聖書に記されし異教神(更新停止)   作:カイバル峠

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処女作になります。誤字、脱字、その他不自然な点がありましたらご指摘下さい。


胎動
プロローグ


プロローグ

 

 

???side

 

ーーーこれが結末かーーー

 

『・・・・・・奴の気配が消えた・・・』

 

 

『あれだけ数多の神々を退け、信仰を奪っておきながら随分と呆気ない最後だったわね。』

 

 

 

『やはりそれだけ赤白の龍は別格だったということでしょう。何はともあれ、これで私達も多少は自由に動けるようになるわけだし、今はこれからのことを考えましょう。』

 

 

『それもそうね。あの時奪われた分の力もこの数千年で幾分かは回復したことだし。まさか神滅具(ロンギヌス)なんて厄介なものまで使ってくるとは思わなかったわ。』

 

 

俺の言葉に彼女らが応じる

 

 

『それだけ奴にとっては俺らが目障りだったってことだろう。しかしまあ、その神滅具(ロンギヌス)を以てしても不死を運命付けられた俺らを完全に滅ぼすことはできなかったわけだが。』

 

 

『それにしてもあの神と四大魔王が共倒れするとは・・・今後世界は大きく荒れそうね。』

 

 

『そうだな。神の死は世界のバランスにも多いに影響する。だが当分は表沙汰にはなるまい。奴らの神話体系に怨みを持つ勢力は勿論のこと、普段から他勢力を出し抜こうとしている奴らがごま んといるんだ。連中にとってこれほど有り難い状況はないからな。』

 

 

もっとも俺達にも同様のことが言えるわけだが・・・やはり神の死は素直に喜べるものではないな

 

 

『それで、これからどうするわけ?』

 

 

『まあしばらくは様子見としよう。今のこのこ出て行って三勢力に戦争をふっかけようものなら他の勢力からも非難の的になる。特にここ二千年で人間界の大半が連中の版図に組み込まれた以上その乗っ取りを画策しようと勘繰られてもおかしくない。』

 

 

あいつらに声を掛けても同じことを言うだろうしな。

 

 

『ハァ・・・アンタも随分丸くなったわね。昔のアンタなら即攻撃仕掛けてそうなモノだけど。』

 

 

『それを言うならお前もだろう。あの頃はお前だって立ちはだかる者は見境なく殺してただろうに』

 

 

『それは・・・アンタのためでしょ・・・』

 

 

『・・・ああ、分かってる・・・お前達には随分と苦労をかけたな・・・』

 

 

『そうねぇ。そんな暴走しがちな貴方たちを止めるのも私だったし』

 

 

『でもぉ、二人とも一時期他の男に気があるような感じだったわよね?』

 

 

『『はぁ?!』』

 

見事なハモりようだ。

 

場の雰囲気がガラリと変わる。

 

 

『聞き捨てならないこと言ってくれるわね?!彼はあくまでも盟友であってそれ以上でもそれ以下でもないのよ』

 

 

『同感ね。何も私達は彼とだけ特別仲が良かったわけじゃない。他の皆とも同じように仲良くしてたわ。ただあちらで最初に親しくなったのが彼だった、それだけの話よ。大体あなただって他人のことが言えるのかしら?』

 

 

『何ですって?!』

 

 

・・・不毛な争いになってきたな

 

確かに気にならないといえば嘘になる。

 

彼女達はどうであれ、あいつの方は満更でもなさそうだったからな・・・

 

だが今はそんなことよりも優先すべきはこれからだ。

 

なので事態に収拾をつける。

 

 

『その話はもう『『『こうなれば彼に決めてもらいましょうか!』』』?!』

 

 

またハモった・・・しかも最後は俺任せかよ

 

三人共が俺に詰め寄って来る

 

 

『さあ、答えて! あなたは私達のあなたへの愛を信じてる?』

 

 

ぐっ・・・何とストレートな問いかけだろうか

 

しかも三人共物凄い剣幕で迫ってくるからマジで怖ぇ

 

