mother2 ギーグの逆襲   作:黒まめちこ

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 明けましておめでとうございます……と言いたいですが気が付けば春手前。
 またまた投稿が滅茶苦茶遅くなりました。
 原因はまあ色々あるんですが、主に仕事面で様々な変化があった為、遅れました。
 また久し振り過ぎて前書きの書き方も忘れつつある中で、
 とりあえず新しい話が完成したので、どうぞ!
 いつも通り、突っ込みポイントは後書きにて記します。


共闘する時

 ストーンヘンジ基地は陥落した。

 

 リーダーであったDXスターマンが敗れ、残っていた兵士たちは一人残らず何処かへ消えた。

 ロボットもスターマンもいなくなった広大な基地の中で残っていたのは人間達だけ。

 実験用に捕えられていたのかは不明だが、培養器に閉じ込められていた十数人の人々。

 彼らは兵士の統括、また複雑に張り巡らされた機器の維持に携わっていたDXスターマンが消滅した事で、基地の機能の殆どが停止し、非常灯以外の灯りが消えている薄暗くなった帰路を辿り、リーゼント頭のとある男性の案内によりまとめて脱出していくのだった。

 

 

 そして英雄扱いされるほどの大活躍を果たした、その人間達の小さな救世主達……。

 ネス、ポーラ、ジェフ、プーと『五名』の人間達を除く無関係の人々は地上に出るや否や、飛行装置であるスカイウォーカー二世に乗り込み、アンドーナッツ博士の運転でそれぞれの帰る場所へと時間をかけて送られていった。

 

 定員オーバーもあり何度か往復したが、今回攫われた人間達の護送を完了させていった。

 そして深い事情を知らぬ一般の人間達の全てを目的地へと送り届けると、残った者達はアンドーナッツ研究所へと留まっていた。

 

 いつの間にか酷い猛吹雪にも見舞われ、外からビュウビュウと勢いのある風が吹き荒れる中、暖房が利いた所内で、皆が皆苦虫でも噛み潰したような厳しい表情で座り込んでいたのだった。

 場に残ったのは、DXスターマンを倒した少年少女四人。

 次いで興味本位で残り、空気を読み二階で大人しくしている発明家アップルキッドとネズミ。

 そして……大人たち四人……。

 

「色々言いたい事はあるんだけど……まず一つ聞きたい事があるんだ」

 

 広めのテーブルを囲うようにして座っていた彼ら。

 ネスは自分と向かい合わせの位置にいる男性に向けてそう口にした。

 

「パパ……。どうしてあんな場所に捕まっていたの」

 

 『自分の父親』に向けて、そう疑問を投げかける。

 だが、その質問は自分だけの意見では無かった。

 プーだけはこの場にいる大人たちとは面識が無かったが、ポーラとジェフ。

 彼女の前には自分と同じ金髪の母親。

 彼の前には白衣を纏った父親。

 その二人の言葉を代弁する様にネスは語りかけた。

 本来ならこんな危険な場所で会うはずでは無い人物に。

 

「………………」

 

 しかし返事は無かった。

 だが……思わず口から出る真実を隠すように一度は口を動かす素振りは見せた。

 それでも声を出すまでには至らない。

 

「………………」

 

 彼の黙り込む姿にネスも同様に口を開かなくなった。

 帰って来た時はいつも優しく、明るい父親が話さない。

 口を閉じたままビクとも動こうとはしない。

 けれども、ネス達はいつまでも返事を待っているわけにはいかない。

 

「パパ……ごめん。ぼくたちには時間が無いんだ。話してくれないなら、強引にテレパシーを使ってでも心の声を聞かせてもらうよ」

 

 多少、荒療治だが発言させようと彼は初めて父親に向けてそう厳しい言葉をぶつける。

 冒険メインで使用回数が少なくブランクがあるせいか、時間こそかかるがネスは、ごまかされる事なく確実に相手の思想を読み取るテレパシーを使う為に意識を集中させようとした。

 すると……。

 

 

「おい、ニンテン。もうこうなった以上だんまりを決め込むのは無理だ。いずれ『知る時』が来るんだ。ちょうどこうして顔を突き合わせたんだ。コイツらに話してやろう」

 

 

 大人側で最初に口を開けたのはリーゼント頭にサングラスの男性テディ。

 温かいコーヒーを口に全て流し込むと、変わらず口を閉じたままの仲間を尻目に話し始める。

 

「まあ……話す前になんだ……別にお前達の親は、嫌がらせで黙ってるわけじゃあねぇんだ。あくまでも心配させたくない、余計な事でお前達に心配や苦労をかけたくないって言う親心みてぇなもんだ。だから、俺が全部話してやるから、質問は俺にしな」

 

 ネスとは逆に大人側の気持ちを代弁したテディは相変わらず貝の様に口を開かない仲間を一旦二階の別室へと追いやると、両者が落ち着いて気兼ねなく話せるように計らった。

 

