オレとギターとstardust   作:恥知らずの奥村悠時

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お待たせ致しました。
今回も大分やっつけですm(_ _)m
それではどうぞ。


ep4.友達思いの東城丈也

side 瑞希

「騙された〜〜〜〜〜ッ!!!!」

Dクラスに宣戦布告に行った吉井君が戻って来ました。

坂本君はDクラスの人達が吉井君に危害を加える事は無いと言っていましたし、私も流石に下位クラスから宣戦布告された位で手荒な真似はして来ないと思っていましたが…

 

「やはりそう来たか。」

 

「てめぇッ!明久がこうなるって解ってて送り出したのかッ!?」

 

「当然だ。そんな事も予想出来ないで代表が勤まるか。」

 

「ボコられるって解ってて仲間を使者に出す代表が居るかこのタコッ!」

 

「何だとこのイモッ!」

 

「やるかぁッ!?このッ!」

 

「止めてよ二人共ッ!これから『試験召喚戦争』だって言うのに仲間同士争ってどうするのさッ!?僕の事は大丈夫だからッ!」

 

冷たく言い放たれた坂本の言葉にカッとなったのか、東城君が掴み掛かろうとした所を吉井君が止めに入ります。同じ『観察処分者』同士思う所が有るのでしょうか?東城君は吉井君に優しいです。

 

「吉井君、大丈夫ですか?」

 

余程手荒い歓迎をされたんでしょうか?服はボロボロでアチコチ傷だらけです。

 

「あ、うん、大丈夫。殆ど掠り傷…」

 

「吉井。本当に大丈夫?」

 

美波ちゃんも来てくれました。なんだかんだ言って心配なんですね。

 

「平気だよ。心配してくれてありがとう。」

 

「そう、良かった・・・ウチが殴る余地はまだあるんだ・・・」

 

はわわっ!!何て事言うんですか美波ちゃん!!それにそんな事言ったら、また東城君が怒っちゃいます〜!!

 

「島田ッ!!テメー状況見て物言いやがれ!あんま調子くれてると、いくらテメーが女でも容赦しねえぞッ!!」

 

はわわっ!やっぱり怒っちゃいました…

 

「な…何よ東城。女の子に手を上げようとするなんて、最低ね!大体、アンタには関係ないでしょ!」

 

「ハッ!なら怪我人相手にトドメくれようとするお前は最低通り越してクズだな。便所のネズミもゲロを吐くようなどす黒い気分になるぜッ!!」

 

「なッ…何ですってーーーーッ!!」

 

「おい、あんまりデカい声で騒いでると先生が来るぞ。それより作戦会議だ。」

 

他の場所で話し合いをするのでしょうか?坂本君が教室の扉を開けて出て行ったので、私達も後に続きます。とりあえず喧嘩には成りませんでしたが………

 

「ケッ!」

 

「東城。後で覚えてなさいよ…。」

 

あう〜〜〜。空気が重いです〜〜〜〜。

 

「明久、宣戦布告はしてきたな?」

 

坂本君がフェンスの前の段差に座りながら吉井君に言いました。雲一つ無い快晴の空の下私達は今屋上で作成会議中です。

 

「一応今日の午後に開戦予定と告げて来たけど。」

 

「それじゃあ先にお昼ご飯って所ね。イタリアではみんなお昼食べなきゃ働かないのよ〜。お昼時はブティックだって本屋だって休むわ。」

 

「明久。今日の昼位はまともな物を食べろよ。」

 

「そう思うならパンでも奢ってくれると嬉しいけど…」

 

「え?吉井君ってお昼食べない人なんですか?」

 

ダイエット中なんでしょうか?引き締まってスラリとした身体はとても痩せる必要が有る様には見えません。うう、羨ましいです〜。

 

「いや、一応食べてるよ。」

 

「あれを『食べてる』と言えるのか?」

 

?どう言う事でしょうか?

 

「何が言いたいのさ?」

 

「いや、お前の主食ってーーー水と塩だろ?」

 

坂本君の哀れむ様な声。よ、吉井君って普段どんな生活をしてるんですか!?

 

「きちんと砂糖だってたべてるよ!」

 

「吉井。水と砂糖って食べるとは言わないわよ……」

 

「舐める、が表現としては正解じゃろうな。」

 

皆が吉井君に優しい視線を向けています。何だか私も涙が出ちゃいそうです。

「ま、飯代まで趣味に使い込むお前が悪いよな。

 

「し、仕送りが少ないんだよ〜〜〜」

 

「わかる!ヒジョーにわかるぜ。その気持ち。ヒシヒシとな〜〜〜。」

 

今迄黙って話を聞いていた東城君が腕を組んで大きく頷きながら口を開きました。

 

「俺もお前と同じ立場だったらよぉ。水と塩と迄は行かねえとしても食費切り詰めて機材につぎ込んじまうかもな。」

 

「そうだよね!趣味ってお金が掛かるよね!」

 

「おう!こだわり出したら金なんて天井知らずだぜ!」

 

「「YEAAAH!!!!」」

 

か……『観察処分者』に成る人って考え方が似てるんでしょうか?お互いに気持ちが通じ合ったのが嬉しかった様で「ピシガシ グッグッ」と拳を合わせあってます。ふふっ、お二人共本当に仲良しさんですね。東城君がちょっぴり羨ましいです。

それはそうと吉井君はまともに御飯が食べれなくて困ってるんですよね?

