嘘しかない世界   作:玖南砥音

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岐路

選びたい道


大学受験

高校に入って2年にもなると受験を意識しはじめる

 

 

入った部活は2年で退部した

 

好きな先輩が卒業したこと

同じパートの同学年が練習嫌いなこと

受験のために勉強に本腰を入れたいこと

 

 

後ろ2つの理由で辞めていく部員は多かった

一応100%進学校であり

散々ボロクソに進学率について父に言われたが

意外にも理系大学の進学は悪くなかった

 

生徒数も男子3:女子1の割合の学校で

理系クラスともなるとクラスの女子数は少ない

それでも3:1を保ってくれて男子クラスを作ることで

バランスをとっているようだ

 

 

あたしは化学・生物選択クラスに入った

生物より物理の方が得意なのだが

受験するのは化学科と決めていたので

好きな先輩が化学・生物専攻だったという

つまらない理由もあってそうした

 

今考えるとこれは唯一あたしがした馬鹿な選択だった

 

 

 

大学受験をする

 

これはもちろんあれが必要だ

 

 

 

土下座のお願い

 

 

まぁ仕方ない、土下座をして三つ指ついて

 

「大学に行きたいです。よろしくお願いします」

 

慣れたものだ・・・

普通にひれ伏すことができた

 

嫌な行為ではあるが大学進学を達成するためには仕方がない

 

 

そして知っているのだ

 

妹二人が勉強はどちらかというと不出来であり

あたしがよい大学に入るというのは

自慢にはなるから今回は許さないはずがなかった

 

 

ちょうど父の弟が中学受験のために猛勉強しているところで

有名大学に入ってくれたら自慢になる

 

それしか考えてなかったと思うが。。。

 

 

「大学に行って将来何になりたいんだ?」

 

 

技術的な職業について家から出たいだけだ・・・

とはいえ、そう言ったらまた激怒されるに違いない

 

 

「教師になりたいと思ってます。それには大学進学が必要です」

 

 

よくこんな口から出まかせが言えたものだ

 

教師になる気なんか露ほどもなかった

 

 

 

「それならいいだろう。第一希望は国立にしろ」

 

 

第一希望は父方の祖母の家の近くにあるR大と

子供頃から決めているが

それでも「わかりました。全力を尽くします」

 

ひれ伏したままそう答えた

 

 

受験大学は自分の自由に決める権利をもらったが

最後までいろいろ口を出してうるさかったのが母だ

 

短大を受けろ、短大に行けとうるさい

 

 

短大に行く気なんてさらさらなかった

 

それでもあまりにうるさいので

滑り止めに臨床検査学科なるものを受験すると約束した

 

 

結果として国立は思いっきり失敗した

緊張して試験中に机を倒すという派手なことをやらかした

 

問題もろくに読めなかった

 

 

1週間ほど前から母が毎日まるで呪文のように

 

「落ちたらダメよ落ちたらダメよ」

 

と、プレッシャーをかけまくったからだ。。。

 

クラスでもかなりの点数を取ってくると思われていたので

自己採点提出時には担任には非常に驚かれた

 

「どうした?具合でも悪かったか」

 

と聞かれて、どうこたえてよいかわからず黙ってしまい

同室の同級生が「えっと、心の具合がですね。。。」

と助け舟を出してくれた・・・

 

 

元々行きたい国立大学は1校しかなかった

だから下位ランクへの志望変更は嫌だった

 

「あまりにひどいから国立の2次試験は受けられない」

 

そう親には報告した

さすがに高校にもなると3者面談はないから

真偽も確かめられずそのまま私立受験となる

 

何時間も父と母に嫌味を言われたが

そんなものはいくらでも聞こうじゃないか!

 

 

 

それでも毎日の締め付けと脅しでプレッシャーの塊と化し

また身体は相変わらず丈夫とはほど遠いにもかかわらず

2時~3時までの連日の勉強にて身体も弱っていたのか

1発目の受験であった短大受験の日は40度近い熱があった

 

それでも合格した

 

周りは親と受験に来てるようなお嬢様が多くて

とてもじゃないがこの大学には行きたくない

心からそう思った

 

 

結果としてあたしは第一志望であるR大に合格した

 

 

ここでまた母が騒ぎだす、短大に行けと。。。

 

 

あたしは

 

「R大蹴って短大行けというなら、専門にします」

 

そう言い放った

 

 

R大は父の実家の近くなわけで

入ってからも厳しく、就職は引く手あまたと言われているのもあり

父は入学に関して反対してなかった

 

 

母はあくまでお金がかかりすぎるなどと言っていたが

当時の父の年収は2000万円を超していた

 

不正を働いていた社長を親会社である米社に告発し

会社の乗っ取りに成功したのだ

 

あまりほめられたやり方ではないとは思ったが

米社CEOが気に入ったのだから仕方がない

 

 

そんなこともあり

父の一言でR大の進学は認められることになった

 

 

はじめて父には邪魔をされずに

自分の行きたい道

自分のやりたいこと

それを選ばせたもらえたのだった

 

 

そしてあたしはR大学に入学

 

めでたしめでたし・・・と言いたいところだが。。。

 

 

 

そうはならなかった

 

 




今回の投稿は間が空いてしまいました

実はほぼ書き終わった状態で放置していたのですが
誤ってブラウザを閉じ再起動

自動保存はされておらず最初から書き直し(汗)


書いた内容を思い出しつつ再構成してみるも
どうにもしっくりこなくなり
結局サブタイトルも変えての執筆となりました


次作は早めに更新するつもりなので

是非

読んでいない方は最初から
読んでいただいている方はこれからも

読み続けていただけると嬉しく思います
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