現実から目をそむけた日々。。。
入学前・・・・
「部活には入るな」
「月に5000円の小遣いをやるからバイトはするな」
部活もバイトも大学に行くつもりなら
やったら勉強がおそろかになるというのが理由らしい
あたしは特に何も反論もせず
「わかりました」
その一言を発した
反論はしても無駄なのはわかっている
あくまで命令であって提案ではないし
その実親心でもないのだ
通学は楽ではなかった
極度の貧血は治癒せず
片道1時間半近い満員電車
と
駅から2km近い徒歩
でもよほどの熱や喘息発作が起きない限りは
学校へ向かった
受験後の大学合格率云々の話の後
憎悪が膨らみすぎて
なるべく自宅から離れていたかったのだ
学校は遠い
長いこと家から出られる
そういうことだ
ちょうど父が会社を変わり
帰宅が遅くなったこともあり
食事も風呂も週末以外は
一緒にすることはほぼなくなってきていた
風呂に関しては前述のとおり
母が暴れたことですぐになくなった
母が暴れた理由がなんであれ
入らなくて済むようになったのだから
もうなんでもいい
月に2回は相変わらず通院して午後からの登校だった
それでも通院の日は特に自宅から早く出れるから
あたしにとっては苦痛でもなんでもなかった
入学4日目
あたしは吹奏楽部への入部を決めた
初めて命令背反
覚悟の上の行動だ
「吹奏楽部に入りました」
あたしは淡々と父と母のいるリビングで
そういって頭を下げた
「約束をやぶってもうしわけありません」
あまりに潔く頭を下げたからか二人は少したじろいだ
ちょっと愉快だった
とりあえず殴打をうける
予想の範囲内だ
そして怒号
「覚悟はあるんだろうな」
「はい。勉強はちゃんとやりますのでお願いします。」
部活に関わる金銭的援助なし
バイト厳禁
それでいいなら勝手にしろ
それが最終的な結論だった
やった
やった
自由をもぎとった
中学から吹奏楽部に入っていて
高校でも続けたかったという気持ちはあったが
何より
土日に家から抜け出せる
それがあたしの最大の望みだった
援助なしで部活が続けられるわけがないと思ったのだろう
条件なんて全部受けてやる
家にいなくてすむ時間が増えるのなら
家にいる時間が増えたら
家にいる時間が増えたら
この二人を殺してしまうかもしれない。。。。
こんな奴ら殺して一生を棒にふるなんて
あまりに馬鹿げている
思った以上に殴られる量も少なかった
高校生活は思いがけず
少しだけ明るい未来の見えるスタートとなった
行きたかった高校ではなかったけれど
結果として最善の高校を選んだのかもしれない
きっとそうだと・・・・思うことにした