mother2 ギーグの逆襲   作:黒まめちこ

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 少し投稿が遅れました。
 興味を持って読んでていただいている方には申し訳ないです。
 初めにキャラクターの風貌の描写についてなんですが、MOTHER2を知らない方にも楽しんでもらえるようにと毎回入れるかで悩んでいたんですが、別巻になって見れないような事でも、見た目が大きく変わったりするわけでもないので、『章』を変える際にのみ風貌の描写を入れて、一新する感じで行こうと思います。
 その為、似たような描写での説明になると思われますが、ご了承ください。
 
 では前置きはこれくらいにして、本編どうぞ。


お墓に行こう

 第六章『冒険はまだまだ進む』

 

 第五の音の場所マグネットヒルに続き、間髪入れる事無く第六の音の場所。

 

 最後の仲間であるべんぱつ頭が特徴の武人肌の少年プーの故郷、ランマ国内にある聖地。

 

 桃色の雲が広がる空間ピンククラウドにて赤い野球帽を被った勇敢な少年であるネスは、地球の支配、そして宇宙の支配を目論む宇宙人ギーグの企みを阻止すべく、彼はついに地球上に『八カ所』あるとされるパワースポットの内、六番目まで巡った。

 

 得体の知れぬ強大な敵ギーグを倒すために必要とされる八つの音の力。

 初めはネス一人だった冒険も、可愛らしい金髪のショートヘア―で彼と同じ特別な力PSIを持つ少女ポーラ、機械いじりが得意な発明家のタマゴにして度がキツイ黒縁メガネに坊ちゃん刈りを思わせる金色の髪型をした少年ジェフ。

 

 そして雲上の国ランマという離れた異国から駆けつけてくれた白い道着にべんぱつのプー。

 仲間も増え、立ちはだかる強敵たちと死闘を繰り広げつつも順調にパワースポットを巡ってきた少年少女の四人。

 

 彼らが次に向かうはギーグへの手がかりが眠っている可能性が高い砂漠の国スカラビ。

 海を隔てたその国に存在する『ピラミッド』へと向かう為に、彼らは助けて貰った礼にと無料で船を出してくれるという船乗りがいる港町トトへと足を進める事にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

「いやあ、お前ら、あの時は助かったぜ! 女房ともまた仲良くなれたしよ。随分と立て込んでいて来るのが遅れたみたいだが、任せな! 約束通りスカラビまで連れて行ってやるぜ!」

 

 ネス達は海の上を動くヨットの上で船乗りのそんな元気のいい言葉を聞いていた。

 港町トトへ着いた彼らはすぐに船乗りの男性と再会し、流れるように男性の商売道具であるヨットに乗せてもらい、陸地から離れていったのである。

 風の流れも荒波も無く、勢い任せにヨットは海上を進んでいる。

 

「ぼく、一度も船に乗った事ないんだ。だから今凄く感動してるよ」

「私もよ、でもとても綺麗。やっぱりテレビで見るより自分の目で確かめるのが一番ね」

 

 時折小さな波に揺られるヨットの後方、旗や機体を動かし船のバランスを保たせることに専念している男性とは逆の位置にて景色を満喫するネスとポーラの二人。

 

 視界には鳴き声を上げて青い空の中を舞うカモメの集団。

 海では時々魚の群れが飛び出しては海中へと潜っていく魚たちの大移動。

 そして遠くに見える陸には自分たちの全く知らない未開の地。

 緑生い茂る自然豊かな島、遠くからでも確認できる高くそびえた三角形の形をした成層火山がモクモクとした煙を上げている危なそうな島、取り残されたように残る小さな孤島。

 

「そろそろ、私にも貸してネス。あっちの方角にも気になる島があるわ」

「はい、どうぞ。またぼくにも貸してね」

 

 船乗りの男性から借りた望遠鏡を交代で使いながら二人は仲良く景色を眺めていた。

 しかし、仲睦まじく見ているだけで微笑ましくなるその傍らでは……。

 

「大丈夫か? ジェフ?」

 

 初めはヨットの上で座禅を組み、気持ちを落ち着かせながら後方の二人同様に世界の果てまで続くような圧倒的な広大さを誇る景色を堪能していたプー。

 

 時々、彼がランマ国の出身だと珍しがり、船乗りの男性と様々な会話を交え、彼は彼なりに船旅を楽しんでいたのだった筈なのだが、

「ごめんよ、プー。迷惑をかけてしまって。僕なら大丈夫だから」

 

 ヨットが動き出し、時間が経過した所で船酔いを起こしたジェフを看病する羽目に。

 挙句の果てには、何故か『本業』であるにも関わらず船乗りの男性まで揺れる船に酔い、仲良くしているネスとポーラに気を遣い、二人の面倒を一人で診ていたのであった。

 

 

 

 滅多に見る事が出来ない景色を記憶に残したネスとポーラ。

 さらに酔いがおさまったジェフとプーも同様に地球とはこれほど広いのかと関心を抱きつつ記憶に刻み、船上での昼食を終えた途中からは四人でのんびりと羽を伸ばし、船主である男性と共に船旅を満喫する一行。

