束さんがヒロインで尚且つ白騎士だった場合の可能性について   作:銭湯妖精 島風

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前話を付け足しています

お許し下さい




説明と交渉と真実と

 

 

いっくん に案内されること数分、いっくん に私を案内する様に指示した人が居るであろう部屋の前に到着する

 

「この部屋です束さん、じゃぁ俺は此処で」

 

「うん、ありがと いっくん。また会える事を祈ってて?」

 

微笑み言うと彼は少し微妙な表情をしてから頷き来た道を戻って行く

 

その背中を暫く見送り

 

「・・・ん〜 あの反応からして いっくん なんだろうけど」

 

いやね?いくら成長期の10歳でも2週間で身長が2〜30㎝伸びる訳が無い

 

それに見るからに15〜16歳ぐらいだったし?

 

「もう何が何やら分からないよ・・・はぁ」

 

 

少しボヤきつつ部屋に入ると、そこには2週間振りに会うレディーススーツ姿の親友が窓の外を眺めながら立っていた

 

「やぁ ちーちゃん、スーツなんて珍しいね?いつも技術士官の軍服に白衣なのに・・・あれ?」

 

キョロキョロと室内を一瞥すると監視カメラは有るものの室内には私と彼女の2人だけしかいないのを確認しながら言い、振り返った何か不機嫌そうな彼女の表情を見て違和感を覚える

 

言い方は悪いが2週間前の彼女より老けている印象を受けたが筋肉量の面では寧ろレベルが上がっている様だ

 

「お前、何を言っているんだ?また何かのごっこ遊びか?」

 

呆れた様子で溜息を吐き彼女は言う、口調や仕草は親友そのものだが、私を見る目付きは親友のモノとは少し異なっている

 

目の前に居る彼女の目は武士の目をしている

 

「貴女こそ何を言っているの?一体何徹したら、そんな冗談が言えるんだい?」

 

 

今まで一度も ちーちゃんには使った事が無い二人称を使い様子を伺う

 

彼女の表情がより不機嫌そうになったのだが、二人称に対してでは無さそうだ

 

と言うか、話しが噛み合ってない様な?

 

「徹夜なんぞしてない、お前じゃ有るまいし。どうせ、あの無人機も お前の仕業だろう?」

 

事前に用意しておいたのかミニペットの水の蓋を開けて飲み、そう言ってくる

 

「いやいやいや何で私がしなきゃ行けないのさ?無人機なんて私には無理だよ、ちーちゃんの畑でしょ?そっちは」

 

無人機を輪切りにした、と言う事なら私が犯人だが、私が無人機を開発したと言う意味なのだろうから私には無理だ

 

 

私に出来るのは、精々定期メンテナンス程度。改造や改修は無理

 

 

私の言葉に話が噛み合っていないと思ったのか、彼女は思案顔になり

 

「話が噛み合わないな、今から質問するから真実だけ答えろ」

 

「うん」

 

何か凄く嫌な予感がするんだけど

 

「そうだな・・・とりあえず、改めて名前を聞こうか」

 

「篠ノ之束、だよ?」

 

「次は・・・生年月日と歳は?」

 

「西暦×××××年の×月×日産まれの齢19になるよ」

 

そう答えると ちーちゃん の表情が少し険しくなる

 

「・・・今は何をしている?」

 

「それって職業だよね?職業は軍人、所属は日本帝国斯衛軍で、世界連合軍出向中。階級は大尉」

 

私の答えに更に表情が険しくなる彼女に

 

「一応身分証明書有るけど?」

 

軍服のポケットから身分証明書を取り出して彼女に渡すとマジマジと隅から隅まで念入りに身分証明書を見て

 

「お前が言っている事は嘘偽りは無いんだな?」

 

「嘘偽りは無いよ」

 

私は真っ直ぐ ちーちゃん を見据え言う

 

「はぁ・・・お前が嘘偽りを言っていないとして、何だ その日本帝国斯衛軍と世界連合軍というのは。私は知らんぞ?」

 

「ん?え、そんな訳・・・だって ちーちゃん は斯衛軍の技術士官で戦術機開発の責任者なんだよ?」

 

やはり話が噛み合っていない、目の前の彼女は本当に ちーちゃんなのかな?

