副担任は軍人!?   作:とある提督(中将)

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うーん、授業風景を描いてみようと思ったらクッソむずかった


一限目

織斑が号令を掛け、一時間目が終り各教員に支給されている端末に入っている時間割表を見ると、二時間目が社会になっている。いきなり俺の授業とは…

教科が得意な物とはいえペーペーが初っ端からやる羽目になるとは。

さて、職員室に着き二時間目の用意をする。

「鷹野先生、教科書はどうします?」

そう言って、職員室の一角に置かれている山を見る。

「あぁ、使いませんよ。事前に配布されている資料集さえあればいいです。彼奴らもISを絡めてやれば喰いつきそうですし。」

「否定出来ないのが辛いです。」

「学ばせるには何か餌を蒔かなきゃいけないんですが如何しますかね。食堂のスイーツ一回奢りぐらいで大丈夫ですかね?」

「それ、利益給与になりませんか?」

とジト目で真耶が見て来る。

「私が教員では無い、一個人として奢れば良いのですからそこら辺は、解釈の仕方です。」

「それは…そうですが。」

「何、規定の成績を取れば奢ってやると言うだけで、そのラインは教えませんから。其れこそ私の現役の頃の成績を超えて見せたら奢りますが。」

「ち、因みにその成績ってどれくらいなんですか?」

「5段階評価の5ですよ。」

「え、越えられないじゃ無いですか。」

「肩を並べて漸く同じラインに立てる。そこで初めて経験する事が一番大事だと思いますし、我々だって学ばなければならないことが沢山ありますよ。」

「そうですね。…そろそろ行きましょうか。」

「えぇ、そうですね。」

そうして二人で教室に向かう。時間を確認し教室に入る。教卓に備え付けてあるUSBの差し込み口に全て差し込む。教室を見回し終わると丁度チャイムがなる。

今度は鷹月に号令をを掛けさせて全員が着席し他のを確認して話し始める。

「さて、二時間目から早々授業だが、我慢してくれ。この時間は社会だ。内容としては歴史で、時代の選択は私に一任されている。という訳で、近代、と言っても第一次大戦の少し前からになる。が今回はISにも有効な戦術が確立された時代について話していく。そしたら資料集を配るから後ろに回してくれ。」

そうして資料を配り終えたら、ブラインドを下ろしてスクリーンをつける。

「各員机に備え付けられているライトをつけて見てくれ。」

教室の照明も落とす。

「資料に書いてあるとおり、今回は旧ソビエト連邦軍の戦術について話す。1941年総統命令21号が発令され、俗に言うバルバロッサ作戦が開始された。これは、西部戦線が安定していると考えたヒトラーが、目下陸戦における最大脅威である、ソ連を撃滅するために立案されたがその実、将軍たちからも絶望視されていたものだった。投入戦力は同盟国のものを含めると180師団にもなった。しかしソ連は其れを跳ね返しさらには、ベルリンの占領まで成功させている。結果としては、ソ連の勝利に見えるが国家戦略上は負けていた。治金技術に関してはソ連に一日の長があった。しかし、初期の防戦や構成で始めた頃の戦術があまりにも稚拙すぎた。今からある映画の一部を見てもらうが、飽くまでイメージ映像だ、実際はこれより酷い。」

端末を操作して、映画を流す。

 

「…如何感じた。…何も言えんか。初回なら仕方無い。誰でも通る道だ。私だってそうだ。気にすることはない。で、話を変えるが先ほどの戦術を如何思う。」

一番分かりそうなのはセシリア・オルコットだが…指してみるか。

「其れではセシリア・オルコット。言ってみろ。」

「こんな物が戦術と呼べるとは到底思えませんわ。」

「まぁ、大体の一般人と同じ感想だな。この手のやり方は最初こそ有効なんだが、徐々に相手も慣れて来て一回の攻撃で中隊が丸々消し飛ぶなんてこともザラになってきて流石に危機感を覚えたのか、ソ連も次の策に打って出た。其れこそが縦深同時攻撃だ。資料の10ページ目を見てくれ。当時はまだ塹壕があった。これを潰すには、戦車と歩兵で制圧するしかなかった。そこでソ連は戦車や歩兵を進める前に、大量の砲弾を打ち込む戦術に切り替えた。これまではどこの軍でも行われてきた。しかしソ連はその範囲が違った。塹壕というのは、戦線に沿って、つまり数百キロに渡って建造される防御陣地だ、その長さゆえに守るのは厳しくなるが、防御側が圧倒的優位の為の、喰い破られる前にかけ付ければ良い…というのが第三帝国の考えだった。しかしソ連はこう考えた。塹壕ごとドイツ兵を潰して仕舞えば良いと…勿論、潰すと言うのは比喩だ。正確にはロケット砲や重砲などによって10キロ程の空白地帯を作り、そこに大量の歩兵を流し込む。と言うものだ。勿論現代でこんな事をされたらISですら止められない。また、第一陣が攻撃力を喪失した場合、後ろに控えている第二、第三人が雪崩れ込むように計画されている。」

そう言って手元の時計に目を落とすと後10分と言うところだった。

ブラインドを上げ聞いてみる。

「なぜ俺が、この事を一番最初に教えたかわかる奴はいるか?」

何人か言いたそうな顔をしているが、初っ端にガン飛ばしてきたやつばかりだな。こりゃここに入る前からダメだったやつか?

「ふむ、何も出ないようだな。山田先生は分かります?」

「えーっと、ISの弱点ですか?」

「そうです。今、山田先生が言った通り、IS自体は一部兵器を除き、上位に位置するものだ。しかし上位にいるからと言って、通常兵器で倒せない訳ではない。その最たる例が、先日行われた、日米の共同演習だ。その演習で一般兵器における対IS戦術が確立されようとしている。これは誰でも調べられるものだから、調べてくれ。これは先ほどの説明した縦深同時攻撃の砲撃段階に非常に似通っている。その点を踏まえて、やられたら如何対処するか、早々で悪いがレポートを書いてこい。期限としては…そうだな、今週末にするか。それまでに提出してくれ。一人でも構わないが、共著でもいいぞ。では何か質問は。」

特になしか。なんも起こらなければいいが…

「其れでは授業を終了する。織斑、号令を掛けろ。」

「はい。起立!…気を付け!礼!」

「「「「「ありがとうございました。」」」」」

「お疲れさん。質問があったら職員室に来てくれ。基本的にはそこにいる。」

そう言って山田先生と共に教室を出る。

「いきなり課題出して大丈夫なんですか?」

「ここに来てぬるま湯に浸からせたら、受験の時に覚えた一般教科知識が抜けてしまいますからね。引き締めの意味も込めてです。本当は共著なんて許さないのですがね。」

「其れは厳しいですね。」

引き気味に言割るとさすがに傷つくがな。そのまま無言で職員室まで二人で歩いていく。扉を開け、自席を見るとなぜか書類の山が出来ていた…

 




オリISの外見製作中、要望がありましたら、活動報告へお願いします。
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