今回はようやく"あの人"が登場です。
ちなみに、この作品の通算UAの数に驚いて暫く小説が書けませんでした(・_・;
皆さま、本当にありがとうございます。
Noside
何処かのラボだろうか?真っ暗な部屋の中で、ウサ耳をつけた1人の女性がタッチパネルを猛スピードで打ち込んでいた・・・。
彼女は箒の実の姉である篠ノ之束、ISをこの世に生み出した天才・・・いや正確には"天災"科学者である。
操作を終えて映し出されたモニターには、グドンやEXレッドキングと戦うティガ、ゼロ、そして一夏が変身する瞬間が映されていた。
「うーむ、そっかそっかー。」
束はそう呟きながら不敵な笑みを浮かべる。
「束様、失礼します。」
「はいはーい♬」
そこへ扉が開いて銀髪の少女が入ってきた。
「また見ていたのですか?」
「うん♬」
この少女の名はクロエ・クロニクル。
束曰く"娘"らしい。
「先日現れたこの巨人は一体・・?」
「どうやらいっくんの仲間らしいよ〜。」
映像を見ながら答える束。
「"ウルトラマンティガ"・・・ISをも超える力を持つ未知の超人。まさかいっくんだったとはね〜。」
ー回想
それは、丁度衛生をハッキングして学園を見ている時だった。突然現れた生物に対応する教師部隊を遠巻きに見ていると、森に一夏の姿があることに気づいた。
「むむ!?いっくんなにやってるの!?」
思わず叫んでしまったが無理もない。大抵こういう時生徒は学園のシェルターに避難している筈だし、自分のISを展開せずに突っ立っているなどおかしかった。
だが、その理由もすぐにわかった。
一夏が右手に持っていた何か(スパークレンス)で光に包まれたと思いきや、忽ちそれはウルトラマンティガに変わったのだから。
「ウルトラマンティガ・・・ウソ・・。」
最近噂されている光の巨人。勿論束も知っていたが、まさかそれが自身の幼馴染の弟とは思いもしなかった。
ー回想終了
「あの時は驚いたなぁ。それにしてもこの前学園を襲ったあの無人機・・。」
束はもう一度タッチパネルを操作して以前の黒騎士襲撃事件の様子を映し出した。
「織斑千冬によると、無登録コアだったそうですね・・。」
「うん・・でも亡国企業(あっち)にコアを渡した覚えも取られた覚えもないし・・この束さん以外コアを作るなんて不可能なはずなんだけどな・・。」
束は頭を必死に働かせるが、結局答えが出ることはなく、今度学園に行って千冬に話してみるかと思い、部屋を後にした。
一夏side
零と別れてから数日が経った。
あれから世間では、ウルトラマンは人類の味方としてすっかり定着していた。
だがそれでも、女性利権団体や女尊男卑主義者は"奴らはISを汚す存在"として疎ましく思っているらしい。
授業を終えて、俺は専用機持ち全員と戦うことになり、第一アリーナにいた。
三次移行した白式に慣れるためというのもあるが、リミッターを掛けた状態で何処までいけるか確かめたいというのもあった。
何故全員かというと、最初は箒達5人とやるつもりだったんだが、話を聞いた楯無さんが簪を加えて面白そうだからと食いついてきたからだ。
そしてどこから聞きつけたのか、観客席は生徒や仕事を終えた先生方で満席だ。
『模擬戦、開始』
管制室の山田先生の合図で、模擬戦が始まった。
「それじゃ、行くわよ!」
箒達は遠距離武器を一斉に発射して来た。蜂の巣にするつもりだろうが、そうはいかない。
すぐに上昇して回避する。
「ハァァァ!!」
「甘いぜ!」
箒が瞬間加速で接近して雨月を振るってくるが、俺はそれを雪片で受け止め、回し蹴りを放つ。
