夢を見た。何度も見ている夢を見た。それは自分が暗い砂漠にに居る夢。そこで何を目指している訳でもなくただただ歩いていた、そんな時不意に空を見た。そこにはくるくる回る何かがあった。何かとは俺が知ってる中でそれを名称が出来ないからそう名称している。それはただただ回っていた。俺は何が面白いのかそれをじっと見ていた。いや、その回る何かの奥深くにあるナニカを見ていた。そんな時、どこからか視線を感じた。俺は視線の方を見た。そこには黒いナニカが俺の姿をして俺を見ていた。
『汝が深淵を覗く時、深淵もまた汝を覗いている。』昔どこかで聞いた言葉、何時どこで聞いたか俺は知らない。しかし、俺はその言葉が何故か頭にこびりつき今では口癖になっている。その言葉が頭に浮かんだ時に確信した。これは深淵なのだ。俺が深淵を覗いたから深淵もまた俺を覗いた。深淵はただただ俺見ていた、まるで真新しい玩具を見た子供のように俺を観察してからノッペラボウのような顔から無数の目を見開いた。その目は不規則に動いてから全てが俺を見つめた。
『ミツケタ』
そんなことを思っているのだろうと俺が思っていると、深淵は腕を不定形な触手に変えて俺を捕まえる。そして、じわりじわりと俺を自分の方に引き寄せる。、、、、、、。
ドカッ!!
俺は突然の衝撃に目を覚ました。そして、衝撃の方を見るとそこには寝ていて着崩れたのだろう色々と目に毒な格好をした四姉妹の三女が居た。名前は榊 遊子他の姉妹からユーゴやバナナと呼ばれている妹でバナナと言われているだけあって前髪がバナナのようになっている。遊子は四姉妹の中で一番活発で明るい。まぁ、活発さがありすぎて色々しでかすが、俺からすれば愛すべき妹の一人だ。そんな彼女だが良く俺のベッドに入り込んでは寝ていることが良くある。俺自身は嫌がってはないが、俺にもプライベートがあるし、今年16歳と思春期な青少年なので色々と問題があると考え部屋には鍵を掛けているが、悉く開けられる。それは遊子が手先が器用なのもあるが、他にも原因がある。
「やぁ、兄様おはようございます」
「一言言わせろ。なんで俺の部屋に居るの?昨日も鍵掛けてたはず何だが?」
「簡単ですよ兄様、私とそこのバナナがいればあんな鍵、ものの一瞬で開けられます」
そう、長女の榊 遊里が居るからである。彼女は先程も言った通り四姉妹の長女であり性格はお淑やかだが、その中身は獲物を狙う食虫植物である。四姉妹の頭脳的役割をしており大概何かあったら遊里を疑うのが俺の中での定番である。
「またおまえ等二人か、いい加減止めてくれ。昔ならまだ良い、しかし俺はもう16の思春期真っ盛りなんだから、もし、何かあったら「僕はむしろそれを狙ってるんだけど?」やめて下さい死んでしまいます」
「フフフ、相変わらず兄様はからかい慨ありますね。けど、私達だけでは無いんですよ?」
「ふぇ?」
遊里の言葉に疑問を持つと遊里は俺の胸の方を指差す。そこにはスヤスヤ寝ている我等がお姫様が寝ていた。
「今回はそのお姫様が、兄様と寝たいと言ったので私達がその手助けをしただけです」
「あー、昨日俺がホラー映画を見たから?」
「はい、私もお兄ちゃん 同じ映画見ると駄々をこねて見たからです。全くお化けとか怖がるのに健気ですね」
遊里はそう言いながら俺の胸で寝ている四女の榊 遊耶を撫でた。遊耶は末っ子で甘えん坊の我等がお姫様である。昔から俺や姉達の後ろに引っ付いては、同じ事をしたいと言ったりして可愛げのある妹だが、最近姉達正格には長女と三女からいらない知識を手に入れ初めて、俺の頭を悩ましている。
コンコン、、、。
「やっぱり此処に居たか。いい加減兄さんに迷惑をかけるな」
「おはようさん、ユート。もう、俺にはおまえだけだよ」
「/////そ、そう」
ドアを開けたのは次女の榊 遊斗。四姉妹唯一の常識人で榊家のオカン。家事の大体を彼女がするからみんな頭が上がりません。
「あら、ユート顔が赤いよ、風邪かい?あ、もしかして兄様におまえだけだよって言われたから赤くなったの?」
「なっ!?ゆ、ゆ、ユーリ!!」
「きゃーーー、ユートが怒った兄様コワーーイ」
「ユーリーーーーーー!!」
「んあ、もう朝か、、、あ!なんでユーリが兄貴に抱きついてんだよ!!あたしも抱き付く!!」
「ユーゴおまえまで!もう朝ご飯出来てるんだから離れろ!!」
「あれ、もしかしてヤキモキ?全くユートはムッツリなんだから。知ってるんだよ?ユートの携帯の待ち受けが兄様の「キヤーーーー!!キヤーーーー!!」「マジかよ!ユートその画像あたしにくれよ」「誰が渡すか!!あれは私の宝物なんだぞ!」まぁ、僕は手に入れたんだけどね「ユーリーーーーーー!!」」
ギャーーー!!ギャーーー! ギャーーー!!
「、、、、、、起きるか。オーイ、ユーヤ朝だぞー」
「ん、、、、、、おはよう、お兄ちゃん」
「はい、おはよう。朝飯出来てるそうだから、下行って母さんと食べるか」
「お姉ちゃん達は?」
「あれは、まだかかるだろうから先に食べるか」
「うん」
俺とユーヤは三人を後目に部屋を出た。これが榊家長男こと俺、榊 遊次の朝の風景である。