では、どうぞ。
─それから、しばらく。
俺はようやく気を取り戻し、取りあえず初期の魔法(初期魔法というらしい)を覚えることにした。
「コーン。呪文ってどうやって唱えるんだよ?」
「ちょっと魔導書見せてみて。」
わかったと俺は言い、寝転がっているコーンのところに魔導書を持っていく。
「ほらほら。ここに呪文の文があるだろう?これを頭の中で唱えた後魔力を放出すればできるよ。」
「んん~。ちょっとコーンやってみてよ。」
俺がそういう
「僕は雷専門じゃないから。出来ないことはないけど。僕も翔くんと同じみたいに練習しないと使えないよ。」
つかえねぇ。と心だけで思いながら、俺は魔法の練習することにした。
「てか、ここで魔法の練習して大丈夫なのか?」
と独り言のように俺は呟いた。
それに反応したコーンが言う。
「そ、外、出ようか。」
「そうだな。」
そういう訳で、外に出ることにした。
「そういえばここ、直ぐに外に出れるから便利だよね。」
「確かに。幽霊が来ても安心だな。」
そんな事を話してるうちにもう外についた。
この屋敷には庭があり、その向こうには通りがある。
「よし!これで準備は整ったんだしバンバン魔法の練習をしてみてよ!」
「いくぞ!ていぃ!」
俺が道に向かって手を突き出しながら頭の中で雷を出す術式を唱える。
だかしかし。
何も出ない。
「あっれぇ~?」
その間抜けな声はコーンではなく俺だった。
「あー。翔くん。タイミングが違うよー。」
「は!?何だよそれ!タイミングなんかあんのかよ!」
「まあ、何回かやっていたらだいたいコツがつかめてくるよ~」
なるほど。じゃあ何回もやるしかないな。
「ならば!ていっ!.......とうっ!.....せいっ!......」
つ...疲れた....。
「あれ?疲れるの早くない....ってああ。」
「何だよ!その一人だけ納得したような顔は!」
「いや、まあね?君は魔力が尽きるのが早いな~って思って。ちなみに、疲れるのが魔力が尽きた証拠だよ。」
んん?どういうことだ?
「それとこれとどう関係があるんだ?」
「君が使おうとしてるのは初期魔法でしょ?しかも術式が一つだけの。初期魔法はあまり魔力を使わないし、しかも失敗したらもっと魔力の消費が少なくなるから君は相当魔力がないんだな~って思って。」
そ、それって....
「ちょとまて。その言い方だと難しい魔法は超魔力消費するのか?」
「もちのろんだよ。」
はぁ?
「それって俺、詰んでないか?もうこれしか魔法使えないんじゃ....」
俺がそう言っている間にも不安になってきたので、段々声が小さくなってきた。
それなのに、コーンはあたかも当然のように言ってくる。
「そうだねー」
それ以上何も言ってこない。何だよ、俺死ぬみたいじゃん。
「う、嘘だって!そんな落ち込まないでよ!」
そう言い、続ける。
「魔力は人の体力と同じで何回も使えばその内増えていくよ。」
だ、そうだ。んん?なんだって?
「増えんの!?」
「うん。だからそんなに心配しなくても大丈夫だよ。」
「おおぅ。良かった良かった。」
「こんな感じで話している内に魔力も回復したことだろうしさっきの続きをしてみたら?」
俺はおうと返事する。
「いくぞ!」
俺はそう叫び術式を、今度は口に出して詠唱する。
「いまだ!」
俺はそう言い右手を突き出す!
すると俺の右手には小さな電気の塊が浮かんでいた。
「で、出来た!」
「おお~~~!凄いじゃないか!」
これでようやく魔法の一歩を踏み出した。
アドバイスなど宜しくお願いします。