 

 しかし、男性も含めて彼らは『何か』を忘れていた。

 余りに、平和に船がスカラビの方角へ進み過ぎているせいで。

 船乗りの男性は一応その存在を知っているはずなのだが、今日はすこぶる機嫌が良かったせいもあり、『忠告』をする事を完全に忘れていたのだ。

 

 

「おんや? 随分と海が静かになっちまった。天気も……一体どうした?」

 

 

 そして時間としては二時間ほど経過した頃。

その変化は即座に彼らがいる環境にも影響が現れ始める。

 少年達と談話しながら、操縦をしていた男性は周囲に広がる海の景色を何度も見直し、その異変にようやく気が付き始める。

 

「どうかしたんですか?」

 

 そんな周りに不安を与える男性の言葉。

 ヨットに乗っていた四人にも聞こえたのかネスは男性に尋ねる。

 すると男性はヨットに乗せていた木箱から地図を取出し、返事を口にする。

 

 

「いやなに、いつもならこの辺の海は漁船が多く通る場所なんだ。まして昼を過ぎた子の時間なら漁を終えて、トトの方角か他の港町に帰る船がいるはずなんだが……」

 

 

 広げた地図を確認し、周囲の景色から自分の居場所を照らし合わせ確認する男性。

 二十年間トトからスカラビへ人間を運ぶ仕事を担ってきた彼。

 そんな彼が日常風景の様に見てきたこの途中の海流。

 多くの漁船が大量の魚を手に入れ、意気揚々に帰る姿が見られる筈の場所。

 

「でも、誰もいないみたいですよ?」

 

 望遠鏡を預かっていたジェフは男性の発言後、それを使い辺りの海を観察するが一隻の船すら見当たらず、そう船主に報告する。

 

「やっぱりそうか……でもって次はこの天気は……」

 

 ジェフの報告を受けた男性は、いつも見るはずの漁船軍団がいない違和感に加え、別のもう一つ疑問を持ちながら、顔をあげて上を見上げた。

 そして初めての航海であり、知識が皆無なネス達へ言葉を続ける。

 

「さっきまではあんなに晴れてやがったのに、ひでぇ雨雲だ」

 

 彼が最も違和感を覚えたのは空。

 出航した時は雲一つない晴天だった。

 だが、今は灰色をした分厚い雲が一行の頭上を覆っている。

 明らかに急な天候の変化。

 

「そういえば、トトを出る前におじさんの奥さんが何か言っていましたよ。何処か慌てた様子で一部だけですが『すぐ帰ってきて!』って聞こえました」

 

 そうした中でジェフは船主の妻が旦那に向けて、訴えていた言葉を伝えた。

 だが、彼の伝言に対して男性は妻の向けた言葉の意味がイマイチ理解できず、

「…………女房が俺の仕事を急かすなんて珍しいが、まあ……このまま進めよう。途中で仕事を放りだせる程、俺は曲がった生き方はしてきてねぇもんでな。雨にならない様に祈りながらこのまま進めるぜ!」

 

 そう大切なゲストに大声で伝えると、軌道を変える事無くスカラビの国がある南部へと舵を動かし、そのまま進んでいくのだった。

 この前兆が直後にとんでもない展開に変わるとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 まだ雨こそ降ってはいなかったが天候や環境は悪化の一途を辿った。

 太陽の光を通さない様な厚さを増した雲が空を覆い尽くし、出航した際の明るさとは対照的に周囲を照らす光の力が失われている影響で暗かった。

 

 夜とまではいかないにしろ、昼を過ぎた時間帯とは思えない暗さ。

 雲も雲で荒れているのか、時折稲光を含み、ゴロゴロと音をあげている。

 

「くそっ……なかなかうまく進みやがらねぇ」

 

 さらに妙に生温かく強さのある向かい風が吹き始め、帆が大きく、吹く風の状態に勢いが左右されるヨット自体も速度が次第に落ちていき、男性も苦戦を強いられていた。

 付け加えて、海自体にも変化が起こり海流も荒れており、激しい波に揺られている。

 最早、奇跡的に何故か雨だけ降っていないだけで、嵐の前兆。

 人をも飛ばそうとする強烈な突風、確かな重量感があり勢いの強さを感じさせる大粒の豪雨、一瞬の閃光の後に天からの裁きとでも言えるよう落雷。

 そのいずれかがいつ起こっても不思議ではないこの悪い環境の中。

 

「今の……見た?」

「あれ……よね? 一瞬、自分の目を疑ったけど……」

 

 ヨットの操縦に集中している男性を置いて、ネス達は二手に分かれる形でヨットから『船底』の景色を眺めていた。

 

 いや、観察していたと言った方が正しいだろうか。

「プー……僕、準備しといた方が良いよね?」

「そうだな……こんな足場の悪い場所では俺達は厳しいだろうからな」

 

 船の側面部分からに身を乗り出し海の中を観察するネスとポーラ。

 船の後部ではジェフとプーの二人。

 

 前兆どころでは無かった。

 

