一撃男と最強問題児が箱庭を玩具にするそうですよ? 作:ワンパンマンとクロスオーバー!
───日本。Z市郊外ゴーストタウン。其処に有るとあるマンションに一人の男が住んでいた。
彼の名はサイタマ。趣味でヒーローをやっている者である。彼自身の特徴と言えば25歳という若さで禿げていると言う事実だけだ。
そんな彼がいつものようにテレビを見ていると、怪人出現放送が流れた。
『緊急避難警報!Z市に災害レベル:鬼と思われる怪人が出現しました。Z市の住民は至急遠くへ避難してください、繰り返します……』
放送を聞くと、サイタマは立ち上がり、赤い手袋とマントがついた黄色いスーツ服に着がえ、見事な禿頭を光らせ、
「よし、行くか」
──正義、執行──
*
────また、ワンパンで終わっちまった。
サイタマ──彼は強く成り過ぎた…それだけだ
「さて…帰るか」
ため息と言うより呆れた様子のサイタマ。
「あ?」
空から手紙が降ってきた。一体誰のものだろうと思うが何故か手元に降ってきた。
「…俺宛?」
そこには達筆な字で『サイタマ殿へ』と書かれていた。
少し気になるが誰かの暇つぶしか?とも思いつつ不思議なこともあるんだなっとその手紙の封を切り、それに書いてある文章を読んだ。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。 その才能を試すことを望むならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの“箱庭”に来られたし。』
「わっ」
「きゃ!」
「ん?」
「?」
突然上空四千メートルほどの位置に投げ出され、しかも周りは異世界としか呼べない景色が四人の前に広がっている。
「「「ど…何処だここ!?」」」
サイタマ以外の三人は同様の言葉を口にした。そんな中、サイタマはというと、
(そういえば今日ゴミの日だっけ…)
一人だけこの調子であった。
*
時は数分前。
逆廻十六夜は河原で横に成って居ると──其処には何とも言えない格好をした男が立っていた。
「君が逆廻十六夜君だね。金糸雀さんから話は聞いてるよ…何でも金糸雀さんのお墨付きらしいじゃないか!」
その男はまるで自分で誉めるかの如く十六夜を誉める。
「ハバアの知り合いか?俺に何の用事だ…ただ話にきたって訳でも無いな」
その男は大きなスーツケースを手に持ち目つきが鋭く何人にも警戒していた。
「そうだね。君にはこのケース内に入ってる物と一つ能力を与えないと俺が首チョンパさ」
少し笑みを浮かべるが目つきは相変わらずだ。
ケース内を覗けば其処には中身の入った注射器みたいな物。
「逸れを投与する事とコレを受けってくれ」
それは身体に溶け込むかの如く入っていく。
そして次の瞬間、十六夜に投与された物により急激に成長が速まる。
速まったかと思えば直ぐに元に戻る。
「それじゃあ十六夜君、またねぇー!」
彼は直ぐに消え残された十六夜は寝そべる事しか今は出来なかった。
逆廻十六夜に追加された能力は不明だがただ一つ変わったのは──
「髪が伸びてる!?」
十六夜の腰まで髪が成長し伸びた事ぐらいだった。
主に十六夜とサイタマのお話です。