ブルマの日々   作:GGアライグマ

6 / 11
ロボットの強化

 ポルンガはワープ装置を出したがその使い方は説明しなかった。プログラムもナメック語になっており解析に時間が必要だった。

 俺はワープ装置を宇宙船で引っ張って一度地球に帰った。そこで父と共にワープ装置を解析し、同じような構造のものを2つ作った。ワープ装置は一方通行であり作動したワープ装置自身はワープできない。つまり帰るためにはもう1つ必要だったからだ。プログラムは地球語にし、他人に悪用されぬよう暗号化したり自爆装置をつけた。持ち運びできるようホイポイカプセルもつけた。

 

 そのワープ装置2つを持って宇宙船でナメック星へ移動した。そこで最長老にドラゴンボールで手に入れたナメック語のワープ装置を渡し、「フリーザが来た時にでも使ってください。最長老様だけでも生きていればドラゴンボールで全員生き返られますから」と言っておいた。

 俺はユフィを連れてギアス世界に飛んだ。

 

 残念ながらコードギアスの原作は終わっていた。コードギアスで一番かわいいモニカは死んでいた。

 ユーフェミアはルルーシュが死んだや行政特区日本で起きた悲劇を知った。彼女の慣れ親しんだ帝都ペンドラゴンは丸ごと吹き飛び知り合いはほとんど死んでいた。

 そのため、しばらくは泣き続けた。泣き止んだ後もぽけーっとしていた。

 

 コーネリア、ナナリー、スザクは生きている。スザクはどうでもいいがコーネリアとナナリーには会わせてあげようと思っていた。

 大罪人ということになっているユーフェミアは姿を晒すことができない。よって特殊スーツに身を包んでもらった。俺も特殊スーツを着てペアルックで移動した。

 何度か警備兵に呼び止められたが、その度に全力で逃げた。一般人の動体視力では見ることもできず、簡単に街を散策できた。ブリタニアの政治のトップはナナリーとなっていたが、どちらかと言うと彼女を認めない人間の方が多かった。反ブリタニア、反ナナリー、反資本主義、などなどがテロ組織を作っており、武装蜂起が度々起こっていた。前皇帝が「勝ったものが全てを得る」というようなことを言っていたので、今の世代には武力が正義という意識が染み付いていたのだった。

 

 俺とユーフェミアは事件に出くわす度に戦っていた。人対人は当然完勝できるが、新型のナイトメアに生身で勝つのはきつかった。相手の攻撃をかわすのは簡単なのだが、相手の装甲をぶち抜くのがしんどいのだ。かめはめ波は体力を使うし、生身のパンチはジャンプしないと届かない。何よりナイトメアが全力で移動すると生身の俺達より速い。

 雑魚が乗っているナイトメアは簡単に破壊できるが、腕が立つ人間には逃げられる。よって逃がさないためにアバレ4号を使った。その場面を目撃されてしまい、ホイポイカプセルが世に知れ渡ってしまった。

 

 俺の特殊スーツはサムスとかロックマンのスーツに似ている。ユーフェミアはピンクにカラーリングしている。いつの日か俺はブルー・ゼロ。ユーフェミアはレッド・ゼロと呼ばれるようになった。怪力、謎の光線、ナイトメアの召喚、などなどの噂と共に。

 様々な権力者やマスコミが俺達の情報に賞金をつけた。反ブリタニアのテロ組織、コーネリア、ロイド、日本、EUなどなど。

 

 俺はナイトメアの技術が欲しかったので、ロイドと会いたかった。しかしコーネリアと話を通さずに出会った場合、ロイドにも秘密の状態で罠をしかけられる可能性がある。よって先にコーネリアに話をつけ、次いでロイドに会うことにした。

 ユーフェミアの決心がつくまで約一ヶ月かかった。その日の朝一番、俺は特殊スーツに、ユーフェミアは地味めの服装に着替え、コーネリアのいる政庁に向かった。

 

「止まれ。ここに何の用だ?」

「ま、待て。このお方は!」

 

 かなり大きな騒動になったが、コーネリアと会うことはできた。コーネリアは俺がユーフェミアを拘束していたと疑っていて、「二人で話がしたい」と言って俺を別室に移動させた後、その部屋に兵を送り込んできた。俺は兵をかわしながら部屋を出て、ユーフェミアの元へ駆けた。

 ナメック星で試練を受けている内に気の感じ方を覚えていた。ユーフェミアの気を探り、衛兵を倒し、二人の部屋に入った。

 