 おぼろげではあるが、まだ少年たちしか『その存在』を見ていない。

 

 蠢いていた。

 風に煽られつつも海上を走る計五人を乗せたヨット。

 上にいる彼らを嘲笑うように海中には『そいつ』が身をうねらせ、泳いでいた。

 

『巨大な蛇』の様な黒い何かがネス達の乗るヨットの下に潜伏しているのだ。

 

 存在に気が付いたのは情けなくも船を操るプロでは無いネス達。

 

 揺れを生じさせる波に踊らされ船の操縦に苦戦し、苦々しい顔をする男性。

 逆に海中に潜む危うさを感じさせる何かを視線に入れたネス達は素の表情。

 

 驚けばいいのか、『パニック』になればいいのか、はたまた諦めればいいのか。

 どれにも該当しない微妙な表情を浮かべていた。

 

 そして、この悪天候に加え、場の空気も悪くなった現状に変化を促したのは船主の男性。

 流石にこの天候は只事ではないと勘付いたのだろう。

 やがて吹き荒れていた風が突然ピタリと止み、海の水が泡立ちを始めた頃。

 

 

「ま……まさか!?」

 

 

 周囲で起こる奇妙な変化や船の側頭部に合流するネス達を脇目に、男性はこの海上に船を止め、地図を直していた木箱から手帳を取出し、急いでページを捲っていく。

 

 すると、その中に記載されたカレンダーのページに目をやった。

 

 目にしているその日……詰まる所『今日の日付』にはこう記載されていた。

 

 まるで真っ暗な空間で光が目立つように、他の日付の予定など目に入らない程に明らか浮き上がって、目立つようにでかでかと赤字のペンで大きくこう記されている。

 

 

『【クラーケンの出る日】! 絶対にスカラビには近づくな! 分かったな俺!』

 

 

 そう自分に言い聞かせるように書いてあったのだ。

「あ……」

 日記を確認した彼が漏らしたのはたった一言だった。

 そして、その直後である。

 

 

 

 ザバアアアアアアアアア!

 

 

 

 音をあげ、海中から波を発生させつつ現れ出でた。

 北欧の伝承において海の魔物と恐れられた怪物から名を取られ今も呼ばれ続ける巨大生物。

 伝承にあるイカやタコの姿とはかけ離れていたが、確かに一行に眼前に姿を現した。

 

 

「で、で、で、で、どぇえ―――――たぁああああああああ!」

 

 

 スカラビ周囲の海域にて生息し、この辺りにて漁業を行う人間達から最大レベルで警戒されている強大なる力を持った海の最強生物。

 

 一応そのモデルとなったイカやタコとは全く違い、ビッシリと全身を覆う緑色の鱗に全長が見えないまでに伸びた細長い体は、イメージとしては龍を彷彿とさせる外見。

 

 丸い頭には捕食側の生物にしては珍しく目の器官らしきものは見られない他、後頭部には燃え盛る炎かの如く轟々と音をあげて熱気を発している赤い毛。

 

 自然が生んだとは信じがたい風貌をした怪物、クラーケン。

 

 

「ギシャアアアアァァァァァ!」

 

 

 自分のテリトリーに侵入してきた船を襲い、叩き潰す異形の生物。

 たとえ相手が子供であっても例外なく、クラーケンはネス達に向けて思わず耳を塞ぎたくなるまでの甲高い雄叫びを放つと、鋭い二本の牙を向けて襲いかかったのだった!

 

 

 

 

 

 

 海の最強生物。

 それはこの辺りの海域を巡る漁師たちによって決定づけられた事実。

 

 港町トトの隣にあるリゾート地サマーズでは、このクラーケンを食材として用いた料理がホテルのメニューに存在するが、野生のコイツ一匹を仕留めるのに漁師たちがどれ程手を焼き、撃退するのかは全くの謎に当たる。

 

 まるで異世界からでも迷い込んだのではと疑いの目を向けたくなるぐらいの異形生物。

 

 

「ジェフが開発した新型のペンシルロケットまで持ちこたえるんだ!」

「ひえぇー……お助け、神様! 俺はまだ女房と幸せに暮らしたいんだよ!」

 

 

 クラーケンに完全に怯え、持って来ていたお守りのロザリオに祈りを捧げつつ運転する男性を脇目にネス達は敵が動くことで起こる波により安定しないヨットの上で戦っていた。

 

 敵の攻撃方法は最強の名を受けるだけあり、口から吐くは火炎の息。

 燃え盛る炎を映画の怪獣の様に吐きだし、凄まじいダメージを与える。

 

 男性が敵の攻撃を避けるように操縦しているとはいえ、直撃すれば幾らネス達といえども生身では勿論耐えきれない為、当たってしまってもポーラの使うPSIサイコシールドにて軽減。

 

「ぐっ……ライフアップβ!」

 

 軽減しても熱は完全にシャットアウト出来ない為、運悪く命中してしまった場合、酷い火傷を負い全身へと激痛が走る。

 とはいえネスやプーの回復技ライフアップにて火傷の傷を癒し、致命傷には至らない。

 

