「はぁ…困りましたねぇ。」
とにかく早く味方と合流したいけど…近くにジオン軍は…。
…………。
………………。
該当する反応はない。
通信もノイズの音が響くのみ。
そもそも、どうして私は人形になっているのだろう?
まぁ、その前に早く陸に着陸して休みたいのだが。
ん?
レーダーに反応あり。交戦中のようだ。
味方か敵かは分からないのでルッグンを飛ばし、リンクして情報を収集する。白黒の女の変な帽子の中からたくさん艦載機(?)が出て来て少女達を襲う。
少女達は、手負いの一人を庇うために逃げられもせずに
人形と鯨みたいなものに一方的に襲われている。
この白黒の人形と鯨みたいなものとあの少女達は、どうやら敵対関系にあるみたいだ。
そうだ、この手負いの集団なら皆子どもだし怖くないはずだ。自分の身におきたことや今の状況、この世界の情報が欲しい。装備も無事か確かめたいし、襲われたら殺り返せば良い。私は、レーダーとルッグンからの情報を元に舵をとり、メガ粒子砲や対空機銃、航空機の整備を始める。
風を斬る音が気持ちいい。
そろそろか。
「ミノフスキー粒子、戦闘濃度で展開!」
こうすればレーダーも通信も使えないはずだ。
つまり、誰も増援を差し向けることはできないしレーダーによる補足を元に私を攻撃することもできないということだ。
敵が見えてきた。クロスボウをためらいなく放つ。
放たれた矢は戦闘機ドップに変わり、性能の差からか圧倒的な勢いで敵の艦載機(?)を駆逐する。
更に、ドダイYSを射出。
ドダイの放ったミサイルが敵の帽子(?)に飛び込み大爆発を起こし、敵の首から先を消し飛ばす。
鯨みたいなものにはメガ粒子砲を叩き込む。
ビーム特有の音と反動が走り、敵の腹に大穴を開けて沈黙させる。
振り替えると、2体の(盾のようなものをつけた)人形が撃ってきたが当たるはずがない。慌てずに対処する。
ビーム兵器を使わず原始的な火砲で戦うなんて…いつの時代の戦争なんですか…。まるで〝動く戦争博物館〟のようです。中世にあった世界中を巻き込んだあの大戦を思い出させるような原始的な火砲のぶつけ合いを行おうとする戦いかたに妙な感覚を覚える。
遠征中に襲われた私達は私が大破したことによって足が止まってしまい、敵による攻撃を受けていた。普段はここに現れないはずの戦艦ル級や空母ヲ級までもが顔を出していて戦力差は明らかな物だった。
私は思った。
もしも、もしも神様がいるのであれば…。
「私を…私達を助けて…!」
それは神に願いが通じたかのような奇跡だった。突如として現れた謎の戦闘機が敵機を次々に叩き落としていく。雲の上から現れた着物姿の艦娘がビームを放ち次々に敵を撃破していく。小柄な彼女からの攻撃とは思えないほどの威力を持った攻撃はやすやすと敵の装甲を貫通していくのだ。戦艦も空母も彼女の敵ではなかった。
そして、あっという間に敵を蹴散らした彼女は私達の元へと降り立った。