「やぁぁぁ!」
鈴が双天牙月を連結して投げて来る。俺はハンドスラッシュで弾き飛ばす。
「「そこ(ですわ)!」」
今度はセシリアと楯無さんがスターライトとランスのマシンガンを撃ってくる。
「フッ!」
俺は両手を前に出してウルトラシールドを展開し、弾丸を防ぐ。
後ろからシャルがマシンガンを撃ってくるが、俺は雪羅のシールドで防ぐ。
「いっけぇぇぇぇ!!」
「やばっ!?」
その隙に簪が山嵐を発射。今なら倒せると思っただろうけどそうはいかないぜ!すぐに上昇して回避する。
その時、ある情報が俺の頭の中に入ってきた。
「試してみるか!」
俺は両腕を額の前にクロスして振り下ろす。
すると白式の赤い部分が消えて銀と青紫一色になった。
名付けるなら"風の騎士"スカイタイプにタイプチェンジしたのだ。
「(よし!うまくいった)ウォォォ!!」
俺は瞬間加速で山嵐を回避し、スカイタイプの必殺技、ランバルト光弾で撃ち落とす。
「山嵐が!?」
「デェアッ!!」
動揺している隙に連続瞬間加速で急接近。零落白夜・極を発動、すれ違いざまに斬りつけてエネルギーを0にする。
「お行きなさい!」
セシリアがブルー・ティアーズを射出、更にスターライトで5方向から撃ってくるが、余裕で避けてハンドスラッシュを連射して撃墜。
ティアーズを落とされたセシリアはスターライトを連射するが、風そのものとなった今の白式には当たらない。
「ハァ!」
一瞬で接近して雪羅のビームブレードで斬りつけ、絶対防御でエネルギーを大幅に消費させる。
忽ちセシリアも撃墜された。
「ウォォォ!!」
そこに両腕のプラズマ手刀を展開したラウラが向かってくる。
「フッ!ハァ!」
「でぇぇぇい!!」
プラズマ手刀の威力に、パワーが落ちているスカイタイプでは対応しきれない。
「ハッ!」
俺は袈裟斬りを繰り出すが、ラウラはAICを発動して俺の動きを封じてレールカノンを向ける。
「ここまでだな。」
「それはどうかなっ!」
俺はクリスタルを赤く発光させる。すると、今度は赤と銀の"力の騎士"パワータイプにチェンジした。
「ウォォォ!!」
俺は雄叫びをあげてAICを無理矢理斬り裂いた。
「なに!?」
まさか強行突破されるとは思ってなかったのか驚愕するラウラ。
「デェアッ!!」
右薙ぎと右切りあげで連続で斬られたラウラは絶対防御でエネルギーが0になった。
「ウリャァァ!!」
鈴が双天牙月を振り下ろすが俺は雪片で受け止めて逆に左薙ぎで斬り裂いてエネルギーを0にした。
「なんなのあの強さ・・・」
「ハァァァ!!」
シャルが盾殺し(シールド・ピアース)を突きつけてくる。俺は片手で受け止めて箒と楯無さんの方へ投げ飛ばした。
「これで決める!」
2人がシャルを受け止めている間に俺は胸の前にエネルギーを光球状に溜めて右手で一気に解き放った。
パワータイプの必殺技、デラシウム光流だ。
「「「キャァァァァ!!」」」
気づいた時には既に手遅れで、3人はそのまま地面に落下、エネルギーが0になった。
『試合終了。勝者、織斑一夏。』
終了の合図が響き、観客席から生徒や先生方が立ち上がって歓声を上げていた。
SideEnd
Noside
ー管制室
「織斑君、凄いですね。専用機持ち7人を相手に勝利するなんて・・」
「なに、私の弟だ。これくらいできなければ困る(だがこれほどの強さを一体どこで・・。それにその技と姿、やはりお前なのか?)」
千冬が抱く一夏への疑問、それは少しずつ確信へと近づいていた・・・。