「コーネリアさん、酷くないですか?」

「ぶ、無礼者! 誰が部屋に入っていいと言った!」

「お姉様!」

 

 コーネリアは剣を抜き、俺に近づいてきた。ユーフェミアがそれを止めようとしたが、俺が手で制した。俺の命令にユーフェミアが従って引いた。それを見てコーネリアはさらに怒ったのだった。

 

「貴様ァ!」

 

 俺は突きを軽くかわすと、一瞬でコーネリアの後ろに回りこみ、後ろから羽交い絞めにした。手首を握って剣を放させ、股を開いて前のめりに倒した。

 

「ぐっ」

 

 かと思うと、拘束を外す。このまま拘束していても話を聞いてくれないだろうから、徹底的に力の差を見せてうちひしがせることにした。

 

「何のつもりだ?」

 

 俺をにらむコーネリア。俺は挑発するように人差し指をクイクイっとこちらに倒す。

 

「舐めるな!」

 

 もう一度飛び掛ってくるコーネリア。もちろん無駄である。

 右ストレートをつかみ、左蹴りをつかみ、そのまま押し倒す。

 

「ぐっ」

 

 そしてもう一度拘束を解く。もう一度人差し指をクイクイっとする。

 

「貴様ァ」

 

 それから何度も何度もコーネリアを押し倒し、拘束を解いた。

 コーネリアが途中で叫んだ。

 

「何をしているユフィ! 手伝え!」

「えっ」

 

 それからユーフェミアも加勢に加わった。

 天下一武道会の時点ならこの2対1は危なかっただろう。しかし俺は、地球とナメック星を移動する間に重力トレーニングを行っていたし、ナメック星人の試練を乗り越えて気の扱いが成熟していた。

 後ろから来るユーフェミアの攻撃を見ずにかわし、腕を取ってコーネリアに投げつける。

 

「ぐっ」

「ご、ごめんなさい。お姉様」

「しかし、強くなったな。ユフィ。私でもお前の動きがほとんど見えなかった」

 

 姉妹の絡みを眺めた後、俺は余裕の表情で人差し指をクイクイっとした。

 

「行くぞ!」

「はい!」

 

 2人は何度も俺に飛び掛ってきて、俺は同じように転がし続けた。

 ユーフェミアもコーネリアも、ドラゴンボールの地球にはない艶かしい体だ。肉も柔らかく、胸、尻、太ももが当たると気持ちよかった。

 衛兵が何度か助太刀に入ろうとしたが、コーネリアが直々に「邪魔をするな! 誰が部屋に入っていいと言った!」と阻止した。

 3時間ほどでコーネリアの体力が尽き、大の字になって倒れた。

 

「はあ、はあ、はあ、はあ」

「お姉様!」

 

 心配してユーフェミアが近づく。

 

「はあ、はあ。少々、疲れただけだ。はあ、はあ。心配するな。はあ、はあ」

「姫様!」

 

 衛兵もとうとう入ってきた。彼等は俺を囲い、銃を向ける。

 

「止めろ! そいつを殺すのは私だ! はあ、はあ」

 

 が、コーネリアが直々に止めた。おそらく、銃が無駄ということも感づいてのことでもあるだろう。部屋の中で撃つと同士討ちの可能性があり、無駄に死人を出すことになる。

 

「私は別に戦いに来たわけじゃないのよ。むしろ私は政府側の人間よ? ブルー・ゼロとして色んな事件を解決したし、ユーフェミアだって私が助けた」

「どうせ裏があるんだろ? 白々しい」

 

 コーネリアも兵達も完全に俺を疑っていた。この状況でナイトメアの情報をくれと言っても無駄だろう。最新鋭の軍事機密なのだから。

 

「あっそ。もういいわ。私は好きにやるから」

 

 俺は正攻法を諦めた。いや、むしろ次の方法こそが正攻法か。

 俺は就職試験を受け、技術者としてナイトメアの知識を得ることにした。

 

 コーネリアが俺を警戒しているだろうから、ブリタニアは避ける。次に技術力が高いであろう日本に狙いをつけた。ブルマの見た目は全く日本人ではないが、ブリタニア系日本人もいないことはない。俺は日本語ペラペラ。俺はこっちの大学を出てないが、こっちの日本人も長い植民地状態と戦争で高卒大卒がほぼゼロだ。資格で選ぶわけではないはず。

 

 2ヶ月待ち、9月に日本のナイトメア研究所の中途採用試験を受けた。筆記はほぼ満点で、面接は微妙だったが、受かった。

 

