自称凡人も異世界から来るそうですよ?-『異常な普通』の箱庭活動記録- 作:FGMe/あかいひと
・⌒ ヾ(*´ー`) ポイ
記録その1-始まりの哀図と楽しみの種子
別に、そこに何があるわけでもなかった。
今日も1人河原に寝そべり、空を眺めて欠伸をする日々の中で、私はどうして此処にいるのかを考える。
本当に、何もないのだ。私以外のものはそこにない。ただ、惰性と義務感でそこに居座っていた。
…………ただ、
「よォ」
「……またキミか」
声を掛けてくる何某は、来る。
「相も変わらず死んだ目をしてんなァお前。幸せそうじゃん僕も混ぜてよ」
「相も変わらず、随分と奇特な趣味をしてらっしゃる」
溜息をひとつ零し、そいつを意識から切り離そうと試みる。……だが、これまでそれが成功したことは無い。それ程にこいつは馴れ馴れしくて、異物で、底抜けに明るいヤツだった。
「……そもそも私は、幸せというものがよく分からない。欲を抱えるというのもよく分からない。キミが現れるまでは、そもそも感情というものがあったのかすら疑わしい」
「あらヤダ、ハジメテを奪っちゃった系?」
「ああ、恐らくアレが……殺意、怒りというものだろう」
「あ、そっちね……いやまあうん、それはそれでいいんじゃないか? 知らんけど!」
暗に嫌悪を訴えるも何処吹く風。分からないのではなく、分かってないフリをしていることを最近になってようやっと理解した。こいつは何をしたいのだろうか。ニコニコと笑うその顔からは、なんの思惑も読み取れない。
……私にその能力が欠如してることを加味しても、底の見えない何かがある。
「はっはー、底が見えないと来たか。そもそも底があるのかどうかも疑わしいぜィ?」
その癖私の内面は常に覗き込んでるかのようにピタリと言い当てる。私よりも私のことを理解しているようで気持ちが悪く……率直に嫌いだった。
「……さて、」
そっぽを向いて暫くして、そいつは妙に声を尖らせた。
いつになく胸の内の何かがザワつくのを感じながら、視線をそいつに向けた。
「別に、どうでもいいことかもしらんけどね。僕はそろそろキミに会えなくなりそうだ」
そこにいつも浮かべていた笑顔はなく、妙な形で顔を歪めていた。
「そうか、達者でな」
「軽いね……もうちょっと反応してくれるものだと思ったのだけど」
「以前のようになるだけだ。ただ此処に在り、此処で何かを思う。私には、それしかないからな」
そもそも、感情が薄いのだ。何かを思えなど……ああいや、嫌悪と殺意はあったか。
「そうか……まあ、僕にしては上出来かもしんないけど、忸怩たる想いというかなんというか……」
「何?」
「
そう言ってそいつは、ここを立ち去ろうとした。願わくば、幸せな最後をと言い残して。
よく分からない。
よく、分からない。
よく、分からない……。
……よく、分からない、けれど。
そいつの顔に浮かべるのは、そんな不細工な貌ではなく、向日葵のように力一杯広がる笑顔だと、思ったのだ。
「……待て」
「…え?」
「その仕事とやら、私の力でどうにかしてやる」
「え、えっと……何言ってるの?」
「昔程の力はないだろう……が、ヒト一人程度の悩みは吹き飛ばせるさ。さあ言え、私がお前の願いを叶えてやろう」
私の、僕の、僕達の気紛れは、その言葉から始まったのだった。
◇◇◇
「むむむむ……」
─────────────
→『模倣演者』
→『─────(待機中)』
→『過去へ昇る▪️(限定解放)』
─────────────
何があったか知らないが……いや心当たりはあるのだけど、まぁた待機中のギフトが限定解放されとるぞどうなってんだ僕。とは言えいつまでも睨めっこしてる訳にもいくまい、僕はギフトカードをズボンのポケットにしまってベッドから降りる。一分一秒だって無駄にはできない、コミュニティの為仲間の為自分の為、仕事に勉強に大忙しである。