 

「ギシェェェェェェ!」

 

 

 炎を吐くというだけでも充分インパクトがあるのだが、クラーケンの実力はこれに留まらず、

「ぼくが前に出るよ!」

 

 敵が雄叫びの後に放つのは雷攻撃。

 体表の鱗内に蓄えた電気を集中させ、狙いを付けずにバラける形で放たれる雷。

 これに対しては雷を反射するバッジ『フランクリンバッジ』を所有するネスが身代わりになるように前へと飛び出し、数少ない反撃として動いている。

 

 ネスに当たれば反射され、クラーケンに命中。

 しかし、この技はクラーケン自身も本能で効果が無いと判断し、頻度が減少。

 まだまだ残っている得意の攻撃手段で四人を苦しめる。

 

「ネス、離れろ! 竜巻攻撃が来るぞ!」

 

 炎、雷、次に怪物が使うは風。

 一度長い体を大きく捻ると、一気に勢いよく体を独楽の様に回転させ、凄まじい風圧を巻き起こし、かまいたちの様な真空の刃を敵にぶつける。

 

 

「ひぃぃぃぃ! このヨットは思いでの品なんだ! 壊されでもしたらたまらねぇ!」

 

 

 一応、回転させた際に竜巻は発生しているのだが、船主の必死な操縦により、竜巻自体の直撃……言ってしまえば受ければヨットは転覆し、海を根城にしている怪物から人間如きが泳いでどうにかなる相手では決してない。

 

 それを重々承知している男性は泣きながら、震えながら、眼前で暴れる絶望の最強生物と戦うネス達の様子を眺めつつ、決死の覚悟で舵を取っているのだった。

 

 さらに彼の操縦の甲斐あってか、炎攻撃も雷攻撃も竜巻攻撃の全ての攻撃の多くを見事に回避し、ネス達は切り札である絶大な威力を持つペンシルロケット。

 

 その発射準備に取りかかっているジェフを守りつつ、戦う事が出来ていた。

 

「くそくそ! これから絶対にクラーケンが出る事を絶対確認するからな! だから神様、あの子供たちに勝利を与えてやってくれ! でないとこの船ごとお釈迦になっちまう!」

 

 文句を言いながらも、敵の技の溜めや構えを常に視界にとらえ冷静に操縦する男性。

 口元に炎を溜め込む仕草を見せれば舵を大きく切り、船を傾ける。

 

 落雷の雄叫びを上げれば、船への命中を防ぐために船を横向きから縦向きに切り替え、少しでも細い体勢で疎らに落ちる雷を耐えしのぐ。

 

 時折シールドと言ったPSIの効果を打ち消す青白い光を放っていたが、これに関してはPSIという技すら知らない男性にとって無関係だったため、あくまで次の攻撃に備えるための猶予期間だと考え、黙って警戒を怠らずにクラーケンを観察。

 

 そうしたうるさいながらも、戦場である船の操作を冷静に行ってくれる心強いバックアップの影響もあり、事が上手く運んだおかげか、

 

 

「よし! やっとPKパラライシスで痺れたみたいだ! ジェフ、今だ!」

「OK! じゃあ発射! 新作ペンシルロケット10!」

 

 

 敵の動きが麻痺を引き起こすネスのPSIにより鈍った所で、男性が操縦を一時的に止め、場に留まりバランスが安定したヨットの上でジェフは切り札を発射する。

 

 火薬が大量に詰め込まれた細身のある形をした兵器ペンシルロケット。

 着弾した相手に大爆発を起こし、甚大な被害を与えるジェフ専用アイテム。

 

 今回は通常のペンシルロケットを十本。

 片手で握れるほどのサイズがあるその全てを一つの束に変え、同時に発射出来るように改造した『ペンシルロケット10』をジェフはクラーケンに狙いを定め、放射した。

「狙うは敵の顔面! いっけぇぇぇ!」

 

 市販されている家庭用の打ち上げ花火の様にブシュ―! と火花を散らし、ペンシルロケットの束は速度を上げつつ敵へ素早く向かっていく。

 

「ギギギギ……」

 

 麻痺により動けないクラーケンめがけてペンシルロケットは突撃。

 学校の授業にある図画工作の時間で作ったような安直なデザインではあるが、含まれる火薬の量は可愛らしさの欠片など微塵もない。

 

 

「ギェェェェェ!?」

 BOMB! BOMB! BOMB! BOMB! BOMB!

 BOMB! BOMB! BOMB! BOMB! BOMB!