「さて、これで邪魔者は消えた。親に聞きづらくても、よく知らねぇオッサンになら話しやすいし、聞きやすいだろ?」

 

 必要なくなった椅子を撤去し、まるで面談の様に少年達の前に座ったテディ。

 納得する答えを得るまでテコでも動かないであろう子供たちの意思を汲み取ったのだろう。

 そして教えられる事は全て吐きだしてやろうとまで息込んだ彼はネス達の質問に構える。

 

「えっと……なんと呼んだらいいですか」

「テディで良い」

 

 姿は見た事があっても、相手の名を知らなかったネス。

 命の恩人である男性の名をここで初めて聞いた彼は続けて疑問を投げかけた。

 

 

「それでは、正直に聞きたい事を聞かせてもらいます、テディさん。ぼくのパパ……いや、皆さん四人はどうして捕まっていた……いや、それ以前にどういった関係だったんですか?」

 

 

 各々が一番疑問に感じている謎。

 今までの生活で見た事の無い人が顔を合わせ、危険な場所に身を置いていた。

 捕まっていたどうこうよりも、その正体……自分たちの親が何者だったのか。

 それを知りたくて、彼はテディに向けてそう言い放った。

 するとテディは大きく深呼吸し、口から一度だけ溜め息を吐きだすと、口を動かした。

 

「仲間だ。お前達が生まれるずっと前に、俺達は共に協力して冒険をしていた」

「パパが昔、冒険を?」

 

 いつも気が付けば仕事仕事で忙しく、満足に父の過去を聞く事が出来なかった。

 母親からはそれとなく出会いの話だったり、魅力について聞かされたことがあったが、それでも夫の過去を語る事は無かった。

 けれども面を食らった……という程に驚きはしなかった。

 息子である彼も何となく察してはいたのだろう。

 

(父さん……だから僕に仲間を大切にしろって伝えたのか)

(ママ……昔の友達って冒険をしていた頃の人達だったのね)

 

 肩を寄せるように両脇に座っていたポーラ、ジェフも同様。

 直接的な物言いは聞かなかったが、伝えられたメッセージの中からその事実を見つけられた。

 だからなのか、テディの言葉から言い返す者はいなかった。

「一体、それはどんな冒険だったんですか」

 そう……次の内容を聞くまでは。

 

 

《地球に侵略してきたギーグの撃退だ》

 

 

 その瞬間ネス達が座っていた机、椅子がガタッと大きく動き空間に音が響く。

 続いて別室で研究資料を読み漁り集中していた筈のアップルキッドまでが思わず、顔をのぞかせる程の大声が響いた。

 

 

「ギーグだって!?」

 

 

 それはネスの声だった。

 外の猛吹雪の音ですらかき消す程の声。

 しかし、四人全員が似た反応を示していた。

 無理も無い。

 彼らの敵の名がすんなりと。

 まして目的がそれの撃退と出てきたのだから。

 

「気持ちはわかる。その動揺は必ず起こると分かっていたさ。驚いただろ、だが落ち着け。今お前達に必要なのは情報だ。そうだろ? まずは質問の答えを聞き届けるのが先だ」

 

 テディは伝えた。

 隠すことなく、多くの事を。

 ネスの父親、ニンテンとその仲間たちと出会ってからの経緯だけでは無い。

 宇宙人襲来が原因で亡くなった自分の両親の話。

 他にもどんな異変が地球に起こったかなど。

 余すことなく事細かに。

 自分が知りえた最後まで。

 決して学ぶ事が無いであろう秘められた過去の事件を次の世代に伝えた。

 そして……現在に至った重要な事も。

 

「俺は残念ながらギーグを倒す最後の戦闘まで参加できなかった。異常に強力なロボットとの戦闘の負傷のせいで足が言う事を利かなくなっちまってな。だから決戦の様子だけはニンテンたちから聞かせてもらった」

 

 どうして倒された筈のギーグがまた襲来しているのか。

 目的が達せられ地球に平和が戻ったのではないか。

 その疑問をテディは一言で伝えた。

 

 

「実を言うと、俺達は勝てなかった」

 

 

「「「「えっ?」」」」

 

 思わず、四人の口から同時に拍子の抜けた声が漏れる。

 だが、続けて質問が出る前にテディは言葉を続けた。

 

「話によると【勝ちはしたが、倒したわけじゃない】。奴は……ギーグはどんな敵よりも強かったそうだ。どんな攻撃も効果が薄く、それどころか奴は得体の知れない正体不明の攻撃を繰り出してニンテンたちを極限まで苦しめてたそうだ」

 

 歯が全く立たなかった。

 配下の宇宙人たちとは次元の違う強敵だった。

 

「だったら……父さん達はギーグにどうやって勝ったんですか」

 

