ここまで読んでくださっている方にお尋ねしたいのですが、読んでいて、しんどい、面白くないなどの意見は勿論あると思うのですが、率直な感想としてはどうでしょうか?
原作を楽しんでいただきたい、またはプレイした経験のある事のある方に特にこれは尋ねてみたいです。
二次とはいえ少し自分の作品の質に対していつも気にしているヨシノスケです。
この部分の自分自身の感想としては、ストロング署長って思ってたより弱かったくらいですね。
洞窟の主を倒したことでネスは、洞窟の敵対生物もといモンスター達から畏怖される存在となったせいか、特に戦闘も無く、むしろモンスターに近づくだけで、かつて海を割った伝説があるモーゼのように彼に道を譲るように退いて行った。
だが……。
「はーい! 少し待ちなさい。若き少年よ」
洞窟を出た途端に彼の行く先を阻む存在が現れた。
帽子、そして着用している服装、そしてサングラスまで全てが黒に染まったオネット警察ことポリスマンが彼に声をかけたのだ。
「ちょっと、ちょっと、君は立ち入り禁止の看板が読めなかったのかい?」
彼の役割は無許可で勝手に立ち入り禁止区域に侵入したネスを補導する為だった。
(しまった……ジャイアントステップで頭が一杯で忘れてた)
警察の注意している事を思い出し、ネスは思わず、はっ、と開けた口を塞ぐ動作を見せた。
「ごめんなさい、考え事していて見えていなかったです」
彼は思っていた事を正直にポリスマンに伝え、その返事を待つ。
すると相手は彼の野球帽に軽く手を当てて、
「まあ、若い頃には色々あるもんさ。でもここは本当に危ない場所なんだ。被害者が出たら俺達の監督不行き届きだって住民が俺達を責めるんだよ。だから、まあ君も後でオネット警察署に来て、しっかりと反省をしてくれたまえ」
自分の少年時代とネスを重ねたのか、特に怒鳴り散らすような大人げない素振りを見せる事無く、彼は無線で警察署にネスへの補導を終えたと伝えた。
「じゃあ早く出ようか。これからここに来るときは目的を警察署に伝えたうえで、僕達警察の誰かと来るんだぞ」
その後、ネスを元々封鎖されていた旅芸人の小屋の外まで連れ出すと、再び小屋に幾つかの錠を取り付け、立ち入り禁止の看板を追加していた。
『字が読めない子供、または勇気ある子供でも立ち入り禁止』
ネスはそんな内容の看板を設置している警官の姿を見ながら、自身のいた郊外からまたオネットの町へと入っていった。
『オネット警察署』
オネットの南東に位置し、かつて不良フランクをリーダーとしたシャーク団が根城にしていた南部のゲームセンターより少し離れた場所に建築された黄色が基調の建造物。
昔に町で最強とまで謳われた署長のストロングを筆頭に、町の治安を守る多くの婦警や警官たちの拠点として、周囲の民家に囲まれる形で存在している。
「やっと来たか。ジャイアントステップ帰りの生意気な少年よ!」
変わった特徴として、ギネスにも挑戦する程の町の封鎖率を誇る住民からの苦情も割と多いそんな警察署にネスは出頭した。
「いいか、よく聞け!『立ち入り禁止』と言う言葉は立ち入りを禁じるという意味なんだぞ、全く最近の子供ってのは……くどくど……税金もまともに払わない奴にかぎって、……くどくど……こっちだって好きであちこち封鎖してるわけじゃねぇんだよ……大体なんでこんなに町中を閉鎖しなくちゃ……くどくど」
非行に走った悪ガキを反省をさせるという点でネスは警察署の一室で、警官によるお説教を受けていた。
先程出会った警官とはまるで違い、怒りっぽく内容も愚痴のようなダラダラとした感覚に加え、重要な所はボソボソと話すため、
(…………さすがにこれは辛いや)
辛いという点では相手を反省させる事に至っている事は確かなのだが、相手の態度にネスも正直な所ウンザリしている。