「ミャンマーから来ました。ビルマです。よろしくお願いします」

 

 ブルマでは嫌なのでビルマと名乗った。ミャンマーの戸籍は金で買った。ミャンマーでブリタニア人の横暴を見ているうちにゼロに共感し、日本で働きたいと思った、という設定を作った。

 研究所はラクシャータを除きむさい男が多かった。彼等は若い娘が入ってきてうれしそうだった。

 

 素材の強さ、計算の速さ、エネルギー炉の強靭さは俺のマシンやドクター・ゲロの人造人間の方が上だが、操作の細やかさ、計算の緻密さ、インターフェースの上手さは学べるところがあった。この星に特異な武器について、ブレイズルミナスはバリアーとして有力で、フレイヤはブウなどを殺す時に有効になるかもしれない。だから今すぐにでも欲しいが、フレイヤの情報は徹底的に削除されていて、被害情報や恨み辛みくらいしか見つからなかった。

 

 2ヶ月ほどで大方知識を吸収し終えた。フレイヤについても初期の論文も手に入れて、だいたい理屈は分かった。そろそろ帰ろうかなと思っていると、研究所にカレンがやってきた。

 

 カレンは新型機のシミュレーションをして帰る。それがいつものパターンだが、今日は俺が相手になることにした。

 

「ラクシャータさん。カレンさんのシミュレーションの相手をしてもいいですか?」

「え? どうしたの急に?」

「いやあ。黒の騎士団のエースがどんなものか知りたくって」

「まあいいけど。Gと衝撃は危ないから外しとくわね」

「ありがとうございます」

 

 かくして俺とカレンはシミュレーションで戦うことになった。両方ともグレンの最新型で。

 

「お手柔らかに」

「ちょっとは楽しませてね」

 

 と始まったのだが、俺は初めから全力で行った。カレンは油断しきっており、動きが鈍かった。

 俺のグレンのクロウがカレンのグレンの肩を掠める。続けざまに両肩のハドロン砲。カレンのグレンは上方に加速してかわすが、俺はそれを見越して斜め上に突っ込んでいた。

 

「なっ、ちょっ」

「もらった」

 

 俺のグレンの右手がカレンのグレンの頭部を捉える。そして必殺の輻射波動。

 

「うわああああ!」

「ふっ」

 

 勝った。

 カレンは慌てた。無論ラクシャータ達もだ。

 

「ちょっ、何でそんな強いの!? いや、ダメダメダメ! でも今のは違う! もう一回よ!」

「ええ、いいわよ」

 

 そうして何度か勝負をした。

 シミュレーション上の戦いはほぼ互角だった。動体視力は俺の方がいいと思うが、向こうもほぼ追いすがる。

 俺はナメック星で気を読むことを覚えたが、シミュレーションのようなデータ相手には使えない。動体視力と読みの戦いになった。むしろ気を読むことになれたせいで動体視力は落ちたかもしれなかった。

 後半に若干慣れてきて、俺の方が勝てるようになった。最終的な勝敗は30勝23敗だった。

 

「おかしい。あんた絶対におかしい。何者?」

「ふっふっふ。まあ、多少は鍛えてるからね」

「多少なわけないでしょ! ウソよ! 絶対ウソ!」

 

 カレンだけでなく、ラクシャータや他の研究者達も俺に詰め寄った。周りを取り囲み、帰らせてくれる雰囲気ではなかった。

 

「さあ、観念して吐きなさい。あなたが何者なのか」

「あっ、ルルーシュ皇帝!」

 

 俺はそう言って窓を指差した。カレン達がたまらず振り返る。俺はその隙に全力で飛び上がり、目に見えないだろう速さで出口へ向かった。

 

 

 研究所を出た俺は、特殊スーツの姿で首相官邸に入った。そこで「ルルーシュの怒り!」と叫びながら扇に腹パンを決めておいた。

 次いで俺はユーフェミアの気を探した。なぜか日本にいた。しかもアッシュフォード学園に。ナナリー、コーネリア、スザク、ミレイ、二ーナ、ジェレミア、アーニャ等と一緒に。

 気付かれないように遥か上空から見下ろした。石の前で手を合わせて祈っていた。おそらくルルーシュの墓なのだろう。メンバー的に。

 

 俺は地上に急降下した。まずナナリーが気付き、次いでユーフェミアが見上げた。俺は程なく着地した。

 

「ブルマ!」

「あれは……」

 

 名前をバラされたことにイラっとしつつ、ユーフェミアに話しかける。

 