 そんな恐ろしい敵を前に対抗策を聞かずにはいられなくなったジェフ。

 まともに戦えないであろう敵の情報分析、解析をしなくてはと危機感に襲われのだろう。

 すると……テディの口から耳を疑いたくなる様な答えが返ってきた。

 

 

「【子守歌】だったそうだ」

 

 

 一瞬、子供四人の思考が止まった。

 思わず目を丸くし、馬鹿にしているのかと疑わる前にテディは詳細を伝える。

 

 

「……少し昔話をしよう。昔、それこそニンテンが生まれるずっと前だ。あいつの曾祖母、ネス、お前から言えば高祖母、ひいひいばあさんのマリアという女性が夫のジョージと一緒にギーグに攫われたんだ」

 

 

 ……本来なら話してはいけなかった。

 この過去について語るのは、テディは禁止されていた。

 当事者であるネスの父親ニンテンから。

 

 

「攫われた夫婦の内マリアさんは当時赤ん坊だったギーグの世話を。ジョージさんは宇宙人たちと一緒に兵器開発や異能力の実験部門で働かされていたらしい。二人がその場所でどんな生活をしていたか。そこはお前の父さんでも知らないそうだ」

 

 

 それでも子供には歴史を、過去を知る権利がある。

 特に自分の家系に関して、隠す事など出来ない。

 

 

「ただ、アイツが俺に話してくれた残りの情報ではある時、夫であるジョージさんはギーグの基地で培った情報を盗み、一部の部品を持って逃亡を図った。勿論、妻のマリアさんを連れてな。だが結果として、地球へ帰れたのは【ジョージさん】だけだった」

 

 

 曾祖母の時代、年数としては約百年近く前の話。

 信じるに値する証拠こそ無いが、ネス達は自分たちの目を見て真剣に語るテディの言葉を疑う事なく、ただ黙って聞いていた。

 

 

「攫われた経緯こそ不明だが、奴らは俺達地球人をそれなりに信用していたらしい。ジョージさんは知らないが、マリアさんに至ってはギーグからまるで母親の様に好かれていたし、マリアさん本人もまるで自分の子供の様にギーグを可愛がって育てていたそうだ」

 

 

 テディはそこまで話を進めると、テーブルに置いていたコーヒーに手を伸ばし、一気にそれを飲み干すと、一拍だけ間隔を置き、話を続ける。

 

 

「ふう……だからなんだろうな。ギーグはマリアさんが自分を寝かしつける時のメロディーを痛く気にいっていたらしい。そして【彼女が亡くなった後】でも奴は育ての親の事を忘れなかった。ニンテンたちは世界中に散らばったそのメロディーを集め、ギーグに歌ったんだ。それで奴はマリアさんとの記憶が蘇り、地球を【見逃した】。育てられていた奴が、今度は親として子孫を見届けるようにな」

 

 

 テディは知りうる全てを打ち明けた。

 あくまでギーグは撤退したのみ。

 別に本人は大きな負傷を負った訳でも無い。

 ただ……。

 ただ……育ての親に対する恩を感じ取ったからだった。

「何という運命なんだ……僕たちの親の世代がギーグと関わりがあったなんて」

 全員、驚きは隠せなかった。

 唖然とし、動揺していた。

「ハハ、ビックリするだろう。俺達も驚かされたさ。まさか過去の因縁と戦う時が来るなんて、思っても見なかった。宇宙人との決闘なんて話は一生話す事なんて無いと信じていたからな」

 話す事を話してスッキリしたのか、テディは軽く笑うと子供四人に向けてそう口にした。

 打って変わってネスは、即座に新たな質問を笑っている彼に返した。

 

「ぼくたちは……ぼくたちは何をすればいいんですか?」

 

 仲間たちが衝撃の最中にいる中で彼はそう尋ねる。

 すると……テディは笑いを止め、再び表情を険しくし口を動かした。

「俺も詳しくは聞く気はねぇが、お前達にも【やるべき事】があるんだろ。それを成し遂げろ。ギーグは復讐を望んでいるみたいだが、それについては俺達が動く。俺が思うにお前達の冒険は奴を倒す手段に繋がる筈だ。後ろは親(俺達)に任せろ、お前らは前だけ突っ走れ、言いな?」

 彼はそう告げると、別室へと押し込んだ彼らの親たちを呼びに行くためにか、椅子から立ちあがりその場を一旦後にした。

 

 

 

 

「あのー……」

 すると、彼と入れ替わりで資料の閲覧を終え満足げに戻って来たのは、

 

「終わり……ました?」

 

 相棒のネズミを引き連れ、その片手に一冊の本を持ったアップルキッドだった。

 顔も体もふっくらとしており、赤い服の上にオーバーオールを着た青年。

 元々はネスがツーソンという町を冒険している際に、知り合った発明家のタマゴ的な人物だが、その奇抜な発明品により時折彼らの冒険を進める為に欠かせないアイテムを作ってくれた。

