囁かれている。

そして渋谷地震の後に発生したカオスチャイルド症候群。これも有名だ。子供が精神年齢はそのままに老人になって、自分が老人ではないという精神といかにも老人な肉体とでズレが発生し、老人なのに学校に通ったり学生生活を行ったりしていたらしい。マスコミでもカオスチャイルド症候群は治るという宣伝を行っていたそうだが、カオスチャイルド症候群の人達はそもそも「自分達はカオスチャイルド症候群ではない」と思い込んでいたため、マスコミの放送はなかった事にされていたらしい。

 

「それで、カオスチャイルド症候群の人達はコールドスリープされて、未来に問題を先送りしたんだっけ?」

「あ、はい。それで合ってますよ。まぁ、コールドスリープするのに有無を言わさず催眠ガスで眠らされて、気付いたとにきは治っていた、っていうのが私達にとっての真実ですけどね」

「で、学校も途中までだったから、この時代の学校に入り直したってことだね」

 

クルーエルと雫に感謝をしつつ、成る程と理解も納得もした。グッジョブ!と雫にサムズアップすると、少し恥ずかしがられた。前までならサムズアップを返して来るはずなのに、何故だ。

 

「じゃあ次は私の番ですね。ティエラ、邪魔しないでくださいね」

「あー、はいはい」

「まったく・・・・・・私の名前は御剣えす、イギリスと日本のハーフです。一応国籍は日本ですが。そして、ほのかとクラスは同じです」

「で、好きなものはプリンっと」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ティエラは邪魔しなかったのだが、代わりにエリカが邪魔した。なのでえすは複雑な顔をしながらジト目でエリカを見ていた。ティエラは「あーあ」と言わんばかりのため息をついた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

「ん?何?」

「千葉エリカ。剣術の千葉家の次女。姉とは半分しか血が繋がっていない。理由は姉は正妻が、エリカは愛人が産んだため。愛人の名前はアンナ・ローゼン・鹿取。彼女はローゼンマギクラフトにいた人と駆け落ちしたときに産まれた。エリカには二人の兄がいて長兄は千葉寿和。次兄は千葉修次。あの千葉の麒麟児やイリュージョンブレードと二つ名がついている人で、エリカは次兄にべったり。恋仲で一高の風紀委員長である渡辺摩利のことは一方的に認めてない様子。エリカの紹介はこんな感じでいい?」

「な、な・・・・・・・・・」

 

自己紹介を邪魔された腹いせなのか、えすはエリカの紹介をした。あまりにも詳しすぎる説明のため、エリカはもとより他の人も驚いていた。

 

「なんで私のプロフィールをそこまで知ってるの!?」

「いえ、修次さんとは少し前に鍛練しあった仲で、そこからブラコンな妹が居るということだったので、教えてもらいました。ちなみに兄の呼び方は「あああああ!もう言わないで!」そうですか」

「うわぁ・・・・・・」

 

えすの邪魔をすると制裁が下る、というのがよくわかった自己紹介だった。

 

「最後は私達だね。私は北山雫。そこにいる光井ほのかとミキと拓海は幼なじみで、ガンダムは大好物。よろしく」

「雫の家に住まわせてもらっている光井ほのかです。よろしくお願いします」

「で、居候が私の隣に居る子だよ。アーミア、あとはよろしく」

「あ、うん。紹介に預かったアーミア・リーです。祖父の代で大亜連合から日本に逃げてきたらしくて、名前はこんな感じだけど戸籍上は日本人です。よろしくお願いします」

 

アーミア、アーミア・・・・・・・・。何処かで聞いた名前なんだけどな。何処だっけ?

 

「それじゃ、全員自己紹介も無事に終わったみたいだし、食うか。弱火でグツグツ煮込んでたから、味は染みてるよ。つー訳で、手を合わせて」

「「「「「「「「「「「「「「「「頂きます!」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

手を合わせないと拓海が食べさせてくれないのを思い出して、慌てて手を合わせて舌鼓を打った。昔に作ってくれた料理から進化しすぎてはいるが、拓海の味自体は変わっていなくて安心したよ。

 

「ミキ、どうしたの?涙なんか出して」

「え?あ、あれ?」

 

紗夜に言われてはじめて気がついた。いつのまにか、ポロポロと涙を流していた。擦っても拭っても、止まる気配はない。それどころか止めどなく溢れてくる。

 

「お、おい!ミキ、どうしたんだ!?もしかして、メシマズだったとかか!?それだったら遠慮なく言ってくれ!」

 

私の様子を見た拓海がテンパった様子でこちらを見ている。ううん、そうじゃないの。

 

「美味しいの。懐かしくて、嬉しくて。もう、拓海の料理は食べられないって思ってたから・・・・・・」

「私も、嬉しい。久しぶりの拓海の料理だからね。しかも、前より上手くなってるし」

「そ、そうか。それならいいんだが」

 

拓海がハンカチを貸してくれて、それで拭って表面上は何とか泣き止み、それからは食べまくりだった。・・・・・・デザートまで作ってるなんて主夫力高すぎじゃないかな?