「さーてと、目覚めのお勉強お勉強……」
部屋を出て書庫に向かう中、僕は自分のギフトの変化について振り返る。
僕が『俺』に託された『
単純に、才能がないというのもあるんだろうけど……多分僕そのものと言っていい『法則:原点回帰の理』との相性が死んでるのが一番大きいはずだ。どっちも世界に大きく作用を及ぼす力だけど、原点回帰は変化を赦さない力であるのに対して、虚構演者は変化を世界に求める力だからね、そらそうなるわな。
なら逆に、何故一番原点回帰が作用してるはずの僕自身に対して『俺』の力が使えるのかという点は、『それも僕』という風にこの箱庭世界から認識、観測されてるからだろう。春日部サンの言葉を借りると、今の僕は『幾つかの景山健太』が重なったような状態にあるらしいからね。融通の効かない原点回帰の作用ではあるが、『そう在るべき』という縛りは意外とすんなり受け止める。『俺』として何かを装うことは変化として捉えなかった様だ……いやまあ『俺』みたいに自分の身体すら変化させることは無理だけど。そこは原点回帰は赦さなかったらしい。
現状僕が『模倣演者』でできることといえば、見聞きした誰かのギフトを真似て、中身スッカスカの張りぼて状態で再現することぐらいだ。あと演技……特に誰かの言動を真似るのがとても上手くなった。なお僕が理解できるもの、世間に周知されているものに限るので、十六夜クンの『正体不明』はそもそも真似ることすらできなかった、残念。本人は楽しげに笑ってたのがムカつく。
……さて、出処が分かってスッキリした『虚構演者』に対して、全くもって意味不明なのが『過去へ昇る▪️』だ。名前すら完全ではないし、意識を取り戻したあの日既にそう変化していた。
その中身については全く分からないが、原因は何となく分かる。恐らく久遠サンのギフトを、模倣演者で真似ることで触れたからだろう。
十六夜クン、春日部サンと僕……『景山健太』を知る人間がいて、久遠サンとは無関係というのはあまり考えられないだろう。必然、何かしらの形で僕と彼女にも関係があるのではないかと睨んでいる。十六夜クンがほぼ『現在』の景山健太と関わり、春日部サンが過去の『俺』の存在を知っていたということは、まあ恐らく久遠サンが呼ばれた世界の未来に、また別の景山健太が存在してたんだろうね。僕ってば分裂し過ぎワロタ。
まあ仮に僕と彼女の関係が無かったとしても、『過去へ昇る▪️』は久遠サンの『威光』と何か接点か関連性があるのは明白だろう。それが何なのか全くの不明だけども! そもそも彼女のギフトってどんな分類すればええんや?
……そういうこともあって、僕は色々と知る必要があるのだ。最悪なんの手がかりが無かったとしても、『模倣演者』で真似れるギフトは増える……知識が力に直結してんなぁオイ、最高かよ。
「全く、ようやく僕の人生も上向いてきたんじゃないか? どう思うよ、こ……」
皮肉げに笑って隣に顔を向けて……多分その顔は悲しげに歪んだ、と思う。
「……あぁまったく、これではアイツのことを笑えない」
笑うつもりは無かったけどと零して、気合を入れる為に顔を叩く。そう遠くないうちに会えるはずだから……そう自分を騙して。
◇◇◇
「……オイオイオイ、一晩中本読んでたってのかこの有様」
書庫に着いて呆れと共にため息。本棚から降ろされた書籍の山があちらこちらに散らばり……その山の中で、ヘッドホンを付けた不良パツキン、もとい十六夜クンとウチのリーダーが居眠りをかましていた。