 また今回のストーンヘンジ基地攻略も元を辿れば、ネス達が出た電話の最中に彼が突如スターマン達に攫われ、それを救いに行こうと向かったのが発端である。

 

「いやあ。本当に今回は助かりました。あのままだったら僕はどうなっていたか……なんとお礼を言ったらいいやら……」

 

 さっきまでテディが座っていた椅子に今度は彼が腰掛けると、そう言って話し始めた。

 

「でもアップルキッドさんが誘拐されたおかげ……ごめんなさい、SOSを出してくれたおかげで。ぼく達は自分の家族を救えたし、敵の大きな戦力を削ぐことが出来ました」

 

 ネスは正直に彼へそう言葉を向けた。

 対してお礼を言われたのが照れくさいのか、少し笑いながら頭を掻くとアップルキッドは彼らの話題で気になっていた事を尋ねる。

 

 

「ギーグ……って言うんでしたっけ。敵の名前は」

「「!?」」

 

 

 途中から隠れて話を聞いていた彼は敵の親玉であろうと予測しその名を出した。

 初めて会った時……そして今までよくよく考えてみれば彼は知らなかった。

 ネス達がどうして冒険をしているのか。

 それ以前に自分よりもずっと年下である少年達が命がけで戦っているのか。

 

「ごめん、盗み聞きをするつもりはなかったんだ。でも今回の事件で僕は只事では無いと思い知らされた。それにこんな僕でも発明家の端くれ。興味の出た情報を知りたいという好奇心を抑えられなくて、聞かなくてはって体が動いたんだ」

 

 ギーグという名が出た事で呆気に取られたネス達を見兼ねて、彼は後にそう付け加えた。

 宇宙人という非日常の存在。

「だから聞かせてくれ、僕らを連れ去った奴の情報を」

 それとの遭遇という新たな刺激が発明に生かされるのかは腕次第ではあるが、彼はそう告げると、ペットのネズミ共々今度は質問を受ける側となったネス。

 

「………………」

 

 だが、その質問はネス達の表情を一変させた。

 その口を固く閉ざされ、返答をする事が無くなった。

 理由は明確だった。

 知らない方が良いからだ。

(アップルキッドさんが奴らの事を知って、何か行動を起こしでもすれば、口封じで殺されてしまうかもしれない。今回の誘拐ですら冗談では済まなかったんだ)

 知らぬ間に無関係な人間にまで危害が及んでいた。

 正義感の強い彼ら四人にとって、この現実は恐ろしかった。

 基地内の培養器に入れられた人間達の姿を見た瞬間の悪寒。

 あの時に味わったショックからまだ立ち直れていない。

 

「ダメ……ですか。でもネスさんが黙るって事は……相当な事情があるんですね」

「………………」

 

 まさか、父親たちの次に自分たちが口を閉じる羽目になるとは。

 返答が無く少ししょんぼりするアップルキッドを苦々しい気持ちで見ていたが、

「……僕は分かっていますよ。ツーソンで初めて会った時、僕に資金援助をしてくれた優しいネスさんの事だ。きっと僕を巻き込まない様に気を回しているんでしょう」

 

 その相手の姿に、キュウと胸が締め付けられるような感触をネス達は味わった。

 出来れば話したい。

 年齢的にも自分の事を色々話して、周囲から理解を得たい年頃のネス。

 けれども、それ以上に話すと後ろには引けなくなる。

 この冒険の中で精神的に大人の階段を昇って来たのか、グッと我慢をしていた。

 

「ごめん……なさい」

 

 その果てに絞り出した返答は、NOだった。

 それに対してアップルキッドは静かに頷くと、言葉を洩らした。

「……いいですよ。でも僕は貴方達の味方です。今までもこれからもずっと。だから助けが欲しい時はいつでも言ってください。戦いは出来ないけど役立ちグッズの発明は出来るから」

 彼は少し寂しそうにそう話すと、服のポケットから一冊の本を取出し、ネス達に渡した。

 

「これは?」

「【無口を直す本】っていう本です。元々はオネットの図書館から借りてたんだけど、警察が長い間道を封鎖していたせいで返しに行けなくて、ネスさんと会った後で返却に行ったら、紛失扱いで新しい本を購入したから、後学の為にあなたが持っていなさいって貰ったんです」

 

 タイトルにはそのまま無口を直す本と刻まれており、小さな辞書の様な大きさ。

 中身を見て見ると、目次の上に『どんな無口でも、コミュニケーション不足でもこれを読みきれば、たちまち流暢な言葉が話せるようになるでしょう。※但し個人差はあります』とあり、それ以降の内容は話しかけ方、相手の話の聞き方など会話の基礎的な内容が書かれていた。

 

 

