提督と桜の木   作:ラシュル

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今後どうしていこうか考えてます。
本気で悩んでますので、ちょっと書く速度が落ちて来て申し訳ないです。

が、止める気はないので

後は別のも書きたいなーとか思ってます。



深海…

帰る道すがら、扶桑さんからいろいろ話を聞いた。

 

どうやら彼女は欠陥を抱えた戦艦らしい。

 

元いた場所では妹の山城と合わせて

不幸姉妹や不幸型などと揶揄されたり陰口を叩かれたりされていたらしい。

 

そして任務の失敗の責任を取る形で

扶桑のみこの場所に送られてきたみたいだ。

 

この場所、元は鎮守府だった

それも聞く限りかなりブラックな

 

大本営と言われている場所から離れているからなのか

それとも大本営も腐っているのか分からなかったが

 

ここで行われていた、鹵獲した深海棲艦の解体や実験

艦娘に対する暴力やセクハラ、夜伽の強制

それら全てが黙殺されていた。

 

ある時、実験中の深海棲艦が暴走し

当時の提督は艦娘を身代わりにして引き上げていった

 

その深海棲艦がどうなったかは分からないらしい

 

そんなひどい経験をした扶桑さんが私に良くしてくれるのは

地下から助けてくれた事と

海に向かっている背中が、なんとなく妹の雰囲気に似ていたかららしい。

 

 

 

 

 

工廠の前まで帰って来た時にふと疑問に思ったことを聞いてみた。

 

「扶桑さ…扶桑は私を、その…提督として見ているのかい?

それともただの人間として見ているのかい?」

 

『提督としてはもちろん、一人の殿方として見ております』

 

と扶桑が、キッパリと言い切った。

 

「その、さ、提督や人間にいい思いをしていない艦娘ってたくさんいるんじゃないのかい?」

 

『私の知っている限り、良くは思っていない娘がほとんどでした』

 

「やはりそうなのか…」

 

やはり大和さんには悪いことをした

きっと彼女も少なからずこの様な事を経験しているに違いない。

 

『ですが進一さんは、身体を気遣っていただいたり

今も心を痛めていらっしゃる様に思います』

 

隣にいた扶桑さんの顔が少し微笑んでこちらを向いて

 

『ですので、私は貴方の様な方に提督になって頂けて幸せです』

 

「いえ、私はただ自分が嫌われたくないだけの小心者ですよ」

 

そんな話をして工廠の扉を開けた。

 

 

 

中では大和さんと妖精さんが話し込んでいた。

 

部屋に入らずに

 

「大和さん、先ほどは申し訳ありませんでした」

 

こちらを見た大和さんの顔は泣き腫らした跡のようなものが見受けられた。

 

「貴女は私を気遣……」

 

『提督から離れなさい❗』

 

よく解らなかった。

 

「えっ?」

 

大和さんは激しい剣幕で扶桑さんに向かって吠えました。

 

『失礼します❗』

 

そして荒々しく私の手を引き、

何故か扶桑さんから庇う形で立ちはだかり

 

『提督は渡しません❗』

 

背中には大砲のような物が沢山着いた装備がいつの間にか背負われていました。

 

「大和さん。この人は扶桑さんだ。

色々あってさっき……」

 

『いえ、彼女は扶桑ではありません❗』

 

扶桑さんは頭を抱えてしゃがみこんでしまった。

 

扶桑さんの所に行こうとしたが

大和さんに腕を捕まれてしまい行けなかった。

 

「扶桑❗大丈夫か?」

 

腕を捕まれたままだが

彼女の頭に辛うじててが届いた

 

『私は…』

 

「扶桑だろう?」

 

『彼女は❗』

 

大和の方をしっかりと見て

 

「大和、彼女は扶桑だ❗」

 

大和も負けじとこっちを見て

 

『でも、深海棲姫です❗』

 

だからなんだと言うのだろうか?

 

「だからなんだ❗いきなり失礼だろう?」

 

大和は泣きそうになりながら

 

『私は提督を守りたいんです❗

だから深海の者には渡せません❗』

 

扶桑の頭をそのまま撫でた

 

「彼女は私を守ると言った。」

 

大和はハッと目を広げ

 

「君と同じじゃないのかい?」

 

扶桑から手を離し、大和の手を握り

 

「私も君や扶桑と同じく、君達を守って行きたい」

 

『ですが❗』

 

大和が話そうとするが構わず続ける

 

「君も扶桑も今の僕には必要なんだ」

 

扶桑も落ち着いて来たみたいだ。

 

「例え深海の者でも、敵意の無い者は救っていきたい❗」

 

「扶桑からここで有った事を聞いて、この世界についてもっとよく知らないと行けないと思った。」

 

扶桑を立ち上がらせて

 

「少なくとも扶桑は優しい心を持っていると思う」

 

大和の手と扶桑の手を持って

 

「だから、仲良くして貰えないか?」

 

扶桑が先に口を開いて

 

『私は進一さんの側に居られるならなんでも構いません。』

 

と言って、腕を絡めて

大和が遅れて

 

『ていと…進一さんは渡しませんが、検討致します❗』

 

と言って腕を絡めて来た。

 

「大和、扶桑、腕を離してくれないかい?」

 

『『ダメです 』』

 

何だかよく分からないが、修羅場は回避したみたいで良かった

 

「あのさ、晩御飯作りたいんだ、だから離れて、ね?」

 

と言って動こうとしたら、二人から怒られた

 

なんでや?




ここまでで読んでいただいて、ありがとうございます
気長にまっていただけると嬉しいです。
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