 

 

まさに必殺。

 ペンシルロケット10は敵の緑色の大きな頭部に見事に命中。

 

 

「ゲゲゲ……ギギギググ……」

 

 

 10回に渡る大爆発が起こった後に、怪物クラーケンはブスブスと肉の焼け焦げる臭いと音をあげつつ、麻痺の効果が切れると同時に深い海の中へと身を倒れさせていった。

 海の底へと黒こげた体で意識を無くし沈んでいったのだった。

 こうして船乗りの男性が唖然し、まだ現実で起こった事を理解できていなかったが、ネス達四人と操縦士の決死の奮闘により、海の最強生物ことクラーケンは敗北したのである。

 

 

 

 

 

 

 

「本当にまさかクラーケンを倒しちまうなんて……俺はとんでもねぇ奴らとつるんじまったのかもしれねぇな。まあ、とりあえず、ここでお別れだ。コイツはホテル代だ。少し多いかもしれねぇが、釣りは自由に使いな。俺はこの町の知り合いに厄介になるからよ」

 

 見事クラーケンを倒した四人を待っていたのは満天の星空だった。

 あの怪物が天候をも操っていたのかは不明だが、分厚い雲の全てが無くなり、全員が目的地スカラビに着くころには、すっかり夜も更けていたのである。

 砂漠の国という事もあり、寒さが厳しく船から降りた一行は集めた木々の破片でたき火を行い、その周囲を囲い今はこうして会話をしていた。

 

「じゃあな、最強の生物を倒した最強の子供たち! ガッハハハ! また何処かで会おうぜ!」

 

 そして美しく輝く満月に照らされる中で、船乗りの男性は大声で笑いながら行動を共にしたネス達と別れ、一人で立ち並ぶスカラビの建物の影へと消えていった。

 

 続いてネス達も、

「よし、じゃあ今夜はお金もわざわざ用意してもらったから、ホテルを探して泊まろう」

「「「賛成……今日は疲れた」」」

 気が利く優しい船乗りから貰ったドル紙幣を握りしめ、彼らも町中へと消えていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 広大な砂漠の中に存在する国スカラビ。

 リゾート地サマーズ、港町トトから船で南へ半日ほど進んだ砂漠の地。

 

 住人が集中している北区、そして人の手が殆ど入っていない砂漠が広がる南区。

 

 砂漠の環境らしく朝方から日が暮れるまでは気温が高く、夜は暖を取らねば肌寒い。

 

 かつてネス達はドコドコ砂漠という場所にて、砂漠という自然の恐ろしさが身に染みこんでおり、尚且つ一度その気温の変化を体験している事もあってか、新鮮味は無かった。

 

 

「ヘイヘイ! そこの観光客の坊ちゃんたち! 蛇はどうだい? 戦闘では戦ってくれるし、焼けば少し硬いが食料にもなるよ! 今なら特別価格だ!」

「水が高いのにそれを承知で買う君達。そうさ、物の価値や値段は需要と供給のバランスで成り立っているのさ。それを文句言わずに買うなんて、君達は賢いし、偉い!」

「昼間は日光がきついのよ。だからこうして布で顔を隠すの。これは別に宗教的なものでは無いけど、貴方達の服って如何にも他国から来たって丸分かりね」

「えっ!? お前ら、昨日にトトから来たのか!? クラーケンと鉢合わせになったんじゃねぇのか。いやな、昨日海の方の天気が随分と荒れていたもんだからよ。まさか!? お前達……いや、まさかだよな、クラーケンを倒せる訳ないしな、ハハハハ……」

 

 

 周囲をヤシの木に覆われ、コンクリートやレンガで建造された建物が立ち並ぶ町中。

 男性たちの多くはターバンに身軽そうな薄い生地で出来た風通しの良い服装。

 

 またはカンドゥーラと呼ばれる宣教師が身に着ける様な足元まで隠れる長く白い服と頭部を覆う帽子の様な物がワンセットの服装を着こなし、出歩いている。

 

 対して女性たちはアバヤと言う真っ黒、または白色の装束で全身を包んでいる。

 頭部から足元まで目元か顔以外の全てを覆い尽くす程の服であり、この砂漠が発する暑さから体を守れるという機能が備わった地方特有の衣装。

 

「大都市付近だったドコドコ砂漠と違って、随分と遠くまで来たって感じがするね」

 

 町を巡っている中でジェフは住人の姿を見ながら、そう呟く。

 

 以前の砂漠では道路が整備されており、そこを抜ければ大都市へたどり着けた。

 まして、その手前の町は森に包まれた自然豊かな田舎町。

 わざわざ都市への中継地点、言ってしまえば高速道路のサービスエリアに似た立ち位置であるドコドコ砂漠を通るからといって、服装を変えて行く輩は殆どいないだろう。

 

 そういった理由からか、自分たちが生活する地域に適応する服装を身に着けた人々の姿。

 遠き地に住まう民族らしい姿にジェフは異文化という概念を感じていた。

 

「本当だね、皆全然知らない服ばっかりで異国に来たって分かるよ」

「私もすっかり旅行気分よ。暑いのは辛いけど……」

 

 便利な機械、装置などが存在した都会とは違い、眠るのは藁の敷き布団だったり、水が貴重なためシャワーが無かったりと少し不便な面などもあったが、これはこれで味のある土地だとネス達も共感していた。

 

 

