【子蜘蛛シリーズ1】play house family   作:餡子郎
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No.017/ままごとの家族



 シロノから話を聞いたシャルナークたちは、そのままクロロを待たず、場所を変えた。

 八番の男が奪取し損ねた掛け軸はしっかりと回収されていたが、アクシデント時に待つと決めた場所に停めたバンにクロロが返って来たのは、シロノが走れと言われてから、たっぷり一時間も経った頃だった。

「うわ、ボロボロじゃん団長。どしたの」
「……ゾルディックだ」
「ゾルディックぅ!? そりゃまた、」
 運転席のシャルナークは、それきり黙った。

 クロロが言うには、シルバはあの家の当主を片付けるよう、分家の一人から依頼されていたらしい。
 そしてクロロたちが起こした騒ぎの中、掛け軸と屏風が奪われていると気付いた当主は、それを飾っている部屋に走った。彼は家の人間達と離れたここでシルバに殺され、さらに掛け軸を奪いに来ていて偶然それを目撃した八番の男と戦闘となった、というわけである。
 そしてどういうわけか、シルバはシロノを捕まえた。

「ゾルディックに捕まったの? よく逃げられたわね、シロノ」
 キモノ姿のパクノダが、驚いて言う。
 しかしシロノはその声もよく聞かず、ボロボロのクロロをじっと見つめていた。骨が折れているわけではなさそうだが、ヒビくらいはあるだろう。服は破れ放題だし、盛大に血が滲む傷は多い。

「パパ、」
「なぜ呼んだ」
 クロロに言われ、シロノがびくりと震えた。クロロはすっとシロノを見下ろし、続けて言う。
「あの時、シルバ・ゾルディックに念をかけていたのだろう? なぜオレをパパと呼んで、念を解除した?」
「あ、」
 シロノは青ざめた。

「ご、ごめんな、さ」
「なぜ解除したと聞いているんだ。何のための能力だ?」
「おい団長」
 フランクリンが、なだめるように口を挟んだ。
「ゾルディック相手に念をかけただけでも大したもんじゃねえか。別に情報漏らしたわけじゃねえんだろ? こいつは子蜘蛛だ、そこまで要求するのは」
「黙れ」
 そう言われて、フランクリンが仕方なく黙る。

「しかも、敵に完全に背を向けてオレの方に走って来たな。馬鹿かお前は」
「……」
「“ママ”が必ず守ってくれると? それともオレがか? ふざけるなよ」
「……ごめんなさい」
「…………はァ」
 失望した様な、イライラしたものが滲むそのため息に、シロノはビクっと身体を跳ねさせたあと、俯き、ブルブルとまた震えだす。

「……いい。お前にそこまで要求するのは確かに荷が重かったようだ」
「ちょっと団長。別にそこまで言わなくてもいいだろう」
「アンタの姿見て気が緩んじまったんだろ? まだチビなんだから、」
「マチ、ノブナガ」
 びしりと名を呼ばれ、二人もまた黙る。クロロは団員達をゆっくり見回してから、言った。
「お前ら、こいつを甘やかしすぎだ。こいつは確かにナンバー入りの正規団員じゃないが、仕事を任されたんだ。普段ならまだしも、仕事でまで甘やかすな。つけあがる」
「つけあがるって」
 パクノダの言葉は、それ以上発されることはなかった。

 シロノは気の毒なぐらい青くなってブルブル震えており、団員達は困ったように顔を見合わせる。
 しかしクロロの言っていることも確かで、仕事においてもシロノを甘やかすことは、蜘蛛にとってもシロノにとっても、決して良いことではない。

 仕事は成功したが、気まずい沈黙の車内のまま、彼らは帰還した。



 
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「……シロノ、ちょっと休んだら」
「ううん、いい。やるの」
 ひたすらじっと“堅”を行なっているシロノは、マチの言葉に、ふるふると首を振った。