十六夜クンはここのところ朝早くに家を出て、帰ってきてはこうして書庫を漁るという生活をしていたらしい。リーダーはそれに着いていく形で本を読んでた。前は僕は深夜に書庫を出入りしていたのでかち合うことは無かったのだが、色々な協議の結果『人間らしい生活を送れ』との命令が下されたため、この2人と書庫で出会うことが多くなった。情報交換することも多く、意外と有意義な時間を過ごせてることもあって、割と僕としては助かってたりする。
……昨日は珍しく先に書庫を後にしたので2人がその後どうしてたかは知らなかったんだけど、こうなるなら部屋に戻る時に声をかければ良かったかも。春とは言えまだ少し肌寒い、一般人よりは頑丈そうとは言えど、十六夜クンは慣れない世界、リーダーは慣れない生活で自分では分からない疲労も溜まってるはず。風邪とか引いてないといいんだけれど。
「………………むぅ」
起こすのもしのびない、適当になんか掛けて本でも読みながら起きるのを待つか。そう思ってギフトカードからブランケットを2枚取り出す。このアイテム本当に便利よね、カバン要らず最高。
さあ、起こさないようにゆっくりと……
「…………要らん」
「なんだ、起きたのか。可愛げのない」
「毎度思うが、野郎相手に可愛げ求めんじゃねぇよ……」
掛けようとした瞬間に、目を開かずに十六夜クンが言った。というか寝ぼけてるのか、僕と誰かを混同しているらしい。
「僕ちゃん若干年長なんだから後輩的なアレで可愛げを求めたりもするってのー。まあいいけど」
ともあれ要らないと言うのであればそうするけれど、とブランケットを1つしまってもう1枚をリーダーにかける。年相応といった様子の寝顔が覚めることなく、すやすやと眠ったままだ。
「僕が言うのもアレだけど、ちゃんとベッドで寝なよね。いつでもちゃんと屋根の下で寝れる訳じゃあないんだから」
「本当にお前が言うなって感じだな。今は仕方なく改善してるみたいだが……」
くぁ〜…とあくびの声が書庫の中に響く。そして、寝息の音が1つ増えた。
「……さて、何を読もうかな」
意外とここの書庫は蔵書数が多く、僕が1番知りたいことは残念ながら手がかりはないけれど、箱庭に関しての情報は幅広く押さえてるみたいなので、ここで勉強しておけば間違いないって感じ。勉強は嫌いだけど読書は好きこと、どうも僕です。
「[我が言の葉は夢幻泡影、ただ須臾の間の奇跡。願いて歪む我が真正]…………[
僕の言葉で空間が少し歪み、散らばった本は時を遡るように元の位置へと収まっていく。『模倣演者』を使ったちょっとした裏技、これで死ななくともある程度本来の僕の力を使えるようになったのは大きい。というか理解度の関係で真似て作る張りぼての中で一番完成度が高かったりする。だって自分だもん。まあ相手の寿命を
よし、整理されて本が探しやすくなったところで、今日は歴史の方から漁っていこうかなっと。
「2人とも、何処にいるの!?」
ようやっとスタートをしようとしたところで、書庫に入る階段の方から何やら騒がしい声。声の主は久遠サン、反応は3つ。久遠サンと春日部サンと……あと誰だろう?
……騒がしいことは珍しいが、現状緩やかな空気と共に火の車な我ら『ノーネーム』、特にやばいことはないだろうと無視することにした。別に読書する時は、独りで、救われてないといけないとまでは言わないけど、若干面倒くさくはある。僕ちゃん何も見なかった。
「起きなさい!」
「させるか!」
「グボハァ!?」
一応横目にチラリと確認すると、久遠サンが十六夜クンにシャイニングウィザードをかましていた。が、流石は規格外。近くにいたリーダーを盾にそれを防いでいた。リーダーは見事なきりもみ回転を披露して、僕の方に………………僕の方に!?