「おいおい、そこの子供たち。コイツはどうだい? あのヤシの木から収穫した実を使ったジュースさ、今なら冷えた氷も入れて、超デリシャスだぜ、八ドルだ! 買うかい?」

「いやいや! お前達、ヤシの実ジュースもいいけど、こっちは皆大好きコーラを売っているぜ。このぎっしりとコーラが入った瓶四本、そうだな、値段もおまけして六ドルだ。四本で六ドルだぜ! これはお得そのものだ! 買っていきなよ」

 

 暑くもありながら賑わいを見せているスカラビ。

 多くの人が住まう地だけはあり、商人たちも町中の露店にて活気づいており、客を奪い合う。

 古くからこの地に住む者、またはネス達の様な観光客など。

 

 時々ネス達がはぐれてしまうぐらいの人の流れがあり、観光スポットとしても名高い。

 そして訪れた観光客の目的の殆どはある一つの『建造物』の見物でもあった。

 それは……一行の目的地でもある場所。

 

 

「ゴクゴク……あっ、ヤシの実ジュース美味しい。暑いから冷たい飲み物はありがたいや」

「本当かい? ネス、僕も貰っていいかな。代わりにコーラを少し分けてあげるから」

 

 

 市場から退き、ネス達は街中央にあるホテル前。

石造りのベンチが立ち並ぶ広場にて、情報集めを終え休憩をしていた。

 

 結局、露店の店主たちのセールストークに負け、両方共の飲料を購入し飲んでいる。

 ネスとプーは氷入りの冷えたヤシの実ジュース。

 ポーラとジェフは自家発電にて動かしていた小型冷蔵庫にて冷やされたコーラ。

 

「ランマ以外の飲み物は口に合わなかったが、これはいけるな」

 

 食事に対して、地元で作られた料理以外口に合わないプーも絶賛しながら仲間たちと共に舌鼓を打ち、嬉しそうに飲んでいる。

 そうして全員が日光で暑くなった体を冷たい飲み物でクールダウンし、落ち着いた頃。

 

「よし、気分も良くなったし。高かったけど、水も買った。行こうか!」

 

 戦いはありつつも無事に国に着いた次に自分たちの向かうべき場所へ意識を向け、スカラビの国から出るべく、南部にある関所へと向かうのだった。

 

 

 

 

 スカラビ南部。

 町の関所を越えた先は砂漠地帯。

 一面を見渡す限り、その視界は砂が支配する。

 地面から発せられる熱気は勿論、照り付ける太陽がもたらす熱も合わさった高温の場所。

 

「ふう……ふう……暑いけど……水分をしっかり補給したから、まだマシだね」

 

 前回の反省を生かしたネス達はそうした厳しい環境でもめげずに進んでいる。

 関所にてラクダを使って進む事も推奨されていたが、扱い方が分からなかった事もあり、全員が自らの足でネスを戦闘にして砂地を歩いていった。

 

 目指すはスカラビ国の観光スポットの目玉であるピラミッド。

 

 古代を生きていた民により建造され、今もなお謎に包まれた石造りの巨大な三角錐の建物。

 有名所で言うならば黄金の仮面ツタンカーメンやファラオの呪いなどで話題に上がる。

 

 一応それが眠っていたエジプトとは違い、スカラビはまた別の国ではあるが、それでも数多くの学者がこの地を訪れ、サマーズの文化博物館では論文まで飾られる程の知名度。

 関所にいた役人の話によると、スカラビから子供の足でも1時間程で辿りつける距離。

 体力や飲料の準備さえすれば、充分に往復が可能な環境も相まっている点も人気の理由。

 

「時間的にももうそろそろ着くと思うけど……あれかな?」

 

 瓶に入った水を口に含みつつ、ジェフは自作の簡易的な腕時計を見ながら仲間たちに発する。

 スカラビを離れて丁度到着予定の時刻を示す腕時計。

 

「絵本とかでしか見た事なかったけど、実物は本当に三角なんだね」

 

 ネスはジェフが指を指す方角へと目をやると、砂の世界の中にドンと異常なまでの存在感を放つ四角い石を重ねて建てられた物体の存在を確認する。

 

 さらに付け加えるなら、ピラミッドの近場には水のたまり場とヤシの木が二本ほど生えている緑地、オアシスらしきものもあり、

「まずはあそこへ行こう、ネス。皆の水も補充すべきだ。この先にまだまだ砂漠もあるかもしれないからな。ピラミッドの様子を見つつ、休憩にしよう」

 プーの賢明な意見もあり、一行は冷たい水が湧き出ていると思しき場所へ進むのだった。

 

 

 

 

 

 

 スカラビ砂漠・ピラミッド。

 オアシスにて休憩を挟み、体力を完全に取り戻した四人。

 道中ドコドコ砂漠にて遭遇したモンスターの上位種との戦闘。

 細長い頭に着いた赤いトサカが特徴だった丸い胴体の魔物トサカランの上位種『ドザガラン』

 恐らく、下位種はトサカ走る(RUN、ラン)というネーミングなのだろうが、濁点が多くなり、最早奇妙な名前とされた砂漠に生息するシマウマの様な配色をした珍獣モンスター。

 体の大きさを生かした体当たりでネス達にダメージを与える存在。

 