「私は家に帰ることにする。そっちはどうする?」

「帰るだって? 何を急に」

「貴様ァ! ユフィに慣れ慣れしく話しかけるな!」

 

 ユーフェミアが答える前にコーネリアが剣を抜き、襲いかかってきた。

 俺は軽くかわし、後ろに回り込もうとするが、コーネリアはそれを呼んで後ろに短剣を振り回していた。動き自体も以前より遥かによくなっている。ユーフェミアが亀仙流を教えたのかもしれない。

 

「ふうん」

 

 もっとも、俺にとっては短剣がそこに止まっているようなもの。ふつうに手で取り上げ、いつもパターンで羽交い絞めにした。

 

「ぐっ」

「おっ?」

 

 コーネリアを倒すとほぼ同時、メイドの咲世子が後ろからクナイを投げてきた。俺は前を向いたままかわした。別に特殊スーツに当たってもダメージにはならないが。

 

「なっ!」

「見えてるのか! チッ。コーネリア様ァ!」

 

 ジェレミア、咲世子、アーニャ、ゼロも襲い掛かってきた。ついでにユーフェミアも。なぜ?

 全員拘束できればいいが、さすがに手が足りない。機械のジェレミアは腹パンでぶっ飛ばす。

 

「ぐっ」

「はやっ」

 

 アーニャは腕をつかみ、コーネリア目掛けて投げる。

 

「うわっ」

「くそっ」

「波!」

 

 ユーフェミアのかめはめ波、咲世子のクナイをかわし、ゼロスーツのスザクへ突っ込む。

 まずは腹へ一発。

 

「ぐっ」

 

 もう一発、二発、三発、四発五発六発。

 

「ぐっ、ぐっ、ぐばはっ」

 

 嫌いなキャラだから多くなってしまった。内臓が破裂したかもしれない。

 

「スザクッ!」

 

 ユーフェミアが名前を暴露してしまう。やっぱ抜けてるよねえ。

 まあ、どうせ俺が今から暴露するから同じこと。

 

「ふん!」

 

 手刀一線。俺はスザクの頭から股にかけてを切り裂く。

 ゼロの仮面がぱっかり割れて、あそこも丸出しになった。

 

「私のせいじゃないぞ。お前達がいきなり襲い掛かってきたのが悪い!」

 

 そう言いながらスザクの腹へもう一発。

 

「ふぎゅうう」

「ゼ、ゼロの正体は、スザクくん!?」

 

 スザクは口から泡を出しながら放物線を描いた。

 

「スザク!」

 

 ユーフェミアがスザクを追いかける。

 が、俺がユーフェミアの正面に先回りして止める。

 

「ブ、ブルマさん! いきなり何を!」

「だから、私は今から帰るって言ってんの。あんたはどうすんの?」

「え。もう帰られるのですか?」

「こっちの科学はだいたい分かったからね」

「そうですか。さすがですね」

 

 ユーフェミアはにこりと笑った。しかし返事をする気配がない。

 基本的にユーフェミアはテンポが遅い。

 

「で、あんたはここに残るの? 一緒に来るの?」

「えっ。それは……」

「ユフィ! そんなやつに耳を貨すな!」

「あの、私はやっぱり、こっちの生活が合ってるかなあ、なんて」

 

 まあそうなるだろう。予想できたことだ。単に故郷だからというだけでなく、今はドラゴンボールの地球よりこっちの方が荒れているから人手も足りないだろう。

 

「分かった。でもまあたまに私もこっちに来るわ。ブリタニアの科学もちょっとは調べたいし、女の子はこっちの方がレベルが高いからね」

「そ、そうですか」

 

 俺はナナリーの方を見る。

 

「ナナちゃんかわいい! きゃー!」

「えっ」

 

 これで用は済んだ。帰ろう。

 

 

 

 ワープ装置はギアスの地球に残ってしまうことになる。万一奪われるのを避けるため、ワープは地下深くで行い、ワープ装置にも自動でロックがかかるようにしておいた。ワープ装置の場所はユーフェミアにも教えなかった。

 

 帰ってすぐにフレイヤとバリアーの開発を始めた。平行してロボットの設計も。

 父がフレイヤの共同開発を拒んだので、ピッコロとの戦いには間に合いそうになかった。アバレ5号はブレイズルミナスによるバリアーと機動性の向上に主眼を置くことにした。もちろん、ドクター・ゲロが開発していたエネルギー炉、人口筋肉、特殊繊維も利用する。あまりにたくさん付け加えたので、修行する時間が短くなってしまった。が、なんとか天下一武道会には間に合った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。