「ウチのネズミ……マウスもこれで話せるようになったんです。これからの冒険での情報収集で話せない相手に出くわしたら是非これを使ってみてください」

 

 

 言葉を話せない生物が言葉を話せるようになるという何とも摩訶不思議な本。

 これを動物園の飼育係にでも渡せば、どれ程世話が楽になるかは知る由もないが、これまでにもどせいさんという不思議な生物と遭遇している以上、これが何処で何の役に立つかなど判断できないネスはお礼を言いつつ、それを受け取った。

 すると……。

 

 

「ゴホン、すまない。アップルキッド君と言ったかな? また席を外してもらってもいいかな。代わりと言っては何だけど、この前増設した部屋にある発明品のデータも見てくれて構わないから。部屋のロック解除パスワードは『94・08・27』だ。忘れたら販売日を見ると良い」

 

 

 彼らのやり取りが終わるのを待っていたのだろうか。

 気が付くと大人たちが二階から降りてきていた。

 何か話す事があるのか、先程まで別室で籠っていた彼にまた席を外すようにアンドーナッツ博士は貴重な資料の閲覧を条件にアップルキッドへこの場から退くように交渉する。

「その条件では仕方が無いですね。では皆さんまた何処かで会いましょう」

 天才発明家の資料程、自分の発明に影響するものは無い。

 先駆者の築き上げた情報を知りたいという探求心に満ちている性格もあってか、彼は博士の交渉にすんなりと応じ、新しく増設したという地下室への鍵を受け取る。

 そしてすぐに今の部屋から地下へと姿を消したのだった。

 

 

 

 

「さて……喜べ、お前達。親達は話す気になったみたいだ。だいぶ俺が説得した所もあるが」

 次から次へと会話する相手が変化する中で、今度対峙したのはテディ以外の三人。

 ネスの父親、ニンテン。

 ポーラの母親、アナ。

 ジェフの父親、アンドーナッツ博士もといロイド。

 三者が自分の過去と向き合い子供たちにも打ち明けようと今度は視線をあげて、向かい合う。

 だが子供側からしてもこうして、親と向き合って話し合うのは珍しい。

 まだポーラはともかく、ジェフは寮生活と事故での確執によって十数年。

 ネスも常に出張の連続で稀に帰ってきてもこうしてじっくり話せる機会が今までなかった。

 緊張とまではいかないが何処か気を張る節もあり、彼らもいつも以上に真剣に親の顔を見つめる。

 

「ネス、まずは挨拶だ。久しぶりだな。これまでの冒険のせいもあってか、随分と大人びたように見えるぞ。子供の成長程、親にとって嬉しい事は無い」

「ポーラ、少し見ない間に綺麗になったわね。これも冒険のおかげかしら。それとも…ウフフ……もしかして恋でもしているのかしら?」

「ジェフ、君が冒険に出かけたいと言った時はまだ頼りがいの無さそうな感じだったが、今では見違えるようだ。下手をすれば私よりも勇敢になったかもしれないな」

 

 初めに口を開いたのは親達だった。

 だが、いきなり大層な話でもするかと思いきや、普通の会話。

 危険な冒険に出ている事などは後回しで素直に子供の成長を喜び、そう告げていった。

 この前までは自分たちに引っ付いて甘えていた普通の子供だった。

 けれども今はあの頃とは違い、甘える事はあっても自分たちで問題を解決できる。

 自立というには年齢や経験の数からして時期早々だが、彼らからすれば見違える様だった。

 

「久しぶり、パパ。ぼく達もパパと同じで色んな場所を冒険したんだよ。洞窟なんてもう見飽きたくらいさ。でも事情はどうであれ、パパとまたこうして会えて良かった。最後に会ったのは大晦日の夜の数時間だけだもんね。新年でもすぐに出発するから挨拶もし損ねちゃった」

「ありがとう、ママ。ママもなんだか生き生きしてさらに若返ったように見えるわ。ママだって恋をしているんじゃないの? ダメよ、浮気は。いつもパパがママが帰ってこないって電話の時に泣いてるんだから。私よりもパパに話した方が良いかもしれないわね」

「父さん……僕はもう過去に怯える事は止めたよ。僕は今を必死で生きる。生きて生きて生き抜いてやるつもりさ。でも過去を無かったものにはしない。その腕の責任は僕が背負うさ。だから父さん……僕がギーグを倒して戻ってきたら色々教えてよ」

 

 子供側から聞こえてくる言葉も何処か強さを感じる。

 親達からすれば喜ばしい事だが、心の隅に寂しさも覚える。

 

「そうか……ネス達が戦っているのは音の番人っていう強力な怪物達なのか。父さんも昔ある国でドラゴンと戦った事があるぞ。あれは滅茶苦茶強かったな」

「あの時の冒険はこれまでの人生で一番の刺激だったわ。ポーラも分かるでしょう。不安な事もあるけれど、確実に一歩一歩ずつ進んで、最後には目的を達成する。それの繰り返しがやがて一つの物語となって大冒険へと変化するの。パパは止めても、ママは止めないわ。思いっきり冒険を楽しみなさい!」

