作者が力尽きたから前編と後半に分けたとかは口が滑ってもいえません...。
あ、言っちゃった。
では、どうぞ。
「いやー。これでやっと住む場所を手に入れたねー。しかもタダ!」
屋敷の部屋の中でため息をするようにそう言った。
幽霊屋敷とは思えないほどくつろいでるなこいつ.....
「まあ確かにそうだけどさ......。」
「そうだ。ここだったら少し落ち着いて話せそうだね。」
「まあ確かに。」
なんの話する気だこいつ?
「じゃあ話を始めようか。まずはこれを受け取ってよ。」
コーンが懐から取り出したのは一冊の分厚い本である。
こいつこんなもの持ち歩いてたのかよ。
「これはなんだ?」
「おっと。魔法の話でその質問をするのは愚門だねぇ~。これはいわゆる魔導書というやつだよ。」
こいついちいちうるさいなぁ....
そしてあ、と思いついたことを言ってみる。
「そういやさ、こんな分厚い魔導書なんか読んでいいのか?なんか魔導書には嫌なことしか聞かないけど。読むと体が壊れるとか。」
「そんなことは誰が言ったんだい?この世界の魔法は僕が作ったんだよ。そんな馬鹿みたいなことはないよ。」
なぜだろう。これ以上にないほどの説得力がある。
「まぁ。そんなことをいいんだよ。とりあえずこれで分かっただろう?さっきのことが。」
「んん?何のこと.....?」
「そうだよ。ギルダーで言ってた僕の考えの事だよ。」
ああ。なるほど。これで戦えるようになるということだ。
「じゃ、早速その本を読んでみてよ。」
俺は言われるままに本を開く。
その瞬間、俺の頭に知識が飛び込んできた。...訳ではなく、よくわからない文字がずらりと書かれてあった。
何語なんだよこれ...ってあれ?何で読めるんだよ俺。
何故か魔導書に書いてある文字が何語がわからないのに読める。
異世界に来てこんな少しの時間で日本語を忘れたのか俺?
「なんだか困っているようだね。大丈夫。そんな知らない文字を読む能力なんて君にはないから♪」
「じゃ、じゃあどういうことなんだよ。」
俺はすかさず聞き返す。
「それは君が転生するまえにその文字が読めるようにしといたからさ。」
何だろう...この妙な悲しさは。
まあ、文字が読めるだけマシだと思っておこう。
そういえば、とあることに気付く。
「なあ、コーン。これってもしかして雷属性の魔法の事が書いてあるのか?」
「そうだよ。実を言うと持ってきたのがそれだった.....」
「おい。どうしたんだよ。そんなに顔を真っ青にして。」
「ど、どうしよう。翔くん。雷属性の魔導書って殆ど書いてなかったはずなんだけど...。」
「はあ!?」
俺はそう言いながら必死にページをめくっていく。
すると直ぐに白紙のページになった。
「どうすんだよ!これ!」
「ま、まあ。落ち着いて。一応その様子だと基本の魔法ぐらいは使えるからさ?」
「それで大丈夫なのか?」
「た、多分ね....。」
その後、俺は「どこぞのポケットに入るモンスターなんだよ!」と叫んだ。
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