大天使、着任す   作:NTK

10 / 28
十話 大天使たちの休日

アークエンジェルと同様に大本営から正式に鎮守府に配属されたメネラオスは練度を上げるため、訓練や実戦へ積極的に参加していった。特に実戦での戦果は目覚ましかった。

戦況に合わせメビウスの装備を替え、発艦後は自身もゴットフリートや大型ミサイルを用いて突撃し、敵を次々沈めていった。余談であるが、この戦闘スタイルは日向から教わったものを参考にしたらしい。

メネラオスが着任してから数週間が経ったある日の事であった。

 

メネラオス「買い物に?」

 

AA「ええ。メネラオスさん、支給された服しか持ってないですよね?大和さんから買い物に誘われたのですが、メネラオスさんもどうですか?」

 

メネラオス「ふむ、確かに似た服ばかりでは味気ないからな。私も同行させてもらおう。」

 

AA「わかりました。では、明日の朝また呼びますね。」

 

----------------

翌朝

 

買い物に同行するメンバーは以下の通りである。

 

アークエンジェル

メネラオス

吹雪

大和

青葉

ゴーヤ

那珂

 

ちなみに、メネラオス以外の者の服装はいつもの服ではなく私服である。

 

メネラオス「それで、どこへ買い物に行くんだ?」

 

大和「ここから少し離れたところにショピングモールがあるので、そこに行きます。ついてきてください。」

 

八人はバスに乗って目的地まで向かっていく。バスの中でメネラオスは全員に質問した。

 

メネラオス「そういえば、みんなは何を買うつもりなんだ?」

 

AA「私は新しい服ですね。」

 

吹雪「私は小物を。」

 

漣「隣に同じく!」

 

青葉「青葉はカメラを見ようかと。」

 

ゴーヤ「潜水艦のみんなと食べるお菓子でち!」

 

那珂「那珂ちゃんは〜化粧品〜!」

 

大和「私はかんざしです。多分小物売り場に売ってると思うので。」

 

メネラオス「なるほどな。」

 

そうこうしているうちにショピングモールにたどり着き、一行はまずは服売り場へと向かった。

 

那珂「アークエンジェルさん、これとか似合いそうじゃない?」

 

那珂がアークエンジェルに差し出したのはピンク色をした薄手の上着であった。それを見たアークエンジェルは申し訳なさそうな顔をした。

 

AA「ごめんなさい、私、ピンクはちょっと…。」

 

那珂「苦手なの?」

 

AA「ええ、まぁ…色々あって。」

 

青・ゴ・漣「なんですと⁉︎」

 

AA「あ、皆さんの事は嫌いじゃありませんよ!」

 

メネラオス「ふむ、色々あるな。」

 

大和「気になるものがあれば試着してはどうでしょうか?」

 

メネラオス「そうするとしようか。」

 

そう言いメネラオスは試着室に入る。少しして出てきたメネラオスが着ていたのは紺色を基調としたシャープな服装であった。

 

メネラオス「どうかな?」

 

吹雪「すごく良いですよメネラオスさん!カッコイイです!」

 

青葉「顔もスタイルも良いからこういうクール系の格好がよく似合ってますね〜。」

 

メネラオス「そうか、ありがとう。じゃあこれとあと何着かを買うとするか。」

 

その後、アークエンジェルも服を選び二人の買い物を終わらせた。次に彼女らは小物売り場へと向かった。

 

漣「このぼのぼののキーホルダー、(ぼのたん)のお土産にしようかな?」

 

吹雪「また曙ちゃんに殴られるからやめた方が良いよ?」

ニガワライ

 

大和「う〜ん。」

 

AA「どうしましたか大和さん?」

 

大和「いやですね、このキラキラしたかんざしも良いんですけど、こっちの和柄のもいいんですが、どっちがいいでしょうか?」

 

アークエンジェルは初めキラキラしたかんざしの方を勧めようとしたが、何かに気づいて思い直した。

 

AA「えっと、この和柄のがいいと思いますよ。」

 

大和「そうですか。ではこちらにしますね。」

 

レジへと向かう大和を見ながらアークエンジェルは少しだけ罪悪感を感じていた。

 

AA(ごめんなさい大和さん、キラキラしたかんざしを着ける大和さんを見るとあの人(・・・)を思い起こしてしまうのでちょっと…。)

 

----------------

 

青葉達三人の用件も済ませ、一同は昼食を食べるためバイキング形式のレストランにいた。

 

AA「本当に青葉さん、カメラ見るだけで良かったんですか?」

 

青葉「ええ。今使ってるやつの方が使いやすいので。」

 

漣「それにしても、この二人はよく食べるね〜。」

 

漣の目前には皿に乗った大量の料理を食べる大和とメネラオスの姿があった。

 

メネラオス「いやな、この姿になってから何もかもが新鮮で仕方がない。特に食べ物を味わえるのがいい。だからつい食べてしまう。」

 

その言葉に全員は共感を得た。アークエンジェルとメネラオスを除いた六人は初めて人間の姿になった時のことを思い出していた。

 

 

帰りのバスの中

 

メネラオス「今日は買い物に誘ってもらってありがとう。」

 

大和「いいですよお礼なんて。」

 

メネラオス「いや、今日一日色んなものを見て色んな経験を得た。こんな経験をしてもいいのかと思うくらいな。だから、礼を言いたい。」

 

大和「そうでしたら、機会があればまた買い物に行きますか?」

 

メネラオス「ああ、そうさせてもらえると嬉しい。」

 

新しい仲間との仲が深まったメネラオスはふと前の仲間を思い出した。

 

メネラオス(バーナード、ロー、セレウコス、アンティゴノス、カサンドロス…みんな、私はこの世界でお前達の分まで生きるからな…。)

 

----------------

 

その夜、二人の艦娘がそれぞれ別の海域に突如として現れた。

島に現れた一人は黒い服をし、

湾岸に現れたもう一人は淡紅色の服をしていた。

二人のうち一人は時を超えた再会を生み、もう一人はこれから起きる災厄へと繋がるドミノを倒すきっかけとなる。




今回のアークエンジェルの反応はのちの話に繋がっていきます。今までの回でアークエンジェルが思っていることを薄々感づいている方もいらっしゃるようですね。
それと、最後の二人は誰だかわかりますか?
それでは次回を楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。