「グブァ!?」
十六夜クンに御チビなどと呼ばれてはいるが、それでもヒト1人。腹部にジャストミートすれば、そりゃ変な声も出るってモノで。というかめっちゃ痛い。
と、とりあえずまだ張りぼてが崩れきってないので、自分から痛みと損傷を消しておこう……ついでにリーダーのも。
「ジ、ジン君がグルグル回って吹っ飛んで健太様にぶつかりました!? 大丈夫ですか!?」
「…………。とりあえず大丈夫そう」
ああ、残りの気配は厨房でよく見る年長組のリリちゃんだったのね……などと思う前に、テメェ『セーフ』じゃねぇよ春日部サン。痛いわ普通に。
「リーダー、生きてる?」
「な、なんとか……がはっ」
起き上がろうとして、息絶えたように倒れたのを見て『まあ生きてるからいっか』と判断した。案外このまま寝てもらった方が彼にとってはいいかもしれないし。
「三人とも、緊急事態よ! 本読んでる場合じゃないわ! 二度寝なんてもってのほかよ!」
……よく分からないけれど、コレはどうも読書という雰囲気ではないらしい。本をパタンと閉じる音が、何故か僕を慰めてるように聴こえた。
◇◇◇
「それで? 人の快眠を邪魔したんだから、相応のプレゼンがあるんだよな?」
という、割とマジな殺気がこもった十六夜クンの質問に、
「朝っぱらから重たいの貰ったからねぇ……ガチの緊急案件じゃないと腰上げないから」
と不機嫌MAXの僕の言葉に対する返答は、「絶対に喜ぶから」と差し出された剥がれた封蝋付きの封筒だった。双女神の印ってことは、例の太陽系ロリババア……もとい『サウザンドアイズ』の白夜叉サンからだろうなぁ。中身次第では緊急事態というのも頷ける。
十六夜クンが封筒の中の紙を読み進めていくのを聞くに、どうやら北と東の『階層支配者』達が共同で開催する『火龍誕生祭』なる催しの招待状であるようだった。
読み進めていく毎に分かりやすく機嫌とテンションがアッパーになっていくのを見て……こりゃ巻き込まれるかなと思いながら、一つ脳裏に疑問が過ぎった。過ぎったが……まあ今は置いておくことにしよう。
どんな準備がいるっかなーと、ワクワクが伝染したらしい僕の脳裏で持ち物のリストアップが始まったところで、リリちゃんが顔を青くしながら悲鳴をあげるように言った。
「ま、待ってください! 北側に行くにしてもせめて黒ウサギのお姉ちゃんに相談してから……ほ、ほらジン君起きて! 皆さんが北側に行っちゃうよ!?」
「北……北側!?」
「あ、起きた」
何かまずいモノを聞かれた反応で、リーダーがバネを弾くように体を起こした。……いや、これ意外とマジな緊急事態なのでは?
「行けるわけがないじゃないですか! 何処にそんな蓄えがあると思ってるんです!? リリも大祭のことは皆さんには秘密にと言ったじゃ…………あ」
「「「「秘密?」」」」
思った以上に底冷えした声が漏れた。しかし多分、今僕の顔は愉悦に歪んでいて、それは一斉に顔を伏せた三人も一緒だった。
「……そっか。こんな面白そうなお祭りを秘密にされてたんだ、私達。ぐすん」
「コミュニティを盛り上げようと毎日毎日頑張ってるのに、とっても残念だわ。ぐすん」
「ここらで一つ、黒ウサギ達に痛い目を見てもらうのも大事かもしれないな。ぐすん」
泣き真似が白々しいな全く。リーダーはリーダーで可哀想なくらい震えちゃって……仕方ない、ここはひとつ助け船を出してやろうじゃないか。
「まあまあ落ち着き給えよキミ達。そんな声出したら話すものも話せなくなるっての」
そう言って若干しらける問題児共を横目に、リーダーに視線を向ける。
「け、健太さん……!」
あ、その『僕は信じていました……!』みたいな目で僕を見るのはやめて欲しい。だって、その……
「……リーダー? これは明確な僕らに対する背信行為と思われるのだが、如何か?」
脅しじゃなくて、問い詰める方向に切り替えただけだからー! あははー!