 

「……あの、良かったら私がお弁当を作って来ましょうか?」

 

 

 

 

side jojo

オイオイ今コイツ何つったよ?『弁当』を『作って来る』?明久にかーーーーーッ!?

 

「え?」

 

明久ッ!お前もマヌケな面してる場合じゃ無えだろうがーーーー!!いくら食うに困ってるからって同情だけで弁当作って来たりしねえぞッ!!脈有りだぜこれはーーーーーッ!!

 

「本当に良いの?僕、水と塩と砂糖以外の物食べるなんて久しぶりだよ!」

 

オイ〜〜〜〜〜ッ!!ソコはもうちょっと気の効いたセリフ言えねえのかよオメーはよ〜〜〜〜〜〜ッ!!

 

「はい。明日のお昼でよければ。」

 

まあ、明久は喜んでるみたいだし良しとするか。

 

「良かったな。姫路の手作り弁当だぜ。」

 

「うん!」

 

ハハッ。本当に嬉しそうだ。

 

「…ふ〜ん。瑞希って随分優しいのね。吉井だけに作って来るなんて。」

 

島田は随分面白く無さそうだな。ほうほう、なるほどな。島田が明久にやたらと絡む理由が解っちまったぜ。

 

「あ、いえ!その…皆さんにも…」

 

「俺達にも?良いのか?」

 

「はい、嫌じゃ無かったら。」

 

俺達全員に作って来るとは姫路は優しいな。ま、元はと言えば島田が余計な事言っちまったのが原因だがよ。

 

「それは楽しみじゃのう。」

 

「……(コクコク)」

 

「お手並み拝見ね。」

 

「解りました。それじゃあ皆に作ってきますね。」

 

それでも嫌な顔ひとつしない所はまるで『慈愛の女神様』だぜ。

 

「姫路さんって優しいよね。」

 

「そ、そんな……」

 

あれ?何だか良い雰囲気じゃねえか?いつの間にか二人だけの世界が出来上がってるぜ。

 

「今だから言うけど、僕、始めて会う前から君の事好きーーー」

 

おッ!?言うのか!?この状況で告白しちゃうのか!?イケるぜ明久ッ!言っちまえッ!

 

「おい明久。今振られると弁当の話は無くなるぞ。」

 

「ーーーにしたいと思ってました。」

 

「ドラァッ!!」

 

「ブゲラァッ!!」

 

チャチャ入れた坂本の顔面に蹴りを入れた。倒れ込む前に胸倉を掴み上げる。

 

ヒソヒソ「テメー坂本ぉーーーッ!!折角良い雰囲気だったのに何て事しやがるッ!!台無しじゃねえかーーーッ!!」

 

「明久、それでは只の変態じゃぞ。」

 

ヒソヒソ「見ろッ!!明らかに変な空気になってんじゃねえかッ!!どうすんだこれーーーッ!!」

 

「フンっ!この坂本雄二の最も好きな事の一つは、いい気になってる奴が絶望するのを観ることだ。」

 

最悪だッーーーーーー!!!!この野郎ッ!!今此処で血祭りに上げてやろうかッ!!!!

 

「さて、話題が大幅に逸れたな。試召戦争に戻ろう。」

 

チッ!上手い具合に話を元に戻しやがった。

 

「雄二。一つ気になっていたのじゃが、どうしてDクラスなんじゃ?段階を踏んで行くならEクラスではないのか?」

 

「そう言えば、確かにそうですね。」

 

今回の『試験召喚戦争』の相手にDクラスを選んだ事について皆疑問に思っている様だが、俺には何となく坂本の考えが解って居た。

 

「姫路が居るからEクラスと正面切って戦っても勝てるし、一つ上のクラスと戦って勝った方がクラスの士気向上に繋がるって所か?」

 

「その通りだ。なかなか鋭いな、東城。」

 

珍しく坂本に褒められた。いや、オメーに褒められても嬉しくねえけどよ。

 

「まあ他にも理由は有るが、姫路に問題が無い今、正面からやり合ってもEクラスには勝てる。Aクラスが目標である以上はEクラス何かと戦っても意味が無いって事だ。」

 

