ロイミュード・リターンズ 作:煩悩No.108
正直言って自己満足感が強いです。
お暇が有ればどうぞ楽しんでいったください。
雨の降る道端で一人の刑事が、時間を見ながら苦しそうな顔で口を開く。
「午後3時32分、ロイミュード108体、撲滅完了」
この男の名は泊 進ノ介。刑事にして仮面ライダードライブ!
今幾多の、戦いを乗り越え遂に機械生命体「ロイミュード」の撲滅に成功したのだ!!
後に「コア・ドライビア」は地下深くに封印された。
蛮野という男の作り出した108つの悪夢はすべて消え人々の生活に平和が戻ったのだ。
――――本当に?――――
悪夢の元凶にして狡猾なる悪の天才科学者――蛮野 天十郎……
その男が、その男が自らの死を予想していなかった。とでも?
そしてその彼が、万が一、億が一の事態を想定していなかった。とでも?
暗い、暗い地下の一室……
そこにはいくつかのカプセルが並んでいる。
ピピッ
小さな電子音が鳴り、近くのコンピューターが独りでに起動を開始する。
『バンノ テンジューロウ ノ 死 ヲ確認――』
何かを区切る様な声がして、録音された蛮野の声が研究室に響く!!
『わが野望を引き継げ!私の頭脳の素晴らしさを世界に見せつけろ!!目覚めよ!!「リバース・ロイミュード」達よ!!』
その音声と共に、一つのカプセルが開く。
銀色のボディにバッタと人骨を融合させたかのような歪なデザイン。
胸にプレートが存在しソコにはナンバーが刻まれてる。
そのナンバーは『
「蛮野が死んだか……」
その怪人がゆっくりと立ち上がり周囲を見回す。
複数のカプセルが存在するが、どれもこれも空だった。
「よう、兄弟!目覚めの気分はどうだい?」
後ろから声が掛けられる。
声を掛けられたロイミュードは素早く10指を相手に構えた。
指には穴が開いており、光弾を飛ばす事の出来る構造に成っている!!
「お前は――」
「なんだぁ?寝ぼけてんのか?俺だよ、ナンバー『
軽快な口調で話す怪人も、同じくロイミュードだった。
だか彼は今までのコブラ、バット、スパイダー、そして『801-』のホッパー型。
そのどのロイミュードとも違う姿をしていた。
角のある体に堅牢な鎧、そして『801-』とは違いカブトムシと人骨の融合をイメージさせる姿。
それこそが『501-』の姿だった。
「ナンバー『501-』だと?」
「お互いの存在
ぺらぺらと余計なことまでしゃべる。
それが『801-』が『501-』に対して最初に思った事だった。
「他の、奴らは何処に?」
「ああん!?知るかよそんな事、俺は他の奴らの連絡係じゃねーの!
ってか、さっさと起きない前の方が悪いんじゃね?」
腕を組みながら、無作法にテーブルの上に腰かけながら『501-』が話す。
「俺が最初に起きた訳では――」
「違うね、お前は最後から2番目だよ。っと、噂をすれば」
『801-』の疑問に答えるように後ろから、再び機械音が鳴り響く。
『わが野望を引き継げ!私の頭脳の素晴らしさを世界に見せつけろ!!目覚めよ!!「リバース・ロイミュード」達よ!!』
先ほど聞いたばかりの蛮野の遺言と共に最後のカプセルが開かれる。
「なぁ、『801-』。毎回コレ聞かされるのつらくねーか?俺、こんな目覚まし有ってもゼッテー買わねー」
蛮野の言葉に対して、飽き飽きといった様子で『501-』がパソコンの音声画面を指でつつく。
「起きろ、お前が最後の『リバース・ロイミュード』だ」
「俺、無視とかサイテーだと思うわー、人のやる事じゃねーと思うわー」
『501-』の言葉をとりあえず無視して『801-』は最後のカプセルへと近づいていく。
最後のカプセルの中身も見たことの無いタイプのロイミュードだった。
大きな目に、薄い羽の様な物、長い後ろ髪の様な物までついてくる。
『801-』は知識として知っていた、これは自身のホッパー型でも『501-』のビートル型でもない、この形は高速飛行を得意とする――ドラゴンフライ型だ。
胸のナンバーは『
そうこうしているうちにナンバー『901-』が目を覚ます。
「起きろ、『901-』」
『801-』が『901-』の腕を引っ張る。
それにより『901-』が視界に『801-』を収める。
「ふみゅ!!?お、お、お、おばけー!!」
突如地下に響く大きな声!!まったくの予想外のリアクションに『801-』『501-』共に耳を押さえるのが間に合わなかった!!
音の衝撃波は強力で周囲のコンピューターにヒビが入っていく!!