ましてやこれが一、二時間と続くのだから、短気な人間であれば途中で退出すら考えられる程のキツイお仕置きだった。
「よって……お前はここに呼びだされた訳だな。よし、今回はこれくらいにしといてやるが、次に出頭する事があったら日が暮れるまで説教してやる」
ここまで聞くのも辛い、耳に栓をしたくなる地獄とも呼べる説教はやっと終了し、警官はそのまま退出していった。
(もう二度とここに来たくないや)
確固たる事実として言うならば、ネスは反省をした。
けれども、それは立ち入り禁止の規則を破った事についての罪悪感も勿論あるのだが、何よりも説教の苦しみが身に染みて、もう体感したくないと体が拒むまでに至ったトラウマが身についたから。
ある意味、再発を防ぐための反省に適ってはいるが、罪悪感よりも二度と見たくないという罰の方を重視してしまっていたのだった。
「ふう、とりあえず、次の手がかりを探さなくちゃ」
ネスは荷物を纏め、警察署の一室から退出した。
「……の……まさか……」
「……う! ……に……これ」
部屋から退出したネスの耳にすぐさま聞こえてきたのは、何者か同士の会話。
「誰だろう? なんだか言い争いをしてるみたいだけど」
ネスの連れてゆかれた広々とした部屋から留置所のあるスペースを越えた、入口からその会話は聞こえている。
「何度も言ってるだろう! ここはお前が来るような所じゃない」
入口へと歩を進めるネスの耳には、次第に鮮明になってゆく会話の内容が届いていた。
怒声をあげて、相手を威嚇している片方は警官の声。
そしてもう一人は……。
「だから俺様だってこんな所に来たくねぇよ! だが相棒のネスが投獄されたって物騒な噂を聞いたもんで、ここまで来たんだよ」
片方も引けを取らない荒っぽい言葉遣いであったが、ネスはその声の主を知っていた。
「もしかして、フランクさん?」
警察署の入口兼出口へ着いたネスは、ワインレッドカラーが目立つスーツに身を通した戦友の顔を覗き込む。
「おう、相棒。投獄って聞いたから、驚いちまったがデマだったみたいだな。用事があったから迎えに来たぜ」
フランクはネスの姿を確認すると、その手を掴むと、警察たちに舌を出して小馬鹿にする様な横柄な態度を取りながら、相棒と共にその場を後にしていった。
二人が動きを止めたのはオネット警察署の玄関を出た直後だった。
「ふんふん、そのいかした面構えを見る感じ、成果は得られたみてぇだな。ジャイアントステップ攻略おめでとさん」
フランクは成長し、凛々しくなった彼の顔つきを見て、見てはいなくとも彼の頑張りを称賛していた。
「ありがとう。そう言えば用事って?」
ネスは不良であった彼がわざわざ、言うところの自分の自由奔放な行動を阻害する敵である警察の元まで赴いた理由を尋ねる。
その言葉を受けたすぐ後、返事を返すより先に彼は指を鳴らし、合図を出すと署の裏手に隠れていた子分を呼び寄せた。
シャーク団の手下の両手には布をかぶせられた、棒の様なものが抱えられており、子分はそれをリーダーへと手渡す。
「もしかして……それって」
ネスは分かっていた。
その布の下に隠れている物体を……。
「そう、手紙でも伝えていたものが出来たんだ」
それはフランクの好意でホテルに泊まっていたネスのリュックサックから消えていたもの。
「さあ、持っていきな。これからも続くお前の冒険に対する幸運の祈り、そしてジャイアントステップへたどり着いたお前への餞別だ」
布を取り外され、姿を現したのは折れた場所が綺麗に修復されただけでなく、見事な光沢が現れる程に磨かれたバットだった。
父親から貰った馴染のあるバットを基とされ、少年であるネスに使いやすいように軽量化、そして丈夫さにも磨きがかけられた威力も増幅されたフランク特製の一品。
「凄い、今まで使っていたバットよりもさらに持ちやすいや」