 そしてもう一匹は毒のサソリ。

 ドコドコ砂漠にて生息していたスケルピオンとは別の進化を遂げたモンスター。

 名は『スケルピオン・デッド』。

 

 毒々しい紫の体をした、ある意味砂漠らしい魔物。

 こちらはドザガランと組んで現れる事が多く、ドザガランの体当たりで敵が怯んだ隙に毒を含んだ爪で引っ掻くという知能が高い砂漠の生物。

 

 デッドという名前は伊達では無く、公言はされていないが、ピラミッドへ向かう観光客には毒消しの薬や武器を所持する事が義務付けられている事が暗黙の了解として存在する。

 

 だが毒を浄化するPKヒーリングβ、これまでの苦難を乗り越えてきたネス達にとって、そんな危険なモンスター達との戦闘は慣れっこだった為、特に苦しむ事も無かった。

 

 そうやって砂漠に生息するモンスター達との戦闘を終えた一行は巨大ピラミッドの前方。

 

 固く閉ざされた入口の前で訪れる者から城を守護する様に控える番人スフィンクス。

 彼らはその前に立っていた。

 

 

【盗人か? 勇者か? モノ好きの学者か? それとも只の通りすがりの暇人か? いずれかの者かは、おのずから分かる。して、どうするのだ?】

 

 

 その内容は、とある存在の前に置かれた石碑に記されていた。

 

 そんな学者達が解けなかった暗号と共に資格無き侵入者の行く手を阻むのは一匹の番人。

 

 獅子の体と人間の顔を併せ持つ神獣。

 古来では王や神を守護する番人として扱われている存在。

 

 有名な話であれば、アフリカにある砂漠にあるとされるフェキオン山。

 諸説あるが、その山にて存在するスフィンクスの謎かけ『朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足。この生き物は何だ?』と言った問答で、答えられなかった人間は食い殺すという。

 その答えはまず一日を人の生涯として捉え、生まれたての赤ん坊、成人、杖をつく老人の順を人生の変化とするため問いの解は人間となる。

 

 と、そう言った幾つかの国にて実在する石像が四人の前に鎮座しているのだ。

 

「これって? 間違えても食べられたりしないよね?」

 

 そして歴史の授業に学んだのか、ジェフはスフィンクスの伝承に怯える様に告げる。

 まさか、石像が動き出して生物を捕食するなどと馬鹿馬鹿しいと言った否定的な考えも持ち合わせていたが、同時に自らが歩んできたこれまでの道中は不思議まみれだった為、あながち馬鹿にも出来ない。

 

「それならば、間違えなければいいだけの話だ。いいか、この写し通りに踊るんだ」

 

 今自分たちが足を置いているこの場所。

線で繋げば正五方形を描けるように配置された丸い盤が五枚置かれた石畳の場を見つつ、プーはそわそわとして落ち着きを見せないジェフに言葉を向ける。

 

多くの人間は只の柄か、音の鳴る足場だと思い無視されてきた石畳。

だが、ネス達が考える意見は全く違う。

 そう、サマーズのスカラビ文化博物館にてこのスフィンクスについて、そしてピラミッドの謎についての情報を仕入れていたからである。

 

「ネス、いざとなったら俺が代わりに食われてやる。いいか、もう一度言うぞ」

 

 ただ静かに佇むピラミッドの番人スフィンクスを目前にし、恐ろしい伝承が合わさり命の危険を僅かながら孕んでいる緊張が漂う中、彼はポーチからヒントがかかれた羊皮紙を取出しネスに手渡し、記憶している内容を口にする。

 

 

【天よりの侵略者に、我々は四角錐の要塞を建造し、戦いに備えた。しかし我々は奇しくも敗れた。だが、我々の要塞はスカラビの神々によって守られた。しかし天から来た侵略者は千年毎に生まれ変わり襲ってくるという。侵略者は時の彼方へと隠れ、悪の『巣箱』を置いた。時の彼方は我らが故郷より南に位置する魔境のはるか先、地の底の向こう側。魔境は暗き闇。『タカの目』だけが闇を払い、光を見る。我らが守り神スフィンクスが全てを護り、真の勇者の訪れを待つ。スフィンクスの前で星を描くように踊れ】

 

 

 以上がこの地にて発見された歴史的な文献。

 ピラミッド付近で出土した石板にて古代文字ヒエログリフを用い、記載された文章。

 

「スフィンクスの前で星を描くように踊れか」

 

 上の一点から、右斜め上、左斜め上、右斜め下、左斜め下と置かれた盤。

 その上で星を描くように踊れという意味。

 それは……。

 

「多分、この正五角形の上で星って言ったら五芒星だと思うよ……」

 

 プーが口にしたヒントと現場の状態を比べ、一つの回答に導いたのはジェフ。

 少し自信が無さげなのは、もし間違っていたらと恐れを抱いているせいだろうか。

 けれども……。

 

「五芒星ってアレだよね? 点と点を交差させるようにして書く星だよね?」

「そうよ、ネス。上の点を起点として右斜め下、左斜め上、次は右斜め上、四画目は左斜め下、そして最後は上の点に戻る。ややこしい説明だけれど、これで星が出来るわ」

 

 ジェフの冴えたヒントにポーラは、盤を踏む任を担う勇者であるネスにそう教える。

「分かった。じゃあ早速……一応、戦闘準備をしといて」

 

 そうやって仲間たちの頭脳を持って生み出した答えを信じ、ネスは動き出す。

 丁寧に組まれて作られた石畳の床からスイッチかの如くせり上がった番を踏むべく。

 

 ピポーン!