なおその時のリーダーの顔は、お手本みたいな絶望顔だったのは言うまでも無いことだね、うん。
「まあ、それは後でじっくり話を聞くとしてだよ。あまり時間も掛けてられないし……ここは1つ、策士:景山健太が、全て丸く収めた上でちょっと『ノーネーム』の皆様方に復讐する術を、伝授しようではないか!」
「策士というか詐欺師な」
「お黙り規格外!」
僕は手頃な紙を5枚、カードから取り出して近くにあった羽根ペンで黒ウサギに手紙を書くことにした。
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ハァイ、黒ウサギ。
これを読んでいるということは、ちゃんと君の手にこれが渡ったということだね? そいつは結構。
では本題。僕ら異世界組四人、並びに僕らの身分証明としてリーダーは、『火龍誕生祭』に参加することを決定しました。こんな大事なことを隠しているなんて酷いじゃないか、説明してくれたらこんな強硬手段は取らなかったと言うのに!
というわけで僕ら一堂、ひっじょーに傷付いたのでこれからゲームをしようと思います。
ゲームの内容は……そうだね、鬼ごっこみたいなものかな? リーダー以外の『ノーネーム』側の誰かが、『逆廻十六夜』『久遠飛鳥』『春日部耀』『景山健太』の四名を捕まえることができたらそちらの勝ちとしておこう。
期限は、僕らが北側の開催地に着いた上で、リーダーが『火龍誕生祭』に正式に参加を表明するまでって所かな? そこまでに捕まらなかったメンバーが勝利、ということで。
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ここまで書いたところで、十六夜クンが口を開いた。
「面白いアイデアだが、勝者への報酬はどうすんだよ?」
「あ、考えてなかった」
「そ、そもそもうちに北側へ向かう費用は捻出できません」
リーダーの言葉に、深く頷く。僕もその辺はとても理解しているとも。
「だけど、これを白夜叉サンが送ってきてるってことがポイントだよリーダー? 恐らく君以上に『ノーネーム』の懐を把握してる筈の彼女が、君が顔真っ青にする程の金額を払えるとは思う筈がない」
「い、言われてみれば……」
だから僕は緊急事態と睨んだワケだが……そこはまあ、後に回すとして。
「ちょっと痛い目に合わせたいし、なんかいい感じのアイデアないかな?」
「……策士とは」
「なし崩し的に『火龍誕生祭』に参加させる所まで考えたんだからいいんですぅー!」
僕の嫌がらせは嫌がらせ(ガチ)になるからあんまり口を開けないんですよ、悲しいなぁ!
「とりあえず……お風呂の時間をもう少し伸ばす、とか?」
「自由時間を増やすというのも悪くないわね……」
「死亡制限解除……」
「「「は?」」」
あの、そんな目で見られると怖くてチビりそうなんだけど御三方……。
「……そうだな。妥当なところで、一回こっきりの『
「「「採用」」」
「採用、じゃありません!?」
「は、はわわ……」
リーダーとリリちゃんが震えるのもお構い無しに、十六夜クンの提案で話を進めることになってしまった。確かに落とし所としては悪くは無いな。
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それでゲームの勝者に対する報酬だけど、僕ら四人がそれぞれ勝ったら『ノーネーム』のメンバーに対して、君達が勝ったら僕ら四人に対しての一回だけの『命令権』、ということにしよう。なし崩し的にゲームを始めさせてしまう以上、報酬はせめて平等にね?
ああ、勿論同意を得られないとゲームは始められないわけだけど、我らがリーダーにお願いして参加を認めさせるのでご安心を。違法なゲームじゃないよやったね!
黒ウサギがここまで読んだ時点でゲーム開始、以降この手紙は『契約書類』として機能するので絶対に破り捨てないように。
それでは、いいゲームにしましょう!
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「これでいいでしょう。僕らが勝てば僕ら以外に、僕ら以外が勝てば僕らに言うことを聞かせられるってことで。あとはここに僕ら四人と、リーダーの署名を入れて完成というわけだが……」
ジロリ、と自然にリーダーへと視線が集まる。
「書いてくれると、嬉しいなぁ……?」
「ひっ!?」
そうして、僕らはリーダーを拉致って白夜叉サンの所へと向かうのであった。
本日の嘘→契約書類をよく見てみよう。