ネギ「この物語ぼく必要かなぁ?(T_T)」
次も出番ないよ。
「アリババさんなかなか起きませんね。」
「そうだねぇ。まぁここは安全みたいだから、ゆっくり待とうか。」
「「………。」」
「…暇だねぇ。」
「何か話そうか。」
「じゃあ、ネギ君のことをもっと聞かせておくれよ。」
「ネギ君は最初に帰りたい場所があるって言ってたよね。そこはどんなところだったんだい?」
「僕が答えた後はアラジン君もいろいろ教えてね。」
「僕のいた街は魔帆良といってね…」
「ふんふん…」
…ふむふむ。ネギのいた国ってのは不思議なとこだったんだなぁ。王様がいないんだって。
それに争いごとも少なかったらしい。生活水準も高く、みんな幸せそうだよ。話を聞く限りな。
………どーも。起きるタイミングを逸したアリババです。
なんか話し声が聞こえるな~、と思って目を覚ましたら子供二人が楽しそうにおしゃべりしてた。こいつらは不思議な強さを持ってるが、年相応なところもあるんだなぁ、とか思ってたらすっげぇ話しかけづらくなってしまった。
とはいえ、ここはもうすでに
「おいお前ら。ちょっと静かにしろ。」
「「アリババくん(さん)!」」
「しぃー!静かにしろっていってるだろ!」
ささやき声で叫ぶっていう俺のユニークスキルを発動した後、気になったことを告げる。
「起きるまで待っといてありがとよ。それでなんだけど、なんか外から音が聞こえねぇか?」
俺たちが今いるのは岩の裂け目みたいな洞窟っぽいとこだが、それの入り口、光の差し込む方から規則的な音が聞こえる。どうやらこれは………足音か?
「誰かいるようですね………。しかも複数。」
ネギも同じことを考えたらしく顔が真剣なものに変わる。入り口の近くにいた俺が慎重に覗いてみると、そこにいたのは男女三人組。
「さて。マギはどこにいるかなぁ。先に見つけ出した方にはご褒美をあげようじゃないか。んんー?」
「「………」」
「かわいくない奴らだな全く。返事ぐらいしろよ-。」
一人は見覚えがある。
そして二人の主人だろう。高そうな服を着て、饒舌にしゃべる男は。
(この町の領主か……)
そう。俺たちが奴隷にされるかもしれなかった領主様だ。いやしかしなんでこんな偉い人がここに………。
とりあえず三人が遠ざかり、視界から消えたのを確認した俺は待ってる二人の元に戻った。見たことを報告する。
「ふ~ん。僕たちと同じようにその領主さん達も冒険に来たのかな?」
「まぁ。ここに来たってことは十中八九そうなんだろうな。問題はタイミングが良すぎるってことだ。それと。」
「その方が言っていた”マギ”という人…なんでしょうね。『どこにいる』と言っていたからには。」
そう。俺たちは危惧すべきことがある。なぜこのタイミングであいつらが突入してきたか、ってことが一つ。
領主はずっとこの町にいたはずだ。別に今日この日以外にも都合のつく日はあったはず。今日でなければいけなかったとすればそれは
(俺たちが入っていること。関係はあるのか…。マギってのも気にはなるが。)
「まぁどっちにしろここにずっと留まっとく訳にもいかないんだ。先に進もう。」
鉢合わせしたら鉢合わせしたときだ!
天井から水がしたたる中、俺たちは警戒しながら足を進めていた。出来ることなら領主一行には会わずに、宝物庫まで辿り着きたい。
何十もの洞穴がある部屋や、スライムの軍団からの逃走劇など、いろんなトラップをくぐり抜け(…アラジンはちょっと疲弊したけど)俺たちは竜の頭が待つ部屋へ到着した。
「この部屋、今までの部屋と雰囲気が違いますね。」
「ネギも気づいたか。なんか造りがしっかりしてるよな。」
これまでとは違い、少し立派な部屋。その中央に石碑があり、何やら文字が書いてある。
『竜の牙の中に真実は存在する。すべては竜の尾に辿り着く前に。』
「…トラン語か。」
「アリババさん読めるんですか?僕にはさっぱりですが。」
「まぁちょっとならな。」
竜の牙の中か。とりあえず竜の口に突っ込んでいくしかないかな。ちなみにアラジンは俺の肩で寝てる。
「止まれ。」「止まりましょう。」
二人で言って同時に立ち止まる。
「何?どうしたの?」
「多分前にあの領主達がいる。声が聞こえる。」
俺とネギは気づいたみたいだ。…耳を澄ましてみると。
「なんだ?分かれ道か?どうしようかな~…?」
あの領主の声が聞こえる。どうやらこの先に分かれ道があるらしい。さてさて、あいつらどうするのかなぁ?
五分くらい息を潜めていると、どうやら一番右に決め手らしい。根拠はあるのか…怪しいな。
さて、俺たちも分岐点までやってきた。さっきのトラン語を思い出す限り、その道のどれかが竜の牙なのか?
「でもアリババ君。ここの天井に竜のしっぽが書いてあるよ?ここが竜の尾なんじゃないかなぁ。」
「なにっ?…ホントだ。よく気づいたなアラジン。」
確かにそんな感じの絵が描かれている。それに、その横の穴からは。
「風が吹いてませんか?」
ネギの言うとおり風が吹き込む音が聞こえる。気になるな。
「アラジン。ちょっと見てきてくれないか?」
そんなこんなで俺たちは宝物庫へと辿り着いた。領主?竜の牙?………ナニソレ?
いやだって見つけた道を進んだらあったんだもん。その道を遡ったら、罠として回避してた穴に通じてて、「ここが竜の牙だったのね~………分かるかっ!」的な後から分かる系謎解きだったし。
こんなん正規ルートで見つけれた奴は運強すぎるわ。
さってと。アラジン。あとはよろしく!
「ひらけ~!ゴマ!」
べ、別に展開考えるのめんどくさかったわけじゃないんだからねっ。
無理矢理なんかじゃないんだからねっ。
すみません。多分次も似たような感じになります。思いつきません。都合の良い展開が。
次回、迷宮攻略後編。モルさんの台詞はあるのか!
モルさん「むっす~(-_-)」