これから3日以内に1話ずつ更新するつもりです。
では、本編スタート!
「士郎ーー貴方を愛しています。」
聖杯戦争から約1ヶ月が過ぎた。3月31日。
今は春休みで、春休みが明けたら、高3になる。
けど、今でもセイバーのあの言葉を一時も忘れていない。
いや、言葉だけじゃない。
セイバーと暮らした2週間ほどの非日常を片時も忘れたことはない。
俺はいつも通り、遠坂と桜、藤ねぇと朝食を食べたあと、
桜と藤ねぇは、部活に行った。
まあそりゃ、春休みは部活に打ち込めるだろうし。
遠坂は、用事があるいい桜たちと一緒に家を出た。
俺は、午前中に家事を済ませた。
昼食をとったあと、何しようか考えた。
ちなみに、桜たちはしばらく家に来ないらしい。
なんでも、藤ねぇが
「桜ちゃんを士郎に会わせると、リラックスしすぎるから。
大会前に、気を抜かれるのは困るからね〜。」
なんてことを言ってた。
1週間後に弓道大会があるらしい。
なので、1週間は桜は来ないということになったそうだ。
藤ねぇも、
「桜ちゃんから、条件出されたからね〜
私もこの1週間は来ないよ!」
要は桜が、
「私が会わないのに、藤村先生が会うのはズルいです。」
と言ったらしい。
よくわからないが、2人はしばらく俺の家に来ない。
遠坂も、
「士郎、私もしばらく顔を出さないわ
ちょっと外せない用事があるから。」
とのこと。
なので、しばらくは俺は1人だ。
少し、気持ちを落ち着かせたかったから
散歩することにした。
目的地を決めず、ぶらぶら歩いていた。
気がつくと、柳洞寺にいた。
セイバーと、別れた場所。
別れたくなかったのが本音だが、いまさらそんなことを
言っても仕方がない。
ただ一つ、俺はセイバー以外の女の子は心の底から愛せないと思う。
いつの間にか夕暮れ時だったので、家に帰った。
夕食を済ませ、風呂も入って、寝る前にいつも通り土蔵に行った。
魔術の鍛錬だ。
一応、聖杯戦争が終わってもこれは続けている。
親父からいわれた日課だし、俺も魔術士の端くれだから、
これだけはやるように心がけている。
いつものように、唱える。
「投影開始」
最近、魔力のまわりがよくなったのか、かなりオリジナルに近い
ものが投影できるようになってきた。
投影の持続時間も長くなり、本気になれば1時間くらいは
持つようになった。
そして、これはイリヤから聞いたことだが、
遠坂のアーチャーの正体は、俺の未来の姿らしい。
だから、イリヤは、
「もしあのアーチャーが士郎なら、アーチャーが使ってた固有結界も
士郎ならできるのかも。」
と言われ、詠唱してみると、なんと自分でもあっさりできてしまった。
だが、これには莫大な魔力を消費してしまう。
そのためにも、今の鍛錬は続けている。
鍛錬を終えた俺は布団に潜った。
そして、一つ思いついた。
「セイバーの故郷に行ってみたいな。」
お金には少し余裕があるから、しばらく誰もこないし。
そう思った俺は、明日イギリスに行くことを決意した。
4月1日。朝5時
起床したあと、俺は早速準備を始めた。
服をカバンにいれていた時、一つのものに目が止まった。
セイバーとデートした時に買った、ライオンのぬいぐるみだ。
「これも持っていかないとな。」
そう独り言をはさみ、バッグに入れた。
準備が終わり、朝食をとり、家を出た。
タクシーで空港に行き、空港に入りチケットを買おうとしてた時、
一人の空港の職員が俺に声を掛けてきた。
「衛宮士郎様ですか。」
「ええ、そうですけど。」
「イギリス行きの航空券ですよね?」
「はい」
「ではこれを、料金はあなたのご友人がお支払いされているので。」
「ど、どうも。」
航空券を渡された。
その職員は、もう行ってしまった。
この時、脳裏にあいつの顔が思い浮かんだが、まあいい。
券を手に入れた俺は飛行機に乗り、
セイバーの眠る地、イギリスに旅立った。
このあと、いよいよセイバーの眠るイギリスへ!
ちなみに勘のいい人だと、航空券を買ってくれていたご友人、
わかりますよね?