副担任は軍人!?   作:とある提督(中将)

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うーん、なんか進行が遅くなってきた気がする


問題発生の予感?

しかしまぁ、なんだ、俺の授業の時に比べてここまで違うとは。ここまでくるといっそ清々しいまでにやる気を見せているな。

「山田先生、ほかの学年でもここまで一般教科と生徒の姿勢は違うのですか?」

「えぇ、お恥ずかしいことにどの学年の生徒でも一部を除き、大体はそんな感じですね」

「ふむ、このやる気をほかの授業にも使えばいいものを、ここの科目にしか使えないわけでもあるまし。ここに来るぐらいならそれなりの素質を持っているはずだが…」

「確かにそうですけど、ここの学校に入るということは少なくともISに対して憧れているということですからね。否応なしにIS系の授業は気合が入ると思いますよ。」

「ですがねぇ、まぁ、わからんこともないんですがね。教員としてはなかなかに歯がゆいんですよ。貴女もわかるでしょう?大人になってから後悔したことなんて多いでしょう?」

「確かにそうですけど…」

「私はこいつらにそんな思いをしてほしくないだけです。一度、私が学を教えたのならばそいつらは、私の教え子たちです。社会に出て後悔してほしくない。その思いはあなたも同じでしょう?」

「そのことについてはこの学校の教員全員が思っていることですよ。」

「その点は私も同意します。が、余りにもこいつらが酷いようでは直接教えるしかありません。対抗心や敵愾心は時として自らの身を滅ぼしますが、うまく使えば最高の動力源となります。特に同期に対するライバル心は一番いい。それこそが一番の燃料であり動力だ。」

「ですが、それでは何人もの生徒が潰れてしましますよ?」

「そこで一番使えるのが、身近にいる大人を目標とさせることです。私や織斑先生、山田先生を目標に据えるのです。貴女の経歴を少し調べさせてもらった。とても射撃がうまい。軍で会ったどのパイロットよりも別格に強い。射撃に関してはあなたが目標になることが多いと思います。格闘に関しては織斑先生が、オールラウンドに戦いたいなら私が、それぞれこいつ等の目標になるでしょう。再来週からあるIS実習には私も出ますのでそこで一度手合わせしませんか?」

「機体はどうするのですか?」

「それならご安心を、今週末までに届くことになってます。」

「早いですね。どうやって手配したのですか?」

「次期主力ISの選定試験で残った二機のうちの一機ですよ。」

「ということは、もう一機はどうしたのですか?」

「もう一機はこの学年にいる代表候補生に渡すとかいう話は聞きましたけど。一番前にいるバカがIS動かしたせいで、そっちは一時的に放置する事になった、と聞いたがおそらくは放棄するつもりだったのだろう。最終的に代表候補生が引き取ったなんて話も聞いたな。

近いうちにIS関連企業が消えることになると思うが、あのバカのISが出来上がりこちらに届いたら始まるなんて話も聞きますからね。」

「そ、そんな重要な話をしてもいいんですか?」

「あぁ、何、マスコミの皆様方はもう掴んでいると思うぞ。この前本省の方に用事があっていったら、出たところをなんか怪しい方々に写真を撮られてしまいましてね。すこし問い詰めたら吐いて、出所もわかって少し言い含めてきたからもう大丈夫だろう。マスコミの方にもお上から言われているらしいから問題はないと思いますね。」

「はえ~、行動が早いですね。見習わないと。」

「それにここから出る情報は一部を除き大体監視されているし、物理的に出ようとしたらうちの部隊やそれ以外のやばい方々に監視されるからな。」

「え、いつからそんなことになっているのですか?」

「織斑がここに来る一週間前からですよ。」

「そんな前からやってたんですか?全然気づかなかった。」

「むしろ気付かれたらダメなんですよね。」

「あ、確かに…」

「まぁ、他言は無用ですよ。基本的に教員には気付かれることを想定はしていますけど、予算もそれなりかかるのであまりしたくはない。」

「わ

「わかってますよ。私だってあまり問題を起こしたくないですし。誰にも言いませんよ。」

「山田先生は最初の方でリストから外れていますよ。安心して動いていい立場ですので気にしないでいいですよ。話を戻しますけど、私は授業毎に小テストを行うつもりですが、山田先生はどうします?」

「私もそのつもりですよ。」

「その時の点数は教えてもらってもいいですか?」

「えぇ、いいですけど…何に使うんですか?」

「IS実習の時に誰の相手をするか決めるためですよ。実習の最後対戦したもの同士でデブリーフィングを行い弱点の洗い出しをさせます。もちろん、私と対戦した者は私とデブリーフィングをすることになりますので、そこで指摘します。」

「結構えげつない事をするんですね。」

「負けた理由とある程度の発破をかけるだけですよ。昔軍の新人教育でやったことに比べればまだ温い方ですから。それに、自分より強い相手から言われたなら、逆らう気も起きないでしょう。最も、逆らってきたなら何度でも叩けばいい。それだけですよ。」

「それは…少しきついかと思いますけど。」

そう言って非難がましい視線を向けられる。

「そんな目で見ないでください。何もここの生徒を再起不能にしたいわけではないのですから。それにこんな私でも教員の端くれですから。生徒に危害を与える気はありませんよ。

まぁ、道を違えるようなら全力で殴りに行きますけど。」

そこで会話が途切れる。しかし、個々の人間も極端な感じだな。少しは手を抜かないと身が持たなくなる未来しか見えない。これで俺の授業で寝ていたら千冬以上に恐ろしい目に合わせることを考えていると、思考でも読んだのか山田先生が再び口を開いた。

「鷹野先生、なんか変なこと考えてます?」

「いや、少しぐらい力を抜かないといずれ持たなくなると思っていただけですよ。」

「言おうとしたことはわからなくもないですけど、ここにきている子にそれを言うのは意味ないと思いますよ。」

「わかってますよ、何よりISを学びたいがためにここにきている奴ばっかりなのは百も承知ですから。ただ、世の中ISに関する知識だけで生きていけるかと言われたら。そうではない。もっと言ってしまえば、IS関連の知識よりもそれ以外の知識や考えの方が大事になってくる。そこをわかってほしい。それに我々が一番よく分かっているのですから、それを伝えずに何を伝えますか?」

「それはそうですけど…あまり大きい声では言えませんけれども、各国、各企業からの要望でもあるんですよ。他言無用ですよ。」

「大方、そんなところだろうと思いましたよ。ここの規則をわかっていないはずもないだろし、考え方によっては、この学校にいる今この瞬間から、生徒たちは向こうの商品であり、こちらに対する人質に近いですね…どうにかできねぇかな。」

「何か言いました?」

「いえ、独り言ですよ。」

そんなことを話していたら、そろそろ五時間目の終わりが近づいてきた。

「そういえば、鷹野先生はこの後のこと聞きました?」

「いえ、何も聞いていませんけど…」

「そうですか、それじゃあ、今伝えちゃいますね。六時間目を早めに切り上げて、クラス代表を決めます。HRはそれが終わってからになります。」

「わかりました…にしてもクラス代表ですか。何もなければいいですけどね…」

「まぁ、先輩もいますから大丈夫ですよ。」

「そう上手くことが運べばいいんですけどね。どうもこのクラスは暴走しそうな気がしてならないんですよ。」

「それは私も思いますけど、先輩にあこがれている子もいますから、そこらへんは歯止めがきくと思いますよ。」

話が終わるのとほぼ同時にチャイムが鳴る、六時間目も同じ授業なので、号令はかからないが、休み時間となる。

千冬と話すため教壇の方へ行く。

 

 




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