 

 まずは五芒星の書き始めとなる上の盤。

 

 ピポーン!

 

 そこからポーラの言った順番で右斜め下の盤へ。

 

 ピポーン!

 

 次は左斜め上へ。

 

 ピポーン!

 

 右斜め上。

 

 ピポーン!

 

 そして左斜め下。

 

 ピポーン!

 

 踏むごとに高い音が鳴る盤を辿り、ネスはヒエログリフ通りに歩を進める。

 踊っているとは言い難いが、彼は門番の前で順を守って動く。

 

 慎重に作業を進める甲斐もあってか、スフィンクスが襲ってくる気配も動き出す気配も無い。

 

「よし、じゃあ後は上の点に戻るだけだね」

 

 冷静に最後の一画を描くべく、原点へと足を運ぶネス。

 

 すると……。

 

 

 ピポポポン!

 

 

 彼らの演舞は正解だったのだろう。

 

 何度も連続して音が場に響き渡ると、

【道は開かれた、勇者たちよ。中に入れ、そして万物を見通すタカの目を探し当てるのだ】

 

 暗号が記載された石碑の前に新たに、そう内容が書かれた碑文が現れ、謎を解き明かした者に、スフィンクスは王宮への侵入を許したのである。

 

 その証拠に今まで開いた人間がいないとされるピラミッドの扉。

 ホルスの目が描かれた石の扉が轟々と音をあげて開かれたのだ。

 

 

「ごくり……行こう」

 

 

 中にはどんなモンスターがいるのだろうか。

 長きに渡る人間の歴史の中で、開いた者はいないとされている未開の建造物。

 まして、王家の墓の象徴とされているピラミッド。

 他にも王を守護する怪物やミイラなど、空想上の怪物が潜んでいるのでは?

 そういった緊張感が走る中で、ネスを先頭に一行は内部へと侵入していった。

 

 そして……ネス達にとって悲報だったのが、彼らが潜入した直後、スフィンクスは勇者以外の人間が介入できぬようにと、ピラミッドの扉を静かに『閉じた事だった……』

 

 

 

 

 




 ここまで読んでくださりありがとうございました。
 ここからは毎度恒例の長い後書きでございます。

 ゲームではスカラビの町はあまり長居する場所でもなかったので、描写が少なめになってしまいました。
 一応、アラビアや砂漠地帯の服装等をちゃんと調べて、それっぽく服装や町の様子の描いてみましたが、やはり写真や映像でしか見た事の無い地域は臨場感を描くのが異常に難しいですね。風景描写等が全然上手くないのは承知していますが、ここまで難しいとは思えませんでした。
 砂漠の町の暑さなんて番組のリポーターが温度計や汗を掻く姿を見るだけで、全然分からないですので……。

 後、これは正直下ネタになるので、描かなかったのですが……。
 このスカラビに原作では追っているポーキーの足取りとして彼の『野糞』があります。
 ですがこれは余りにも今の時代には中々厳しいネタですし、何よりこれを見つけたネスの反応が『ポーキーがいた名残がある……』と言った、なんで分かるんだ!? という発想次第ではえげつない展開になりかねなかったので、カットしました。
 ポーラがいるのに、人の糞を調べるのもどうかな……というのも理由の一つです。

 

 海の怪物クラーケン。
 ゲーム版MOTHER2ではインパクトのみで苦戦はしなかったので、敵の猛攻を退けつつ決定打を撃つといういつものパターンになってしまいました。
 正直、船の上であんな巨大生物と戦える時点でそれを操縦する船乗りのおっさんも、火炎の息を耐えるネス達も充分化け物だったなと今回書いていて思いました。
 同名の怪物が出た歴戦の海賊が揃う映画パイレーツオブカリビアンでも、あんな簡単に撃退できないのに、少年少女の力というのは末恐ろしいですね(笑)


 ピラミッドの五芒星の描写。
 正直、自分でも他人から聞いたら、はあ?ってなりそうですが自分の持ちうる語彙力や描写の限界を感じたので何とも言い難い感じになって理解に苦しまれたと思われますが、本当に申し訳ないです。
 正直、図の描き方なんて滅茶苦茶な数があるので断念していました。
 
 
 さて今回はピラミッド踏破まで描こうと思っていたのですが、次に廻します。
 量も半端なくなりそうだったので、途中で二部に分けようと思いました。
 
 ではではこの小説に興味を持ってくださった方ありがとうございました。
 出来るだけペースを守るように投稿したいので、また来週くらいにお会いしましょう!
 では、これにて失礼いたします! また次のお話で!

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