あの日から、シロノはずっとこんな調子だ。
 いつもの鬼ごっこやかくれんぼもやけに真剣だし、絵本を読んだり、テレビを見たり、歌を歌ったりすることがなくなった。そのかわり、こうして延々念の修行をしたり、課された体術の修行を自主的に倍にしたりしている。



「さすがに見てらんないんだけど」
「同感ね」
 女性団員二人は、最近のシロノの様子について、顔を顰めてそう評しあった。
「確かにシロノを可愛がってるのは認めるけど、甘やかしてるつもりはないわ。それにあの子は今まで言われたことをちゃんとやって来たし、今回だって任されていたことは完璧にこなした。ゾルディックのことはあの子の実力に見合わないアクシデントで、それに対処できなかったってことで怒るのは、ちょっと違うんじゃないの」
 パクノダが、不満げな表情で言った。そして団員の多くが自分と同じ意見なのではないか、とも。
 そして誰も反論しなかったということは、肯定だということだ。

「まあ、熱心に修行するのはいいことだとは思うがな」
「そうだけど、必死すぎて痛々しい」
 ウボォーギンがこめかみを掻きながら言った言葉に、マチが憮然としてそう返した。
「そもそも元気ねーし、笑わねーし」
「確かに辛気臭ェな」
「イラつくね」
 フィンクス、ノブナガ、フェイタンである。

「そもそも団長は、シロノを褒めなさすぎ。あっちが徹底して鞭役のつもりなら、私たちがちょっと飴あげたっていいじゃない」
「いやパクは飴与えすぎだろ」
「“ノブ兄”に言われたくないわね。一日に二回はシロノの頭撫でてるくせに」
「か、数えてんじゃねーよ!」
 ぎゃーぎゃーとシロノに対する態度について議論を始めた団員達に、彼らを見ていたボノレノフとフランクリンは、「まるで家族会議だ」と呆れた様なため息をついた。
 しまいにはクロロの教育方針についての議論、更に発展してただの愚痴になって来ている。
 しかし、その本人達はここには居ない。



 いくつかの紙束を持ったシャルナークは、部屋で何やら古い本を読んでいるクロロに近付き、「団長」と声をかけた。
 キリのいい行まで読み終わってから、クロロが顔を上げる。
「何だ?」
「ちょっと話が」
 そう言って、シャルナークはクロロの向かいに椅子を引っぱって来て腰掛けた。
「俺、今回の仕事かなりヒマだったじゃん? だからちょっと調べたんだけど」
「何を」
「アケミのこと」

 アケミの身元、また彼女が死亡した理由を調べることは、以前からクロロに頼まれていたことでもあった。
 しかし彼女自身に関する情報がかなり少ない上、シロノ自身が何も情報を持っていないので、パクノダが記憶を調べてもわからない。
 そしてアケミは、気分が乗ったときしか滅多に話さない。せっかちなところのあるクロロは、ボノレノフがアケミから聞き出すまで待ち切れなかったのである。

「──わかったのか?」
 クロロは目を丸くした。
 というのも、以前シャルナークが調べた時、今から約十年前までのあらゆる死亡記事、記録を調べても、アケミらしき人物のデータが全く見当たらず、結局お手上げ、ということになってしまったからである。
「うん。もうダメモト、暇つぶしのつもりで、国際人民機構に侵入して一年ずつ遡った」
「──で?」
「……シロノ関係は、なんでこう怪談じみた展開ばっかりかな」
「どういう意味だ」
 クロロが完全に本を閉じて聞く体勢に入ると、シャルナークはため息をついて、言った。
「──『アケミ・ベンニーア』。ヨルビアン大陸にある第十五ロマシャ自治区生まれ、女性。24歳で死亡」
「……」
「このアケミ・ベンニーアって女性自体は、何の変哲もない一般人だよ。最終学歴は中等、その後は水商売みたいだね。おかげでほとんどデータがない。……でも彼女の死因とその後起こった事件は、当時少しだけ話題になった。──これだよ」
 ばさ、と、古書が三冊ほど置かれたこれもまたアンティーク系のデザインのネストテーブルの上に、シャルナークは持っていた紙束を置いた。それは文書のプリントアウトであり、またかなり古い新聞でもあった。