受け取ったネスもその質の良さを実感しているようで、元々思い入れが深かった父親からの贈り物を犠牲にしなくて良かったという安堵から、気に入っていた。
「それは固い相手にも通用するように俺様が改良しておいた、だから『絶対』に折れないだろう。いいか『絶対』だぜ。絶対という言葉なんて絶対に無いって言うかもしれないが、ここにあるんだ」
折れるとまた何か厄介な展開が入るとでも考えたのだろうか。
まるでメタルだろうと何だろうと、どれだけ硬質な敵を相手にしても刃こぼれ一つしない剣の如く、不自然さを持つゲームの武器のような説明をしていた。
「う、うん……分かったよ。ありがとう、フランクさん」
グイグイと押してくるバットの性能に、少し冷や汗を掻いていたネスはリュックサックに差していたバットをフランクへと預け、改良された思い出のバットと交換した。
「よし、このバットは俺が大切に使わせてもらうぜ」
勇敢なる親友の使っていた物を譲ってもらい、少し有頂天になっているフランクはもう一つの伝えるべき事を思い出した。
「そうだ、そうだ。もう一つ伝えることがあったんだ。俺の知っている情報だと隣町ツーソンを越えた何処かにもう一つ『パワースポット』があるって話だ」
耳寄りな情報にネスは興味を抱き、思わずすぐに向かおうかと今いる警察署玄関から見える隣町ツーソンへ続く、南の道へ視線をずらした。
だが……現実はそんなに甘くはなかった。
「あれ? フランクさんたちの騒ぎも治まった筈なのに」
ネスの活躍により、シャーク団の悪行は沈静化され、町に平和が戻った事で隣町からの来訪者も増加するはずと封鎖されていた道は解放されたはずだった……。
「何でも『デカい荷物を持った変な集団と一人のデブガキ』がまだバリケードが回収される前に、強引に突破したらしくてな」
隣町ツーソンへと続く道には警察の姿とパトカーが置かれており、最早オネット名物となった道の封鎖が再開されていたのだった。
「おかげで俺達はツーソンへ帰れやしない。本当に困ったもんだぜ」
子分たちと一緒に身支度を整えていたフランク達は結局の所、地元へは帰れず、目立った悪行こそないものの未だにゲームセンターを中心にして生活している。
「解放までもう少しだったんですがねぇ。本当にどこの宗教家たちが原因か知りやせんが、こうなったら警察と町の解放を目指して真っ向勝負するしかないっすなぁ」
もう不良、警察のどっちが町の為に貢献しているのか分からなくなるほどの重みのある言葉をシャーク団の子分が発した。
「まあ、それはそれだ。ネス、もうそろそろ日が暮れるが、どうする? 別にホテルの代金を渡してもいいが、たまには外で寝てみるってのもいいもんだぜ」
洞窟での激しい戦闘の数々、そして地獄の説教タイム。
その諸々が重なり、いつの間にか彼が空を見上げると赤色に染まった夕空に変わっていた。
既に太陽は西の方角にある山に隠れかけており、夜に変わる兆しが表れている。
「外って言ってもゲームセンターの裏庭だ。いつもテントを張ってキャンプみたいにして寝てるのさ」
今は帰る道も閉ざされ、ネスに止められる前は夜な夜な仲間と共に騒音をあげて、周囲の住民に迷惑をかけていたのだが、
「案外、星を見上げた後に寝るってのは心が落ち着くぜ」
かつて不良の頭目を務めていた者の口振りとは思えないまでに落ち着いたフランクは、そう言って親友へ勧めた。
「お願いします。ホテルで寝るのって落ち着かなくて」
ホテルでの宿泊に慣れていないネスは迷わずに彼の誘いに乗った。
というより誰か知り合いと一緒にいたいという孤独感を紛らわせる彼なりの表現でもあったんだろう。
「よし、決まりだ。別に深い話はいいが、せめてジャイアントステップはどんな所だったかの武勇伝くらいは聞かせてくれよ」
フランク自身は彼の冒険に出る理由は気になってはいたものの、男が冒険に出る理由をわざわざ訪ねるのも野暮だと思い、今回化け物が住むと怪しい噂があった場所を攻略した彼の冒険談だけを聞こうとしていた。
