インフィニット・ストラトス〜古の英雄〜   作:ボイスターズ

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お待たせしました!
今回はあのウルトラマンが登場です。

ウルトラマンジード、これからどんな物語になるか楽しみですね!


第31話 熔鉄の獣 PART 3

OP【TAKE ME HIGHER :V6】

 

 

Noside

 

 

突如、上空に闇の渦が現れた。

 

 

「あれは、あの時の・・!?」

 

「ガァァァァァァ!!!」

 

渦から放出されたエネルギーを受けて、デマーガの姿が変化していく。

先程と比べ、目が赤く変色してより凶暴な面構えに。両肩からは長大な刃の様なものが伸び、両腕にも鋭利な刃が追加されている。

これぞデマーガの強化形態《ツルギデマーガ》である。

 

「なんて禍々しい姿だ・・。」

 

「くそっ、またか!」

 

ラウラが驚愕するなか、ティガは内心舌打ちしながら構える。

 

「ツルギデマーガ・・!大地、エックス!」

 

「わかってる。」

 

『万が一の時は我々が彼を助ける。』

 

 

 

 

「チャアッ!!」

 

ティガは、上空に飛んで一回転したあと、強烈な跳び蹴りを放つ。

 

 

「ガァァ!!!」

 

だがデマーガは簡単に避け、逆にティガを地面に叩きつけた。

 

「ウッ・・グァッ!?」

 

すぐさま起き上がったティガ。だが振り向いた瞬間、ツルギデマーガは闇に染まった両腕の刃で彼の胸を斬りつけた。

その瞬間斬りつけられた箇所から光が漏れ出す。

 

「ティガが・・!!」

 

その光景に涙を浮かべる簪。

 

「くっ!」

 

蹴りを入れて何とか距離を取ったが、激しい痛みで動きが鈍い。

 

「デァッ!ハァッ!」

 

それでも尚立ち向かうティガだが、鈍った彼の攻撃はツルギデマーガにはまるで通じず、逆にその刃で傷を負っていく・・。

 

「このおぉぉ!!」

 

「やぁぁぁ!!」

 

箒は空裂から斬撃を、鈴は衝撃砲を放つが、ツルギデマーガは一瞬反応しただけで、真っ直ぐティガに向かっていく。

 

「興味はないということか!」

 

「バカにしてんのアイツ!?」

 

「お行きなさいティアーズ!」

 

セシリアはブルー・ティアーズからレーザーとミサイルを放つが、これも効果がない。

 

「そんな・・!」

 

「フッ!ハァァ・・!デェアッ!!」

 

ティガは渾身のゼペリオン光線を放ち、ツルギデマーガは爆炎に包まれた。

 

「やったの・・?」

 

それを見つめながら呟くシャルロット。

 

「ガァァァ!!!」

 

だが、その一撃はツルギデマーガにはまるで通じていなかった・・。

 

「チッ・・!」

 

「そんな!?」

 

「まるで効いてない・・これはまずいわね。」

 

冷静さを保っている楯無ではあるが、内心では恐怖を感じていた。その証拠に蒼龍旋を持つ手が震えている。

それは妹の簪も同じだった。

 

「(クソッ、身体が・・!)」

 

ダメージとエネルギーの消耗により、カラータイマーが点滅を始めた。

しかも、身体が思うように動かせなくなってきた。

 

「ガァァァ!!!」

 

「ウワァァァ!!!」

 

ツルギデマーガの口から熔鉄光線を放たれ、動けないティガをビルまで吹き飛ばした。

 

「ウ、ウゥ・・」

 

「ガァァ・・!!!」

 

ツルギデマーガはトドメをさそうと再び力を溜め始める。

 

「エックス!ユナイトだっ!」

 

『よし、行くぞ!』

 

それを見た大地は、金色のデバイス・・エクスデバイザーの上部を押し込む。

すると、側面パーツがX字に開いてXモードに変形。更にそれに合わせてエックスの人形・・スパークドールズが現れ、デバイザーの画面下部にリードし、戦士の名を叫ぶ。

 

 

《ウルトラマンエックスと、ユナイトします!》

 

「エックスゥゥゥゥー!!」

 

エクスデバイザーを高く掲げると、大地はX字型の光に包まれ・・

 

「イィィィィサァァァァー!!」

 

《エックス、ユナイテッド!》

 

 

"未知の超人"こと、ウルトラマンエックスに変身した。

エックスは光に包まれた状態で、ツルギデマーガにスピンキックを放って後退させ、着地する。

 

「デュアッ・・!」

 

「な、なに!?」

 

「もう1人のウルトラマン・・?」

 

