「よし、
砂漠ヒヤシンスに襲われた時。俺たちは荷台に乗っていた葡萄酒を囮にすることで、逃げ出すことに成功した。
ただ、その代償は大きかった。
「奴隷!?」
「そうだ。お前さんたちが駄目にした葡萄酒はこの町の領主様に届ける予定のやつでな。彼は奴隷をいたぶって楽しむ変態野郎なんだ。」
借金を返せなければ奴隷にされてしまうと言うのは、俺の荷車チームの社長の談。
責任をとらされてこの会社のみんなが奴隷にされるかもしれないと怯えている社長に、しかし、俺は告げる。
「大丈夫ですよ!俺たちが
「と、いうことで作戦会議だ。」
その日の夜。俺とアラジン、ネギの3人は俺の家に集まっていた。
「普通、
「はい。確か10年間で数万人もの人たちが潜っていったが一人として帰ってきていないとか。」
ネギが答える。昼の荷車ではアラジンやこいつらより小さい女の子に
こいつは見た目以上にしっかりしていて、正直頼もしい。それに、強いっぽいし。
「その通り。しかもガッチガチに武装した大の大人たちがだ。常識的に考えれば俺たちみたいな子供3人で挑むのは無謀も良いとこだろう。」
「だが!俺たちは普通の子供じゃ無い。なんてったって、アラジンがいるからな!」
そうして俺はアラジンに目を向ける。アラジンは得意そうに胸を張っていた。
「ウーゴくんも忘れないでおくれよ!」
「おぉ。そうだ、そのウーゴくんをもう一回見せてくれないか?」
快諾してくれたアラジンは首に提げている笛を手に取り、息を吹き込んだ。
にゅるにゅる。にゅにゅにゅ。
するとその笛から青い顔なしの巨人(4メートル級)が現れた。
「いやぁ。改めて大きいな。」
実は、昼間の騒ぎの時にアラジンは一度彼を見せてくれていた。そして、俺はそれを見て
「これが『ジンの金属器』っていう魔法具…なんですよね?アリババさん。」
「まぁアラジンは違うって言ってるけどな~」
そう。ジンの金属器。
「そのうえアラジンは空飛ぶターバンなんかも持ってるしな。そんじょそこらの大人よりも頼りになるだろう。」
俺もある程度の剣術なら使えるし、ネギも武術の嗜みがあるらしく、聞いた話では砂漠ヒヤシンスの触手をひとりでいなしていたらしい。
まぁ、なんとかなるでしょう!
その後、景気づけにちょっと大人のお店に行ったり、ズンドコズンドコしたのは秘密だ。(ちなみにアラジンとは対照的に、ネギは年相応に顔を真っ赤にして必死に遠慮していた。)
翌日。俺たちは必要な物資を買うために町に来ていた。最低限の準備ってものがある。
アラジンが怪しい剣を買おうとしていたり、ネギが箒をまたに挟んでぴょんぴょんしたりと騒いでいると、俺たちはまたトラブルに巻き込まれてしまった。
アラジンが奴隷の女の子の鎖を壊してしまったのだ。しかもその光景をブーデルに目撃されるというおまけ付きで。
「奴隷窃盗は重罪だぞっ。しかもそれは領主様のものだ。お前ら覚悟はできているんだろうなぁ。」
「彼女は”もの”じゃありません。ひとりの人間です。」
「ぼく、おじさんのこと大っ嫌い。じゃあね。おっぱいおじさん。」
そんなことがあり、俺たちは警察に追われながらという慌ただしい中で
今日一つ分かったことはアラジンに負けず劣らずネギも直情的だということだ。正直スカッとしたぜ。
「領主様!領主様の探していた笛を持った少年が街にいました!しかもそいつが領主様の奴隷に手をだs…あれ?ここにいる。」
「まったく、きたない顔で報告してきたと思ったら。そんなことはとっくにうちの優秀な番犬が報告してくれてるよ。」
「ねぇ。モルジアナ。」
次回から迷宮攻略編が始まります。頑張ります(主にアラジンとネギが。)
あと、活動報告にも書きますが、更新は毎週日曜にしようと思います。
余裕を持って投稿したいのと、こっからオリジナル展開にしていこうと思っているからです。ご理解ください。
ただ、その分余裕があれば一度に複数話投稿などもあるかもしれません。頑張ります。(この場合は俺が)
これからもご意見、感想よろしくお願いします。
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