「ジェフ、仲間って良いものだろう。恥ずかしい話、私は小さい時気が弱くていじめられていた。だが、ネスのお父さんニンテンが私を救ってくれた。人は一人では生きられない。だから誰かを頼って、頼られる中で人は歩んでいくのさ」

 

 少しの間、テディとプーを置いてけぼりで和気藹々と談話し、自分たちの経験を互いに口にし、どんな冒険をどんな敵と会い見えてきたのかなど大雑把ではあるが、語り合った。

 そうやって時が経過し気が付けば、外の猛吹雪が次第に収まっていく中。

 流石にずーっと待たされている事に苛立ちを覚えたのか、

 

「ゴホン! 思っていたより弾んだ家族団欒を邪魔して悪いが、このままだと本当に何も話さないまま終わりそうなんでな。吹雪も止みかけてきている。晴れ次第すぐに出発できるように準備しとかなくちゃならねぇ。ニンテン、俺達を代表して子供たちに言ってくれ」

 

 自分から息子、娘たちと話せと振っておいて悪いという気持ちがありはしたが、主題にいつまで経っても移らない仲間たちの姿にテディは話の腰を折るようにそう告げる。

 対して、思わず我に返ったというよりか脱線しすぎたと反省したのだろうか。

 

「おっ……そうだった。すまない、テディ」

 

 余りにも熱中していたのか、少し体内の熱を逃がすように何度か深い呼吸をするニンテン。

 そして、一世代前の冒険者たちを代表し、ニンテンは今度こそプーを加えた子供四人へ語る。

 笑っていた顔を引き締め直し、先程までとは空気を一変させ、口を開いた。

 

「さて、君達にはこれから私達が為すべき事を伝えておこうと思う。ギーグ……いや少なくともスターマンを筆頭に奴の部下たちは、この地球へ侵略してくるつもりの予定らしい。それも今度は大軍勢を連れてね。時期は不明だけれど、その情報だけは確実だ。奴らからすれば『ギーグ様の逆襲』と作戦名まで立てていた」

 

「……。地球へ侵略……か。今度は一気に乗りこんでくるのか。俺達はどうすれば……」

 

 ギーグを討ち破る力とされる地球に存在する八つのメロディー集め。

 プーはその冒険の最優先事項と敵の襲撃とどちらを先に対処すべきなのか分からずに、無意識にそう独り言を溢す。

 

 

「いや、君達は冒険を続けるんだ。君達が追っているのは私達では手に入らなかった『ギーグを倒す事が出来る力』なのだろう。ならば絶対に足を止めてはならない」

「じゃあ地球は!? ぼく達がメロディーを集めるまで見捨てろって言うの!?」

 

 

 そこで目的を優先する父親の残酷とも取れる提案にネスは思わず声をあげて反論した。

 そう、身が一つである以上両方は出来ない。

 どちらかを優先すべきか子供側の誰もが困惑する。

 しかし、そんな事はニンテンが承知している。

 だからこそ彼は解決策を口にする。

 

「『私達が戦うさ』。子供の歩む道を作るのは親の役目だ」

 

 襲撃についての詳しい情報を握っているのか、そう告げる。

 

「どうやら地球のパワースポットは、ネス、君にしか反応しないみたいだ。ギーグをどうやって倒すのかは分からないだろうが、奴らが躍起になってその予言を阻止しようとするならば、確実にパワースポットの力は不可欠の筈だ」

 

 彼はさっき聞かされた息子の冒険の内容を思い返しつつ、強大にして自分たちでは倒せなかった怪物を倒す切り札があるのだと、ネスに言い聞かせる。

 

「だから、ネス達はさらに危険だと承知の上だが、先へ進んでくれ。それまでスターマン達は僕達が食い止める。一番良いのは襲撃前にギーグを倒してくれる事だが、それでは親の面目丸つぶれだし、何より自分たちの因縁を後世に任せっきりってのも格好がつかないだろう?」

 

 彼の意見に賛同する様にアナ、ロイド、テディは少し笑うと、子供達を安心させるように目を合わせて、任せろと言わんばかりに何度か頷く。

 彼らにも各々の意地があるのだ。

 

「……分かったよ、パパ。ぼくは信じているから、パパ達は絶対に負けないって」

「ママ、気を付けてね。勝手に侵略してきた宇宙人なんて返り討ちにしてね」

「父さん……無理しないでね。まあ父さんの事だ、勝算は100%なんだろう?」

「家族を失って悲しむ仲間の姿は見たくない。会っても間もないけれど、俺からもお願いします。絶対に無事な姿で、大切な仲間たちをまた笑顔にさせてあげてください」

 

 止めはしなかった。

 止められもしなかった。

 自分を育ててくれた家族が自分たちを信じてくれと告げて、誰が疑えるだろうか?

