デート・ア・ライブ 悠佳メモリー   作:事の葉

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問題、君の友達は、君と1カ月会ってないだけで忘れた。それはなんでだろう?


お前なんか、死刑だ。

目の前にいる少女、その雰囲気、金髪の長い髪、赤い目、服装こそ違えど、成長こそしているが、なにからなにまで、全て、小学生の時に、死んだ、死んだ筈の・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友達なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「思った通りだったよ。君と会いたかったんだ」

 

その死人は、マスクで籠った声を上げた。と、同時に死人に気づかれないようにズボンの後ろポケットから携帯を取りだそうと・・・・・・

 

「私が壁を作ってないとでも思ってるの?」

 

俺の行動に気づいたんだろう。死人の目が険しくなる。それに押し負け、俺は携帯から手を離した。無論、通話はしてないし、録音もしてない。

 

『お前はやっぱり使えない』

 

 

 

「・・・なんだ?」

 

誰かの声がする。

 

でも、可笑しい。可笑しすぎる。だってそうじゃん。

 

死人とは性別が違う、男の声なんだもの。

 

 

声色を変えるどころじゃない。周りに男は俺以外いない。なのに、まるでもう一人男がいるみたいなんだ。

 

『勇気だってねぇ』

『あぁ、そうだそうだ、お前さぁ、この子の友人だったんだろ?』

 

二つ目の声色が現れた。そして、その二つは、明らかに死人の方から聞こえるんだ。

かと思えば、死人はふと、両手を口前でクロスさせ、両掌を俺に見せて来た。

そこには、長い舌をだらんとたらし、鮫のような鋭い歯に糸を引いている口が、両掌に一つずつあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前って、この子の葬儀に出てないんだろ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恐怖。

 

二つの口が揃い、言った言葉に俺は恐怖を感じた。

確かに、友人の葬儀に出た覚えはない。いや、絶対に出ていない。

死んだことは聞いた。そして、葬儀を開くことも聞いた。

 

 

ただ、親の都合上、北海道にいたんだ。

 

 

確かに、考えてみると俺が死んで、唯一の友達、しかも、虐待を受ける中、ちゃんと向きあってくれた唯一の友達が葬儀に出なかったら、化けてでもその子の前に出るだろう。

 

「ねぇ、なんで来なかったのかな?」

「あ、あれは、親の都合で北海道に行ってたんだ」

 

死人の声に、俺は正直に答えた。

けど、それを信じる口は、一つもない。

 

『嘘付き』

『半週間ごにやったこの子の親の葬儀には出てたじゃないか』

『そうそう、二カ月後にやった先生の葬儀にも出てたよな』

 

 

『『この子を無視したお前なんか・・・』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『お前なんか、死刑になっちゃえ』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二つの口が揃って言うと、その口はぐぴょりと気持ち悪い音を立てて、裂ける程口を開いた。

かと思えば、そこから周囲一帯を覆い尽くす程の煙が発せられ、周囲一帯、そして、死人の姿を暗ませる。

 

「あれが、天使?」

 

俺はそう呟いた。精霊の絶対の矛、天使を。こんな能力とは知らないが、もしかしたら、あの口自体が天使なのか?

 

『お前はやっぱり駄目だ』

『お前なんて誰も必要としない』

 

さっきと同じ二人の声が、四方八方から俺を罵倒する。

 

 

 

 

 

 

 

独奏(ソロ)!!」

 

 

 

 

 

 

罵倒が始まって、1分程経った頃か?

 

 

 

 

美九の声が、聞こえた。

 

と、同時に美しい歌声が俺の耳を癒し、音圧なのか、周囲の霧を全て吹き飛ばした。

 

丁度、死人が現れたところと一緒だろう、紫銀の長い髪と、銀色の瞳を持った、美九が立っていた。美九の前には、パイプが一つ、地面から付き出ていた。

 

 

「美九!?」

「だーりん!」

 

 

いつもなら恥ずかしがるところだが、今は出会えたことだけでもうれしい。

抱きついてくる美九を受け止めてやる。

 

『気づいたか』

『勘がいいな』

 

「誰なんですか?気味が悪い。姿を現したらどうですぅ?」

 

そうえいば、霧が晴れたというのに、死人が顔を出さない。

 

「死刑人の前に顔を出す訳がないだろ』

『そうさ。悠佳を無視した奴は死刑だ』

 

二つ目の声、一つ目よりも高い男の声が死人の名を口にした。

 

また記憶が騒ぐ。でも、思い出せない。痒いところに手が届かない感覚だ。

 

「無視ぃ?なに小さいことを言ってるんですかぁ?」

 

『お前には分かってくれると思ってたのにな』

『あぁ、あれは嘘みたいだ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『お前も、死刑だ』』







答え




私なんか、どうでもよかったんだ。
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