「──おい」
 手に取った新聞のある箇所を見て、クロロは表情を歪めた。
「何の冗談だ」
「そうだったらいいんだけどね。でも該当者はこれだけ──というか、これしかない」
「何故そう言える」
「いいから、とにかく読んでよ」
「……“臨月の24歳女性、腹の子の父親である23歳男性に全身十八カ所をナイフで刺され死亡。動機は不明、現在取り調べを行なっているが”──……」
 クロロが、古い新聞記事を読み上げる。

「これか」
「そう。アケミ・ベンニーアは未婚のまま妊娠し、出産を控えていたところだった。でもなんでかその父親である男がいきなり彼女のアパートに押し入って、ナイフで彼女をメッタ刺しにして殺したそうだよ。痛ましい事件として、まあ何週間かはかなり話題になったみたい」
 もう一つ下に重ねられた、同じ年の日付の違う新聞には、若い母親と生まれずして死んだ赤ん坊のための献花台にたくさんの花や玩具が供えられた、という記事が、事件当時の記事よりも小さく載っていた。

「そこの、友人のインタビューってとこ見て」
 シャルナークに言われて目を通すと、そこには殺されたアケミ・ベンニーアの仕事仲間で友人であったという女性のインタビューが載っていた。
 被害者のアケミはとても明るい性格で、未婚の母ではあったが子供が生まれるのをそれはもう楽しみにしていた、ということが切々と語られている。
「……確かにアケミっぽいが、」
「ちょっと、最後まで読んでよ。そこが重要なんだから」
 シャルナークが、文句を言うように顔を顰めて言った。クロロは仕方なく、今度は黙読で記事を読み進める。そしてある一文に当たり、目を見開いた。

 ──彼女は子供にシロノという名前をつけると決めて、楽しみに

 クロロは絶句している。シャルナークは、ふう、と息を吐いた。
「ね」
「……しかし」
「でも、他の条件は逆に合いすぎでしょ。で、今度はそっちの違う新聞、その下半分の記事見て」
 シャルナークが示したそれは、ゴシップや胡散臭いインチキ記事が中心の、週刊誌風味の低俗なスポーツ新聞だった。低俗すぎて、活字中毒なクロロでもほとんど触れない分野である。
 よくこんなものが長い間保存されているものだ、とクロロは呆れた様な顔をしてから、言われる通りの場所を探して、バサリと古い新聞をめくった。

「──“先月たいへん大きく報道された妊婦殺人事件、その被害者である女性の墓から赤ん坊の泣き声がするのを墓場管理者が聞き、意を決して墓を調べたところ、被害者女性の遺体が女の子の赤ん坊を抱いており”──?」
 あまりにB級のトンデモ記事にクロロが眉を顰め、シャルナークに向かって顔を上げる。しかし彼はにこりともしないまま、無表情で顎をしゃくり、先を読むようにと無言で促した。
「“生まれた子供はまるで日の光を知らない様な真っ白な髪と目を持ち”、……」
 クロロの表情が変わった。
「……“母親の遺体は再度丁重に埋葬され、赤ん坊は生前母親が名付けると決めていたシロノという名前をつけられ、施設に引き取られた模様。母体の心停止後の出産事例というものは過去いくつか報告されているが、埋葬後、墓中で生きた子供が出産されるという例は初めてである”──……」
 ばさ、と、クロロが古い新聞を捲る音だけが、やけに大きく響いた。