「おい、お前ら! この金で食い物や飲み物を買って来い! 今日は語り明かすぞ!」
フランクとその子分たちに歓迎され、連れられたその夜。
ネスの冒険談やフランク達の話を酒の肴にして盛り上がった。
周囲の安眠を妨害する程の大騒ぎでは無かったものの、まるで宴のような一時の光景が、近隣の住民の何人かが目撃していたという。
早々に疲れて眠ったネスとは違い、深夜までぶっ通して騒いでいたフランクとその子分たちは熟睡していた。
そんな中でネスは昨日子分の一人が言っていた『ある行動』を無謀ながら実行する事を決意した。
「おや、君は昨日お説教を受けていた少年じゃないかね」
彼の姿を目撃すると、チョビ髭にサングラスが特徴の無線機を胸元に取り付けた一人の風格の違う男性が歩み寄って来た。
「ぼくはツーソンへ行きたいんです。何とかツーソンへ続く道の封鎖を解いてもらえないでしょうか」
『オネット警察署』に入ったネスは堂々とした態度で、歩み寄って来たこの署の長であるストロングに向かってそう交渉した。
「ツーソンへの道がふさがれてる? 当然じゃないか、異常事態が起こったからな。怪しい人間達と一人の少年が何やら妙な素振りを見せて、強引にバリケードを突破したのだ。だから封鎖した。さあ、関係の無い子供は家でMOTHER2でもしてなさい」
ストロングは事件の概要を大まかに説明する。
けれども、最後にこう付け加えたのだった。
「これだけ詳細を言っても、君は何が何でもツーソンへ行くつもりかい?」
「はい」
返事は即答だった。
ストロングは少年の折れない意見を聞き届けると、無線機を用いて署内の警官たちに何かの命令を下していた。
そして、しばらくすると……。
「そうか……ふふふ。仕方ない、私について来るんだ」
自身の意思を伝えたネスは何かの準備が完了したと思われるストロングに連れられ、地獄のお説教を受けた署内の突き当たりの広々とした会議室へと連行された。
「それでは、ツーソンへ行く資格があるという事を見せてもらおうじゃないか」
ストロングが扉を開いた先に広がる光景……それは。
「五人とのバトルだ。全員倒せばツーソンへの道を開けてあげようではないか」
警察官たちが五人、ネスの前にズラリと並び戦闘開始の合図が出されるまで全員が腕を後ろに組み、軍隊のように直立していた。
「では一人目だ。始めたまえ。君は武器を使って構わんよ」
武器の使用を許可されたネスは、フランク特製のバットを構える。
「キエーイ! なんだい、ユーは随分と怯えてるねぇ」
戦闘が開始された直後、警察官はそう口にして動き始める。
「行くよ! 署長に俺っちの強さを見せてやるぜぇ」
両手を構えて、警察官はネスに向かって突っ込んできた。
相手はネスの頭にキツイチョップを与えるべく、素早い動きで何度もその手を振り下ろす。
(大丈夫……この位なら巨大アリに比べたら!)
バコン!
その打撃音は勿論、チョップの直撃から発せられる音では無くネスのバットが警官の腹部に命中した効果音だった。
「……やる……じゃない。俺っちの負けだ」
強化されたバットの威力にノックアウトされたのか、文字通り瞬殺で片づけられた警官は情けなく、その場を後にした。
(今の動き……明らかに私たち大人顔負けの動きだ……この少年は、一体若くしてどんな経験を積んだというのだ)
あっさりと部下の一人を捻られたストロングは少年の動きとは考えられない現実を目の当たりにしながら、戦闘を続行させた。
「スーパーマンより強いと呼ばれたこのウルトラポリスマンが……」
二人目。
「さすが……あのフランクを認めさせただけの事は……ある」
三人目。
「ギャフン……畜生、こんなはずでは」
四人目。
「ええい、俺では話にならないな! 悪いが先に逃げさせてもらう」
五人目?