だが答えはとうの昔から決まっている

 

 

『信じてるに決まってるじゃないか。』

 

 

無論嘘偽りなどではない。

 

だがまだ納得はしてくれていないようだ。

 

『そう』と短く零すと

 

 

『なら今度はあなたの気持ちを聞かせて。』

 

 

『・・・今更か?』

 

“好き"だとか“愛してる"とかの安っぽい言葉の応酬なら過去に幾度となく繰り返したはずだった。

 

 

『そうよ。今更でもなんでもいいからアンタの気持ちが聞きたいのよ。それにここで全員の意思を確認しておいて損はないでしょう?』

 

 

しかし彼女の言うことも一理ある。

 

ただでさえ本拠地の連中から離れているため仲間は俺も含めここにいる4人だけだ。

 

下らないことで仲間割れされるのは御免だ。

 

 

『なら・・・』

 

 

それに何より彼女達にまだ俺に着いてきてくれる意志があるのか

 

どうか知りたかった。

 

手放したくないが故に俺は三人共に視線を遣り問うた。

 

 

『先に聞かせてもらおうーーーこの先も、俺に着いてきてくれるか?』

 

 

皆俺を見据え、そして瞑目する。

 

そして刹那の後にーー

 

 

『愚問ね・・・アンタ以外に誰がいるのよ』

 

 

『同感だわ。それともあなたが私たちのことを信用していないのかしら?』

 

 

『まったくね。私達はあなたの伴侶としてどこまでもついて行くだけよ』

 

 

三人は微笑を浮かべながらも答えた。

 

 

『ーーそれを聞けて安心した』

 

 

俺もまた同様にして応じる。

 

 

『じゃあ今度はこちらから尋ねる番ね?』

 

 

話の流れが元に戻る。

 

 

『そうだったな。』

 

 

俺は質問に答えることには同意したが敢えてこう言った

 

 

『ではもう一度質問を言ってくれないか?』

 

 

『えっ・・・?』

 

『ちょっ、それは・・・』

 

『その・・・ねぇ・・・』

 

皆僅かに頬を赤く染めながらも戸惑っている

 

さっき自分たちで言ったことだろうに、何を恥ずかしがっているんだ?

 

だがこういうことにはなし崩しで答えるというようなことはしたくない。

 

だからこそ改めて尋ねたのだ。

 

やがて意を決したようで、未だに視線を若干泳がせながらも問うてくる

 

 

『アンタは・・・私達のことどう思ってるの?』

 

 

彼女らの表情は先程とは一変して真剣そのものだ。

 

実にストレートな問いだ。

 

俺から真摯な回答ができる御膳だてをしてもらったのだ

 

当然はぐらかしたりして適当に答えるべきではない。

 

そして俺は

 

 

『それこそ愚問だよ。俺は--お前達を愛してる。』

 

 

ありのまま、嘘偽らざる胸中を吐露する。

 

今更、もう何度目になるかも分からない陳腐な言葉を並べるのは酷く滑稽だろう。

 

遥かな昔からずっと、手のつけられなかった俺に着いてきてくれたのだ。

 

感謝こそすれ怨むことはないーーー例え裏切られたとしてもだ

 

俺の心中を察したのか彼女らが身を寄せてくる

 

そしてやや上目遣いになりながら言う

 

『『『私もよ』』』

 

そして暫くの間甘い雰囲気が漂う

 

 

『——さて、ここまでね。これからのことを決めるんでしょ?』

 

 

その声で我に帰る。

 

いち早く元に戻っていたのは最初に二人を挑発した彼女だった。

 

 

『いかん、そうだった・・・』

 

『もう・・・』

 

『まったく・・・』

 

なんだかんだ言いながらも彼女らも満更でもなさそうだ

 

『そうだな、まず行き先だが---』

 

 

——そして俺たちは人間界へと向かったーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




何だか予想以上にグダグダになってしまいました。

次回からはもう少しスッキリとした出来に仕上げたいと思います。

至らぬ点が多々あると思いますが応援よろしくお願いします。
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