問題文を読み、次のA、Bの問いに答えてください。
貴方のクラスでは、イジメがあります。貴方は、イジメをしていませんが、それを知っていて、先生に伝えました。
A、イジメはなくなりましたか?また、変わったのなら、どんな風に変わりましたか?
B、先生はどんな対処をとりましたか?
‐side士道
悠佳をそのままにしておく訳にはいかない。
世界のため?
皆のため?
違う。
悠佳のために。
このまま、魔王を落としたら、悠佳は何もない世界でたった一人、生きていかないといけない。腐って、壊れて、『世界滅亡』の後の世界で、たった一人・・・
そんなのゴメンだ!!
偽善者だ何だと、言われても構わない。悠佳を助けられたなら、俺は何だっていい。
「おいシドー、何をしておるのだ?」
・・・・・・え?
聞き慣れた愛らしい声が聞こえた途端、立て続けに、皆の声が鼓膜を揺らした。
『そーそー。よしのん達に黙ってなにしてるのかなー?』
「我等に隠しごととは良い度胸だな」
「訂正、耶倶矢は士道が心配でここまで来たのです」
「もぉー、だーりんはいっつも一人で抱え込むんですからぁ」
「す、少しは頼りな足よ」
救世主に思えた。
いつも色々と問題を起こす元精霊の皆が、今日は救世主になっていた。
よく漫画やアニメで、絶体絶命の時にヒーローが助けてくれるっていうのあるだろ? あの時の嬉しさを、今実感した。
嬉しさから涙が出そうになるのを必死に抑え、俺は努めて冷静に尋ねた。
「なんで非難してないんだ?」
「「「「士道を残して非難なんてできない!!!」」」」
ここまで即答されると、嬉しさを越して感動さえ感じる。
目じりに涙が浮かぶのを感じ、ごしごしと拭う。
「で? 私は何をすればいいのだ?」
「あ、あぁ。悠佳を何とかして封印してやりたいんだ。んで、人形みたいになってて・・・っていうか、記憶は戻ったのか!?」
説明が下手だなと思いながら言った後、一度冷静になって考えてみる。
美九を除いて全員俺と、悠佳に対しての記憶が無い筈だ。
「私が何とかしましたよぉ。沢山だーりんのことを話したら思い出してくれたみたいです♪」
「ありがとう美九」
「そんなぁ・・・」
・・・・・・・・・・・・
「あ、あの・・・・・・士道、さん、これは?」
「うーんとだな。今目の前にいる悠佳って精霊が反転してて、一つ星を落とそうとしてて・・・・・・」
言葉が思い浮かばず、頭を強く掻く。
「なんとか悠佳を助けてやりたいんだ。手伝ってくれるか?」
「「「「「もちろん!!!!」」」」」
続いて、任せろ!と元気に返事する十香と耶倶矢。
「お~い、悠佳とやら。後で一緒にシドーと水族館にでも行かないか?あそこはマンタが可愛いぞ!それと少し歩けばパン屋さんがあってだな・・・」
『悠佳ちゃーん。士道クンのご飯はとっても美味しいよー?そりゃぁもう絶品で・・・、ねぇ、四糸乃~』
「ふぇっ!? は、はい・・・・・・と、とっても美味しい、です・・・・・・」
「空の旅というのはよいものだぞ。我等颶風の巫女は空を自由に駆け回ることが出来てだな。それこそ鷹のように・・・・・・」
「質問。悠佳は行きたいところはありますか?地球の裏でもどこでもどんとこいです」
「だーりんは良い人ですよぉ。あ、でも、一番は譲れませんからねぇ~」
「な、なんていうか・・・えっと、あの・・・い、いい人な筈だから。きっと、えっと、絶対、大丈夫」
俺が色々説明するよりも先に、皆は悠佳に、まぁ、一方的だが、沢山のことを話していた。
好きな食べ物や、どうってことない日常。俺の良いところも話していた。俺と言った場所の話しもした。時々論争も起こったりして、喧嘩も起こってる・・・
すると、命が吹き込まれたみたいに、悠佳は一度、ぱちくり、と瞬きをした。
「これは、いい線いってるかもしれません」
「あぁ。本当に、いつも助けてもらってばっかりだな。いつか恩返しをしないとな」
「これはボランティアと一緒です。見返りを求めてやっている精霊はいないでしょう」
「そういうもんかな・・・」
墜落まで、後、15分。
最大の魔王は、今、エベレストの標高と同じ高さにある。
AST、非難優先に。
DEM、手出し不可。
ラタトスク、ただ、見守るのみ。
悠佳、自殺願望、有。
人間、狂乱、祈り、各々変わり、醜い姿で踊っている。
世界。滅亡も、存続も、ただ、見守るのみ。
士道。不明。
正解
A、変わりました。
イジメの対象が、1人から2人に増えた。
B、何の対処も取らない。
理由、『メンドクサイ』『冗談』『どうせ』