 まして、その行いが己の道を切り拓いてくれるにも関わらずだ。

 息子、娘たちは心配の言葉さえかけはしたが、信じた。

 きっとすぐに再会する。

 

「勿論だ。そしてありがとう。君達の信じてくれる心が私達を強くしてくれる!」

「どんと任せてちょうだい。子供を守る時のママの強さを思い知らせてやるわ!」

「100%か……。じゃあ、君達の分まで背負って200%の勝算で挑むとしようか!」

「任せな! 歳は取っても、俺達の底力は失っちゃいねぇ。頼まれなくても勝ってやるさ!」

 

 自分達の子供から危機を救ってくれと頼られ、親らしい事が出来る。

 これほど身に気合いが入る事も早々無いだろう。

 一人毎に力の籠った言葉で返答する。

「さあ、もう夜更けだ。吹雪も収まっているし、明日はきっと晴れるだろう。もう休みなさい。私達がいる前では夜更かしは良くないぞ。しっかりと眠って明日へ向けての力を蓄えるんだ」

 返答を終え、窓際へ移動したニンテンはガラスを隔てて見える雪国の様子を眺め発言する。

 まだ雪はチラついてはいたものの荒れ狂う様に吹雪いていた景色とは打って変わって、満天に輝く星空へ視線を動かして、子供たちへ寝るように告げるのだった。

「ジェフ、私達は一階で休む。だからすまないが、二階の隠しラボ……この前君がバンバンガンの改良パーツを取りに行ったあの部屋に、寝床を用意しておいた。そこで眠ってもらえるかな。君達四人ならば充分に眠れるだろう」

 最後に自分たちはもう少し話す事があると付け加えると、ロイドは息子へラボのカードキーを手渡し、ネス達と一緒に上がって行くように話した。

 

「「「じゃあ、おやすみなさい」」」

「ああ、おやすみ。多分君達が起きる頃には私達はいないかもしれないが、構わず次の目的地を目指すんだぞ」

 

 そして大人たちは子供が床に入る姿を見届けるのだった。

 こうしてネス達は強敵との一戦、久し振りともいえる家族との再会、そして地球への逆襲を企てるギーグとその過去など大きな変化が目白押しだったこの一日。

 精神も肉体もヘトヘトになってしまった四人は睡魔に誘わるかのように、隠しラボ内のだだっ広い敷毛布の上ですぐに眠ったのであった。

 

 

 

 

 起床。

 日々鍛錬をしており早朝に目が覚める習性が付いているプー。

 よく早朝の家事などで慌ただしい母親の手助けをしていたポーラ。

 休日は寮の部屋の中で昼手前ぐらいまで眠っていたジェフ。

 そして学校が休みの日はマイペースで起きるネス。

 各々が起きるタイミングこそバラバラだったが、一同は所内で顔を合わせた。

 

「やあ、おはようネス。眠たそうだね」

「おはよう、ジェフ……皆早起きだね」

「貴方が遅いのよ、ネス。他の皆はご飯を食べて出発するだけよ」

「大人たちは朝一番に『すかいうぉーかー』に乗っていった。ネスの父さんとポーラの母さんが『てれぽーと』の発動のコツを思い出せないから、これで移動するって言って、俺が見送った。……それから……いやなんでもない……忘れてくれ」

 

 親達が予め朝食の準備が用意してあったのだろう。

 出来上がった温かい料理をテーブルに並べながら、最後に起きてきたネスへ皆が挨拶してゆく。

 

「もう、寝癖もいつも以上に酷いわね。ほら、座って。今、ネスの分もご飯温めてるから。その間に見てくれは綺麗にしましょう」

 

 そう言ってポーラは頭がボサボサになってだらしない彼の頭を見るとテーブルに座らせる。

 そして持ち前の櫛で跳ねに跳ねている彼の髪を整えていく。

 

「なんだかネスの母親みたいだね、ポーラは」

 

 先に温め終わった自分の分のシチューを口元へと運びながら、仲睦まじい様子を見ていたジェフはそんな冗談を彼女に飛ばす。

 すると彼女はネスの髪に触れながらクスッと可愛らしく笑うと、

「そうね。せめて冒険中は私が面倒見てあげないとダメみたいだしね。ねぇ、ネス?」

 髪を整えられながら、ネスはまだ寝ぼけているのか、何処かボーっとしながら、

 

 

「そうだね……じゃあ『これからもずっと』一緒にいてもらおうかな」

 

 

「えっ!?」

 

 彼にとってはふと出た言葉だったのかもしれない。

 ハッキリとした意識なく出た言葉なのかもしれない。

 けれども、その言葉は余りに威力のある一撃だった。

 

