ボーボボたちが仲間を連れて人里にやって来た――と、思えば急にいなくなった。
今回はどこへ消えたのか…? それは誰にも知るよしはなく、確かめる術もない。
無論、ボーボボに連れられてきたこの仲間とて例外ではない。
「ここで立ち話をするのもなんだし、移動しないか? この近くにちょっと変わった食堂があるんだ」
【 少女 移動中 】
目的地に向かう傍ら、彼らについて考える。
白髪の少年とピンク髪の少女は今のところ問題はない。ボーボボの知り合いにしては普通。
問題はその後ろの存在、名前がソフトンという頭がピンクのアイツだ。
行き交う人々が彼を一目見てはギョッと驚いて遠巻きに眺めている。
これから連れていく場所にあれを入れてもいいものだろうか、正直悩む。
どうしたものかと悩んでいると… ソフトンは貸本屋の前で立ち止まって入り口を見ていた。
「ボーボボがこの幻想郷に古くから携わっているなら… ボーボボたちが関わった事件、事項が書かれている書物があってもおかしくはない。俺は少しここで調べてみるから、その間お前たちはそちらの女性と一緒に人里を散策するといい」
「終わったら後で合流しよう…」そう言うと貸本屋「
暫くしてから甲高い少女の悲鳴が聞こえたが、食堂に彼を連れていくよりは幾分マシといえよう。
私はヘッポコ丸とビュティを連れて目的地の場所へと足を運ぶ。
「ここがその食堂だ」
横開きの戸を開けて店内に入ると店の主人がカウンター越しに顔を出す。
その主人の顔を見たヘッポコ丸とビュティが絶句する。
「いらっしゃい、慧音先生。今日は随分と賑やかですね」
手足が短く、頭でっかちの幼児体型。モノアイの頭部にタコのような口。
人間サイズの水陸両用のモビルスーツが割烹着姿で親しそうに声をかけてきた。
「「 アッガイ――――――――っ!? 」」
硬直している二人をよそに私は席について、料理の注文をお願いする。
カウンターの奥にある厨房で料理を作っているアッガイを尻目にヘッポコ丸は店内の壁に飾られている白黒写真を唖然とした表情で眺めていた。
そこには古びた日本家屋を背景にして大家族が並んで写っている。
ただし全員アッガイ。服を着たアッガイ。
「男も女も、老いも若きもアッガイなんですか…」
「ああ、アッガイ村だからな」
出来上がった料理を持ってアッガイがやって来る。
「前菜の “ モッツァレラチーズとトマトのサラダ ” カプレーゼ。イタリアの代表的なサラダです。トマトとチーズを一緒にして召し上がってください」
「「 アッガイがイタリア料理、作っとる――――――――っ!!!? 」」
彼ら二人は驚きながらも出された料理を口にしていく。
「ボーボボたちの知り合いと聞いて、ある程度の覚悟はしていたんだが… 思ってたよりもマトモで助かったよ」
向かい側に座るビュティが「ははは…」と顔をひきつけらせながら苦笑いをする。
食事を交えながら双方が知っているボーボボたちの情報を交換、というよりも自分たちの知らないボーボボたちのことを互いに話し合い、または愚痴を溢した。
「主人、こちらに外来人が来てないか?」
そんなときに丈の短いスカートに導師服を着たピンク髪の女性が店に入ってきた。
人里に時折やって来ては説教を施す仙女、茨木華扇。
彼女は店内にいる私たちに気づき、次にビュティへと視線を移すと…
「ピンク色の髪…… もしや、ボーボボの言うビュティ…?」
ボソッと小声で呟いた。
私はボーボボが茨木華扇、彼女のことを「ビュティ」と呼んでいたことを思い出した。
「そういう貴女は…?」
彼女は敵意のない微笑みを浮かべて答える。
「私の名は茨木華扇。ただの行者です」
――ボーボボたちの被害者の一人です…
笑顔から一転、暗い表情で答えた。
(´・ω・)にゃもし。
バラバラ殺首領パッチ事件は時間もバラバラなので、埋め合わせる感じのお話?