ボーボボたちが幻想入り   作:にゃもし。

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30XX年、列車に乗って幻想入りしてみました。

 

30XX年。

 

鼻毛真拳の使い手であり、黄色いアフロが目立つ長身のサングラスをかけた男ボーボボ。

彼と彼の仲間たちの活躍によりツル・ツルリーナ3世は倒され世界は束の間の平和を取り戻した。

平和を謳歌する人と人ではない者たちが行き交う不可思議な光景がそこかしこに生まれる。

もっともそれは彼らにしてみれば何気ない日常の風景の一コマである。

 

ツル・ツルリーナ3世を倒した後、ボーボボたちは仲間と別れてそれぞれ別の道を歩む。

そして彼らはいつかまた会うことを約束して、後日再び会った彼らは久々の仲間との語らいを楽しんだ。

 

 

「1000年前と比べるとおかしな連中が多いもんだな…」

 

 

それはボーボボがボソッと漏らした一言から始まった。

 

 

「……1000年前って、ボーボボはそんな昔から生きてるわけないでしょ?」

 

 

仲間の1人であるピンク色の髪の少女――ビュティはいつものおふざけかと呆れ顔で聞き流す。

事実、ボーボボは27歳。どう見積もっても1000歳には届かない。

 

 

「あれ? 言ってなかったっけ? 俺とボーボボと天の助は大昔の日本にタイムスリップしたことあるんだぜ?」

 

 

「あー、はいはいはい… スゴいですね―」

 

 

「ああん? さてはテメェ信じてね―だろ?」

 

 

オレンジ色の金平糖みたいな体のシルエットに細い手足が生えた生き物――首領パッチが凄みをきかせた顔で睨むもビュティは軽く笑いながら受け流す。

 

 

「だったら『幻想郷』に行ってみたらどうだ?」

 

 

天の助、全身の殆どがところてんで形成した人物。彼の提案に出てきた聞き慣れない地名にボーボボ、首領パッチを除く一同が「幻想郷?」と聞き返す。

 

 

「ああ、この駅から『魔列車』で行けるぞ?」

 

 

天の助の背後には禍々しい気配を放つ巨大な機関車が鎮座していた。

 

 

「駅あったの!? それに何この列車!? どう見ても乗ってはいけない類いのモノだよね!?」

 

 

「大丈夫だ。冥界に着く前に降りれば問題はない。それに俺たち三人は以前のギガ戦以降、地獄から出入り禁止を食らってるからな、行っても追い出されるハズだ。(……たぶん)

 

 

「今ものすっごい小さな声で不安を煽るようなこと何か言ってなかった!? それにそれが通用するのボーボボたちだけじゃん!」

 

 

ボーボボがビュティを安心させるために説明をするが、逆に不信感を募らせるだけに…

 

 

「ボーボボさん。なんか普通の列車もあるみたいですし、これに乗った方が安全かと…」

 

 

ボーボボの舎弟のヘッポコ丸が隣の車輌を指差して促す。

「え――」とボーボボは唇を尖らせて不満げな顔をすると…

 

 

「だってそれ、空を飛ばないんだぜ?」

 

 

「ボーボボさん、普通列車は空を飛べませんよ!? …っていうか、その魔列車は空を飛ぶんですか!?」

 

 

言った側から魔列車が動き出して、空を駆けていく。

 

 

「「空、飛んでるゥ――――っ!!!?」」

 

 

ボーボボたちが見守る中、魔列車は段々と加速して大空へと消えていった。

 

 

「魔列車は一度走り始めるとテリーマン以外止まらすことができない。時間はかかってしまうが仕方ない。普通の列車で幻想郷へ行こう」

 

 

「その方がいいと思うよ。ボーボボ…」

 

 

ムダにキリッとした表情で言うボーボボに疲れ気味な声で返事をするビュティ。

一行は普通の列車に乗車して目的地――幻想郷へと向かうことになった。

 

 

 

 

【少年少女移動中(人外も含む)】

 

 

 

 

列車に揺られこと数時間、途中「アッガイ村」という駅で首領パッチが「ここで降りる!」と暴れたが、それ以外は何事もなく無事に到着した。

そこは自然豊かな光景が広がる喉かな田園風景、さながら昔の日本の姿がそこにあった。

 

 

「着いたのはいいけどよォ、ここまで殴る必要なくネ?」

 

 

「人里があるのはこの先だ。そこまで歩いていくぞ」

 

 

顔中アザだらけで痛々しい姿の首領パッチを無視してボーボボを先頭に歩き出す一同。

やがて人里を目にするが、その入り口付近にある「幻想郷を救いし巫女とその使い魔たち」と題された銅像を目撃してしまう。

少女の像の周りにいる使い魔たちはボーボボたち三人に声を失うほどにそっくりだったのだ。

それを見た破天荒は「さすが、おやび~ん」と首領パッチの銅像に抱きつき、その場から動こうとしない。

ボーボボは早々に諦めて…

 

 

「破天荒は放っておいて中へ入るぞ。ついてきな」

 

 

目をキラキラと輝かせた破天荒を尻目に人里へ入っていく。

最後に入ろうとした小柄な影に向かってボーボボは…

 

 

「ただしつけもの、テメーはダメだ」

 

 

つけものと呼ばれたモノの表情が凍りついて動きが止まった。

 

 

 

 

【人里探索中】

 

 

 

 

「おかしな一団が人里に入ってきた。――と聞いてやって来たが、やはしお前たちだったか…」

 

 

物珍しく辺りを窺う一行を呼び止める声に振り向くと青い帽子に青い格好の長い銀髪の女性が腕を組んで立っていた。

 

 

「あの、あなたは…?」

 

 

「ああ、私か? 私はここ、人里の守護者をやらせてもらってる『上白沢慧音(かみしらさわけいね)』という者だ。お前たちはともかく、そこの三人組は私のことを知ってるハズなんだがな…」

 

 

「ボーボボと天の助はどうか知らないが、俺は過去は振り返らない主義なんでな…」

 

 

「要するに覚えてないわけね」と言うビュティに首領パッチは…

 

 

「ちょっとォ、いきなしそんなこと言わないでよ! 私がバカみたいじゃない!」

 

 

異口同音に声を揃えて「バカだろ」と指摘され「ヒドいわ」とわんわん泣き出す。

無論、誰も慰めない。

 

 

「慧音さんって昔のボーボボたちを知ってるんですか?」

 

 

「いや、私は彼らについてそれほど詳しいわけではないんだ。彼らに関しては他の人から聞いた方が早い。本人たちから聞くのが一番手っ取り早いのだがな…」

 

 

指を額に押し当てて困った顔で答える慧音。

 

 

「そもそもボーボボたちは突然やって来て、何も言わずに急にいなくなったんだ」

 

 

「「こんな風にか?」」

 

 

言うや否、目の前で「ヒュン」と姿が掻き消える三人。

その場にいた者は無言のまま硬直したが、やがて思い出したかのように叫ぶ。

 

 

「「ええ――――――――っ!!!?」」

 

 

ボーボボたち三人は文字通りに急にいなくなったので、残った者たちで調べることになったのは言うまでもない。

 




 
 (´・ω・)にゃもし。

 これを1話にして今まで書いた「東方×ボーボボ」を纏めるんだ。

※サブタイの 300XX年 → 30XX年 に修正しました。
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