突然現れた新たな戦士に驚くGUTSとティガ。

 

 

『大丈夫か?』

 

「は、はい・・あなたは一体?」

 

『詳しい話は後だ。まずはコイツを何とかする。あとは我々に任せるんだ』

 

「ガァァァ!!!」

 

そこへ、ツルギデマーガが雄叫びを上げて向かってくる。

 

「エックス、一先ずコレで行くよ!」

 

エックスの中にいる大地は、一枚のカードを取り出す。そこには、光の鎧、ウルティメイトイージスを纏ったゼロが描かれている。

大地はそれをデバイザーにセットした。

 

《ウルティメイトゼロ、ロードします!》

 

『よし!』

 

その瞬間、白の粒子が銀色の鎧と剣を形成してエックスに装着されていく。

 

《ウルティメイトゼロアーマー、アクティブ!》

 

嘗て、ウルトラマンゼロのウルティメイトイージスを模してXioが開発したサイバーアーマー、それがこのウルティメイトゼロアーマーだ。これを纏うことで、ゼロのように時空を超えることが可能となった。

 

『行くぞっ!』

 

右腕の白銀の剣を構え、エックスもツルギデマーガに向かっていく。

 

 

『一夏!これ以上は危険だ!変身を解け!』

 

「ティガ、何言ってんだよ・・仲間が戦ってんのに・・黙って見てられるかよ!」

 

『そんなことを言ってる場合じゃない!お前の命に関わるんだぞ!?』

 

「俺は大丈夫だ・・だから頼む・・少しだけでいい。もう少しだけ戦わせてくれ・・!」

 

一夏の必死な頼みに、ティガは何も言えなかった。

 

『・・わかった。だがあまり持たないぞ?』

 

「あぁ・・行くぜ、ティガ!」

 

ティガも力を振り絞り、ツルギデマーガに立ち向かう。

 

「セェアッ!」

 

「チャアッ!」

 

「ガァァ!!!」

 

エックス、ティガとツルギデマーガは、互いの攻撃を剣や腕で受け止める、もしくは受け流すのを繰り返しながらキックやパンチを打ち込み、少しずつダメージを与えていく。

 

「すごい・・!」

 

「ヘェアッ!」

 

エックスの袈裟斬りがツルギデマーガに炸裂。

するとツルギデマーガは熔鉄光線を辺り一面に放つ。

 

「全員退避!」

 

『了解!』

 

「ガァァァ・・!!!」

 

爆発が収まった頃、そこに既にデマーガの姿はなかった・・。

熔鉄光線で周囲を爆発させ、その隙に逃げたのだ。

 

『逃げたか・・』

 

アーマーを解除したエックスを見つめながら、ティガはとうとう力尽き、膝をつきながら姿を消した。

 

「アスナ!」

 

「大地!彼、どうしたの!?」

 

「さっきの攻撃の所為だ!早く手当てしないと・・・!」

 

変身を解除した大地は、アスナと合流し傷ついた一夏を近くの避難所の個室に運ぶ。

彼の着ている制服は、デマーガの攻撃による出血で真っ赤に染まっている。

 

「お兄ちゃん・・!」

 

その様子を、一夏に救われた少女、里奈が母親と共に見つめていた・・。

 

 

ー数分後

 

 

白式からの救難信号を受け、箒達は避難所に辿り着いた。

 

 

『一夏(さん/君)!?』

 

「皆落ち着いて。気を失ってるだけだよ」

 

大地の言葉に安堵する一同。だが、一夏の全身と頭に巻かれた包帯が痛々しかった。

 

「恐らく、戦いに巻き込まれたんだと思う。危ういところを、ティガに救われたんじゃないかな」

 

「あの、貴方達は?」

 

「俺は大空大地。こっちが・・」

 

「山瀬アスナ、よろしくね。」

 

「お二人が、一夏をここへ?」

 

「あぁ、応急処置はしておいたけど、これだけの傷で生きていられるのは奇跡に等しい・・」

 

「酷い・・制服が血塗れ・・」

 

シャルロットは、側に置かれていた一夏の制服を痛々しげに見ていた。

 

「ところでお二人の制服、見たことがありませんが、どこの部隊に所属してますの?」

 

『知らなくても無理はない。私達はこの世界の住人ではないからな」

 

「え・・?」

 

シャルロット達は声がした方を見てみると、大地の腰に金色のデバイスがある。その画面には、ウルトラマンエックスが映っていた。

 

「貴方、ひょっとしてさっきの?」

 

『あぁ。私はウルトラマンエックス。事情は私から説明しよう』

 