警官たちからすれば圧倒的な強さだった。
死地を越え、強くなったネスの前に次々と警官たちは挑んでいったが、誰もかれもが見事に返り討ちに遭い、少し前まで五人いた筈の警官たちはいつの間にかその姿を消していた。
「まさか署員たちをこれほどあっさりと退けるとは……ただの力自慢では君の相手はムリなようだ。よし……今なお私しか扱えぬ最強奥義『スーパーウルトラサンボマンボマーシャルアーツ』と対決してもらおうか」
そうして最後に控えるはオネット警察署の誰もが認める署内最強の男、ストロング署長がネスと対峙した。
「ぬおー! 行くぞ!」
拳を大きく掲げ、ストロングは俊敏な動きで敵へと接近する。
対してネスもバットを力強く振り、近寄る彼に攻撃を仕掛ける。
「ふんぬ!」
これまで一撃を受けて離脱してきた部下たちと違い、なんとストロングは相手のバットの一撃を片腕で見事に受け止めたのだ。
直後、使用しなかった片腕をブンッ! と振るい、ネスに対して強い衝撃を与えて吹き飛ばす。
「ぐはっ!?」
吹き飛ばされたネスの体は固いコンクリートの壁に激突し、衝撃から伝わる痛みが体を貫く。
それでも彼は痛みには屈せず、諦めずにバットを拾いストロングへと立ち向かう。
(これで決めるしかない! うまくいくか分からないけど!)
ネスは傷を癒すライフアップを敢えて使用しなかった。
体中に痛みはあったが、彼は防御姿勢を取らずに攻撃に転じた。
「?」
ストロングは身構えてはいたが、ネスの不思議な行動に首を傾げその様子を警戒して眺めていた。
それは武器であるバットを下に落とし、目を瞑った事だった。
「PKキアイ!」
バットを話した手から赤、青、黄色の三色が混同した火花が散り、最後には集約されボボン! と爆発を起こすネスが発言させた技。
相手が魔法の様な不思議な技を使える事など知らないストロングは、ネスの必殺の一撃をまともに受けた。
「ムグッ!?」
テレパシーで使える技は全て彼の精神力、体力を削るため、この一撃に全てをかける為に回復を使用しなかったのだ。
おかげで、余っていた精神力の分だけPKキアイに威力が上乗せされ、署長の体は大きく飛ばされ部屋のドアをも突き破る程に飛んでいったのだった。
「ハァハァ、これで勝てたよね……」
署員の誰もが認める、ましてや部屋の外で待機していた警官の半数はその爆発音と、飛んできた最強を誇る男の敗北を確認した事に衝撃が走り、気絶していた。
勝敗が決し、PKキアイのパワーにより壁や机、椅子などの設備の一部が焼け焦げ、傷ついた会議室にて、
「ハッハッハ! 君は中々の強者だな! 確かネス君といったか。喜びなさい、見事に君の勝ちだ」
爆発をまともに受けたにもかかわらず、ストロングは怪我こそ負ってはいたものの笑いながら元気よくネスと会話をしていた。
「さっき、ツーソンへと続く道の閉鎖を止めるように部下たちに伝えておいた。これで君は自由だ。事情は聞かないが、検討を祈るよ」
ただし、警官に肩を担がれて一人で歩く事が出来なかったのか、そう言い残すと、部下に連れられ病院まで搬送されたのだった。
「この林を道なりに抜けていくと、ツーソンにたどり着きます。どうかご武運を祈っていますよ。ストロング署長より強いネス君」
オネット最南端のツーソンへと続く林の道を閉鎖していたバリケードはストロング署長の命により撤去され、既に住民達の行き来が始まっていた。
その中で実力が認められ、警察から一目置かれる存在となったネスは懇切丁寧に警官からツーソンへの行き方を教わっていた。
(よし、じゃあフランクさんの言っていた第二のパワースポットを探す旅に出かけよう)
ネスは今まで立ち寄った事の無い新天地ツーソンへと向かう為に、オネットと別れを告げ、新たな道へと歩み始める。
まだ序章に過ぎなかったこの冒険も次なる舞台へと移行する……。
いよいよ次から一気に容量も内容が大きくなるツーソン編です。
原作を重視しつつ少しオリジナル展開を混ぜるつもりですので、お楽しみにしてください。