 

ミキside end

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

アーミアside

「それでは、また明日。学校でお会いしましょう」

「またな」

「じゃあ、また学校でね~」

「明日は疲れると思うから、早く寝た方がいいよ」

「ふわぁ・・・・・・もう寝る。絶対寝る」

 

あの後。ミキと雫が拓海にあーんを要求したり、デザートをおかわりしまくるエリカの姿が見られたが、なんということはない平凡な日常の一面を見られたのでよかった。きちんと「御馳走様」と言って(拓海がそうしないと食品代を出してもらうと言ったため)、食後に少し休憩しつつ雑談して今は家に帰るところだ。といっても、この辺りに密集しているから、また明日と言ってもすぐに会う気がするが。

 

「ミキも雫も、ごめんな?今まで連絡できひんくて」

「それはもういいって言ったでしょ?もう謝らなくていいよ」

「そうそう。拓海はその癖直した方がいいよ。いつも謝ってばっかりだったし」

「あぁ、そうするよ」

「それじゃ、また明日」

「また明日ねー」

「ああ、また明日だ」

 

再会を約束する言葉を言ってから別れた。そして私は周りにほのかと私と雫以外居ない事を確認してから、説教ではないが雫に注意を始めた。

 

「全く、人前で脳量子波を使うってどういうことなの?ミキさんにばれかけてたよ?」

「あー、それは、・・・・・・・ごめん」

「一瞬だったからよかったものの、目も金色に光ってたよ?しかも、あの手品、タネ分かっちゃったし」

「本当ですか!?よければ後で教えてください!」

「はぁ・・・・全く、雫はちゃんとした自覚を持った方がいいよ?」

「はーい」

 

先が思いやられるような返事で雫が頷く。私の頭痛の種がまた一つ増えた気がした。今度頭痛薬と胃薬を処方してもらおうかな・・・・・・・。

 

「それにしても、色々ご飯食べてたけど、身体の調子はどう?」

「ああ、エルスの話?色んな食べ物を味わえたからすごく嬉しいみたいだよ?」

「それならいい。食べ物との化学反応とかで変になったら、私が少し困るし」

「少しなんだ。結構重要だと思ってたけど」

「アーミアは重要だよ?」

 

訂正、今すぐに胃薬が欲しくなった。じゃあ少し重要なのは何よ・・・・。

 

「で、アーミア。家についたから言って欲しいの。一高に何かありそう?」

「ほのかは・・・・・」

「私も、聞いておいた方がいいと思うんです!」

「わかった。許可するね」

 

家について手洗い嗽を行ったあと、お風呂を沸かしながらリビングの窓を秘密保護モードにした。これで大丈夫なはず。ついでに秘匿回線をオンにしておく。

 

「ソラン・イブラヒム特尉。一高にブランシュが介入しているという情報を掴んだ。壊滅させよとの命が101から下っている」

「わかりました。壊滅の時期については?」

「大黒竜也特尉との合同任務となるため「ちょっとちょっと、101はそんな任務与えてないわよ!?」おや。藤林少尉。どうしたのです?そんな慌てたような顔をして」

「私は貴方の上官なのよ!?じょ、う、か、ん!」

「いえ、それであればノリツッコミのような今の状況にも冷静に対処するはずですが?」

「雫ちゃんまで・・・・・!」

 

雫とアーミアの指令のような冗談に頭を抱えつつも画面の中に入ってきたこの女性は藤林響子少尉。私達の上官であり、弄られ役である。そして。

 

「まぁまぁその辺りにしておきなさい。我々もその話については指示を出す」

 

風間玄信少佐。私達や藤林少尉の上官であり、国防陸軍第101旅団・独立魔装大隊のリーダーである。しかし実態としては私たちを可愛がるおじいちゃんのような感覚で話してくるため少しどころじゃない違和感がある。

 

「特尉、さっき協力者が言った通り一高にはブランシュの下位組織、エガリテが潜んでいるようだ。エガリテ壊滅作戦を命ずる。なお、本作戦は大黒竜也特尉やデュオ・マクスウェルと共同作戦である。そして、本作戦は一高が襲われたときのみ報復として発動するものである。従って、現在より襲撃までの間は、情報収集しつつ学園生活を楽しむこと」

「ソラン・イブラヒム、任務了解しました」

「ああ、それと・・・・・・・」

 

私と雫は敬礼しながら話を聞き、ほのかは少し難しい顔になっていた。しかし、この張り詰めた空気が一瞬にして破られてしまうのだった。

 

「今日は制服姿だが、入学式が終わったあとだったか。やはり、師匠も言ってたがおろしたての制服は普通のよりも少し趣が違って見えるな」

「風間さん、一回死んでみる?」

 

少佐殿の空気を読まない発言により、雫が青筋を立てて怒った。うわぁ、量子化解除してソードビット展開してるよ・・・・・。

少佐殿もそうだが、雫や私のお師匠様が、実力はあるが下心満載な忍者であり、変態エロジジイである。その教えを乞いている殆どの男性は何故か変態部分に共感してしまい、こんな風になってしまうのだ。ちなみに真面目モードは全員実力があるのですごく違和感しかない。

 

「それで、風間少佐」

「ああ、わかっている。光井ほのかさんには彼女らの学生生活をサポートしてほしい」

「は、はい!わ、わかりました!」

「ほのか。さっき見たと思うけど、あの人もエロジジイな所があるからそんなに緊張しなくていいよ」

「これは一本取られたな。・・・・・・・・・くれぐれも、気を付けろよ」

「了解です」

 

いつも思うけど、ほのかは風間少佐とは結構会ってる気がするけど、どうしてあんなに緊張できるんだろ?

その後は風間少佐方と色々話をして寝た。明日から始まるカオスな空間を想像しながら・・・・・・。

 

 

アーミアside end




次はキャラ設定です。キャラ設定の予定です。マイペースなのでいつになるかは、まぁ私の気分次第です。
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