 

「知らんモノは知らん、とりあえず日本帝国斯衛軍とは何だ?」

 

「日本帝国斯衛軍は、皇族及び征夷大将軍の護衛と帝国軍と連携して国土を穢すBETAを殲滅するのが仕事」

 

白騎士での活躍を悠陽様が知る所になって軍学校に入る時にスカウトされたのが始まりで、トントンと出世して今じゃ大尉で武家でも無いのに瑞鶴A型を賜っている

 

多分、白騎士に因んでいるんだろうなぁ

 

「やはり知らんな・・・」

 

腕を組み思案顔になる ちーちゃん を見て

 

 

「あ、一応今までの戦闘記録が有るよ?あまりお勧めはしないけど見る?」

 

「戦闘記録?さっき言っていたBETAとやらとのか?」

 

「うん、見るなら映像出すけど・・・かなりグロいしエグいよ?」

 

自分で言って置いて何だけど、本当にグロいしエグい

 

私も最初の頃は吐きそうなのを我慢するのが大変だったのだから

 

「・・・分かった、覚悟して見てみよう。多分これで状況も纏まるだろうしな」

 

「分かった」

 

私はディスプレイを空間投影して比較グロさとエグさが低い物を記憶を頼りにチョイスし再生する

 

「・・・・・・・」

 

映し出される映像は初陣から3回目の出撃の映像

 

作戦は九州 鹿児島北東に落着したBETAの殲滅だった

 

それまでの傾向からBETAが最低限の生産能力を有するハイヴを建造するのに必要な日数は平均5日となっていた

 

なので比較レーザー属種の数は少ないと予想されていた

 

結果を言えばBETAにハイヴを建造させる前に殲滅をする事が出来た

 

だが、少なくない犠牲を支払う事になった

 

どんなに訓練された熟練衛士も、初陣の新人衛士も等しく死ぬ時は死ぬ、死んでしまう

 

この作戦で私が配属されていた中隊の隊長と私、新しく配属された新人3人の内、1人以外の中隊の9名の仲間は死んでしまった

 

理由はレーザーヤークト、レーザー属種を狩る仕事の為

 

レーザーは文字通り光速でやってくる、戦術機にはシールドバリアとレーザー蒸散塗料が有るが精々10秒持てばマシな感じで9名の仲間はレーザーに焼かれて墜ちてしまったが、その犠牲の上でレーザー属種の殲滅は完了し無事に爆撃を敢行出来た訳だ

 

 

戦闘記録だから私目線しかないからレーザーに焼かれて墜ちる仲間と血飛沫上げるBETAが殆どの筈なんだけど、ずっと黙っている彼女を見て少し気不味くなってくる

 

それから暫く映像を見ていた ちーちゃん が漸く口を開く

 

「・・・認めたくない事実だなコレは、お前は束だが私の知る束じゃない。私は織斑千冬だが、お前の知る織斑千冬じゃない。同一人物だが同一人物では無い、恐らくそう言う事だな・・・」

 

「なるほど、平行世界って奴なのかな?道理で いっくん が大きい訳だ」

 

認めたくない事だけど、平行世界は存在して尚且つ今私は平行世界にいる様だ

 

本当、何が何やらサッパリ分からないよ

 

「それを踏まえて、これからの話をしよう」

 

「そうだね」

 

やれやれ・・・これは面倒臭くなりそうな予感がするよ

 

「まず、帰る手立ては?」

 

「ないね、思い当たる節は有るけど立証しようが無いし」

 

そもそも私の脳味噌じゃ平行世界を渡るメカを発明できないしね

 

「では仮にだ、お前が持っているISを此方に提出しろと言われたらどうする?」

 

「残念だけど私はISを持ってないよ、私のは戦術機 そしてコレは悠陽様から賜った大切なモノなんだ。私は誰にも渡すつもりは無いよ」.

 

この命と同じくらい大切な相棒なのだ

 

初陣の時から ずっと共にいるかけがえない存在だ

 

「そうか・・・仕方ないか、しかし行く宛も無い、金も何も無いだろう?どうする?」

 

「いやぁどうするって言われても、ねぇ?」

 

私に出来る事は戦術機でBETA共をヌッ殺す事と、軍隊式のフィジカルトレーニングを教えるくらいしか無いような?

 

「やれやれ面倒臭くなって来たな・・・何か差し出せる対価は無いか?主にIS委員会や政府を黙らせる事が出来て尚且つ支援を受ける事が出来そうなモノ」

 

「ん〜設計図のデータぐらいしかないよ?とはいえ流石にコアの設計図なんかないし・・・」

 

そう言うと ちーちゃんは少し頭が痛そうにして

 

「癪だが、私の知る束の奴の力を借りよう」

 

「はははは・・・ごめんなさい」

 

 

素直に謝り頭を下げると私の頭をポンポンと ちーちゃん は撫でる

 

うーん、こっちの ちーちゃん もツンデレなんだな きっと

 

 

そんな事を考えつつ、交渉が成功する事を祈る。もう疲れたよ・・・本当

 

 






ふぅいぃ・・・とりあえず2話目を書く事が出来ました




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