「実はさっき、その墓場に問い合わせてね」
 既に八十歳近いという墓守は、当時のことをよく話してくれた、と、シャルナークはやや疲れた様な口調で言う。
「マジだってさ。自分がアケミの死体から赤ん坊を抱き取ったって何回も言ってた」
「まさか」
「で、この爺さんもこの赤ん坊の行方が気になってたらしくて、預けられた施設も知ってたよ。施設自体はもうなくなってたけど、データは残ってたから調べた。……で」
 シャルナークは、今度は何か名簿らしき活字をプリントアウトしたものを示した。

「いるよ、シロノって子」

 名簿の上から三段目には、確かに『シロノ、女、乳児入所』という文字があった。クロロが名簿を穴があくほど見ている横から、シャルナークは続けた。
「でも、すぐこの“シロノ”は行方不明になる。施設が解散されたどさくさで」
「は?」
「ピンクの付箋ついてるでしょ」
 クロロは紙束を捲り、また別の古い新聞を引っぱり出した。
 記事は、まだ人民登録されていない幼児の人身売買を行なっていた施設の院長が、原因不明で死亡、そのことから施設の実体が明らかになり子供は保護され施設は解散、という記事だった。
「原因不明……ね」
「そ、原因不明。そんでそれからシロノって名前の女の子が、ヨークシンシティの人身売買オークションに出品されてる」
「ああ、見た目綺麗だとか珍しいとかの子供を売り買いする、アングラの変態競売か?」
「そうそう、それ。アングラとはいえヨークシンのオークションだから情報も豊富に残ってたし、言っちゃ何だけどこっちは本業だからね。調べるの簡単だった」
 今度は、シャルナークは自分のポケットから一枚の写真を取り出した。

「──写真付きで」

 渡された一枚のスナップ写真は、クロロも見たことがある、オークションのカタログ用に撮られた写真。それを手に撮ったクロロは、絶句した。

 それは、シロノだった。
 膝くらいまで髪が長いが、真っ白の様なストレートの銀髪に、クリスタルのように透明度が高い、極限まで薄いグレーの目。

「どういうことだ」
「俺が知りたい」
 ドサ、と、シャルナークは椅子の背もたれに勢いよく体重を預け、天井に顔を向けて大きく息をついてから、もう一度座り直した。

「──で、その写真の“シロノ”を競り落としたのは、当時の小さいマフィア一家の幹部だった。まあただ髪と目がキレイってだけだから、そんなに高い値段はついてなかったけど。で、競売で買った“シロノ”を自宅に連れ帰ってから、このマフィア幹部は原因不明で死亡」
「また原因不明か」
「そう、また原因不明。そんで“シロノ”もまた行方不明。このあとはもう調べ切れなかった」
 お手上げ、と、シャルナークは言葉通りのポーズをとった。

「俺に出来るのはここまでだと思うけど? ……で、どうすんの」
「何を」
「いろいろ」
 シャルナークは資料を重ねて端を揃えると、大きめのクリップでそれを纏めた。
「シロノの正体もそうだけど、みんな団長の教育方針に文句タラタラだよ」
「放っとけ。甘やかすのは俺のやり方じゃない」
「そりゃー子供デロデロに甘やかしてる団長なんか最強に気持ち悪いけどさあ。厳しくするだけだと伸びないって、育児書にも書いてあったよ」
 読んだのかお前、とクロロが言うが、シャルナークはそれにはノーコメントだった。
 皆の中でもシロノに対して比較的積極的ではなく、寄って来られれば当たり障りなく構う、つまりどちらかといえば受け身専門と思われていたシャルナークであったが、どうやらそうとも言い切れなかったらしい。

「あんなにパパ、パパって懐いてるんだからさ。もうちょっと優しくしてあげてもいいんじゃないの」
「充分してるつもりだがな。──それに、俺は確かにあいつを拾ったが、別に娘として引き取ったわけじゃない。最初に言っただろう」
 クロロは、ため息をついた。
「俺は緋の目と引き換えにあれを拾って、使い物になるように育てた。ものを育てるのは初めての経験だが、確かに面白い。だが、それだけだ」
「……あくまで戦利品、獲物だって?」
「そうだ。それに、お前が言ったんじゃなかったか?」

