「ありがとうございます。助かりました。」
「いえいえ。ただ、質問があります。さっきのはなんだったんですか?」
そう、私が知りたいのは何が敵で何が味方なのか。
「さっきのは、深海凄艦って言うっぽい。」
ぽい?確定じゃないの?
「あぁ、気にしなくていいですよ?これ、この子の口癖ですから。」
不思議な子だな…。
「は、はぁ…。」
「それより、貴女が何者か気になるっぽい。」
「ジオン公国軍所属の攻撃空母ガウです。」
「私達は、日本海軍,696鎮守府所属の白露型駆逐艦、白露です。」
「僕は、時雨だよ。」
「夕立っぽい。」
「五月雨です。」
「ジオン公国って知っていますか?」
「「知らない」っぽい。」
うわー、マジかー。ジオン知らないのか……。
地球の3分の2も侵略したのに…。
じゃあ
「地球連邦って知っていますか?」
「知らない」っぽい」
またか…。
「協力ありがとうございました。それではさようなら…。」
「え、え?ちょっと待ってよ!おーい‼」
風を斬って飛び立つ。
考えろ。考えるんだ私。
どうしようか。
仮にも私はジオンである。
地球を侵略して地球連邦政府にスペースノイドの独立を認めさせるために戦う軍に所属していた。そもそも現地の軍に身を売るということは、ジオンを裏切ることになり、あの赤い仮面の男と同じとなるのかも知れない。
それに、ここはたぶん中世の世界だ。私はつまり未来技術の塊。接収(鹵獲)されれば分解,研究がなされてジオン驚異のメカニズムが解析されたり、奪われたりすることとなる。幸い、相手にこちらに対する敵意がないだけ嬉しい。敵は、倒せねばならないから。 それにこの場合、互いの利益が成り立てば無駄な血を流さずにすみます。
近くにある無人島を拠点にしましょう。そこで、経過を観察して思考を凝らしてこの現地の軍に《協力》してもらうべきか。してもらうなら、どうすれば最大限有利な条件で《協力》してもらえるか…。
物資の不足も考えるべきだ。問題が山積みでお腹が痛くなりそう。
レーダー&ルッグンで島を探す。
ミノフスキー粒子を使うとレーダーが使えないので、ステルス性が下がりますが…。安心してください 見えませんよ!!つまり、雲の上にいるってことです。
ちょうどよい感じの島を発見‼
ルッグンの映像は…。
…。
…………。
………………。
〝私にどうしろと言うんだ!!〟
ルッグンの妖精が怒るのも仕方がない。
ルッグンのカメラがとらえたのは、大量の深海凄艦。
いろーんな種類が選り取り緑って感じである。
さすがに…こんな数相手に無双したいなんて思わないし、ここは見なかったことにしよう。