「ブホッ! ポ……ポーラ、顔が真っ赤だよ。いや、まあこれは流石にネスが悪いね、うん」

 

 ネスの発言を間近で聞いていたジェフは思わずシチューを吹きだしかけると、しっかりと一言一句溢さずに聞いていた乙女の顔を見て、そう溢す。

 

 

「ち、違うのよ! ジェフ、これは違うの! これはなんていうか……そう暖炉の火よ! 暖炉の火が暑くて、顔が赤くなっただけよ! そうよ、人間って熱くなると赤くなるでしょ!」

 

 

 彼の含みのある発言に本人はパニック状態。

 主犯である少年を差し置いて、あたふたと身振り手振りでごまかそうとするが、

「ポーラ、暖炉なんて付いてないよ? もし暑いなら外を歩いてきた方が良いんじゃないかな」

 そこに要らない野次を入れたのはまたしても主犯の寝坊助ネスだった。

 流石に発言者にそんな冗談を入れられて、彼女の混乱状態も極まったのか、

「へぶっ!?」

 珍しく面白い程に取り乱した彼女は眼前の彼めがけて、

「貴方は黙ってなさい!」

 バンッ! とフライパンの一撃が飛び、ノックアウトされたのだった。

 料理する物を間違えている気がするが、殴打された頬に痛みをネスは感じながら、

 

「おい、ネス……。いくら俗世から離れていた国の出身の俺でも、さっきの言葉と言い、その後の冗談と言い、寝ぼけながら言ってはいけないと思うぞ。特にお前は言ってはダメだ……」

 温めが完了した自分の分の料理を運んでくれているプーに注意を促されたのだった。

 

 

 

 

 こうして犬も食わないような三文芝居を繰り広げた朝の中。

 途中から何故フライパンで殴られたのか未だに思い返せないネスと、機嫌を損ね、少しの間誰ともコミュニケーションを取ろうとしないポーラ。

 そんなやりにくい二人を加えながら、彼らは朝食と冒険の準備を済まし、研究所を後にする。そうしてテレポート可能な広々とした空間へ移動し魔境へと向かうのだった。

 知人の誘拐、敵幹部との戦闘、家族との再会、敵の逆襲計画。

 色々あったが、こうして彼らは目的地を戻し進むのであった。

 親達、そしてその子供達。

 それぞれがギーグという一つの巨大悪に向け、どう動くのだろうか……。

 

 

 

 

 

 




 ここまで読んでくださった読者の方々。
 そして投稿を待っていてくださった方々。
 いつもありがとうございます。
 ここからは長そうで長いような気もするけど、投稿する話によっては長くないような気もする後書きです。
 
 まずは今回のお話について投稿し終えた感想です。
 やはり戦闘描写が無く、会話メインなので盛り上がりに欠けました。
 その分、話の構成も難しく、ただ淡々と書いていった感は否めないです。
 特に大人たちだけの会話シーンも入れようか悩んだのですが、それは次話以降で入れる予定で書ききったので、今回は切りの良い所で切った感じもあります。

 逆に満足している点は同時にこの話を書き切れた事です。
 絶対に入れなくてはいけないシーンである以上、たまには大きな盛り上がりも無く、MOTHERらしい親子の会話もあって良いじゃないか。
 毎日毎日戦いばっかりでは少年達も嫌になるわ。みたいな感じで原作で言う『ホームシック』の状態異常を解消する的な感じで書いていました。
 そのおかげか、次の話はどう面白くしようかとワクワクしています。
 次の話は幕間の物語を挟むつもりでいますので、ボス戦にはまだいけませんが、それでも気持ちを切り替えて書いていくつもりです。
 
 そして最後の描写……小説書いていて、敢えて地雷を踏む事も大切だと思います。
 地の文の通り三文芝居だと自負しております。
 でも書きたかったんですよ。
 なんやかんやで二年くらいこの小説に携わってますが、時々見直していて
 『最近、シリアス描写多いな……重いな』って感じたんですよ。
 だから、良いじゃないですか。
 あんな、のほほんとした日常風景を書いてもいいじゃないですか(現実逃避)
 
 まあ、とりあえず本当にお待たせしました。
 エタったかな? て思う位の期間に投稿するMOTHER2の同人小説。
 恐らくここから先で少し自分の周囲の環境に大きな変化があるので、投稿する期間が変動するかもしれませんが、またお暇があれば是非読みに来てください!
 ではでは今回は長くなりましたが、これにて後書きを締めさせていただきます。
 
 評価、批判、感想など様々な意見お待ちしておりますので、お時間があれば是非コメントしてください。話の中で可能であれば読者様の意見も取り入れていきたいので。
 ちょこちょこマイページや情報は見ているので、返信もさせていただきます!
 ではでは、また何か月か後にお会いしましょう! それではサラバです!
 
 
 
 
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