「急に叫ぶな、驚く事など何もない」
「ふみゅ、ふみゅ……おばけ、怖い、お化け……怖い」
ガタガタと震えだし、地下室のはじまで逃げていった。
「どうした?『901-』!俺だ、『801-』だ!」
落ち着かせるように、両手を広げ近寄るが……
「ふみゅー!!どう見てもお化けー!!!」
怯える様なリアクションを取り、ここまで近づけさせはしない。
「どうしたものか……」
一向に進まない話に嫌気がさし、『801-』が腕を組んで考え始める。
「あーあ、なーかせた!!」
『501-』が『801-』を指さし、馬鹿にする。
「くそう……!!話が収集が付かない!!」
「まぁまぁ、八ちゃん落ち着き成って。あんまり悩むと禿るよ?」
「誰が八ちゃんだ!!もとより禿る髪など無い!!」
『501-』の言葉に苛立たし気に、『801-』が答える。
「まぁまぁまぁ……要するにあの子とコミュニケーションがとりたいんだろ?」
『501-』が後ろで尚も震え続ける『901-』を指さす。
「ああ、そうだ。しかし怯えてばかりで――」
「怪物みたいな見た目だから、怯えられるのよ。
ならヤルことはかんたーん!人間の姿をとるんだ」
「人間の姿を?」
「そそ!どっちみち、人間の姿じゃねーとここにずっといる事になる。
ロイミュードの姿を下手にさらして、『仮面ライダー』が来たら困るだろ?」
『501-』の言っている事は正しかった。
今はまだ、仲間が集まってすらいない。
蛮野の敵を討つのも、超進化するのも人間の姿は必要不可欠だった。
「よし、外でコピーできる人間を――」
「あー、八ちゃん。それは無駄だな、少し調べたんだがここはキャンプ場に一角らしい。
蛮野が一部ログハウスに偽装して、地下に研究室を作ったんだが……近くで誘拐があって女児を監禁するのにこの近くのハウスが使われた様だ。
何を言いたいかっていうと、この付近には人間がいないって事だ」
指を立てながら『501-』が説明する。
「くそ!早速計画が頓挫したか!!」
「安心しな!隣の蛮野の研究室で人間の資料を見つけたぜ!!」
その言葉通り、背中に隠し持っていた本を『801-』に見せる。
「すばらしい!これさえあれば、人間態を獲得できる!!」
早速『801-』は本を開き、適当にページをめくりなんとなくシンクロしそうな人物を選び姿を変える。
「どうだ?」
『801-』は背の高い大学生くらいの青年の姿をとった。
清潔な柄のシャツに黒いズボン、何処にでもいる――悪い言い方をすれば没個性的な青年だった。
「良いんじゃねーの?どらどら、俺も」
同じく『501-』も雑誌のページをめくり、姿を変える。
此方は身長が高く、細いが筋肉質な男、派手なグレーに黒のラインが入ったホスト崩れの様な姿に変化する。
「これなら、怖くないだろう?」
人間態をとった『801-』が『901-』に手を差し伸べる。
「ふみゅ……怖くない……」
「よしよし、お前も人間態をとれ。これから必要になる」
そういって一冊の本を『901-』に投げ渡す。
「ふみゅみゅ、コレがイイ」
その言葉通り『901-』が変化する。
10歳ほどの小さな体躯、その身を包むのは黒いワンピース、赤い靴とヘッドドレスが付いてくる。
『801-』はその姿を満足気味にみて頷いた。
「よし、これで全員そろった!ほかのメンバーはまだ探すとして……ひとまずここを拠点とする!!」
『801-』がその言葉を言い終わらないうちに――
ミシリッ!!
何かが動く様な音がする。
「なんの音だ?これは――」
「バッカ野郎!!地下でアンだけ嬢ちゃんが暴れたんだぜ!?崩落しかかってるんじゃねーの!?逃げるぞ八ちゃん!!嬢ちゃん!!」
「馬鹿な!?」
「ふむみゅー!!」
3体のロイミュード達が慌てて外に出るとともに地下は完全に崩落した!!
「『501-』……何か持ってきたか?」
呆然としながら、『801-』が尋ねる。
「いや、蛮野が資料としてベットの下に隠していた書類のコミック
そういった数冊の本を差し出す。
「そうか……そうか……こんなものぉ!!」
本をほおり投げ、一瞬にして姿を本来の姿に戻すと指からの光弾ですべての雑誌を穴だらけにした!!
「お、落ち着け八ッつあん!!」
後ろから『501-』が『801-』を羽交い絞めにする!!
「はぁー、はぁー、はぁー。探すのだ……」
幽鬼の様に歩き出すと、目を血走知らせながら叫んだ!!
「バイトと!!住む所と!!仲間を探すのだー!!」
こうして数えられざるロイミュード達の野望がスタートした。
現在短編のつもりですが、人気が出れば長期連載も考えてます。
感想等、原作との矛盾等あれば指摘お願いします。