すみません
タグ増やしました。
何とか納得行く言い回しに持っていけました。
待っていてくれた方ありがとうございます。
今回は少し時間を遡ります。
ではどうぞ
「私はね、深海にいる子達とも仲良くできないのか?
と思ってるんだよ。」
窓の外を見ながら肩にいる妖精さんに話しかけた。
<難しいんじゃないかな?>
「そうだろうね。
でも、難しいからやらないではダメだと思うんだ。」
肩の上から頭に登って
<ならどうするつもりだい?きっと…>
「行ってみるよ。」
座っていた車イスで扉に向かった。
<今から行くのかい?>
扉に手を掛け
「そうだよ」
<彼女達がいないのに行ったら危ないよ❗>
「彼女達が居ないタイミングだからだよ」
少し笑って言った。
<僕が危ないと思ったら帰ってくれるんだよね?>
「そのつもりだよ」
ヤレヤレといった感じで
<君と居ると退屈しないよ>
と言いながら、何処からともなくペットボトルの様なものを渡した。
「これは?」
<もしもの為のお守りさ>
「ありがとう」
と言って、二人で工厰を後にした。
海に続く道を少し進みながら唐突に思っていたことを聞いてみた。
「彼女達は今、幸せに向かってるのかな?」
<どうだろうねぇ>
「少し聞いたんだけどさ、ここ以外だと彼女達はひどい扱いを受けるのかい?」
<そうだねぇ>
「もしそうだとしたら、私は………っ❗」
砂浜に誰かが倒れているのを見つけた。
自然とそちらに向かって進み、砂浜の前で降りて歩こうとした。
<ダメだよ❗>
「倒れてる人が居るじゃないか」
<深海棲艦かもしれない>
「そうじゃなかったら危ないんだろう?」
なら、向かうしかないよね
<艦娘の確率も少ないよ?>
「イイさ、違ったら僕が死ぬだけだろ?」
<だからダメなんだよ>
と言いながら、うつ伏せに倒れた人が見えた。
「ほら人間じゃないか?」
そこにはニットを着た女性が倒れていた。
<じゃあ僕は工厰に連絡するね>
と言って、肩から飛び降りて車イスに向かった。
「よろしくね」
と言って少し進み、
女性の横に着いたとき
【ゥゥウウァアァァァ】
と彼女が頭を押さえ微かに呻いた。
「頭が痛いのかい?」
よく見れば彼女は傷だらけだった。
手が鉄っぽいもので覆われていたから艦娘だと思う。
「多分艦娘だと思うけど、怪我してるみたいなんだ❗
どうしたらイイ?」
<さっきの飲ませてあげて❗>
ペットボトルの中の液体を彼女に飲ませた。
すると、少し落ち着いたみたいでこちらを見て
【ッ❗】
とっさに彼女が私を突き飛ばした。
「ってて。良かった、無事で」
【なぜ私を助けたの?】
質問の意味が分からなかった。
「ん?君が傷だらけだったからだよ。
でも良かった、無事で。」
少し微笑んで彼女を見ると、不思議なものを見るような目でこちらを見ていた。
【私が深海棲姫なのも分かってるんでしょう?】
知らなかった。
ずっとクジラみたいなあいつらみたいなのが深海棲艦だと思ってた。
「え?そうなんですか?知りませんでした。」
じゃあやっぱり危ないんだろうか?
「で、怪我は大丈夫ですか?」
【はい。もう大丈夫です】
「それは良かった。それでは」
と言って、振り返り立ち去ろうとしたが
後ろから服を捕まれて進めなかった。
【なぜ私を殺さなかったの?】
「私はただ生きて欲しかっただけだ、
目の前で死にそうな人を助けたかっただけです。」
私の横まで来て
【そう。そうなの、ありがとう】
と言って、何故か微笑んだ。
こんなタイミングはもう無いだろうと思い、
思いきって聞いてみることにした。
「深海棲姫…なんですよね?
あの、変なことかもしれないんですけど
僕達と仲良くすることは出来ないですか?」
【人間達は私達を苦しめる存在だと思っていたのだけれど?】
「そんなことをする者も居るのでしょう
正直な所、私はここに来たばかりだからハッキリとは分からないのだけれど」
【貴方、変わってるのね】
「そうかもしれないね。
変わり者だからこそ君達も、何て言うか、救いたいんだ。
戦うだけじゃなく、自然に笑い合えたらいいなって
そう思うんだ」
【フフフ、おかしな人】
「君ともそうなれたらイイなって思っただけなんだ。
だから、何時でもここに寄ってくれると嬉しいな。」
と言って立ち上がろうと地面に着いた手の上に、彼女の手が乗った。
【少し待って…】
少しこちらを見て
上目遣いで
【貴方ともう少しだけ居たいな】
驚いて振り返ると月に照されても尚、赤らんだ顔が見つめていた。
「ありがとう、でもそろそろ行かなきゃ」
と笑顔で答えたら、スッと抱き締められた
少し爪が刺さって背中が痛いが、まあイイか。
「もうすぐ大和達がお風呂から上がってくると思うんだ、だから……」
【私、一緒に居たいな】
微かな声だった。
だが、心からの声だと思った。
「なら一緒に来るかい?」
努めて優しく囁いた。
【でも…】
「何も出来ないけど、死ぬまで君達の傍に居るつもりだから。」
【私が沈んだら、哀しんでくれる?】
すがるような声だった
「君達を死なせない様に努力する、それでもダメなら一緒に死ぬつもりだよ」
と言って少し離れた。
そして聞こえないような声で
「死ぬつもりで来たんだから…」
と付け加えた。
【私、貴方の傍にずっと居たい】
今度は笑って言ってくれた。
「じゃあ一緒に行こうか?」
と手を差し出した。
【はい】
しっかりと手を握り返してくれた。
車イスまで戻る途中で妖精さんに深海棲姫だとバレた。
そして慌てふためいていたが、今までの事を簡単に説明して
「一緒に暮らす事になった」
と伝えたら
<君には敵わないよ>
と言って、呆れられた。
彼女に目を向けると、照れた感じではあったが
喜んでくれているみたいだった。
どうでしたか?
ご都合的な感じは否めないですが…
次回もこの続きから話を少し進めようと思います。
感想お待ちしております。