「?じゃあDクラスとは正面からぶつかると厳しいの?」

 

「まあ苦戦は強いられるだろうな。」

 

「だったら最初から目標のAクラスに挑もうよ。」

 

何やら焦っているのか明久はDクラスを先に攻める事に不満な様だ。

 

「明久、お前頭脳がマヌケか?さっき東城が『一つ上のクラスと戦って勝った方がクラスの士気向上に繋がる』って言ったばかりだろうが。初陣だし派手にやって今後の景気付けにしたいだろ?それに、さっき言いかけた打倒Aクラスの作戦に必要なプロセスだしな。」

 

Dクラスを先に攻める事がAクラスと戦う事にどう繋がるか迄は解らんが、坂本には何か考えが有るらしい。ん?『さっき言いかけた』?ひょっとして明久と坂本が教室を出て話してたのはこの事だったのか?

 

「あ、あの!」

 

「ん?どうした姫路。」

 

「えっと、その。『さっき言いかけた』って……吉井君と坂本君は、前から試験召喚戦争について話し合ってたんですか?」

 

姫路も気になった様で坂本と明久の会話に割って入って来た。

 

「ああ、それか。それはさっき姫路の為にって明久に相談されて……」

 

「それはそうと!!」

 

坂本の声を遮る様にして明久がデカイ声で割って入る。それにしても『姫路の為に』

か……。マジで姫路に惚れてんだな。

 

「早く作戦会議を始めよう!!」

 

「そうだな。俺が考えた作戦は………」

 

 

 

 

 

 

side 美波

作戦会議が終わり皆が屋上から出て行った。

さて、ウチも教室に戻らないと。

 

「あ〜〜〜〜〜、島田よう。」

 

屋上のドアに向かおうとした所を後ろから声を掛けられて振り返った。『 東城丈也』。ウチをクズ呼ばわりした男だ。頭を掻きながら何やらバツの悪そうな顔をしている。

 

「………何よ。」

 

此処に来る前のやり取りを思い出してムカッ腹が立ち、思わずぶっきらぼうな態度が出てしまう。

 

「さっきは悪かったな。頭に血が上ってあんな事言っちまってよお。言い過ぎた。許してくれ!この通りだ!スマンッ!」

 

手を合わせて頭を下げるその姿にウチは面食らった。

 

「い……良いわよ別に。」

 

どうやら謝ると言う殊勝な心構えは有る様だ。謝られてそれを突っぱねる程ウチは心の狭い人間では無い。

 

「あ〜〜〜〜〜、それとよ。」

 

何やらニヤけ笑いを堪えながら東城は告げた。何よ。言いたい事が有るならはっきり言いなさいよ。

 

「愛情表現ってのは人それぞれだがよ。あんまりガキみてえなアプローチしてると、明久にマジで嫌われちまうから程々になwww。」

「なッーーーーーーー!!!!!!」

 

ななななななななななッ!!!!!!/////////////////

 

顔が真っ赤に成るのが自分でも解る。

 

「先に教室戻ってるぜ。お前も早く来いよ。じゃあな!」

 

バタン

 

そう言って東城は屋上を後にした。

 

見抜かれていた。今迄誰にも打ち明けた事の無い自分の気持ちを。

 

誰も居ない屋上でウチは暫くの間立ち尽くしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

お昼休み、クラスメイトと一緒にお弁当を食べる。このクラス設備は最高だし皆いい人達だし言う事無いけど、何だか今日は時間が経つのが遅く感じるな。理由は解ってる。学校が終わってからのスタジオ。jojoと一緒に音出すのも一年振りだもんな。楽しみだよ。

 

あれ?メールが来てる。

 

 

jojo: 『 ボーカル見つかった!今日のスタジオ誘ってみたけど、流石に今日は無理だとよ。』

 

 

早ッ!!!!新学期初日にもう見つけたのッ!?相変わらずjojoってば音楽の事になるととんでもない爆発力を発揮するよね。おっと、驚いてる場合じゃない。ボクも返信しとかないと。

 

 

『さすがjojo!ボクに出来ない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!憧れるゥ!』

 

 

 

これで良しっと。あ〜あ、早く学校終わらないかな〜〜〜。

 

 

 

 

 

 

ビンポンパンポ〜〜〜〜〜ン

 

「5時限目より2年Dクラスと2年Fクラスとの試験召喚戦争を開始いたしますので、その他のクラスは自習となります。」

 

 

嘘ッ!!2年Fクラスってjojoのクラスだよね!?こんな新学期初日か試験召喚戦争をやるって言うの!?本当jojoとつるんでると退屈しないけど、今日のスタジオ本当に間に合うの?ちょっと心配だよ、jojo。

 




今回は………ここま……で………
長かった………
やっと次回から……バトルが…か……ける………

ガクッ
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