ネギとアラジンって肉体的にどっちが年上なんでしょうね。
第1話
ネギが目を覚ますと、そこは地上500メートルくらいの上空だった。まっすぐ落下していくネギ。
「うわわ!」
慌てて飛行魔法を展開して浮こうとするが…。
「あれ?あれぇぇぇぇぇぇぇぇ!?なんで飛べないのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
飛行魔法が使えないことに気づく。それなら
「こっちもだめか!」
もちろん彼はたかだか地上500メートル程度から落下したところで死にはしない。歴史上二人目の闇の魔法の使い手であり、不死身の化け物だからだ。ただ…。
(魔法が全く使えない今、本当に助かる保証は無い!)
そう。彼は今
(体術だけでなんとかなる…かな?こんなことになるなら長瀬さんから忍術をもっと習っておくんだったっ…。)
頭の中に現れた甲賀中忍は「これもま修行でござるよ。ネギ殿。」と言い残してドロンした。
「うわ。絶対に長瀬さんならそう言うなぁ。」
自分のリアルな想像に対して思わずそんなことを呟いている間に、もう地面である。
まぁぶつかったときはぶつかったときだと衝撃に備えて構えていると、いきなり視界が真っ白い布に包まれる。そして
「長瀬さんって誰だい?君の友だちかい?」
そんな声とともに柔らかくその白い布に受け止められた。
「それで、君はどうしてあんな空中にいたのかい?」
ネギの自由落下から15分後。ネギとネギを救った青い髪の少年は、荷車の荷台で揺られながら仲良く話していた。
「その前に改めてお礼を言わせてください。さっきは助けてくれてありがとうございました。」
「気にしないでいいよ~。困ったときはお互い様だしね。」
「そう言ってもらえると助かります。僕の名前はネギ。ネギ・スプリングフィールドといいます。お名前を聞いてもいいですか?」
「僕の名前はアラジン。よろしくね。ネギ君!」
そう言って手を差し出すアラジン。握手を交わした後、ネギは最初の質問に答える。
「僕が空中にいた理由ですが、実はよくわからないんです。新魔法の開発中に失敗した覚えだけはあるんですが…。」
(そうだ。確か空間制御の魔法が暴走したんだったな。だったらここは最悪火星の魔法世界かもしれないのか…。帰るの遅くなりそうだなぁ。)
「……魔法?」
「え……あっいや、その……!」
(もしかして魔法を知らない一般の人だったかな?そうだったらどうしよ…いや。さっき飛んでたじゃないか。)
「君は魔法を使えるのかい?」
「ええっと…。その前に、魔法を知っているのか聞いてもいいですか?」
ネギは質問に質問で返すことに申し訳なさを覚えながら大事なことを聞く。もし目の前の少年が万が一魔法を知らなかった場合、魔法の存在がバレれば大事になるからだ。
…彼も空を飛んではいたが。念のため。
「うん。知ってはいるよ。さっきのターバンだって魔法のターバンだからね。」
「良かった。なら話せます。」
安心したネギは自分のことを話す。隣に明日菜や千雨あたりがいれば、「知らない人に軽々と自分の情報を話すな!」などと怒られるかもしれないが、ネギにとってアラジンは命の恩人でしかも同年代である。
実は友だちが少ないネギにとって、初対面で仲良くなれそうな同年代という存在はホントに貴重なのだ。
「ふぅ~ん。つまりネギ君はその”ニホン”って国から来たんだね?そして魔法使いなんだけど、今は魔法が使えなくなってるんだ。」
一通りの説明を終えたネギに対してのアラジンの言葉。その言葉に対しネギは頷き、日本という国を知っているか尋ねる。
「うぅ~ん…。いや、聞いたこと無いや。」
「そうですか…。」
(まぁ魔法を知っているくらいだからなぁ。たぶんここは十中八九魔法世界だろう。)
ハズレである。
(アラジン君は魔法世界生まれ、魔法世界育ちなんだろうな。)
ハズレである。
「じゃあメガロメセンブリアという都市を聞いたことありますか?」
ネギは魔法世界最大の都市の名を出すが。
「えぇっと…多分それを聞くのも初めてかな。それは日本という国の都市なのかい?」
「……え?じゃあ
「これ…騒ぐな子供らよ…ホコリが散る。」
質問を続けようとしたネギの声を遮って、声が掛けられる。
声の主は二人と同じように荷台に乗っている、よく肥えた中年のおっさんだった。頭の波平さんより少し豊かな髪の毛がチャーミングである。あと、かわいいくるりん髭。
「せまいし子供はうるさいし…ど~なっとるんだね~っ。運転手よ。」
「すみません。ダンナ様。」
へらへらしながらそう言うのは、黄色い髪をした17、8くらいの少年。
アリババという名の元主人公である。
というわけで、いよいよ本編が始まりました。
アラジン登場でございますな。
この話では、アラジンとネギはほとんど一緒に行動させる予定です。あくまで予定ですが。
2話も早めに投稿したいと思っております。
それでは、意見、感想などお待ちしております。