うたわれるもの偽りの仮面〜お前を覚えている。〜   作:ちづる。

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覚えているのはお前だけ。3(うたわれるもの偽りの仮面)

「おー!広いな!」

シロは、ヤマトを上から眺めながらいった。

するとオウギが言う。

「シロさんは、体力があるんですね。」

「あー。体力かぁ。兄さんは全くなかったんだ、だから兄さんみたいになりたくないーって思って運動はしてて」

ほーう。とノスリがシロの身体をじーっと見る。

「というか、シロは幾つなんだ?」

「確か…20くらい?」

 

二人は驚いたそぶりを見せる。(というかノスリはホントに驚いている)

「は、20!?」

「あぁ。下の兄さんとは、5つ違いだったから。」

「ほう。こんなこともあるんですね。」

むっとオウギの方をみる。

「どーゆーことだ!?」

「フフッ冗談ですよ。」

 

門の前に着いた。

門の向こうからはガヤガヤと楽しそうな声が聞こえる。

「あの日から、もう数年か。」

とノスリがつぶやく。

シロはノスリとオウギに問う。

「あの日ってなんだ?」

「あぁ。この國ヤマトの帝が亡くなられた日だ」

「はい。帝はこの國を収めていたのです。しかし亡くなってからたくさんの事件が連続で起こってしまって大騒ぎだったのです。」

「へぇー。」

「さぁ、着きましたよ。オシュトル邸です。」

 

すると立派で綺麗な建物が建っていた

國の様子にも目もくれず話していたのであっという間に着いた気分だった。

 

「へー。ここが…」

すると突然ノスリが声を上げた。

「おー!ネコネではないか!」

「オシュトル様がそろそろだとおっしゃっていたのでお待ちしていたのです。」

 

すると、オウギがとても嬉しそうに

「フフッ。流石はオシュトルさんですね。」

「?」

なぜオウギが嬉しそうにするのかよくわからなかったので首をかしげた。

 

するとネコネと言われた少女が

「案内するのです。」

とオシュトルと言う人物の所へ案内してくれる。

 

ボソッとネコネは言う

「ほんとに解せ無いのです。」

しかし、シロにはよく聞こえてなかった。

 

戸を開けると仮面を付けた男性が座っていた。

「よく来られたな。ノスリ殿、オウギ殿そしてシロ殿」

シロは驚きの顔をしていた。

 

「あんたの声……まさか…兄さん?」

 

一同が驚きの顔をする。

しかしオシュトルは、答える。

「残念ながら某は、シロ殿の兄ではない。それに某には妹がいる。」

「そ、そうか。それは済まないことをした。」

 

「ノスリ殿済まないが席を外してくれないか?」

動揺したままノスリだけ部屋から出ていった。

「僕は良かったのですか?」

「あぁ。お前にも話したいことがあるのでな。」

 

すると、オシュトルはシロの近くに来た。

「シロ殿。貴殿の兄の事は知らぬが恐らく予想はついているのだ。顔を上げてくれ。」

するとシロは顔を上げる。

目の前には、フードがついた羽織と扇型の武器が差し出されていた。

「これを着ていたものは、かつて某の隠密として行動していたものだ。名をハクといった。」

「彼は、名も記憶もない青年だったが、ある少女に拾われ、某とは仲が良かったものだ。」

シロは目に涙を浮かべ言う。

「兄さん……でもかつてってどういう…?」

「ハク殿は死んだんだ。」

 

死んだという言葉に驚きを隠せない。

「あ、あの死んでも死にきれなさそうな兄さんが…死んだ…」

オシュトルは苦笑いしながら言った。

「その台詞は二回目だな。」

 

「ネコネ。」

とオシュトルは、ネコネを呼んだ。

「はい。オシュトル様。シロさん」

オシュトルの言いたいことがわかったのかシロを呼び、外へと連れ出した。

 

「おや、オシュトルさん…いやハクさんとお呼びした方がよろしいですか?」

 

「やはりバレていたか。オウギ。」

苦笑いしながら仮面を外した。

「自分はオシュトルだ。なんて、妹さんの前でも言うとは流石ですね。」

「バレるわけにはいかないからな。」

「僕にはバレましたけどね。」

「お前は論外だ。」

にやっとして言う。

「しかし、あいつが生きてるなんてな。」

フフッと笑っていった。

「いつから記憶が戻っていたんですか?」

「秘密だ。それにお前昔みたいに姉上姉上いう回数減ったじゃないか。シロに情が移ったか?」

「いえ、僕は彼女に依存し始めているだけです。この感情が何なのかもよく分からないのです。」

遠くを見ながらオウギはいう。

 

ハクは彼の顔を見ながら思った。

(それはきっと、恋というものだ。)

彼も経験したことのある思いだとおもった。

 

 

「…オウギ。お前はきっと恋をしている。お前は他の奴と同じように私から離れていくのか。」

と、オシュトル邸の前で寂しくつぶやいているのはいつも自信でみちているノスリであった。

 

 

 

 




さぁ。3作目ですが、ノスリが寂しげで私も悲しいです。これからどうなって行くのか読んでいる方は引き続きご覧下さい。感想もよろしくお願いします。|´-`)チラッ
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