楯無に答えたエックスは全ての事情を話した。

説明を要約すると、エックスがこの宇宙からマイナスエネルギーをキャッチした。それを知り大地とアスナはその調査を志願、本部からの指令という形で許しを得て、共に次元を超えてきたということだ。

 

『ーーそういうことだ。暫く、よろしく頼む』

 

「とにかく、ここじゃ応急処置がやっとだわ。何処か病院に彼を連れて行かないと!」

 

「ーー分かりました、失礼します。ダメだ・・今確認してみたが、病院はケガ人で一杯だそうだ」

 

「そんな・・」

 

一方、病院に電話していた箒の報告に、部屋は静寂に包まれた。だが、それから暫くしてシャルロットが口を開いた。

 

「まだ手はあるよ・・。」

 

「シャルロット?それは一体?」

 

「まだ、IS学園に病院がある!あそこなら設備も揃ってるからちゃんとした治療もできる!」

 

IS学園の病院で治療・・確かにあそこならば、他の病院以上に設備が揃っている。それに、ナノマシンで治療を行えばより早く傷を回復させられる。迷う必要などなかった。

 

「そうね!」

 

「千冬さんには私が連絡する!」

 

「では、ついでに迎えを頼んでくれ!」

 

「わかった!」

 

涙を流しながら訴えるシャルロットに、反対する者はいなかった。

それから30分後、箒の連絡を受けやって来た千冬は、大地とアスナから事情を聞き、一夏を車に運んだ後、彼らを乗せてIS学園に車を走らせた。

 

 

ーIS学園

 

 

一夏は学園到着後すぐに、待機していた担架で学園の病院に運ばれた。途中すれ違った生徒達に何があったのか尋ねられたが、千冬の指示で全員寮に戻った。

 

箒達は手術室の前で一夏の治療が終わるのをただ待つしかなかった・・。

 

 

ー数時間後

 

 

手術室から担架に乗せられた一夏と、学園の医師で千冬の高校からの友人である渡辺美鈴や看護師が出て来た。

 

「美鈴、一夏は?」

 

「大丈夫、命に別状はない。幸い傷は浅かったけど最低1ヶ月は入院した方がいいわ・・。」

 

「そんなに酷いんですか・・?」

 

「うん。でも、普通なら3ヶ月してやっと治る程のケガをしているのに、今も傷が少しずつ塞がってきてるの。彼が付けてるISのお陰なのかもしれないわね。」

 

そういえば、白式には操縦者の生体再生機能があった。傷の回復が早いのもそれなら納得がいく。

 

「それじゃ、彼を病室までお願いね。」

 

「「はい。」」

 

美鈴の指示で、看護師は一夏を病室へ運ぶ。千冬と美鈴以外の人物も後をついていった。

 

「ねぇ千冬、1つ引っかかることがあるの。」

 

「・・一夏の傷のことだな?」

 

「えぇ。彼の傷の場所、ティガが怪獣に受けた所とまったく同じなのよ。偶然にしては出来すぎてない?やっぱり彼が・・」

 

「だろうな。だがそうであっても、一夏は私の弟だ。それは変わらんよ。」

 

「フッ、そうね。」

 

2人は互いに笑みを浮かべた後、直ぐに真剣な顔に戻って一夏の病室に向かった。

 

 

ー亡国企業基地

 

 

ゼットとスコールはワインを飲みながら、今日の戦いを語り合っていた。

 

「デマーガ、見事だったわね。彼にかなりのダメージを与えたんじゃないかしら?」

 

「フン、俺の力を与えたからな。あれくらい当然だ。奴は当分動けないだろう。」

 

得意そうな顔で話すゼットに笑みを浮かべ、彼の肩に寄りかかるスコール。

 

「もう1人のウルトラマンが現れたのは想定外だったが、問題ない。あの程度ならデマーガの本気には勝てん。」

 

「あら、まだ力を残してたの?」

 

「あぁ、アレはまだほんの序の口さ。」

 

「そう・・それなら"冥王"の力を与えられたデマーガの本気・・是非見てみたいわね。」

 

「なぁに、明日になったら見せてやるさ。たっぷりとなぁ・・クックック・・ハッハッハッハッハッ!」

 

 

 

ED【Brave Love Tiga (インフィニットヒロインズ)】

 




次回予告

再び現れたツルギデマーガに立ち向かうGUTSとウルトラマンエックス。それを見て、一夏は自身も限界を超えて戦うことを決意する。
そんな彼の不屈の闘志が、新たな力を呼び覚ます!

次回、ウルトラマンティガ The Beginning of Legend
『熔鉄の獣 PART 4』

一夏「これが・・新しい力・・!」
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