 ──ままごとでも嘘でも何でもいいよ。


「……ああ、言ったね、そういえば」
「俺にしてみれば、お前達が子供一人にああまで入れこんでいる方が意外だ」
「でも、シロノは蜘蛛でしょ」
「子蜘蛛だ」
 そう言って、クロロは椅子の肘掛けに頬杖をつき、体重をかけた。
「俺が頭で、お前達が手足。役割は違うが、どれもが蜘蛛という組織を作る一部だ」
「……でも子蜘蛛は子蜘蛛で、蜘蛛の一部ですらない、って事?」
「そうだ。蜘蛛全体をサポートする子蜘蛛、そうなるように拾って育てた。だから今回のように蜘蛛のために動けないなんてもってのほか、ということだ。ままごとの家族を演じて完璧な子蜘蛛になるのであれば、そうしてやってもいいかとも少し思ったんだが──……面倒だ」

 クロロの説明を聞いたシャルナークは、無表情ながらも何かもの言いたげな表情でいたが、やがて静かな声で言った。
「──じゃあさ、団長」
「なんだ」
「団長は、シロノを獲物として拾って、蜘蛛のための子蜘蛛に育てようとしてるんだよね」
「ああ」
「……じゃあさ。シロノがこのまま、団長の理想の子蜘蛛にならなかったとしたら、」

 ──飽きて、売り飛ばしちゃうわけ? 他の戦利品みたいにさ。

 クロロは、得た獲物を一頻り愛でると、全て売り払ってしまう。
 シロノを獲物として、戦利品として拾ったのであれば、クロロの目的通りに育たなかった──つまり飽きた場合は手放してしまうのか、とシャルナークは言ったのだ。

 シャルナークの目線を、クロロはまっすぐに見返している。
 静寂が部屋を支配した、その時だった。

「団長」
「何だ、パク。立ち聞きはやめか?」
「……悪趣味ね。気付いてたの」
 すっと部屋の端に現れたスタイル抜群の痩身は、ため息をついてそう言った。
「話があって来たんだけど、それと関係する内容だったものだから、ついね」
「お前もシロノ関係か? どこから聞いてた」
「写真? を見てた辺りから」
「なるほど。──で?」
 クロロが促すと、パクノダはシャルナークの横に立った。椅子はあるが、座ろうとはしない。

「シャルがアケミとシロノのことを調べてるのを見て、私もちょっとね」
「シロノを調べても何も出ないだろう? あれは何も覚えては居ない」
「ええ。だから今度はアケミを調べてみた」
 クロロとシャルナークが、ぴくりと反応した。
「──可能なのか?」
「幽霊は、肉体がないだけで人間と同じ。魂をコアとして構成された、オーラの集合体だって言ってたでしょ。ならそれに触れることで、記憶を読むことも出来るんじゃないかと思ったのよ。幸い私は旅団の中でも、少しは霊感がある方みたいだし」
 極限まで“凝”をしながら能力を発動させるのはなかなか骨だったけど、と言って、パクノダは息を吐いた。確かに、それは念能力者としてかなり難易度の高い仕事だろう。

「……なるほどな。──それで?」
「なんとか見えた。断片的だけど、主にあの子の能力について」
 シャルナークが椅子を引っぱって来て勧め、パクノダは一瞬迷う様な顔をしたあと、すっと腰掛け、見事な脚を優雅に組んだ。
「団長、さっきあなたが言っていたことが本音なら、あなたはシロノを売り飛ばしてしまうんでしょうね」
「──どういう意味だ」
 パクノダは、深く息を吐いてから、ゆっくりと言った。

「……この子はいずれ、能力を使えなくなる」

 シャルナークが目を見開き、クロロが険しく眉を顰めた。









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